時代とともに技術は進歩し続け、いまや私たちの日常生活にIT・Webは必要不可欠なものになっています。

ここでは、社会を支える「IT・Web・情報」系の職業・仕事の種類について紹介しています。

この分野には情報を扱う仕事のほか、多種多様な仕事があり、それぞれ求められる知識やスキルも異なります。

興味のある仕事を見つけたら、ぜひ詳しい情報をチェックしてみてください。

ITエンジニア系

IT業界の技術者として活躍する仕事です。 ITの幅広い専門的知識と技術を持ち、暮らしを便利にするWebサービスや、ビジネスで使われるシステムなどを作り上げるとともに、それらが正しく動くよう検証や品質改善などを行います。

CGデザイナー

映像作品や建築、車などに使用される2次元、3次元のグラフィックスを作成する。

CGデザイナーの仕事は、コンピュータで専用のソフトを用い、画面上に2次元(平面)または3次元(立体)のグラフィックスを作成することです。

3次元CGの技術の進歩とともに、映画やゲーム、アニメーションだけでなく、建築や車、機械の設計などにまでCGの活用機会が広がっています。

CGデザイナーとして働くために必須とされる資格や学歴はとくにありません。

ただし、個人のスキルが問われる職業であるため、芸術系の大学やCGデザインの科目がある専門学校へ進学し、デザインやコンピューターグラフィックスの基礎を学んでおくと、就職に有利に働くでしょう。

CGデザイナーは、近年、デザインやITのほか、建築や自動車、航空、機械、家電などの幅広い業界で需要が高まっている職業で、比較的よい待遇で採用されるケースも増えています。

仕事内容

なるには

給料・年収

資格・試験

学校・講座

就職・転職

働き方

コラム

プログラマー

プログラム言語を用いて、コンピュータ上で使われるシステムやソフトウェアを開発する。

プログラマーとは、システムやソフトウェア開発の場において、プログラミング言語を用いてプログラムを組んでいくITエンジニアの一種です。

同じような業界で活躍する職業に「システムエンジニア(SE)」があり、SEが「どのようなシステムを構築するか」を考えたり設計していったりするのに対し、プログラマーは、プログラミング言語を使ってプログラムを作り上げていきます。

プログラマーとして働くために必須の資格や学歴はありませんが、プログラミング言語に関する知識やプログラミングのスキルが求められるため、学校やスクール、あるいは独学で学んでから仕事をスタートする人が多いです。

現代ではITエンジニアのニーズが急速に拡大し、多くのプログラマーが求められています。

システム開発会社やWeb制作会社などに正社員として勤務する人のほか、派遣やフリーランスで働く人も多数います。

個人のスキルが重視される仕事であり、経験を積めばさまざまな案件に挑戦することができ、収入もどんどん高めていける可能性がある職業です。

仕事内容

なるには

給料・年収

就職・転職

働き方

ITエンジニア

システムやネットワークなどの専門知識を持つ、ITに関わる技術者全般のこと。

ITエンジニアとは、一般には「プログラマー」「システムエンジニア(SE)」「Webエンジニア」「ネットワークエンジニア」などの「ITに関わる技術者全般」を指しています。

ITエンジニアは、コンピューターやネットワーク、Webで動作するシステムやサービスの企画・設計、開発、運用、管理などに携わります。

通常、開発などのプロジェクトチームは複数のITエンジニアで構成され、それぞれが役割分担をして活躍します。

ITエンジニアを目指すルートはひとつではありませんが、大学の情報系学部やIT系の専門学校でプログラミング技術などを学び、IT系企業などへ就職する道が一般的です。

キャリアパスの一例は、まずプログラマーから開発経験を積み、その後はハイスキルの専門技術者として現場で活躍するか、上流工程で企画・提案やマネジメント系の業務中心に活躍するかです。

ITエンジニアは人材不足が続き、ITやWeb系企業をはじめとする企業で多数の求人が出ており、また独立して働くことも可能です。

ただし技術の変化が速く、個々のスキルが強く問われる職種のため、常に勉強を続ける姿勢が欠かせません。

仕事内容

なるには

給料・年収

学校・講座

就職・転職

働き方

アプリケーションエンジニア

「Webアプリ」や「スマホアプリ」など、アプリケーションの設計や開発に携わる技術者。

アプリケーションエンジニアは、ITエンジニアのなかでも、Web上で利用できる「Webアプリ」、スマートフォンにインストールして使う「スマホアプリ」、企業が使う業務システムなどの「業務系アプリ」といった、さまざまなアプリケーションの設計や開発に携わる技術者のことをいいます。

システム開発の上流工程から下流工程の一連の流れに携わっており、クライアントから依頼を受けて開発業務に携わるケースもあれば、自社で企画したサービスの開発に携わるケースもあります。

なるために絶対に必要な資格はありませんが、システム開発プロジェクトの責任者を務めることも多く、たいていの人はITやWeb系の企業でプログラマーとして開発経験を積み、そこからステップアップしていきます。

平均的な年収は500万円前後と推定され、プログラマーよりも高水準であるといわれますが、個々の経験や実績、能力によってだいぶ差が出てくるでしょう。

IT技術の進歩とともに新しいアプリのニーズも続々と出てくるため、今後もアプリケーションエンジニアの仕事量が大きく減ることは考えにくいといえます。

ただし、スキルの高い人のところに難易度の高い仕事は集まってくるため、最前線で活躍し続けたいのであれば、たゆまぬ努力が必要不可欠といえるでしょう。

仕事内容

なるには

給料・年収

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AIエンジニア

産業用ロボットなどで活用される「AI(人工知能)」を専門とするIT技術者。

AIエンジニアは、ITのなかでも「AI(人工知能)」を専門的に扱う技術者のことをいいます。

AIはスマートフォンの音声認識や自動車の自動運転、産業用ロボット、画像処理などさまざまな分野で活用されており、急速に発展しています。

なるために特別な資格は必要ありませんが、ITエンジニアよりもさらに高度かつ専門的なスキルが求められやすく、大学の理学部・工学部・情報学部やコンピュータ系の専門学校でAIについて専門的に学び、卒業後にIT企業へ就職する人が多いとされています。

