通信会社社員の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「通信会社社員」とは

インフラのひとつである通信サービスを提供し世の中の安定的な通信環境を整える。

通信会社とは、固定電話や携帯電話、あるいはパソコンやスマホで楽しむインターネットなど、人々の生活に不可欠な「通信」に関するサービスを提供する企業です。

固定電話の電話回線をはじめ、スマートフォンで利用する無線による通信回線、企業が業務用データを送受信するための専用線、光ファイバーや海底ケーブルを経由した大規模な通信網など、さまざまな通信サービスを提供する企業が存在します。

そうした企業に勤務し、営業や技術、ユーザーサポート、マーケティングなどの各部門に配属されて働くのが、通信会社社員です。

通信会社の採用活動は「新卒採用」と「キャリア採用(中途採用)」の2パターンで実施されています。

新卒採用では基本的に大卒者を対象とし、「総合職」として幅広い仕事に携わりながらキャリアアップを目指すのが一般的です。

平均年収は500万円~600万円程度がボリュームゾーンとされますが、大手企業の給与水準は高めで、順調に出世すれば30代以上で年収800万円~1000万円ほどに達する人も出てきます。

IT業界と同じく、通信業界も日々激しい変化を続けています。

社会を支えるインフラを提供する企業として、安定した人材需要が見込める業界のひとつとなっています。

「通信会社社員」の仕事紹介

通信会社社員の仕事内容

社会を支える通信環境・サービスを提供する

通信会社とは、固定電話や携帯電話、あるいはパソコンやスマホで楽しむインターネットなど、人々の生活に不可欠な「通信」に関するサービスを提供する企業です。

現代社会において、通信は、電力やガス、水道などと同様に「社会インフラ」のひとつとして確立されています。

より快適で高水準な通信環境や通信サービスを提供し、より便利な社会を目指すことが、通信会社の役割とミッションです。

通信業界では、固定通信会社や携帯電話会社のほか、「格安スマホ」でおなじみのMVNO(モバイル・バーチャル・ネットワーク・オペレーター)、また人々がインターネット接続をする際に契約するISP(インターネットプロバイダ)など、さまざまな種類の企業がひしめいています。

このような通信会社のいずれかに勤務しているのが「通信会社社員」です。

通信会社に特有の職種

通信会社の組織は、さまざまな「部門」や「職種」で構成されています。

以下に、代表的なものを紹介します。

・営業:法人に対する「ソリューション営業」では、お客さま企業が抱えるビジネスの課題を、通信によって解決するための提案を行います。

・技術:次世代の通信技術の研究開発や、IT面の設計・構築・運用保守、インフラ管理、お客さまへの技術提案などの業務を担当します。

・ユーザーサポート:「コールセンター」や「ヘルプデスク」などのポジションで、お客さまのトラブル対応やクレーム対応などを担当します。

このほか、企画やマーケティング、あるいは総務や人事、経理といった管理系など、さまざまな仕事に携わる社員が活躍しています。

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通信会社社員になるには

各通信会社の社員採用試験を受ける

通信会社社員として働くには、各通信会社が実施する社員採用試験を受けて、採用される必要があります。

多くの企業が「新卒採用」と「経験者採用(中途採用)」を分けて行っており、前者は大学などの学校を卒業したばかりの人、卒業予定の人を対象としています。

また、新卒採用は、営業や企画、マーケティングなどに携わる「総合職事務系」と、システム開発や技術開発などに携わる「総合職技術系」に分けて募集されることが一般的です。

