通信会社の現状と将来性

通信会社の現状

ここ20年~30年ほどの間の通信業界では、とくにモバイル通信・ネット通信分野において大きな発展を見せています。

誰もがスマホやインターネットを利用する時代となり、市場規模自体は拡大していますが、一方で規制緩和が行われ競争化も進んでいます。

通信会社もNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクといった大手キャリアのほか、近年は格安スマホや格安SIM会社に代表されるMVNO(モバイル・バーチャル・ネットワーク・オペレーター)も多々参入している状況です。

変化の激しい業界であり、この先も短いスパンで業界動向が大きく変わっていくものと考えられます。

これから通信業界を目指していきたい人は、常に最新のニュースをキャッチアップしておく必要があるでしょう。

通信会社の需要

インフラとして安定した需要

固定電話はもちろんのこと、今の時代は携帯電話・スマホも1人1台もつのが当たり前となり、生活の一部となっています。

また、公共サービスやビジネスなどにおいてもネット通信は必要不可欠なものとなっています。

通信環境、通信サービスを提供する通信会社は、社会になくてはならない存在です。

今後も通信技術を使う社会である限り、通信会社の需要は継続するでしょう。

世間のニーズは変わりつつある

世間が通信会社に求めるものは、時代と共に変わります。

電話といえばひと昔前は自宅の固定電話が当たり前でした。

しかし、携帯電話が主な通信手段となり、固定電話を置かない家も増えています。

携帯電話にしても、長らくNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3強が市場を寡占していました。

最近は格安スマホや格安SIM会社も参入し、自分に合ったタイプの会社やサービスを選べるようになりました。

また「LINE」や「ボイスチャット」など、データ通信を用いたコミュニケーションツールも普及し、携帯電話の通話機能すらも不要になりかけています。

世間のニーズも刻一刻と変わっているため、通信会社側も時代に合わせて変わっていかなければ生き残れません。

企業側が求める人材

通信会社では、営業職・技術職・ユーザーサポート・商品サービス企画・管理部門(法務広報など)といったように、さまざまな職種を用意しています。

変化の激しい業界であり、ビジネスを勝ち抜くには枠に縛られない柔軟な発想が求められます。

出身業界・出身職種問わず、幅広い方面から人材を採用する姿勢がうかがえます。

若い発想も強みとなる業界のため、特に20代の人や第2新卒に該当するような人であれば、経験が乏しくとも人物重視で採用されやすい傾向です。

ただし、技術系の職種の場合は、採用において具体的な技術スキルや経験が問われます。

通信会社の将来性

通信市場は頭打ちでもある

1990年代以降、一般的にも携帯電話やインターネットの普及がはじまり、通信市場は拡大を続けてきました。

しかし、2010年代の「スマホ特需」もひと段落し、すでに国民の過半数は、スマホやインターネット回線を契約しています。

これ以上の新規ユーザーの獲得は難しい状況です。

通信市場全体としては成長に頭打ちの傾向が見られます。

その上で、新規参入してくる通信会社やプロバイダは増え続けており、料金プランなどは低価格競争が続いています。

将来的に通信料としての利益は先細りしていく恐れがあり、コンテンツを収益化するなど、ビジネスモデルの立て直しも求められるでしょう。

5G分野は将来性が明るい

2020年以降、従来の4Gに変わり、5Gが世界的に普及していくことになります。

5Gというのは、第5世代移動通信システムのことであり、4Gよりも「高速」「高品質(遅延が少ない)」「多数同時接続」な通信です。

たとえば5Gの高品質な通信は、遠隔医療や自動運転の分野を成長させるといわれています。

5Gの多数同時接続は、あらゆるモノをインターネットで繋げるIoT(Internet of Things)の普及を後押しする期待ももたれています。

そのように5G分野ではこれまでにない新しいビジネスチャンスが多々生まれてきます。

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクといった大手キャリアは、5Gの通信環境を提供する立場です。

大手キャリアは、5Gしだいでさらなる成長をはかれる可能性もあるでしょう。

AIによる影響

近い将来、AI(人工知能)が社会のあらゆる場所に普及していくといわれています。

通信会社の場合、AIはビジネスチャンスでもあり、AI、ITシステム、ビックデータなどを組み合わせて、新たな通信ビジネスを生み出す余地もあります。

しかしAI化により、現存する数多くの仕事がコンピューターに奪われるリスクもあります。

通信会社内でとくにAI化のリスクが高い職種としては、コールセンター業務、携帯ショップでの契約業務、プログラマーなどです。

一方、コミュニケーション能力が求められる営業職や、クリエイティブな発想の必要な企画職などは、まだまだAI化が難しい分野です。

これからAIがどこまで進化していくかは未知数でもあるため、仕事を奪われないためには人間でないとできない強みを伸ばしていくことが突破口となります。

通信会社社員の今後の活躍の場

通信会社につとめると、光回線、ブロードバンド、WiFi、ネットワークシステムなど、通信関連の技術知識、ビジネス知識を身につけることができます。

そのような知識は、ネットワーク化された現代の社会において、通信業界に限らずさまざまな業界・業種で役に立つでしょう。

とくに、前述した5G分野に精通している人材には注目が集まっています。

5G分野に明るい営業職、技術者、アドバイザー職などを求める企業はこれから増えてきます。

5Gと近い位置にいる通信会社で働いた経験は、将来的に転職やキャリアアップをするうえでも武器になるでしょう。

通信会社社員の「成長・将来性」の口コミ投稿

  • 成長・将来性
    3.50
    成長・将来性
    3.50

    ケーブルテレビ会社の技術職 シモシさん

    34歳 男性 経験6年8ヶ月 長野県

    退職済み(正社員)


    テレビ自体の成長性はありませんが、代わりにインターネットサービスが好調です。

    現在テレビ業界は苦しい状況であり、ケーブルテレビ業界も同じ状況です。

    インターネットの普及により、youtubeやビデオオンデマンド(U-Next、Netflixなど)を利用する人が増えたため、テレビを観るというお客さん自体が減りつつあります。

    しかし、ケーブルテレビ会社は光インターネットサービスも行っ