CADオペレーターになるには

CADオペレーターになるにあたって、学歴を求められることはほとんどありません。本記事では、CADオペレーターになるまでの道のり、どんな人がCADオペレーターに向いているか、CADオペレーターのキャリアプランなどを紹介します。

CADオペレーターになるには

CADオペレーターの求人は、一般的に「学歴不問」とされているケースが多いため、活躍する人の学歴はさまざまです。

大卒でなければ就職が難しいということはありませんし、CADの知識がまったくない人でも、やる気あれば働ける職場はあります。

ただし、未経験からスタートする場合は、基礎的なスキルだけは身につけておくことをオススメします。

近年では民間スクールなどでCAD技術を学んでから就職を目指す人が増えているようです。

学校を卒業したのち、建設会社や電機、自動車メーカー、アパレル会社などに就職することが、CADオペレーターになるための第一歩です。

まずは、アルバイトで実務経験を積み、スキルがついてきたところで正社員として転職を目指す方法もあります。

とくに建設会社や個人事務所などでは、未経験のアルバイトを募集していることもあります。

CADの技術や業界知識がない場合は、図面を理解する知識や専門用語などを現場で学ぶチャンスです。

CADオペレーターになるまでのルート

CADオペレーターの資格・難易度

CADオペレーターは、資格がなければ就職できないということはありません

ただし、専門的な知識は必要ですし、経験者が優遇されやすいことはたしかです。

少しでもライバルに差をつけるために資格を取得しておくことがベターでしょう。

未経験からCADオペレーターを目指す場合におすすめしたいのが、「一般社団法人コンピュータ教育振興協会」が主催する「CAD利用技術者試験」です。

こちらは一定水準の技術に達しているCAD利用者に対して評価・認定を行うための民間資格で、試験の種類は「2次元CAD利用技術者」「3次元CAD利用技術者」の2種類があります。

「2次元CAD利用技術者」は、「基礎」「2級」「1級(トレース・建築・機械)」のレベルが設けられており、総合7割以上が合格基準となっています。

「3次元CAD利用技術者」は、「2級」「準1級」「1級」のレベルに分かれています。

「2級」はマークシートによる選択方式(60問)。「準1級」「1級」は、3次元CADソフトを使用した実技試験及びマークシートによる選択方式で、総合7割以上が合格基準となっています。

一般社団法人 コンピュータ教育振興協会ホームページ

CADオペレーターを目指す人におすすめの資格

CADオペレーターになるための学校の種類

CADオペレーターになるために必ず通わなくてはならない学校というものはありません。

しかし、CADソフトは素人がいきなりスムーズに扱えるものではなく、実務で利用するには専門的な知識や技術を身につけることが必要になります。

専門学校で学ぶ

CADオペレーターに必要な知識や技術を学べる学校としては、専門学校が最も一般的だといえます。

卒業すると受験可能となる「高度専門学士」の学位が授受される4年制コースや、CADや製図に特化した専門学校などがあります。

多くの人が就職前にCADを学べる学校に通い、基礎的なスキルを習得してからスキルアップを目指しています。

大学で学ぶ

大学でCADの技術や知識を学ぶのであれば、建築系の学部を選ぶとよいでしょう。

工学部や理工学部の中に、建築学科や建築コースを置く大学もあります。

建築学を学ぶことによって建築士を目指しやすくなったり、建築とCADがどう関連しているのかなどについて体系的に学ぶことができます。

ただし、建築学科であってもCADはほとんど触らない大学もあるようです。

理系は有利?

CADオペレーターには、理系の専門知識が求められる場合もあります。

基本的には、CADオペレーターは設計士からの指示内容を図面化していく作業を担当していますが、どれだけ正確に形にしていけるかはCADオペレーターの腕にかかっています。

図面を理解するうえで、複雑な構造設計に関する専門知識が必要になったり、数学的な知識やロジカルな思考力が求められたりすることもあります。

そういった意味では、数字に強い理系出身者は、CADオペレーターや設計士に有利といえるかもしれません。

CADオペレーターになるためにはどんな学校に行けばいい?(大学、専門学校、スクール)