総合職は、本人の希望や適性などを踏まえて、入社後に各部門への配属が決定されます。

さまざまな業務を担う可能性があり、また、数年単位での部署異動を繰り返しながらキャリアを積むのが一般的なスタイルとなっています。

大手企業になるほど高学歴の人が多く応募する傾向

通信業界は「スマホ」や「ネット」などで若者にもなじみ深く、就職先として人気があり、とくに有名企業の倍率は高くなる傾向です。

大手企業では「大学卒もしくは高専卒以上」の学歴でないと応募できないケースがあるため、大手志向の人は注意してください。

就職に対して意欲が高い一流大学の学生も集まりやすく、十分な準備をして就職活動に臨む必要があります。

学部・学科はあまり問われませんが、技術系を志望する場合は、基本的には理系の人が歓迎され、学生時代に専攻した分野や技術知識によって評価が高まることもあります。

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通信会社社員の学校・学費

さまざまな学校から目指せるが、技術系志望者は理系が有利

通信会社に正社員として入社するためには、大学、専門学校、短大、高等専門学校(高専)のいずれかに進学するとよいでしょう。

大手企業では「大卒以上」の学歴が求められるケースがありますが、高専卒や短大卒であれば応募できる企業も少なくありません。

職種別にみれば、総合職の「事務系」は文系・理系や学部・専攻問わず広く募集される一方、「技術系」については理系学生が採用の中心となります。

学部・学科まで指定されていることもあるため、募集条件の確認が必要です。

なお、通信会社の多くが最終学歴によって初任給に差をつけており、大学院の修士了や博士了の人だと、初任給が25万円~29万円ほどと、比較的高めの設定となっているケースが目立ちます。

通信会社社員の資格・試験の難易度

新卒採用では資格は必要ないが、英語力を評価する企業が増えている

通信会社の採用試験を受けるにあたって、なんらかの資格を保有していることが応募条件となるケースはほとんどありません。

業務内容はそれぞれの部署で大きく異なるため、業務で必要な知識やスキルは、入社後の新人研修や各部門の研修などを受けて習得できます。

ただし、技術系職種については、各部門に配属されてから「電気通信工事施工管理技術試験」や「電気通信主任技術者」といった国家資格が必要になる可能性もあり、働きながら資格取得を目指して勉強することになります。

また、最近では職種に関わらず「英語力」を重視する企業が増えています。

大手の通信会社では、必須ではなくても「TOEIC〇〇点以上を歓迎」などと掲げているところもあるため、学生時代にできるだけ英語力を伸ばしておきましょう。

例を挙げると、KDDIの2022年度新卒採用では、内定から入社までに「TOEIC600点」を目指すことが推奨されています。

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通信会社社員の給料・年収

企業規模が大きいほど給与水準は高めの傾向

求人サービス各社が発表しているデータを見ると、通信系の仕事をする人の平均年収は450万円~500万円程度になると考えられます。

ただし、実際には企業規模による差が出やすく、業界最大手クラスの通信会社では、平均年収が800万円~900万円ほどのところもあります。

大手企業で順調にキャリアを積み、管理職になれば、30代後半や40代で年収1000万円に達することも可能でしょう。

一方、中小の通信会社では大手ほどの給料は見込みづらく、経験を積んでも年収500万円~600万円ほどに落ち着く人もいるようです。

成果主義によって、若くして高収入を得られる通信会社も

変化が激しい通信業界では、柔軟で前向きな若手がどんどん活躍できるように、従来の年功序列的な風土ではなく、個人の成果や能力を重視して評価する「成果主義」を採用する企業が少なくありません。

配属部門で求められる仕事にしっかりと取り組み、成果を出せば、若くして管理職につける可能性があります。

基本給が上がったり、インセンティブがついたりといったことにもつながりやすい反面、プレッシャーや厳しさも背負う覚悟が必要です。

早いうちに収入を増やしたい人は、成果主義を重視する通信会社を探してみるのもよいでしょう。

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通信会社社員の現状と将来性・今後の見通し

業界の変化は早く、競争はさらに厳しさも増す

最先端のテクノロジーを駆使して提供される通信サービスは、IT分野と切っても切り離せない関係にあります。

そのため、IT業界と同様に、通信業界もまた日々激しい変化を続けています。

ここ20年~30年ほどの間の通信業界では、とくにモバイル通信・ネット通信分野が大きな発展を見せてきましたが、近年はスマートフォンの普及がひと段落したこともあって、市場の成長速度は鈍化しつつあります。

まだまだ新しいニーズはあると思われますが、規制緩和によって他業界からの新規参入業者も相次いでおり、競争環境は厳しさを増していくでしょう。

この先も短期間で業界動向が変わり続けると考えられるため、通信会社を目指す人は、常に最新の動きをキャッチアップすることが必要です。

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通信会社社員の就職先・活躍の場

各社で事業内容やサービス内容が異なる

通信会社は、「自社で通信設備を保有する会社」「通信回線や設備を借り受けて通信サービスを提供する会社」の2種類に大別することができます。

前者は「キャリア」と呼ばれることもあり、固定通信分野では電話回線や光ファイバー回線を用いた通信サービスを、モバイル通信分野ではスマートフォンなどに関するサービスを提供しています。