AIに関連するプログラミング言語のほか、機械学習、データサイエンス、統計処理といった、さまざまな領域の知識や技術を持つ人は市場価値が高い人材としてみなされ、ある程度の経験や実績を積んでいくと年収1000万円以上を得ることも難しくないでしょう。

先端IT技術を扱えるエンジニアの需要は引き続き拡大が見込まれ、さらにITエンジニアとしての開発能力も備えていれば、いくつもの強みをもって勝負できるでしょう。

仕事内容

なるには

給料・年収

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データサイエンティスト

ビッグデータを分析・解析し、それをビジネスに活用するための知見・情報を引き出す。

データサイエンティストとは、複雑で膨大な情報「ビッグデータ」を分析し、ビジネスに活用できる知見・情報を引き出す専門家です。

IT技術の高度化による情報化社会が進み、世の中にはありとあらゆるデータが溢れかえるようになりました。

そのような現代において、データサイエンティストによるビッグデータの分析結果は、企業がビジネス上の課題を発見したり、利益を生むための戦略を導いたりする目的で幅広く活用されるようになっています。

需要が急激に拡大している職業ですが、比較的歴史の新しい仕事であることから、日本ではビッグデータを専門に扱える人材はまだ不足しているといわれます。

大学等でも専門家の育成に向けた科目が多数設置されはじめており、これからデータサイエンティストを目指す人にとっては追い風の状況です。

統計学やデータ分析に関する専門知識はもちろん、ビジネス全般の知識やコミュニケーション力など、幅広く高度なスキルを備えた若い人材の活躍に期待が寄せられています。

仕事内容

なるには

給料・年収

学校・講座

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データベースエンジニア

IT関連企業で、データベースの設計、開発、運用、管理を担当するエンジニア。

データベースエンジニアとは、「データベース」の開発・設計、運用・管理などを専門とするIT技術者です。

データベースとは、大量のデータを保存するデジタル上の保管庫のようなもので、ITがあらゆる場で活用されている現代社会では、データベースを適切に扱うことも非常に重要です。

データベースエンジニアは「SIer」と呼ばれるIT関連企業のほか、Web系企業や他業界の一般企業での勤務、あるいはフリーランスとして活躍する人もいます。

特別な資格がなくても目指せる職業ですが、専門学校や大学などで情報学・ITについて学んでから就職すると、よりスムーズに実務に携われるでしょう。

最近ではデータベースだけでなく、サーバーやネットワークなど、インフラ周りの知識・スキルまで備えた人材が求められることも増えています。

仕事内容

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給料・年収

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働き方

セキュリティエンジニア

情報セキュリティの専門知識を生かしたシステムの設計・構築・運用に携わるIT技術者。

セキュリティエンジニアとはIT技術者の一種で、「情報セキュリティ」について高い専門性を持ち、セキュリティに配慮したシステムの設計や構築、運用を担当する人のことを意味します。

クライアントから依頼を受けると、要件を確認してセキュリティシステムを検討し、それを形にしていくために使用する機器や運用形態、ネットワークを考慮して設計・実装を行います。

未経験者の場合、まずはインフラやネットワーク関連のエンジニアとして経験を積み、十分に知識・スキルを身につけてセキュリティエンジニアへステップアップする流れが一般的です。

情報化社会が進むなか、強固なセキュリティを確保することは、あらゆる企業のビジネスで不可欠な課題となっています。

非常にニーズのある技術者ですが、上流工程に携わるようになったり、コンサルティングまで行えるスキルを身につけたりすると、市場価値の高い技術者として評価されます。

仕事内容

なるには

給料・年収

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テストエンジニア

開発された電子機器製品やソフトウェアの不具合を見つけ、品質を保つための専門職。

テストエンジニアとは、家電製品やカメラ、スマホなどの電子機器製品、あるいはゲーム、Webサービスといったあらゆる製品に組み込まれているシステムに不具合がないか、発売前にチェックする技術者のことをいいます。

ものづくりを行う企業にとっては、製品の不具合やバグを早めに発見し、その品質を担保するために必要不可欠な職種だといえます。

ソフトウェア開発会社やテストを専門に手掛ける会社などで活躍できますが、テストエンジニアは未経験者向けの求人も比較的多く、若いうちからこの仕事でキャリアアップしていくことは可能です。

なかにはプログラミングや機械学習のスキルを必要とするような、レベルの高い仕事を担当しているテストエンジニアもいるようです。

完成度の高いテストの計画や、バグを発見した場合のコード修正、新人教育ができるようになれば年収アップにつながります。

仕事内容

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ゲームプログラマー

ゲームの音やキャラクターが意図した通りに動くよう、開発言語を使ってプログラムを組む。

ゲームプログラマーとは、IT技術者である「プログラマー」の一種であり、おもにゲームメーカーやゲーム開発会社などのゲーム開発の場で活躍します。

C言語などのプログラミング言語を用いて、企画や仕様の通りにゲームが実際に動くようプログラムを組んでいくことが、ゲームプログラマーの中心業務です。

ゲームプログラマーになるために、特別な資格や学歴は必要ありません。

ただし、大学の情報系学部やIT系専門学校でプログラミングの基礎知識・スキルを身につけておくと、就職に有利になることが多いです。

従来のコンシューマーゲーム以外に、現代ではスマホゲームの領域でもゲームプログラマーのニーズが高まっています。

ゲームプログラマーとして経験を積んだのちは、現場の開発メンバーをまとめる責任者になる人もいれば、「ゲームプランナー」や「ゲームディレクター」など企画系職種にステップアップする人もいます。

仕事内容

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給料・年収

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就職・転職

働き方

CADオペレーター

図面作成ソフト「CAD」を用い、建築やアパレルなどの分野で使われる図面を作成する。

CADオペレーターとは、「CAD(Computer Aided Design:コンピューター支援設計)」というソフトウェアを動かして、図面を作成する人のことをいいます。

