ITエンジニアの1日のスケジュール・勤務時間や残業、休日についても解説

ITエンジニアの業務スケジュール

ITエンジニアの業務の流れや1日の過ごし方は、勤務先や雇用形態、担当業務などによってさまざまです。

基本的には決まった時間帯である程度同じような動きをしますが、ネットワークやサーバーなどのインフラを扱う場合、機器の搬入や構築がある日はイレギュラーなスケジュールで動くことも少なくありません。

また、ソフトウェアやWebサービスの開発を行う企業では、イレギュラーなスケジュールは少ないものの、納期が厳しい場合は非常に慌ただしくなります。

全体として、ITエンジニアは残業が生じやすく、職場によってはイレギュラーな時間での仕事や、24時間体制の勤務先もあります。

そのため、フレックス制やシフト制など、変則的な勤務制度も多い職種です。

固定概念を作らず、個別のケースでの働き方をよく確認しましょう。

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ソフトウェア開発会社で働くITエンジニアの1日

ソフトウェア開発会社では、納期前を除けば一般的な日勤の会社員に近いスケジュールになることが多いです。

9:00 出社・メールチェック
出社すると、メールの確認を行い、1日の業務の計画を立てます。
9:30 チームミーティング
チーム内で案件の進捗状況や問題点などを共有・確認します。
10:00 仕様書作成
コーディングに必要なデータの種類や型など仕様を書類に落とし込みます。
12:00 昼休憩
昼食時間は、会社によって固定の場合もあれば自由な場合もあります。
13:00 顧客との打ち合わせ
新規の開発案件のためにミーティングに参加します。
15:00 仕様書レビュー
作成されている仕様書について、複数人でレビューを行い、問題点がないか確認します。
16:30 提案書類作成
ミーティングの内容から開発すべきソフトの提案内容を検討します。
17:30 案件レビュー
自分の担当している案件の開発現場の責任者から進捗の報告を受けるとともに、顧客の希望やイメージと齟齬がないか確認します。
18:30 社内雑務、退社
社内のさまざまな雑務やメールの処理を行い、その日に片付けるべき仕事が終われば退社します。

システム構築作業を行うITエンジニアの1日

企業のサーバーが集まるデータセンターでの作業は、稼働しているシステムに影響を与えないよう、早朝や夜間、休日などに行うことが多いです。

以下はデータセンターで休日にシステムを新規構築する場合の1日の例です。

8:30 現地集合
集合時間よりも先にデータセンターに到着し、事前に入館の手続きを済ませておきます。

直行のケースが多いですが、社内から持ち込むものがあれば事前に会社に寄る必要があります。

9:00 ベンダー到着
サーバー用コンピュータや接続用のケーブルなどをもって作業員が到着しますので、設置するサーバーラックまで案内します。
9:20 ラックマウント作業
設置用の棚にサーバーを設置しますが、サイズや配線の都合を考えて作業員に指示出しを行ったり、自ら設置を行います。
10:30 ケーブリング
設置した機器をケーブルで接続していきます。

ケーブルの長さは状況によって異なるため、無駄なく配線するためにその場で適度な長さのケーブルを作成することもあります。

12:00 通信テスト
仕様通りにインターネットや既存の社内ネットワークとの通信が可能かを確認します。
13:00 コンフィグ(設定)作業
仕様書に従って作業者が各機器のコンフィグや必要ソフトのインストールを行いますが、その間に出てくる確認や質問などに対応します。

時間のかかる作業のため、交代しながら昼食休憩をとります。

16:00 確認作業
コンフィグが終わったら、仕様書通りの設定が行われているか確認し、問題がなければ検収とします。
17:00 後片付け、退館
何事もなければ後片付けを行って、退館の手続きを行います。

