システムエンジニアの1日のスケジュール・生活スタイル

システムエンジニアの業務スケジュール

上流工程は一般企業と同じ

要件定義や基本設計といったいわゆる「上流工程」を担当するシステムエンジニアの場合は、一般企業で働く普通のサラリーマンと勤務形態はほとんど同じです。

9:00~18:00頃を定時としている職場が多く、毎朝決められた時間に出社し日中は働く、規則正しい生活がおくりやすいです。

お客さまとの大事な打ち合わせなどと入っていなければ、「フレックスタイム」を使い出社時間をある程度ズラすことも可能です。

「前日遅くまで残業したので次の日は1時間遅れて出社する」といった働き方をする社員も、上流工程を担当するシステムエンジニアには多いです。

構築や運用・保守では不規則な勤務になることも

「構築」を担当するシステムエンジニアの場合は、データセンターに足を運び現地で構築作業などを行うこともありますので、日によっては不規則な勤務形態となることがあります。

企業の業務に影響が出ないように夜間に作業をすることもあり、たとえば「夜の22時に現地入りし、真夜中にサーバーの構築作業を行い、早朝に帰宅する」といったような働き方をすることもあります。

「運用・保守」の場合も不規則な勤務となることがあり、特に「監視作業」の場合は24時間休みなく監視が必要となるため、シフト制の交替勤務となることもあります。

納期前などは残業も発生

システムエンジニアに限らずIT業界は全体的に残業が多めです。

特に「納期前」は残業が発生しやすく、スケジュールが大きく遅れているプロジェクトであれば、連日徹夜のような状況に陥ることもあります。

また、システムに大きな「障害」が発生すると、緊急の障害対応・トラブル対応が必要となることもあります。

障害が起きている箇所を担当したシステムエンジニアは、急遽出勤が求められ、夜間や休日であっても障害対応に向かわなければいけないこともあります。

「上流工程」を担当するシステムエンジニアの1日

09:00 出勤
出勤後はまずはメールをチェックし、業務開始の準備をします。
09:30 定例ミーティング(朝)
チーム内での朝の定例ミーティングに出席します。

本日の業務の予定を報告し、併せて抱えている課題などをチーム内で共有します。

10:00 設計作業
担当箇所の設計を行っていきます。

設計内容は「基本設計書」や「詳細設計書」に書き起こしていきます。

12:00 お昼休憩
ランチタイムをとります。

余裕がある日はチームメンバーと外食をしたりもしますが、忙しい日は社員食堂でひとり素早く食事を済ませます。

13:00 移動
打ち合わせのため、お客さまのオフィスに電車で移動します。
14:00 お客さまと打ち合せ
お客さま先のエンジニアと打ち合せを行います。

設計内容のレビュー、進捗の報告、課題の共有、追加の要望のヒアリングなどを行います。

16:00 議事録を作成
帰社後、お客さまとの打ち合わせの内容を「議事録」にまとめ、記録として残します。
17:00 定例ミーティング(夕)
チーム内での夕方の定例ミーティングに出席します。

本日の業務の進捗を報告し、新たに課題や問題が生じた場合は併せて報告します。

18:00 残業
設計作業がスケジュールより遅れているため、残業をして遅れている分の設計を行います。
20:30 退社
区切りのよいところで本日の業務は終了し、退社します。

「構築」を担当するシステムエンジニアの1日

22:00 駅に集合
決められた集合時間にデータセンター近くの駅に集まります。
22:10 データセンターに移動
集合したチームメンバーたちと一緒にデータセンターに向かいます。

夜間や僻地の場合は、タクシーなどを利用して駅~データセンター間を移動することが多いです。

22:30 データセンターに入る
セキュリティカードや作業連絡の書類を提示し、データセンター内に入ります。
23:00 構築作業
予定している作業時間となったら、構築作業をスタートします。

事前に作成した「構築手順書」を確認しながら、慎重に進めていきます。

02:00 休憩
区切りのよいところで、20~30分の休憩をはさみます。
02:30 動作確認作業
構築作業が完了したら、「動作確認テスト」を行い、問題なく作動するかをチェックします。
05:00 作業完了
予定していたすべての構築作業が完了したら、本日の業務は終了となります。

スイッチの切り忘れや忘れ物がないかをチェックし、データセンターを後にします。

05:30 解散
駅で解散し、始発電車で帰宅します。

システムエンジニアの勤務時間・休日・仕事は激務?