CADには2次元CADと3次元CADがあり、CADオペレーターが作成した平面や立体の図面は、建築・機械・電気・アパレルなどさまざまな業界で用いられています。

製図の際には、設計者やデザイナーが考えた形をCADに入力していく流れとなり、速やかに、かつ確実な操作が求められます。

CADオペレーターは学歴不問で働ける場合も多いですが、専門学校などでCADのスキルを習得したり、CADに関する資格を取得すると、就職は有利に進みやすいでしょう。

未経験からアルバイトで現場に入り、スキルアップして正社員を目指すといった道もあります。

活躍の場が広く、安定したニーズもある職業ですが、言われたとおりにCAD操作ができるだけの人材は、キャリアアップが頭打ちになってしまう可能性が高いです。

たとえば設計・デザインに関する広い知識、図面の解読ができるなど、プラスアルファのスキルを備える努力が求められてきます。

仕事内容

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働き方

ITディレクション系

IT業界の開発現場において、プロジェクトの設計や進行管理、顧客対応、マネジメントなどに携わる仕事です。 ITの幅広い知識と開発の全体的な流れを理解し、現場を取り仕切りながら、プロジェクトを成功に導きます。

システムエンジニア

大勢の技術者が動くソフトウェア開発の現場で、すべての工程に関わるマネジメントを行う。

システムエンジニアとは、ITシステムやコンピュータ分野を専門とするIT技術者(エンジニア)の一種です。

具体的な業務内容はシステムの仕様「設計」や、サーバーのセットアップ作業などの「構築」、またシステム導入後の「運用」や「保守」など、幅広いものとなっています。

基本的には「上流工程」と呼ばれる部分を担い、現場のプログラマーたちのリーダー役を担当することもあります。

システムエンジニアの主要な就職先は、システム開発会社やWeb系企業などで、未経験からでも目指せます。

ただし、情報系やIT系の大学学部もしくは専門学校を卒業していると就職に有利になりやすく、実務に関連する知識も習得可能です。

時代が進むなかでシステムエンジニアの需要は拡大しており、経験豊富な人材は高い評価を得やすく、よい待遇で働ける可能性が高いです。

一方、勤務先によっては激務な日々になったり、次々と出てくる新技術を学び続ける努力が求められたりなど、大変な一面もあります。

仕事内容

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給料・年収

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働き方

ITアーキテクト

ITシステムの設計・企画を中心とした、開発の上流工程に携わる熟練のIT技術者。

ITアーキテクトは、システム開発においてシステムの設計や企画といった上流工程に携わる仕事です。

「アーキテクト」とはもともと「建築家」や「設計者」を意味する英語で、簡単にいえば、ITアーキテクトとはITシステムの設計者といえるでしょう。

ITアーキテクトが扱うシステムは社内システムのインフラやネットワーク、アプリ、ソフトウェアなどさまざまですが、いつでもクライアントのニーズを理解し、必要な要件を満たしつつ無駄のないシステムを構築するための方法を考えていきます。

この仕事に就くには、IT系の企業に就職してITエンジニアとして経験を積んでいくのが近道となるでしょう。

豊富な専門知識や高い技術力が求められるため、新人や未経験者がいきなりITアーキテクトになれることはまずありません。

一般のITエンジニアやITコンサルタントとして経験を積んだ後、より責任が重い上流工程にキャリアアップしてたどり着くのがITアーキテクトだといえます。

仕事内容

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給料・年収

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働き方

ITコンサルタント

ITを活用し、企業が抱えるビジネス上の課題を解決に導くプロフェッショナル。

ITコンサルタントは、ビジネス上の課題を抱えるクライアントに対し、ITを活用して問題解決をするためのコンサルティングを行う仕事です。

クライアントの経営戦略にマッチしたIT戦略を策定することから始まり、IT企画の立案や実行、さらに導入したITシステムの運用など上流から下流までをカバーすることで、クライアントの目標を解決するためのサポートをします。

ITコンサルタントは、ITコンサルティングサービスを手掛ける専門会社や、総合的なコンサルタントファーム、またシンクタンク系企業、システムインテグレーターなど多岐にわたる場で活躍しています。

未経験者がいきなりコンサルタントになれるケースはまれで、まずはコンサルティングファームでIT関連の知識を生かしながら経験を積んでいくルートや、プログラマーなどIT技術者からキャリアアップしていくルートもあります。

開発の上流工程に携わるITコンサルタントは、業界の中でも高い水準の年収が期待でき、一般的な会社員の平均年収よりも多くの収入を手にしている人が多いようです。

仕事内容

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給料・年収

就職・転職

働き方

プロジェクトマネージャー(IT分野)とは、ITシステムの開発プロジェクト全体の管理をする人のことをいいます。

開発プロジェクトは、まずクライアントの要望を把握し、どのようなシステムを開発するかや、開発に必要な人員やスケジュール、予算などを決定します。

その後、プロジェクトチームを編成し開発に着手してからは、計画通りに進んでいるかスケジュールと照らし合わせながらチェックをしたり、状況に応じて現場に指示を出していくのがプロジェクトマネージャーのおもな役割です。

プロジェクトマネージャーは現場を管理する立場となるため、まずはプログラマーなどいちIT技術者として経験を積み、上流工程にキャリアアップしていくのが、この仕事に就くための一般的なルートです。

責任の大きさは収入面にも反映されることが多く、その人のスキルやポジションによっては年収1000万円を超える場合もあります。

仕事内容

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給料・年収

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働き方

CTO

企業の「最高技術責任者」。メーカーやIT企業などで、技術面のトップに位置する役職。

CTOとはChief technology officer(最高技術責任者)の略で、企業において技術面のトップに位置する役職です。

製造業やIT業界など、技術力がその企業の価値に深く直結するような企業に置かれることが多く、テクノロジーに関する深い知識やスキルを持ち、自社の技術戦略を策定したり、研究開発を進めていくうえで重要な意思決定を行います。

多くの場合、CTOは技術部門のトップに立つことが多いため、このポジションに就くにはまずメーカーやIT企業などで技術職(エンジニア)として地道に経験を積み、社内で昇進していく必要があります。

