フロントエンドエンジニアの年収はいくら? 給料についてくわしく解説

フロントエンドエンジニアの平均年収・給料の統計データ

フロントエンドエンジニアの平均年収・月収・ボーナス

フロントエンドエンジニアの平均年収について、正確な政府統計はありませんが、求人サービス各社のデータを参考にすると、正社員なら500万円前後と推測されます。

年収500万円の場合、年に2回のボーナス(給与の2カ月分)があると仮定した場合、月収は312,500円、ボーナスは夏と冬に625,000円ずつとなります。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
フロントエンドエンジニア
(求人ボックス)
524万円 月給:44万円
フロントエンドエンジニア/マークアップエンジニア
(マイナビエージェント)
385万円 20代:313万円
30代:457万円
フロントエンドエンジニア
(Indeed)
532万円 時給:2,334円
日給:3.2万円
月給:37.5万円

各社のデータからは、フロントエンドエンジニアの年収は、500万円前後と推測されます。

フロントエンドエンジニアとして採用されても、実際の作業はHTMLやCSSの記述が主という場合は、実質的にマークアップエンジニアとして扱われるため、給与が大きく落ちます。

スキルが年収に影響しやすい職種で、技術や知識が磨かれるまではそれほど年収は高くなく、ある程度の経験を積むと年収が高くなる傾向です。

各社で数字の違いが見られるように、スキルだけでなく企業規模や仕事内容によって、年収には大きな違いが生じるのもフロントエンジニアの年収の特徴です。

フロントエンドエンジニアの手取りの平均月収・年収・ボーナスは

年収500万円のフロントエンジニアの手取りについて考えてみます。

年に2回のボーナス(給与の2カ月分を支給)となっている場合、月収は312,500円、ボーナスの額は夏・冬それぞれ625,000円です。

この場合、月給の手取り額は259,311円、ボーナスの手取りが502,849円ほどです。

年収は3,870,428円ほどと予想されます。

手取り金額は個人の収入や家族、その他の状況によって異なりますので、上記はあくまで参考です。

フロントエンドエンジニアの初任給はどれくらい?

新卒の場合、総合職やエンジニア職からフロントエンドエンジニア職に配置されるのが一般的です。

しかし、より専門性の高い人材を集めるため、最初からフロントエンドエンジニアとして採用を行う企業が少しずつ出てきています。

初任給は、数字が公開されているものでは18万円~24万円がボリュームゾーンで経験・能力によって評価して差をつける企業も多いです。

フロントエンド開発では社会人経験よりも知識と技術が重要であるため、新卒でもスキルの高い人材には高い報酬を用意する傾向が見られます。

フロントエンドエンジニアの年齢別・男女別の年収(平成30年度)

年齢 平均年収 男性平均年収 女性平均年収
20代 313万円 317万円 295万円
30代 457万円 489万円 383万円

マイナビエージェントの調査によると、フロントエンドエンジニア(マークアップエンジニア含む)の年齢・男女別の年収は表のとおりです。

40代以降はデータが少ないために数字がありませんが、年齢が高くなるにつれて、スキルが伸び、年収増につながっている様子がわかります。

また同社の統計では、男女の比率が男性:女性が75: 25の割合で、男性の方が年収が高いです。

男性の方が結婚などによる退職や休職の割合が低いため、年齢を重ね、スキルや知識を磨いたエンジニアの割合は高くなります。

スキルが年収に影響しやすい職種の特徴を考えると、年収差は男女の能力差や待遇差を示すほどのものではなく、男女差はないと考えられます。

フロントエンドエンジニアの福利厚生の特徴は?