後者には「MVNO(モバイル・バーチャル・ネットワーク・オペレーター)」と「ISP(インターネットプロバイダ)」があります。

MVNOは大手キャリアから通信網を借りて、格安スマホやモバイルサービスを提供しており、ISPはNTTから電話線や光回線を借りて、インターネットへの接続サービスを提供しています。

このように、ひとことで通信会社といっても、各社の事業内容や提供するサービス内容はさまざまです。

通信会社社員の1日

配属部門によって動きは異なり、他職種の社員との連携もある

通信会社の事業領域は幅広く、また社内はいくつもの部門に分かれています。

したがって、通信会社社員の1日のスケジュールは、配属先や担当業務によって異なると考えておいてよいでしょう。

ここでは、一例として、法人企業の顧客に対してソリューション営業を担当する社員の1日をご紹介します。

業務によっては、他部門の社員との密な連携が必要になる場合もあります。

9:00 出社・スケジュールチェック
9:30 顧客訪問(ニーズのヒアリング)
12:00 帰社後、休憩
13:00 システム開発部門と技術的な打ち合わせ
16:00 デスクワーク(プレゼン資料作成)
18:00 退社

通信会社社員のやりがい、楽しさ

最先端技術を感じながら、社会を支える実感が味わえる

「情報化社会」と呼ばれるようになった現代では、通信インフラは、日常生活においてもビジネスの場においても必要不可欠なものとなっています。

新しい通信サービスがメディアで話題になったり、世間からの脚光を浴びたりするシーンも多く、通信会社社員は、社会全体をけん引している実感を得ながら働くことができます。

通信業界の流れは速く、時代に乗り遅れないようにするだけでも大変ですが、新しい技術を常に感じられる日々は刺激的で、やりがいがあるでしょう。

また、比較的風通しがよく、若い人の活躍が目立つ業界のひとつであるため、柔軟な働き方がしたい人や、多様な価値観に触れながら働きたい人などは、とくに魅力的と思えるはずです。

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通信会社社員のつらいこと、大変なこと

変化が激しく、スピードや競争への意識が強い職場も

通信会社各社は、自社のシェアを1%でも拡大しようと、日々しのぎを削っています。

業界そのものの変化が激しいため、社員一人ひとりが常に勢いをもって行動しなくては、会社の成長も見込めず、置いていかれてしまいます。

また、営業など一部の職種では、毎月の契約獲得件数や契約金額などにノルマが課せられていることも多く、成果を出し続けることが求められます。

「スピード」「変化」「挑戦」といったキーワードを常に意識しなくてはならず、のんびり働きたい人や、変化が得意でない人にとっては、仕事が厳しいと感じてしまうかもしれません。

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通信会社社員に向いている人・適性

世の中のトレンドに敏感で、変化も楽しめる人

通信業界では次から次へと新しい技術やサービスが生み出されていくため、通信会社各社は、その動きに対応していく「スピード感」をもって事業を展開していかなくてはなりません。

そうした環境で働く通信会社社員には、短いサイクルで移り変わっていく消費者のニーズを的確に捉えられる、世の中の動きに敏感な人が向いているでしょう。

また、身の回りが変化する状況を楽しめて、柔軟な発想で物事を捉えられるタイプの人も、通信会社社員向きといえます。

通信会社では、とくに「主体性」や「バイタリティ」などが評価されやすい傾向があるため、行動的でどんどん挑戦していきたい人、成長意欲が強い人なども、活躍しやすいでしょう。

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通信会社社員志望動機・目指すきっかけ

志望先企業の事業・サービス内容にもとづく内容にすることが重要

通信会社を志望する人は、電力会社やガス会社といったインフラ企業と同じく「社会を支える公共性の高い仕事に就きたい」という人が多いようです。

インフラのなかでも、通信業界は変化が激しく、最先端のIT技術とも関連性が高いため、その点に魅力を感じている人も少なくありません。

ただ、気をつけたいのは「通信会社」といっても多様な企業が存在し、各社で事業内容もサービス内容も異なることです。

志望先に合う志望動機を伝えなければ、「別にわが社じゃなくてもいいのでは?」と思われてしまう可能性が高いです。

まずは業界本などを活用しつつ通信業界の現状をよく調べて、各社の立ち位置や特色、目指している姿などを把握しましょう。

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通信会社社員の雇用形態・働き方

正社員が多いが、大手企業を中心に契約社員やパートも多数活躍

通信会社では、長期的にキャリアを築いていくことを前提とした正社員の採用を実施するところが多いです。

とくに大手企業では、成長の伸びしろが大きな「新卒採用」と、即戦力としてのスキルをもつ「経験者採用(中途採用)」をバランスよく実施し、多様な社員がお互いによい影響を与え合いながら、組織の活性化を目指しています。