高いスキルがある技術者の場合、自らITベンチャー企業を立ち上げたり、ヘッドハンティングで他社から声がかかってCTOとして迎え入れられるケースもあるようです。

CTOは法的に定められている役職ではありませんが、比較的規模の大きな企業では取締役を務めることもあり、会社員の平均年収を超えた高い収入を手に入れることも可能です。

仕事内容

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給料・年収

IT企業社員

コンピューターやデータ通信に関する事業を手掛け、サービスを提供する。

IT企業社員とは、広い意味では「コンピュータを使った事業活動を行なっている企業」で働く人のことを意味します。

IT企業を細かく分けていくと、ソフトウェア開発会社、ハードウェア開発会社、Web制作会社、ITソリューション企業、情報処理サービス会社(SI)など、多種多様です。

IT企業の数は非常に多く、各社で事業内容やサービス内容は異なるものの、「ITを使ってお客さまの課題やニーズを解決し、世の中を便利にしたりするサービスを提供すること」が、IT企業の大きな役割です。

比較的歴史の新しい会社も多く、どのような学歴の人でも働ける可能性があり、若手社員の活躍も目立ちます。

ITは非常に速いスピードで進化しており、「AI」「IoT」「ロボット(人工知能)」といった、新しいITにも注目が集まっています。

多様な業界・業種でITの積極的活用が進められており、現代の人々の生活には不可欠なサービスを提供しているのがIT企業社員です。

仕事内容

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Web系

WebサイトやWebサービスの制作に携わる仕事です。 企画・デザイン・プログラミングなど、各工程の専門的な知識・技術を持つスタッフが協力し、コンセプトや目的に合うものを作り上げます。

Webデザイナー

Webサイト制作現場において、クライアントのニーズを満たすデザインを作成する。

Webデザイナーは、Webサイトの目的やコンセプトにもとづいて、サイトを設計していく人のことです。

おもに「見た目」部分を担当しますが、見栄えのよさや美しさだけを追求するのではなく、ユーザーにとって使いやすく、ユーザーが意図したとおりに行動してくれるデザインを作成することが求められます。

Webデザイナーになるのに決まった道はありませんが、専門学校や大学でWebデザインを学び、制作会社へ就職するのが一般的です。

平均年収は300万円〜400万円程度といわれますが、「Webディレクター」や「Webプロデューサー」としての役割も担うようになったり、独立して事業が軌道にのったりすれば、さらに高額の収入を得ることもできます。

Web業界は変化が速いため、常に新しい技術や感性を身につけて、豊かな発想ができる人が求められています。

仕事内容

なるには

給料・年収

学校・講座

就職・転職

働き方

Webメディア企業社員

Web上で多様な情報を発信・受信する媒体の企画や運営を行う会社に勤務する人のこと。

Webメディア企業とは、新聞・テレビ・ラジオといった多様なメディアのなかでも、おもにWeb上で多様な情報を発信・受信したりする媒体の企画や運営を行う会社です。

そこで働く社員たちはそれぞれ、コンテンツのプランニングやマーケティング、記事の執筆・編集、デザイン、広告営業などの業務に携わりながら、協力してより多くの利用者を集められるWebメディアを作っています。

Webメディア企業社員になるために、基本的に資格は必要ありません。

年収は300万円~800万円程度と、個々の経験や能力によってだいぶ幅があるようです。

なお、Webメディア業界では若手が活躍しやすく実力主義の傾向が強いため、人によっては20代であってもどんどん昇進し、同世代の平均年収よりだいぶ大きな収入を得ている人もいます。

IT技術の進歩により、Webメディアを立ち上げること自体はそこまで難しいものではありませんが、Webメディアが乱立する中で生き残りをかけるには、世の中のニーズやトレンドを敏速に掴み取り、オリジナリティあるコンテンツを創造することが不可欠です。

仕事内容

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給料・年収

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Webディレクター

Webサイトの制作現場で制作スタッフをとりまとめ、的確な指示を出すリーダー役。

Webディレクターは、Webサイトの制作現場において、監督役として全体の指揮をとる仕事です。

クライアントのニーズを把握し、デザイナー・プログラマー・コーダー・ライターなどの制作スタッフをとりまとめ、指示やスケジュール管理を行いながらWebサイトを完成に導きます。

活躍の場は、Web制作会社やコンテンツ制作会社などで、まずはアシスタントとして経験を積み、Web制作全体の知識とスキルを磨き、一人前を目指す流れが一般的となっています。

若手のうちは年収300万円程度ですが、実力がつくほど収入はアップし、独立して事業が軌道にのれば大きく稼ぐことも可能です。

Webディレクターの需要は高まっているものの、変化の激しい世界であるため、常に最新技術などをキャッチアップし、時代のニーズに対応できる人材を目指すことが、この仕事で活躍し続けるためには不可欠です。

仕事内容

なるには

給料・年収

就職・転職

働き方

Webエンジニア

Webなどのネットワーク上で動く「Webアプリケーション」を開発する技術者。

Webエンジニアとは、Webなどのネットワーク上で動く「Webアプリケーション」を開発するIT技術者のことをいいます。

SNSやECサイトなど、Webアプリケーションをベースに作られるサービスは多様化しており、需要が高まっている職業です。

Webエンジニアになるにあたって特別な資格は求められず、未経験からスタートすることも可能です。

ただし、大学の情報系学部やITの専門学校、プログラミングスクールなどで基本的なIT知識とプログラミングのスキルを身につけてから、Web系企業へ就職する人も多くいます。

実力や経験がある人ほどよい収入を得やすく、派遣やフリーランスになって高収入を得ることも可能です。

Web業界の技術変化スピードは非常に速いため、常に技術を更新し続けて、自分の市場価値を高める必要があります。

仕事内容

なるには

給料・年収

就職・転職

Webプログラマー

プログラミング言語を用い、Webサイトの構築に必要なプログラミングをするエンジニア。

Webプログラマーは、Webサイトの構築に必要なプログラミングをする仕事です。

システムエンジニアが設計した仕様書に沿って、HTMLやCSSあるいはPHPやJavaScriptといった各種プログラミング言語を用いながら開発を進めていきます。

就職先はシステム開発会社を中心とするWeb系企業が中心ですが、フリーランスとして働く人も多くいます。

個人の力量によって年収に差が出やすく、実力あるWebプログラマーは年収1000万円以上を得ている人もいます。

Webプログラマーには技術力はもちろん、クリエイティブセンスや探究心などさまざまなものが求められますが、まだまだ人手不足の職種といわれており、頑張り次第で活躍のチャンスはたくさん掴み取ることができるでしょう。