CADオペレーターに向いている人

集中力が高い人

CADオペレーターは、設計士やデザイナーからの指示を見落とさずに、正確な図面を作り上げる必要があります。

ちょっとしたミスなどがあれば修正が必要になり、大幅な時間のロスになるばかりでなく、ほかのスタッフにも迷惑をかけます。

したがって、リフレッシュしつつも集中して作業に取り組み、正確に進めることができる人が向いているといえます。

几帳面な人

CADオペレーターは、基本的にパソコンと対面しながらコツコツと地味な作業をこなしていく仕事です。

ひとつのことにじっくりと取り組める人や、地道な作業も苦にならない几帳面な人が向いているといえます。

同じような作業に対しても決していい加減にならず、丁寧に進められる几帳面な人であれば、周囲のスタッフからの信頼を得ることができるでしょう。

コミュニケーションが取れる人

CADオペレーターは、パソコンと向き合う時間が長くなる仕事ですが、人とまったく関わらないというわけではありません。

設計士やデザイナーから指示を受け、その内容をきちんと理解したうえで仕事を進める必要があります。

もしわからないことがあれば後回しにせず、周囲の人にすぐに確認することが大切です。

設計者や現場スタッフなど多くの人間と関わることになるため、積極的にコミュニケーションを図ることが仕事を円滑に進めることにもつながります

CADオペレーターに向いている人・適性・必要なスキル

CADオペレーターのキャリアプラン・キャリアパス

CADオペレーターを必要とする企業は、即戦力になる人材を求める傾向にあります。

まずはアルバイトからスタートし、経験を積んだのちに正社員になるというルートもキャリアパスのひとつです。

アルバイトでも技術を身につければ難しい仕事も任されるようになりますし、働きぶりを認められてそのまま正社員として採用される人もいます。

CADオペレーターとして就職試験を受ける際には、現場で得た実務経験が大きな強みとなるでしょう。

CADオペレーターを目指せる年齢は?

CADを扱う仕事に年齢制限などはありません。

いくつかの求人情報を見てみると、CADオペレーターは年齢不問で募集されていることも多く、近年ではシニアを応援する派遣会社もあります。

現役CADオペレーターのなかには、60歳を過ぎてもフリーランスとして活躍している人もたくさんいるようです。

年齢を重ねてもスキルを磨き続ける情熱がある人ならば、生涯現役で働くことができるでしょう。

CADオペレーターは高卒から目指せる?

高卒であっても、CADオペレーターを目指す道はあります

ただし、20代後半や30代になってくると、未経験からの就職は厳しいかもしれません。

とくに普通科卒は、工業高校卒とは異なり専門知識が不足するため、採用されたとしても単純作業や雑務を担当させられてしまうことになりかねません。

少しでも経験者との差を縮めるためには、専門学校などに通って技術を学ぶ、資格取得を目指すなどの努力が大切です。

CADオペレーターは女性でもなれる?

ものづくり業界で活躍できるCADオペレーターは男性の職種と思われがちですが、実は女性も多く活躍しています

結婚や出産を機にCADオペレーターに転身する女性もいるようです。

建築業界や機械メーカーなどで設計やデザインをしていた人が、ライフスタイルに合わせて働ける派遣のCADオペレーターになるといったケースがとくに目立ちます。

CADオペレーターは派遣社員としての働き口が多いため、勤務先の選択肢も広く、妊娠・出産後も仕事を続けやすい職業といえるかもしれません。

CADオペレーターの働き方の種類・雇用形態

CADオペレーターの働き方は、パート・アルバイト、派遣社員から正社員、フリーランスまでさまざまです。

いずれの雇用形態にしても、CADの知識や実務経験は求められてくるため、学生のうちからアルバイトをしてスキルを身につけたり、資格を取ってアピール材料を増やしたりすることをおすすめします。