フロントエンドエンジニアの福利厚生では手当の充実が大きな特徴です。

時間外手当や深夜残業手当、休日出勤、通勤手当などが明記されており、都心部では住宅手当のある企業も多く見られます。

全体的に、教育に力を入れている企業が多く、能力開発のための社内研修や、資格取得のための補助などを行う企業が多いです。

また、事業の妨げにならない範囲での副業を推奨している企業もあり、社内外でのスキルアップを奨励する傾向があります。

正社員であれば社会保険にしっかり加入でき、各種の休暇も一般的な企業と同じ水準で取得が可能です。

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フロントエンドエンジニアの給料・年収の特徴

実力主義の風潮が強い

フロントエンドエンジニアは、実力主義の風潮が強い職種です。

そのため、高い技術と知識を持つエンジニアであれば、若くして平均を大きく上回る年収の人も多く、中には1000万円を超える人もいます。

コーディングだけでなく、UIやUXにも造詣が深く、マルチデバイスに対応したサイト構築技術やコンテンツ企画・提案力などがあると年収が高くなる傾向です。

企業によるバラツキが大きい

フロントエンドエンジニアの給料は、企業によるバラツキが大きいです。

これは、企業が案件を直接受注する企業か、それとも下請けとして受注するかで案件ごとの売上が異なるからです。

また、企業によって高い技術を要する案件を得意とするか、一般的な案件を得意とするかといった違いもあります。

業務量や残業の程度も企業によって大きく異なり、こうしたさまざまな違いが結果として給料の差に影響しています。

ビジネススキルの高い人は年収が高い

フロントエンドエンジニアは技術職ではありますが、多くの人とのコミュニケーションを必要とする職種です。

また、チームで仕事をする場合も多いため、チームを組織するマネジメント能力やリーダーシップ、仕事上の関係者と円滑にコミュニケーションできる人は重宝されます。

こうした人材は大規模案件への対応も安心して任せられ、組織の成長にも貢献するため、年収も高めになる場合が多いです。

フロントエンドエンジニアの勤務先別の給料・年収

Web系企業は年収はやや低い傾向

フロントエンドエンジニアの就職先として多いWeb系企業の場合、年収はフロントエンドエンジニア全体から見ると低くなる傾向があります。

小規模なWeb制作会社では、フロントエンドエンジニアはUIの開発やプログラミングだけでなく、HTMLやCSSによるサイトコーディングも担当する場合も多いです。

案件ごとの売上もそれほど大きくなく、高いスキルがあっても給料への反映の度合いが小さくなってしまいがちで、年収は300~500万円といったケースが多いです。

業務系システム、アプリ開発企業では給料は高め

フロントエンドエンジニアのニーズが高まっている、業務系システムやアプリ開発企業では高めの給料が設定されている場合が多いです。

これは、他エンジニアの待遇とのバランスを取ったり、高度な技術の組み合わせによって付加価値の高い製品を開発したりしているからです。

こうした企業では、一般的なシステムエンジニアに近い水準の給与が支給されていることが多く、年収で500~600万円ほどの水準も多く見られます。

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フロントエンドエンジニアの正社員以外の給料・年収

派遣社員

求人ボックスの給料ナビによれば、フロントエンドエンジニアの派遣社員の平均時給は1999円となっています。

求人案件には1500円以下のものや、3000円以上のものもあり、バラツキが大きいようです。

平均時給を2000円とすると、年収はボーナス無しの場合、およそ392万円になります。

アルバイト

求人サイトでは、時給1200~1800円でフロントエンジニアのアルバイト募集が多く確認できます。

一般的な勤務体系でなく、週に3日だけ、週30時間など、労働量が調整されている場合が多いのが特徴です。

平均時給を1500円とし、年間の稼働日を150日(週3日勤務)とすると、年収はおよそ180万円となります。

フリーランス

フリーランスはスキルや仕事量によって年収の上下が大きいです。

統計はありませんが、副業の場合で月に5万円~20万円、専業の場合で月に20~100万円ほどの収入を得られる人も多いです。

フリーランスでは報酬は高くなりますが、継続して案件を得ることが難しく年間では収入の上下があります。

そのため、平均すると年収は正社員と同水準になる場合も多いです。

フロントエンドエンジニアの働き方の種類・雇用形態

フロントエンドエンジニアが収入を上げるためには?

最新の技術に強くなる

フロントエンドエンジニアはスキルが年収に直結します。

特に、最新のフレームワークやライブラリを使いこなし、高品質・高効率な開発ができるエンジニアは、周囲にも良い影響を与えるため高く評価され、収入も高くなります。

そのため、フロントエンドエンジニアは勉強熱心な人が多いです。

大規模案件の経験を積む

フロントエンドエンジニアの活躍する領域が広がる中で、大規模なシステムの構築にも関わるケースが出てきています。

一般的にシステムは規模が大きくなるほど高いノウハウも必要で開発期間は長くなりますが、売上やエンジニアへの報酬も高くなります。

大規模な開発の経験は自身のスキルアップにつながりますし、市場における希少性が高まるため転職の際に有利になり、好条件の企業に就職しやすくなります。

積極的に収入アップを目指して転職する

フロントエンドエンジニアの中には、積極的に収入アップを目指して転職する人が多いです。

職場によって受けられる案件の種類がどうしても限られるため、スキルアップや高い報酬を求めるエンジニアが多いからです。

逆に、どんなにスキルを磨いても職場によっては大きな収入増が期待できない場合もあるため、スキルに自信があれば良い環境を探して動くのも一つの手です。