仕事内容

なるには

給料・年収

就職・転職

Webプロデューサー

Webサイトの作成をプロデュースし、サイトのイメージや納期、予算などを決める責任者。

Webプロデューサーは、Webサイトの作成をプロデュースし、サイトの全体的なイメージやページ数、製作にかかる納期や予算などを決める責任者です。

実際に作業を進めるスタッフとの調整を行う「Webディレクター」と密に連携し、プロジェクト全体を統括します。

特別必要とされる資格はありませんが、Web制作の総責任者となることため、制作スタッフとして経験を積んだ人がステップアップしてこの仕事に就く流れが一般的です。

勤務先によっては、管理職手当がついて年収800万円以上を得ている人もいるようです。

高度なコミュニケーション能力やマネジメントスキル、マーケティングなど幅広い知識が要求される難易度の高い職種であることから、プロデューサー業を務められる人の需要は大きなものとなっています。

Webマーケター

Webマーケティング施策を打ち、商品・サービスを効率的に販売する

Webマーケターとは、その名前のとおりWebを活用したマーケティングを行う仕事です。

「Webを活用したマーケティング」と言ってもその定義は企業や業種によってさまざまですが、基本的には商品・サービスを効率的に販売するための活動を指します。

現在オンライン上でマーケティングに活用できる手段は多岐にわたり、代表的なものではサイト運営やネット広告の出稿、SNS運用などが挙げられるでしょう。

それらの手段をふまえながら、クライアントの求める結果に最適な内容を企画・提案し、施策を実行したあとの検証まで一貫して行うのがWebマーケターの役割です。

多くのWebマーケターは広告代理店やWeb制作会社などに所属し、クライアントから委託された業務を担当しています。

また、それ以外にも「インハウスマーケター」と呼ばれる、自社のWebマーケティング施策を担当するWebマーケターも近年は増えてきています。

今の時代、集客を行ううえでWebマーケティングは欠かせないものとなっており、あらゆる業種でWebマーケターのニーズが高まっているといえるでしょう。

フロントエンドエンジニア

Webサイトで利用者が直接触れる「フロントエンド」の構築・実装を担当するIT技術者。

フロントエンドエンジニアとは、Web制作に関わるエンジニアの一種で、Webサイトで利用者が直接触れる部分(フロントエンド)の構築、実装を担当する仕事です。

同じくWeb制作に携わるWebデザイナーとの違いとして、デザインよりも「コーディング」に重きが置かれる点がありますが、企業や案件によってはデザインの一部にも関わります。

フロントエンドエンジニアになるために必須の資格はなく、未経験からWeb系の企業へ就職し、実務を通じてスキルアップしていくことも可能です。

一方、大学や専門学校、プログラミングスクールあるいは独学で、コーディング技術やWebデザインの基礎を学んでから就職している人もいます。

Web系のエンジニアの需要は、時代が進むにつれて大きくなっています。

高い技術力を持ち、豊富な経験を積んだフロントエンドエンジニアのなかには、年収1000万円以上を手にしている人もいます。

仕事内容

なるには

給料・年収

就職・転職

働き方

インフラ・通信系

豊かな社会生活を送るために不可欠なインターネットや通信サービスを構築し、管理や運用に携わる仕事です。 より便利で、より快適な通信環境を整え、それが安全に活用できるように必要に応じてメンテンナンスを行います。

インフラエンジニア

情報システムを構築するコンピュータやネットワークの導入や管理、運用を担当する技術者。

インフラエンジニアとは、IT業界で活躍するエンジニア(技術者)の一種です。

ITエンジニアのなかでも、とくに「サーバー」や「ネットワーク」などの基盤(インフラ)に関する専門的な知識・スキルを有し、それらを正しく、効率的に動かすための役割を担います。

インフラエンジニアの仕事は、各企業のITシステムの目的やニーズに合わせたITインフラ導入方法を検討することにはじまり、現場でのサーバー組み立てや配置、ケーブルによる接続作業や設定作業へと続きます。

さらに、構築後の運用・保守にも携わり、ITインフラが正しく作動するための各種サポートを行います。

インフラエンジニアは、おもに「SIer」と呼ばれるIT企業のほか、ネットワーク構築企業、レンタルサーバー会社などでも活躍しています。

現在のインフラエンジニアは、従来の「オンプレミス(ITインフラを自社保有して運用すること)」型への対応はもちろん、「クラウド」に対応できる人材需要が高まっています。

安定したニーズがある職種ですが、移り変わりの早いIT業界で、常に最新の知識・技術を学んでいく姿勢を持ち続けることが大切です。

仕事内容

なるには

給料・年収

学校・講座

就職・転職

働き方

ネットワークエンジニア

ネットワークインフラのシステムの設計・構築から運用管理全般を担当するIT技術者。

ネットワークエンジニアは、パソコンやインターネットを使う基盤となる「ネットワークインフラ」のシステム設計・構築や運用管理をするIT技術者の一種です。

ネットワークエンジニアの仕事内容は大きく「設計」「構築」「運用」「保守」の4つに分かれ、どの業務でもOSやミドルウェア、ストレージ、ネットワーク機器などの幅広いIT知識が必要とされます。

他のIT技術者と同様、経験やスキルによって収入差が出やすく、ベテランになると年収1000万円以上を得ている人もいます。

誰もがITを使うようになり、重要なデータのやり取りや金銭のやり取りさえもネットワーク上で行われるようになった現代社会において、ネットワークを整えるエンジニアの重要性は大きくなるばかりです。