実力をつければフリーランスとして活躍するチャンスもめぐってくるでしょう。

ここでは、CADオペレーターの雇用形態や、アルバイトからCADオペレータ-を目指す流れなどを紹介します。

CADオペレーターの雇用形態

CADオペレーターには多様な働き方があります。

なかでもハローワークの求人票などで見かけることが多いのは、派遣社員としての募集です。

建築、機械メーカーなど業界を問わず、CADオペレーターの求人の雇用形態は、多くが派遣社員となっています。

この背景には、製図業務が発生する繁忙期のみ期間限定で派遣スタッフを雇い、閑散期はできるだけ人件費を削減したい、という企業の意向があるものと考えられます。

業界や企業によって繁閑期は異なりますが、上記のような理由もあって、派遣のCADオペレーターの需要は大きいです。

正社員のCADオペレーターの働き方

将来、設計士やデザイナーなどキャリアアップを目指す人や、企業の即戦力となれる人は、最初から正社員として採用されるケースも多いです。

未経験者の場合は、事務処理や雑務など、他の業務と兼任することでCADオペレーターとして採用されることもあります。

入社数年間は業界知識をいちから学び、設計士やデザイナーの補助業務を中心に行います。

正社員として働くCADオペレーターの平均年収は300万円~400万円程度、平均月収は24万円~32万円程度だといわれています。

業界を問わず、CADのスキルと実務経験が最重視される職種であるため、経験が長くなるほど給料や年収の差が出ることが特徴です。

なお、未経験者のCADオペレーターの採用率が最も高いのは20代前半だといわれています。

大学で建築学やCADを学ぶのもひとつのルートですが、学校で実務経験を積むことはできません。

学生のうちに建築・土木業界などでアルバイトとして現場で経験を積んでおけば、就活の際にもアピールできる強い武器となります。

派遣のCADオペレーターの働き方

派遣会社から建築業界、機械メーカーなどの企業に派遣されて働くCADオペレーターもいます。

製図業務が発生する繁忙時期に合わせて短期間雇用されるケースが多いようです。

設計士やデザイナーの指示をもとに製図し、必要に応じて修正するのがおもな業務です。

派遣のCADオペレーターの時給は、未経験で1,300~1,500円程度、平均月収は22万円~28万円程度が相場といえます。

とくに関東近郊では1,600円以上の高時給が平均です。

CADのスキルと実績がある人は、時給3,000円以上という求人もあり、未経験者と経験者の時給の差は2倍です。

派遣社員として働くメリットは、働きながらCADのスキルを身につけ、キャリアアップを目指せることです。

ただし、未経験者の場合は事務作業やアシスタント業務がメインとなることも多く、CADのスキルがなかなか身につかないこともあります。

アルバイト・パートのCADオペレーターの働き方

アルバイト・パートで働くCADオペレーターは、フルタイムや時短勤務などを選べるのが特徴といえます。

仕事内容は、採用される業界や職場によって異なります。

CADの基礎からしっかり学べるところもあれば、雑務程度しか任されない職場もあるようです。

アルバイト・パートのCADオペレーターは、未経験者OKの求人も多く、未経験者や経験が浅い人でも採用されやすいというメリットがあります。

働きながら少しずつCADを学び、業界の知識を身につけたり、資格取得を目指したりすることも可能です。

アルバイト・パートの時給は、未経験者であれば1,000円~1,200円程度が相場ですが、スキルと実績を積めば時給アップのチャンスも期待できます。

フリーランスのCADオペレーターの働き方

建築業界を中心に活躍するCADオペレーターのなかには、独立してフリーランスとして働く人もいます。

会社勤務を経て、資格を取得したのちに独立するといったケースが目立ちますが、はじめからフリーランスとして働く人もいます。

フリーランスの魅力は、場所や時間に拘束されることなく自分のペースで自由に仕事ができることでしょう。

しかし、製図業務のほか、営業や経理、雑務にいたるまで、すべてひとりでこなさなければならず、仕事量によって収入が変動しやすいことがデメリットといえます。

フリーランスのCADオペレーターの平均年収は300万円~400万円程度といわれています。

ただし、フリーランスの報酬は完全歩合制であるためクライアントの数や仕事量によって月収や年収は大きく変動します。

副業・在宅のCADオペレーターの働き方

会社員など本業がある人が、週末や空いた時間を活用して副業としてCADオペレーターの仕事をする人もいます。

働き方改革を背景に、テレワークを推奨する企業も増えてきました。

副業でCADオペレーターとして働く大きな魅力は、パソコンとマウス、CADソフト、インターネットに接続できる環境さえあれば、自宅に限らずどこでも作業ができることでしょう。

もちろん副業であってもCADの技術と実務経験が必要です。ただし、実績があっても、副業向けの求人自体が少ないことはデメリットといえます。

副業のCADオペレーターの報酬は、時給制で1,000円~1,200円程度が相場です。

CAD利用技術者試験資格取得者や「AutoCAD」の実務経験者など条件を満たせば、副業向けの求人にも採用されやすいですし、時給2,000円以上の求人に応募することも可能です。

CADオペレーターになるにはのまとめ

CADオペレーターになるにあたって特別な学歴は不要ですが、専門学校や大学などで知識や技術を身につけておくと就職に有利です。

未経験の場合はアルバイトとして現場に入り、専門知識を学んで正社員を目指す道もあります。

年齢・性別不問の職業であり、60歳を過ぎて活躍する人や、妊娠・出産後も仕事を続ける女性も多くいます。