一方、規模の大きな通信会社ほど、契約社員やパート・アルバイトなど「非正規雇用」で働く人も増える傾向です。

とくに「コールセンター」や「カスタマーサポート」などの部門では、正社員よりも非正規のスタッフが多い場合もあります。

契約形態や就業条件は各社でさまざまなため、事前によく確認しておきましょう。

通信会社社員の勤務時間・休日・生活

配属先や担当業務によって勤務体系は異なる

通信会社社員の勤務時間は、配属部門や職種によって異なります。

企画やマーケティング、事務や管理系の職種のようにオフィス内での業務が中心となる職種に関しては、朝から夕方にかけて働く一般的な「日勤」となります。

「フレックスタイム制」や「裁量労働制」などをとっている職場や、リモートワーク主体の職場もあり、比較的柔軟な働き方が可能です。

一方、保守・監視のエンジニアや、コールセンターやカスタマーサポートなどの仕事を担当する場合には、時間を問わずお客さま対応をするため、シフト勤務になりやすいです。

日によっては夜勤が入る可能性もあります。

休日は週休2日制が一般的で、オフィスで働く人はカレンダー通りの休みをとることが多いです。

通信業界では、大手企業を中心に、さまざまな休暇制度を整えていたり、有休がとりやすい環境づくりに注力していたりするため、プライベートも重視しながら働きやすいでしょう。

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通信会社社員の求人・就職状況・需要

大手を中心に、多くの通信会社が新卒採用を実施

通信業界にはたくさんの企業が存在し、その多くが「新卒採用」を実施しています。

最大手企業にもなると、1回の新卒採用で数百名単位の大量採用を行うことも珍しくありません。

しかしながら通信大手企業の人気は高く、多数の学生が応募するため、最初のエントリーシートや適性検査の段階で跳ねられてしまう人もいます。

決して就職が楽というわけではないため、きちんと準備をして試験に臨むことが重要です。

採用試験を受ける前に注意しておきたいこと

通信会社では、本人の希望する職種やキャリア、働き方などに応じて、いくつかの選考ルートを用意している企業も目立ちます。

また、大手通信グループでは手掛ける事業の規模や領域が広いため、事業・サービスごとに別会社として運営しているケースがあります。

目指す職種や、携わりたい仕事内容によっては、本社ではなくグループ企業での採用となる可能性もあることは頭に入れておくとよいでしょう。

こうした情報は、各社の採用ページで集めることができます。

通信会社社員の転職状況・未経験採用

各職種に応じた一定の職務経験やスキルが求められることが多い

通信会社各社では、転職希望者を対象とした「経験者採用(中途採用/キャリア採用)」も随時実施しています。

このような採用方法では「社会人経験」がある人を対象としているため、新卒採用とは異なって、ビジネス経験や専門的なスキルなどが必要になります。

通信業界未経験でも問題ないことは多いですが、基本的には「職種別採用」が行われるため、各職種に応じた一定の実務経験(最低3年ほどが目安)が求められることが多くなっています。

「営業」「マーケティング」「システムエンジニア」など、とくに人材が不足しやすい職種については求人数が多めです。

意欲的であれば年齢は関係なく採用されるチャンスがあるものの、年齢が上がるほど、高度な専門知識やスキルが要求される傾向が見られます。

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大手の通信会社はどこ?

数多くの大手企業や有名企業がある

通信業界には数多くの企業があり、その事業内容はさまざまです。

ここでは通信会社を5つのタイプに分類し、それぞれの大手企業、有名企業を紹介します。

固定通信会社

電話回線や光回線などの固定通信網を持つ会社。

代表企業:NTT東日本、NTT西日本、NTTグループ

携帯電話会社

4GやLTEといったモバイル通信の通信網をもち、移動型の通信サービスを提供している会社。

代表企業:NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、沖縄セルラー

MVNO

自社で通信網を持たず、他の事業者に借りてモバイルサービス提供する会社。

代表企業:UQコミュニケーションズ、ワイモバイル、マイネオ、LINEモバイル

ISP

インターネットへの接続を提供する事業者。

代表企業:NTTドコモ(ドコモ光)、ソフトバンク(ソフトバンク光)、SONY(NURO光)、エキサイト(エキサイト光)、GMOインターネット(GMOトクトクBB)