IT企業社員の給料・年収
平均年収
IT企業の平均年収は、400万円~600万円程度といわれています。
IT企業は数が非常に多く、新しい会社もどんどん立ち上がっています。平均年収を出すことは難しい面もありますが、他の業界の仕事と大きくは変わらないと考えておいてよいでしょう。
ただし、職種によってもだいぶ違いがあり、プロジェクトを管理するプロジェクトマネージャーが安定した年収を得やすいようです。
個々の実力が大きく出てくるエンジニアの場合、新人のうちは給料がさほど高くないケースが一般的ですが、技術力を高めることで相当な高年収を得ている人もいます。
企業間での格差も大きい
「IT企業はバブリーでお金持ち」という印象も強いかもしれませんが、その実態は企業によって千差万別。
IT企業はベンチャー企業が多いため、一部の成功している企業はすさまじいスピードで急成長しており、そこではたしかに20代で年収1000万といった高収入を得ている社員もいます。
しかし、IT企業といっても大半の企業は、システム開発の受託業務で売上を立てています。
IT業界の構造上、大企業と直接契約を結んでシステム開発を行っている例はさほど多くなく、有名なシステム開発の業務を受けた会社が、下請けに流していくという例はよく見られます。
一次下請けであればまだよいものの、その下の孫請け、ひ孫請け…となっていった場合、どんどんマージンを取られて非常に安価で仕事を行っている企業もたくさんあります。
こうした企業で働く人たちの給料は、業界内でもかなり低水準になっているケースがあるようです。
「IT企業だからたくさんお金がもらえる」というわけではないことは、理解しておいたほうがよいでしょう。
ユニークな福利厚生がある企業も
先述したように、IT企業はベンチャーが多いため、若い人たちが多数活躍しています。
そこでは常識にとらわれない柔軟な発想力を強みとしており、社内制度や福利厚生についてもありきたりのものだけでなく、ユニークなものを作っている企業が多いようです。
一部のIT企業はあまり待遇が良くなく厳しい労働環境となっているようですが、一方では驚くほど充実した待遇で、社員の働きやすさに力を入れている企業も出ています。