今後は、クラウドやAI、IoTといった先端IT分野の専門性をもつ優秀なネットワークエンジニアは、ますます需要が高まっていくと考えられています。

仕事内容

なるには

給料・年収

就職・転職

働き方

サーバーエンジニア

ネットワーク上のサービスに不可欠な「サーバー」の構築・運用・保守に携わるIT技術者。

サーバーエンジニアとは、ネットワーク上でさまざまなサービスを提供する際に使われる「サーバー」の構築、運用、保守に携わるIT技術者の一種です。

メールサーバーやWebサーバーなど、それぞれのサービスに合ったサーバーを設計したり、サーバーの運用中に必要な変更を加えたり、障害発生時に対応したりするのがサーバーエンジニアのおもな仕事内容です。

この仕事ではOSやプログラム言語などの知識・技術が求められますが、なるための方法は、大学や専門学校で情報処理等を勉強してからIT企業に就職するほか、民間のITスクールなどで知識を身につけて就職を目指すことも可能です。

IT技術者の需要は大きく、サーバーエンジニアが活躍できるチャンスはおおいにありますが、さらにネットワーク関連の知識・技術まで持ち合わせているとカバーできる領域が広がり、収入アップなどにつながる可能性があります。

仕事内容

なるには

給料・年収

就職・転職

通信会社社員

インフラのひとつである通信サービスを提供し世の中の安定的な通信環境を整える。

通信会社とは、固定電話や携帯電話、あるいはパソコンやスマホで楽しむインターネットなど、人々の生活に不可欠な「通信」に関するサービスを提供する企業です。

固定電話の電話回線をはじめ、スマートフォンで利用する無線による通信回線、企業が業務用データを送受信するための専用線、光ファイバーや海底ケーブルを経由した大規模な通信網など、さまざまな通信サービスを提供する企業が存在します。

そうした企業に勤務し、営業や技術、ユーザーサポート、マーケティングなどの各部門に配属されて働くのが、通信会社社員です。

通信会社の採用活動は「新卒採用」と「キャリア採用(中途採用)」の2パターンで実施されています。

新卒採用では基本的に大卒者を対象とし、「総合職」として幅広い仕事に携わりながらキャリアアップを目指すのが一般的です。

平均年収は500万円~600万円程度がボリュームゾーンとされますが、大手企業の給与水準は高めで、順調に出世すれば30代以上で年収800万円~1000万円ほどに達する人も出てきます。

IT業界と同じく、通信業界も日々激しい変化を続けています。

社会を支えるインフラを提供する企業として、安定した人材需要が見込める業界のひとつとなっています。

仕事内容

なるには

給料・年収

就職・転職

携帯電話会社社員

携帯電話やスマートフォンの通信サービスを提供する会社。ITを活用したサービスも企画。

携帯電話会社とは、私たちの日常生活やビジネスに不可欠な、携帯電話やスマートフォンの通信サービスを提供する会社のことをいいます。

携帯電話会社は、日本語で「運び手」を意味する「キャリア(carrier)」と呼ばれることも多く、NTTドコモ、au(KDDIグループ)、ソフトバンクモバイルの3社が「三大キャリア」としてよく知られています。

携帯電話会社社員では営業、企画、マーケティングなどの「事務系」と、システムエンジニア、技術開発、基礎研究などの「技術・エンジニア系」の人たちが活躍しており、いずれも新卒採用では入社時点での知識やスキルはさほど問われませんが、キャリア採用では即戦力になれる人が求められるケースが多くなっています。

平均年収は800万円~900万円程度とやや高水準となっており、安定性も将来性も期待できる業界ですが、最近ではスマートフォンの普及が落ち着いてきたことから、一時期に比べると伸び率は鈍化しつつあるようです。

仕事内容

なるには

給料・年収

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ITサポート系

IT技術者のなかでも、機器・システムの保守管理や顧客サポートを専門に行う仕事です。 ITに関連する顧客の困りごとやトラブル発生時に技術で解決を図ったり、パソコンやソフトウェアの正しい使い方を教えたりします。

サービスエンジニア

メーカーなどで、機械や電気の設備、機器の保守管理やメンテナンスを担当する技術職。

サービスエンジニアは、機械や電機の設備、機器の保守管理およびメンテナンスをする仕事です。

フォークリフトなどの大型機器から、空調機器やセンサー精密機器などの小型機器まで多様な設備や機器を扱い、会社によって「保全管理グループ」や「設備エンジニア」といった名称で呼ばれることが多いようです。

就職先はメンテナンス専門に行うメーカーの子会社などが中心となり、勤務先によって求められるスキルは異なるものの、技術系の専門学校や大学の学部・学科出身者の採用が中心となっています。

また、年収は400万円~700万円程度と幅があるようです。

機器の高性能化やIT技術との融合が進むなか、技術職として、以前にも増して新しい技術や知識を学び続ける努力が求められる仕事といえます。

仕事内容

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給料・年収

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情報システム(社内SE)

自社のIT戦略を策定し、情報システムの構築・運用・保守やITに関するサポートをする。

情報システムとは、自らが勤務する企業内で使用するシステムやサーバー、ネットワークを構築し、その運用や保守まで一貫してサポートする職種で、「社内SE」とも呼ばれます。

事業で使う在庫管理や経理処理などのシステムを作ったり、従業員の業務効率化につながるIT技術を導入したりと、社内における、ITサポートのプロフェッショナルとしての役割を担います。

情報システムは、企業の「情報システム部門」に配属されるケースが一般的です。

ITが企業経営に不可欠なものとなっている現代において、あらゆる業種・業界で活躍できる可能性がある職種です。

しかし、情報システムとして配属される人数は決して多くないため、大学で情報関連の勉強をしておくと有利になるでしょう。

実務に就いてからも継続的に最新の知識・スキルを習得し、多様な企業課題に対してIT戦略やシステム企画といった観点から解決させていける力を持ち合わせると、高い評価につながりやすいです。

