【顔はめパネルクリエイター】SNSでの発信を続けていたら趣味が仕事に繋がった長吉優介さん

(読了時間:7分51秒)

好きを仕事にしてる人を紹介するインタビュー記事。
今回は、顔はめパネルの制作やイベント開催などを手掛ける顔はめパネルクリエイターの長吉優介さんからお話を伺います。

※「顔はめパネル」とは…全国各地の観光スポットなどに設置されている顔をはめて記念写真が撮影できるパネル。

顔はめパネルクリエイターの活動内容

顔はめパネルクリエイターの活動内容について教えてください。

さまざまな施設やイベントの顔はめパネルや、顔はめパネルにまつわるイベントをつくっています。

顔はめパネルはどのように制作するのでしょうか?

クライアント様と打ち合わせを行い、まずは設計図のようなラフ画を描き上げます。

そのラフ画をもとにクライアント様の意向を伺いつつ、イラストレーターの方と連携しながらパネルを作り上げていく流れですね。

顔はめパネルクリエイターのスケジュール

どのようなスケジュールでお仕事をされているのでしょうか?

日中は自分で営業活動を行ったり、クライアント様と打ち合わせを行ったりしています。

夜は頂いた依頼のラフ画を描いたり、パネル制作やイベントの企画書を作ったりするような流れで仕事をしています。

仕事に関わらず顔はめパネルへ訪れることもありますか?

はい。

そもそも趣味として顔はめパネルが大好きなので、顔はめパネルを探すために全国を練り歩いています。

顔はめパネルに訪れる際には必ずメジャーと三脚を使って撮影します。

撮影した顔はめパネルの全体や穴の大きさを測定したあと、Googleスプレッドシートに入力してデータ化するんです。

例えば「子どもが多く来場する施設の顔はめパネルは地上から穴までの高さがこれくらい(〇㎝)ある」「この顔はめパネルはこのサイズ感でこれくらいの情報量を詰め込んでいる」とか。

その場で得た感動を情報として記録し、自分の顔はめパネル制作の考案材料としています。

これまで訪れた顔はめパネルの数を教えてください。

およそ2,000枚以上です。コロナ以前は年間500枚以上の顔はめパネルを撮影してきました。

まるごとにっぽんの『令和』

顔はめパネルクリエイターまでの道のり

顔はめパネルに興味を持ったのはいつ頃ですか?

顔はめパネルの面白さに目覚めたのは23歳の時です。

鹿児島に住んでいた幼少期、父親の仕事の影響で転校が多く新しい環境に馴染めなかった僕を支えてくれた先生がいました。

先生と久しぶりに鹿児島で再会する機会があり、その時に天文館というアーケード街に訪れたんです。

8枚ほどの顔はめパネルがアーケード街の各所に置いてあり、「せっかくだから制覇しよう!」と2時間くらいかけて8枚すべての顔はめパネルで写真を撮りました。

そして、別れ際に先生から「これから顔はめパネルを見つけたら写真を撮って送り合おう」と提案されて(笑)。

これがキッカケとなり、顔はめパネルの楽しさを知りました。

最初は先生に写真を送るために顔はめパネルを見つけては写真を撮っていたのですが、徐々に趣味になっていき、今の仕事に至ります。

顔はめパネルを仕事にしたいと思い始めたのいつ頃、どういったキッカケからですか?

最初は普通に会社員として働きながら、趣味で顔はめパネルを巡っていました。

そんな中で撮った顔はめパネルの写真をSNSで発信し始めたところ、同じく顔はめパネルが好きな方々からフォローしてくれる人が増えてきました。

徐々にフォロワーさんとやり取りを続けていく中で、顔はめパネルにまつわるイベントを個人で開催しました。

そしたら人が集まってくれて、とても楽しかったんです。

それ以降も自分でイベントを開催するだけでなく、SNSを介してイベントや顔はめパネル制作などのお仕事をいただく機会が増えていきました。

その中でひょんなことから「FMやまと」というコミュニティFM局でラジオ番組を持たせてもらえることに。

「顔はめパネルでお金をもらう」第一歩目でした。

発信を続けていたら自然と仕事に繋がっていったんですね。

そうですね。

SNSでの発信をしながら活動を続けていくうちに、現在は「顔はめパネルクリエイター」としてフリーランスで活動しています。

パネル制作の際に一緒に仕事をしているイラストレーターさんもSNSを通じて知り合いましたし、SNSがなければ顔はめパネルがお仕事になることはなかったと思います。

顔はめパネルクリエイターのやりがい、むずかしさ

顔はめパネルクリエイターの活動をする上で、どのようなやりがいや嬉しさを感じていますか?

自分の制作した顔はめパネルへ顔面をインして撮影している楽しそうなお客様の姿を見るとたまらなく嬉しさを感じますね。

また、「パネルに顔面をインする人の数だけ完成品がある」という感覚を味わえることもこの仕事の魅力であると感じています。

顔はめパネルは、「パネルを制作して設置して完成」ではなく「誰かがパネルに顔をインすることでようやく完成」するものだと思っています。

顔はめパネルをつくる側としては、いつも未完成のものを設置しているような感覚を持っています。

ある意味矛盾した作業を行っている自覚と意識を持つことが大切だと感じますね。

逆にむずかしさや大変だな、と思うことはありますか?