問題があれば、その場で問題を切り分けて原因を究明し、当日内にどこまでの作業を実施するか、その後の作業をどうするか、ベンダー側の責任者と相談します。

18:00 帰社・作業報告
直帰できる場合もありますが、基本的にはその日の作業はその日に社内の関係者に報告を行います。

報告を行い、ベンダーの担当者にお礼のメールを送って1日の業務が終わります。

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ITエンジニアの勤務時間・休日

ITエンジニアの勤務体系は職場によって異なる

ITエンジニアの多くは、一般的な日勤の会社員と同じような時間帯に働いています。

しかしながら、データセンターの監視業務など、一部の仕事では夜勤を含めたシフト制の職場もあります。

そのほか、フレックスタイム制や変形労働時間制が採用されている職場も存在します。

IT業界は、他業界と比べると働き方の選択肢が多彩です。

最近ではリモートワークを認める企業が増えており、自宅中心に仕事をするITエンジニアもいます。

どのような勤務体系、働き方になるのかは事前に確認しておきましょう。

ITエンジニアの勤務時間

ITエンジニアの勤務時間は、会社や職種、雇用形態によって異なります。

たとえば、一般的なIT企業の正社員であれば9:00~18:00くらいと、非ITの職種とほとんど変わりません。

しかし、仕事量の多いITエンジニアの場合、この労働時間では仕事が回らず、日常的に多少の残業をしていることも多いです。

インフラやシステムの運用に携わるITエンジニアのなかにはシフト制で勤務している人もおり、複数のエンジニアで交替しながら日勤・夜勤を担当したり、土日祝日に関係なく働いたりしています。

ITエンジニアの休日

一般企業に勤めるITエンジニアは、土日が休みの「完全週休2日制」が多く、休日は比較的安定しています。

ただ、シフト制になっている職場の場合、週末や祝日に関係なく、休日は不規則です。

また、納期前や急なトラブルがあった場合、残業や休日出勤で対応しなければならないことがあります。

代休が取れる会社も多いですが、人員に余裕がないなど、制度があっても使えない職場もあるため注意が必要です。

また、システムの更新作業やメンテナンスは一般企業の長期休暇中に行われることが多くあります。

その際、担当するITエンジニアは、夏休みや冬休みなどの長期休暇を好きなタイミングで取ることが一般的です。

ITエンジニアの残業時間

ITエンジニアは残業が多い職業といわれてきました。

最近は改善の取り組みも行われているものの、まだ完全な解決にはいたっていません。

単純に仕事量が多いために残業になることもあれば、終業時間の直前に生じたシステムトラブルに対応するため、残業を強いられるケースもあります。

また、納期直前はどうしても忙しくなりがちで、夜遅くまでの残業になることも多いです。

月に20~30時間の残業時間が最初から予定されている企業も少なくありません。

ITエンジニアに夜勤はある?

ITエンジニアに夜勤があるかないかは、担当する業務によって異なります。

ネットワークやレンタルサーバーを扱う会社など、24時間体制でサービスを提供する職場では、「インフラエンジニア」や「ネットワークエンジニア」がシフト制で夜中も働いています。

システムの利用者が多い日中にメンテナンスやデータのバックアップなどを行うとシステムの動きが悪くなってしまうため、一般的には夜間に作業を行うのです。

そのほか、夜間は発生したトラブルの初期対応や問い合わせの受付なども担当しますが、日中より少人数で担当することが多く、意外に忙しいです。

ITエンジニアは忙しい? 激務?

ITエンジニアは基本的に仕事量が多く、忙しいと考えておいたほうがよいでしょう。。

とくにプロジェクトリーダーなどの責任者は仕事量も多く、納期前は激務と言ってよいほどです。

突然、お客さまの要望によって仕様が大きく変わった場合、対応のための作業が数多く発生しますが、納期がずらせないことも少なくありません。

たいていは少し忙しい程度ですが、トラブルがあれば急いで対応しなければならないため、突然激務になることもあります。

ITエンジニアの休日の過ごし方

ITエンジニアは納期前を除けば、休日出勤は少なく、あるとしても事前に予定されています。

そのため、基本的には他職種の一般的な会社員と同じように休日を過ごすことが可能です。

休日出勤の代休や、労働時間の調整で半休が使えるケースも多いため、まとまった休みを作って旅行をする人もいます。

しかし、急な問い合わせに対応できるよう、常に電話やパソコンを持って出かける人も多く、気が抜けないことも多いようです。