仕事内容

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給料・年収

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カスタマーエンジニア

コンピュータなど各種機器が正常かつ安定的に動くように、保守点検や修理を行う仕事。

高度な専門知識と技術を駆使し、各種システム及び機器の保守点検、修理を行うのが、カスタマーエンジニアの仕事です。

1件の顧客に対して同じカスタマーエンジニアが一貫して業務を担当し、あらゆるトラブル解決に尽力しています。

高卒でも活躍できるチャンスは大いにありますが給与や出世面で不利になることは否めません。

理系の大学や専門学校で情報関連の勉強をしておくと入社後の助けになります。

基本給は低めに設定されている会社もありますが業務の特性上、残業が避けられないため、時間外手当で補われます。

外資系の場合、基本給は高めですが各種手当や退職金、福利厚生面が不十分であると感じる可能性があります。

現場での信頼を得やすい立場にあることから営業を兼務するカスタマーエンジニアも増えてきておりインセンティブで収入を伸ばすチャンスも増えてくるでしょう。

仕事内容

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働き方

システムアナリスト

IT業界で顧客の抱える課題を把握し、システム開発の最上流工程を担当するエンジニア。

システムアナリストは、IT業界のシステム開発における最上流工程を担当するエンジニアのことをいいます。

顧客から、現状の業務上の課題や導入システムに関する要望などをヒアリングし、問題点を洗い出してITによる解決策を提案します。

技術的な知識はもちろん、コンサルタントや営業としてのコミュニケーションスキルやプレゼンテーションスキルも求められるため、大手SIerやシステム開発会社などでSEとしての経験を豊富に積んだ人がこの職種に就くケースが一般的です。

専門性の高い仕事であることから平均年収は600万円以上、人によっては1000万円を超えることもあるようです。

誰もが簡単に就ける仕事ではないため需要は大きく、SEやプロジェクトマネージャーがさらなる高みを目指し、この仕事に就くために努力している人も多いようです。

セールスエンジニア

機械関連のメーカーやIT業界において、技術的な知識を備えた営業職。

セールスエンジニアは、機械関連のメーカーやIT企業などに勤務する、技術的な知識を備えた営業職のことをいいます。

顧客に対し、自社製品の説明や技術的な質疑応答、仕様打ち合わせなどを行ったり、社内の製造現場と得意先の橋渡し役となって立ち回ったりします。

技術的な知識とコミュニケーションスキルの両方が求められることから、各企業において、一般的な営業職よりは給与水準がやや高めとなっているようです。

さまざまな業界の企業で新しい技術を用いた製品開発が進められるなか、常に最先端の技術を理解し、得意先のニーズをくみ取って顧客と信頼関係を築ける専門性の高いセールスエンジニアは、どの企業においても必要とされる存在であり続けるっでしょう。

仕事内容

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給料・年収

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パソコンインストラクター

パソコンスクールなどで、パソコンの操作方法や各種ソフトウェアの使い方を教える仕事。

パソコンインストラクターは、パソコンの操作方法および各種ソフトウェアの使い方を指導する人のことです。

指導対象となる生徒は、パソコンに不慣れな主婦や高齢者も多いため、一人ひとりのレベルに合わせてわかりやすい講義を行うことが求められます。

民間のパソコンスクールや専門学校などに勤めて働くケースが多く、正社員だけでなく、アルバイト・パートなどの非正規職員として働いている人もいます。

平均年収は、正社員であれば300万円~400万円程度が相場とされますが、指導経験や勤務差異などによっても差が出てきます。

最近では企業内でのパソコン講師を務めたり、独立してフリーランスで仕事をしていったりと、多様な働き方をする人も増えています。

仕事内容

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給料・年収

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ネットビジネス系

ブログやWebサイトなど、ネットを活用したサービスを運営する仕事です。 多くの場合はサービスに掲載される広告を通じて収益を上げるしくみとなっており、個人が兼業あるいは副業として行うことも増えています。

プロブロガー

趣味や本人の詳しい分野に関する情報ブログを運営し、そこに載せた広告から収入を得る。

プロブロガーは、趣味や本人の詳しい分野に関しての情報ブログを運営し、そこに載せた広告から収入を得る職業です。

プロブロガーの広告手段は大きく「クリック型広告」と「アフィリエイト広告」の2種類に分けられます。

ウェブサイト作成や運営に関わる知識、技術は必要ですが、学歴や資格はとくに必要ありません。

何よりも、訪問者を惹きつけることができるコンテンツを作成することが重要です。

プロブロガーはフリーランスで働くため、収入は個人の力量に大きく左右され、年収1000万円以上を稼ぐ人もいれば、年収200万円~300万円程度にとどまっている人もいます。

ブログも乱立している今、成功するのは簡単なことではありませんが、有名プロブロガーになると書籍出版・セミナーなどの依頼が来るようになり、純粋なブログ収益にプラスして収入が入るようにもなるでしょう。

アフィリエイター

ウェブサイトに商品などの広告を掲載し、そこから収入を得て生計を立てる人。

アフィリエイターとは、所有するウェブサイトから広告収入を得て生計を立てる人のことをいいます。

ウェブ広告代理店、または企業から依頼を受けて広告を掲載し、ウェブサイトの訪問者が広告をクリックしたり、広告の商品を購入したりするごとに報酬を得ます。

ITに関する知識や流行やトレンドを掴む力は不可欠ですが、基本的にフリーランスで活動することになるため、学歴や資格が求められることはほとんどありません。

なかには高額な年収を得ている人もいますが、アフィリエイトのみで生活に十分な収入を得ることは難しく、本業の仕事をしながら副業としてアフィリエイターをする人も多くいます。

マーケットは大きく、アフィリエイターとして活躍できる余地はまだあるものの、ウェブ業界は変化が激しく、今後は商品とのタイアップ企画やイベントなど、商品と一歩進んだ関わり方を考えていく姿勢が必要になっていくかもしれません。

情報・コンピューターを扱う職業にはどんなものがある?

情報・コンピューター系の仕事は、「ITエンジニア系」と「ITディレクション系」に大きく分類することができます。

まず、「ITエンジニア系」というのは、IT業界の技術者として活躍する仕事です。

アプリケーションエンジニア、セキュリティエンジニア、テストエンジニアなど、さまざまな専門分野のエンジニアがいます。

システムやソフトウェアの開発を行うプログラマーや、ビッグデータの分析・解析を行うデータサイエンティストも、エンジニア系といえるでしょう。

これに対して「ITディレクション系」は、プロジェクトの設計や進行管理、顧客対応、マネジメントなどに携わります。

システムエンジニアやプロジェクトマネージャーとして、全体の方向性を示すのが重要な役割です。

経験を積めば、メーカーやIT企業で技術面のトップに位置する「CTO(最高技術責任者)」になることもできるでしょう。

ネット系の職業・仕事にはどんなものがある?