クライアント様が求める顔はめパネルのデザインを引き出す作業はやりがいがあると同時に一番神経を使うところでもあります。

中には具体的な顔はめパネルのデザインイメージが湧いていないクライアント様もいらっしゃいます。

「どんな顔はめパネルにしたいですか?」とざっくりとしたヒアリングをしてしまうと困ってしまわれることが多いのです。

そのため、ざっくりとした質問ではなく「顔はめパネルはその場所が表現されるものなので、顔はめパネルを通じて施設(イベント)のどんなことを伝えたいですか?」と顔はめパネルの“目的”を掘り下げられるような質問を心がけています。

ヒアリングを積み重ねていきながら、施設(イベント)で発信したいことを軸にデザインをつくり上げる。

苦労はもちろんありますが、そうしてクライアント様やイラストレーターさんとともに一枚の顔はめパネルを完成させた時の喜びはひとしおです。

東京サマーランドの『魅惑のイリュージョン顔はめパネル』

顔はめパネルクリエイターとしての目標

どのような想いを持ってこの仕事をされていますか?

「顔はめパネルを通じて、楽しい思い出作りをしてほしい」

この一心で顔はめパネルを制作したり、イベントを開催したりしています。

今後、顔はめパネルクリエイターの活動を通して目指していることを教えてください。

全国47都道府県全てに、自分がプロデュースした顔はめパネルを設置することです。

また、今はこういった社会状況(コロナ禍)で外出すること自体なかなか難しいですが、パネルをつくるだけでなく顔はめパネルを通じたイベントもどんどん開催していきたいと思っています。

好きを仕事にしたい人に向けてメッセージを

最後に、好きを仕事にしたい方へメッセージをお願いします。

顔はめパネルクリエイターという職業は僕にとって「これで世の中を変えてやる!」という壮大な決意や野望があったわけではありませんでした。

ましてや「顔はめパネルが好き」という事実だけで仕事に繋がるだなんて夢にも思っていません。

ただなんとなくの曲がった道に過ぎませんでした。

僕自身が抱く好奇心に一切逆らわず歩いてみた結果、顔はめパネルを通じてたくさんの方々と知り合い、いつの間にかお仕事になっていました。

自分のことを面白がって興味を持ってくださった方たちのおかげで、なんとなく始めたことに野心が生まれ、徐々に本気になっていったような気がします。

なので、そんな僕がみなさんにメッセージを送るのはとてもおこがましいとは思いますが……今これを読んでいるあなたが「好きなことで何か始めてみたいな…」と迷っているのなら、とりあえず歩き出してみることをオススメしたいです。

そして、自分の「好き」を発信した際に集まった人たちのことを大切にしてほしいと思います。

結婚式のウェルカムボード

長吉さんが制作した忘れられない顔はめパネル3選

1. 浅草の商業施設「まるごとにっぽん」様の『令和』
2019年GW、平成から令和に移り変わる時期に催事で設置した顔はめパネルです。

菅官房長官(現総理大臣)が「令和」の元号を発表した瞬間から、かなりの試行錯誤を経て制作しました。

平成の世を盛り上げた楽曲をテーマにパネルには『Gen Go TRAIN』とタイトルを付け、「令和」を発表した菅さん、「平成」を発表した小渕さんはもちろん、歴代の官房長官、官房長官がいない時代は内閣書記官長、江戸時代であれば老中など、当時の役職にあたりそうな人物をモデルにして額縁に入れた元号を片手に楽しく踊るデザインに仕上げました。

また、穴が開閉式にもなっているので、お一人様でも過不足なく顔面をインできる設計です。

当日は親子三代で記念撮影していらっしゃる方もいて、一生忘れられない令和のスタートとなりました。

2. レジャースポット「東京サマーランド」様 スマートイルミネーションイベント
東京サマーランド様から「イルミネーションの雰囲気に合う楽しい顔はめパネルを作れませんか?」と依頼をいただき制作した『魅惑のイリュージョン顔はめパネル』です。

何もしなければ真っ黒な板のパネルですが、顔面をインしてフラッシュをたいて撮影するとイラストが浮かび上がってくる特殊なプリント技術を使用しての一枚でした。

初めての試みのため、ちゃんとイラストが浮かび上がるよう四六時中試行錯誤したのを覚えています。

当日お客様がフラッシュ撮影をしながら「おおー!」と声を上げて感動している姿を見た時、「作ってよかった」と心から思いましたね。

3. 「妹の結婚式」にて
妹の結婚式でウェルカムボードとして顔はめパネルを制作しました。

パネルのイラストには双方の家族を登場させ、「二人の結婚式によって家族みんなも幸せになったんだよ」という意味を込めました。

パネルはA2サイズとハンディサイズを用意し、穴も開閉式にしています。

式終了後は絵として自宅に飾っておけるように工夫をしました。

そして、裏には妹へのメッセージも添付しています。

顔はめパネルクリエイターとして、そして何より兄として作った顔はめパネルだったので、妹や妹の旦那さんが喜んでくださった時は本当にうれしかったですね。

※写真は本文中に掲載しています

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