Webエンジニアの需要・現状と将来性

Webエンジニアの現状

Web業界は成長産業

Web業界は誕生からまだ30年程度の若い業界ではありますが、1990年代後半にインターネットが普及してからというもの、爆発的なスピードで成長してきました。

2010年代よりスマホが普及したことによってさらに成長は加速しています。

野村総合研究所がまとめた「日本の成長を支える産業「ウェブビジネス」」によれば、国内のWebビジネス市場は、2010年の11兆円規模から2020年には47兆円規模まで拡大し、この10年で約4.7倍の成長を遂げるという予想が立てられています。

また、Webビジネスの拡大にともない、2020年には約150万人もの新規雇用が生まれるとも予想されています。

他にも、たとえば「Statista」の統計によれば、「世界で市場価値の高い企業」の上位6社を、

①apple
②Amazon
③Alphabet(Googleの持ち株会社)
④Microsoft
⑤Facebook
⑥Alibaba

といったWeb系企業が独占しており、Webビジネス市場の強さを物語っています。

このようにWeb業界は現在進行形で成長中の業界であり、この先もインターネットやWebコンテンツが栄える限りは、Web業界やそこで働くWebエンジニアへの需要も拡大していくと考えられています。

IT業界全体でも人手不足

政府の基軸システムや携帯会社の通信システムといった大規模なITシステムを作り上げる「SI業界」、そしてWebエンジニアが属する「Web業界」、これらをひっくるめて大きく「IT業界」と呼ばれます。

IT業界全体としても成長が続いており、またそれに対し人手が足りていない状況です。

経済産業省のまとめた「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によれば、今後2030年には国内で約59万人ものIT人材が不足するという見通しも立てられております。

そのような現状から、SI業界Web業界問わず、ITエンジニアはいま社会から求められる存在であり、特に技術力のあるエンジニアや若手のエンジニアに対しては、積極的な採用が行われています。

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Webエンジニアの需要

人気の求人では十分な経験が問われる

いくら人手不足な状況とはいっても、大手有名Web企業の求人や給料が高額な求人などは、即戦力となる人材をターゲットとしており、相応の経験や技術スキルが求められます。

そのような採用倍率の高い求人では、Webエンジニアとしての一定年数の勤続経験、一定数の案件に携わった実績など、具体的な経験が必要となり、場合によってはチームリーダー経験やマネジメント経験なども問われることもあります。

ベンチャーはオールラウンドな人材にニーズ

Web企業の中には、少数先鋭で現場を回している小規模なベンチャー企業も多いです。

そのようなベンチャー企業では、Webエンジニアの本業となるWebアプリケーションの開発以外にも、Webデザイン、企画やマーケティング、編集ライティングなど、幅広いWeb系の仕事を任されることもあります。

そのため、たとえば「Illustrator」や「Photoshop」が使えてWebデザインまで担当できてしまうような、オールラウンドなスキルを持つWebエンジニアというのは、ベンチャーでは好感されやすいでしょう。

「未経験者」も積極的に採用している

前述もしたように、Web業界は例年大きく成長しており、膨れ上がる需要に対して人材(供給)が追いついていないのが現状です。

そのような状況のため、なかなか人手の集まらないWeb企業ですと、全くの「未経験者」であっても採用対象としていることもあります。

特に20代前半程度の年齢の若い人であれば、ゼロからWebエンジニアとして育成してくれる企業というのも決して珍しくはなく、未経験者でも挑戦できるチャンスは用意されています。

Webエンジニアの将来性

インターネット利用人口の増加により需要拡大

近年、スマートフォンが爆発的に普及したことによって、インターネット利用人口はさらに伸び、小さな子供や高齢者などでさえもインターネットを扱うのが当たり前となってきています。

また、今後国内でも普及が予定されている「5G」通信によって、インターネットがより身近で扱いやすい時代に突入するとも予想されています。

インターネット利用人口が増えるほど、WebアプリケーションやWebサービスの需要というのは増えるため、それを作り上げるWebエンジニアの需要に関しても今後も拡大していく可能性が高いでしょう。

将来的に関連する技術

今後大きく普及されるといわれている次のような技術分野に知見があると、将来的にWebエンジニアとしての活躍の場を広げられる可能性もあります。

<今後普及がはじまる新技術>
・クラウドコンピューティング
・ビッグデータ
・IoT(Internet of Things)
・人工知能、AI
・FinTech
・VR、AR
・ドローン
など

たとえば今後国内でも大きく成長すると予想されている「ビックデータ」産業ですが、ビックデータを用いたWebサービスを開発することになった場合、やはりビックデータ分野にも精通しているWebエンジニアの方がニーズは高まります。

Webだけのプロではなく、Web以外のIT分野にも専門分野を持っておくと、移り変わる今後の時代に適応しやすくなるでしょう。

Webエンジニアの暗い将来

Webエンジニアは今後も将来性が期待されている職種でもありますが、懸念すべきこともあります。

・Web技術の進化のスピードや移り代わりのスピードが早いため、今現在Webエンジニアとして用いているスキルが将来的に不要となる恐れもある
・プログラミング作業などのルーチン化できるものは、将来「AI」によって仕事が奪われる恐れがある
・「Amazon Web Service(AWS)」などのクラウドコンピューティングサービスの普及により、WebサイトやWebサービスの制作が簡単にできるようになってきている
など

こういった事柄が影響し、10年後20年後の将来には、これまで通りにWebエンジニアとして働いていると、時代のニーズの移り変わりに取り残されてしまう恐れもあります。

Web技術の進化のスピードはとても早いため、既存のスキルだけに固執せず、新しいものを貪欲に吸収していく姿勢も、Webエンジニアとして今後の時代を生き残っていくためには重要になってくるでしょう。

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Webエンジニアの今後の活躍の場

一般企業も働きの場となる

メーカーや商社などWeb業界外の一般企業であっても、Webビジネス市場に注目し、Webサービスやスマホアプリの運営に乗り出すことも最近では珍しくはなくなってきています。

制作会社に完全に外注してしまう企業もありますが、中には自社内にIT部門やWeb部門を設立し、自社の社員で開発や運営を行う企業もあります。

そういった自社開発を行う一般企業が、Webエンジニアを新規採用することも増えてきていますので、今後はWeb業界以外の一般企業でWebエンジニアとして働くケースもポピュラーになってくるかもしれません。

「フリーランス」として活躍する

Webエンジニアが属するWeb業界は、フリーランスへの業務委託や社員の副業に対して、比較的寛容的な業界です。

また昨今は、政府が進める「働き方改革」の影響などにより、働き方そのものの価値観も変わりつつもあるため、今後はフリーランスとして活動するWebエンジニアがより増えてくる可能性も高いでしょう。

同時に「クラウドソーシング」などのフリーランス向けサービスも充実してきているため、取り巻く環境としてもフリーランスのWebエンジニアに追い風が吹いてきています。

教える立場に

昨今は、Webエンジニアを目指す人でなくとも、HTMLやCSS、JavaScriptといたWebプログラミング系のスキルに関心をもつ人が増えてきています。

また、それらのスキルの教育を行う専門学校やITスクールなどの教育機関も増えています。

経験を積んだベテランのWebエンジニアとなれば、いずれはそのような教育の場で教師として教壇に立ち、教える立場として活躍していく道も描けてきます。