インターネットの発展とともに、WebサイトやSNSなどを活用したネット関連の仕事が急増しています。

具体的にいうと、Webサイトを作る「Web系」、インターネットの構築や運用を担う「インフラ・通信系」、情報発信や広告収入に携わる「ネット系」の仕事があります。

それぞれの仕事について見てみましょう。

まず 「Web系」として働くのは、WebデザイナーやWebディレクターです。

Webに関する知識だけではなく、お客さんが見やすいデザインを工夫できる感性が求められます。

「インフラ・通信系」として働くのは、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアです。

サーバーの障害発生時には緊急で対応することも多く、社会になくてはならない通信技術の根幹を支えています。

この他に、「ネット系」のプロブロガーやアフィリエイターの仕事もあります。

人気商売なので収入は不安定ですが、副業や副収入を目指す人にとって魅力的な仕事です。

情報系の職業の年収はどれくらい?

IT業界にはさまざまな職種がありますが、仕事の専門性が高いほど給料が高くなる傾向があります。

情報系の職業の場合、平均的な年収は、およそ500万から800万円と考えるとよいでしょう。

厚生労働省の令和元年度賃金構造基本統計調査によれば、「エンジニア」の平均年収は、38.8歳で569万円程度となっています。

これに対して、クライアントの​​課題にマッチしたIT戦略を提案する「ITコンサルタント」は、業界の中でもさらに高い水準の年収が期待できます。

30代の平均年収は600万円、40代では800万円というデータもあります。

企業によって差があり、キャリアアップしていけば1000万円超えも珍しくありません。

この業界は転職が盛んなので、優秀な人材は条件のよい企業を求めてどんどん転職していきます。

業界内でキャリアを積みながら人脈を築いたあと、独立することで収入アップを目指す人もいます。

情報系の職業・仕事で文系でも働けるものはある?

情報系の職業というと「理系の人が就く仕事」というイメージがあるかもしれません。

確かに、大学の情報学部や理工学部を卒業したあとにIT関連の企業に就職する人はたくさんいます。

しかし、実は文系の学部出身でIT業界で活躍している人も多いのです。

システムの構築やデータの分析の際には、難解な数学や化学などの知識は求められません。

どちらかというと、基本的な学習能力の高さや、論理的思考ができるかどうかが重要です。

こうした事情から、文系出身者でも知識や技術を学べば、IT関連の仕事に就くことができます。

経済学部や心理学部で統計学を学び、データサイエンティストとして活躍する道もあります。

ちなみに大手のIT 企業の場合、応募資格として学部の指定はしないものの「大卒以上」の学歴を求めることは珍しくありません。

IT関係の仕事を目指すのであれば、こうした事情を踏まえた上で進路を選ぶことが大切です。

情報系の職業・仕事で資格は必要? あるとよい資格は?

情報系の職業は、仕事の専門性が非常に高いことで知られています。

このため、現場で働いている人は、IT関係の資格を持っていることが多いようです。

最も基礎的な資格といえるのは「ITパスポート試験」や「基本情報技術者」です。

その上位資格として「応用情報技術者」があり、さらに上のレベルの試験として「システムアーキテクト試験」があります。

他にも、「ネットワークスペシャリスト試験」「データベーススペシャリスト試験」「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」などがあります。

IT関連企業では、入社後に研修を受けながら勉強し、これらの資格の合格を目指すことが珍しくありません。

資格を取得することで手当が増えたり昇進しやすくなったりするので、入社後も勉強し続けることが大切です。

企業によっては、試験を受けるための費用や勉強に必要なテキスト代などをサポートしてくれるケースもあります。

情報系の職業・仕事で女性は活躍できる?

​​IT業界というと、「男性の活躍が目立つ業界」というイメージを持つ人もいるかもしれません。

実際のところ、業界全体では、まだまだ女性社員は少数派という実情があるようです。

「経済産業省 IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果(平成28年)」によれば、IT業界で働くIT人材の中で、女性比率は全体の約4分の1(24.1%)いう調査結果が出ています。
ソフトウェア開発を行うSIer系の企業では、とくに女性エンジニアが少ない傾向にあるようです。

納期前になると残業が多くなることや、トラブルが発生すると休日も働かなければいけないことから、家庭と両立するのが難しいという意見もあります。

しかし、IT業界は慢性的な人手不足を抱えている業界であることから、昨今は女性を積極的に採用したいと考える企業は多いのです。

妊娠や出産、子育てなどと両立できるように、女性が働きやすい環境に配慮した職場も増えてきています。

よくある質問

  • 情報・コンピューターを扱う仕事の種類は?

    情報・コンピューター系の仕事は「ITエンジニア系」「ITディレクション系」に分類できます。

    「ITエンジニア系」は技術者で、代表的な職業はエンジニアやプログラマーです。

    「ITディレクション系」は進行管理や全体の統括に関わり、プロジェクトマネージャーやCTO(最高技術責任者)として活躍します。

  • 情報系の仕事の年収はどれくらい?

    情報系の職業の場合、平均的な年収は、およそ500万から800万円といわれています。

    ​​​​IT業界は非常に忙しいため、納期前の残業時間が増えることで収入が多くなっている傾向があります。

    転職や独立によって高収入を目指す人もいます。

    キャリアアップしていけば年収1000万円超えも夢ではありません。

  • 情報系の仕事で文系でも働けるものはある?

    情報系の職業は、情報学部や理工学部の出身者が多く活躍しています。

    しかし、実は文系の学部出身で活躍している人もたくさんいるのです。

    難解な数学や化学の知識がなくても、論理的思考ができれば、問題なく仕事ができます。

    経済学部や心理学部で統計学を学び、データサイエンティストとして活躍する道もあります。