セールスエンジニアの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

セールスエンジニアを目指すきっかけで多いものは?

セールスエンジニアを目指す「きっかけ」というのは、人によってさまざまですが、一般的に多いものとして、次のようなものが挙げられます。

<セールスエンジニアを目指すきっかけで多いもの>
・「技術」と「ビジネス」の両方に関心を持つようになったため
・技術やテクノロジーは好きだが、それ以上に人と関わる仕事がしたいと思ったため
・大学などでITや機械などについて学び、その上でエンジニアとして作るのではなく、世に広める役割の方を担いたいと思った
・家族や知人など身近な人にセールスエンジニアがおり、その影響を受けた
・前職でセールスエンジニアから提案を受ける機会があり、その仕事内容に興味や憧れを抱いた
・前職は営業をしていたが、より専門的な観点からお客さまと触れ合う仕事がしたいと考えたため
・社内でエンジニア→セールスエンジニアへの異動の話を持ち掛けられ興味をもったため
など

セールスエンジニアは、「営業職」と「エンジニア職」の特性を持ち合せる職業です。

そのため片方ではなく、その両方に対して興味関心をもったことが、この仕事を目指すきっかけとなるパターンが多いようです。

また、一般的に新卒学生や未経験者がいきなりセールスエンジニアを目指すというのは少ないようです。

どちらかというと、元営業職や元エンジニア職など、関連する経験を持つ人が、新たな挑戦としてセールスエンジニアを目指すことになるケースが多いようです。

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セールスエンジニアの志望動機の考え方

なぜセールスエンジニアであるかを明確にする

新卒採用や未経験者採用の場合は特にですが、なぜあえてセールスエンジニアを目指すか、なぜこの仕事でなくてはならないのかの具体的な理由を、採用担当者は知りたがっています。

自分ならではの具体的なエピソードなどを交えながら、この道を選ぶことになったきっかけを志望動機内で明確化できると好感されやすいでしょう。

注意点としては、セールスエンジニアは営業職とエンジニア職の両方を合わせもつ職業であることを理解しておく必要があります。

たとえば、「IT技術に関心がありセールスエンジニアになりたいと思いました」といったような志望動機は、エンジニア職であっておいえることですので、「セールスエンジニアでなくてもよいのでは?」と捉えられてしまうこともあるでしょう。

その会社でなくてはいけない理由を明確にする

会社側としては、継続して長く働いてくれる人材を求めています。

そのため、どこの会社でもいいので雇って欲しいという人よりも、自分たちの会社だからこそ入社したいという強い意志のある人の方がやはり評価されます。

企業の社風や理念、事業内容、顧客層などよく調べて、その会社でなくてはいけない理由を明確化し、採用担当者を納得させられるかがポイントとなってきます。

ただし、あまりに無理矢理その会社との共通点を見つけようとし、本心とはかけ離れた変におだてたような内容となると、逆に不信感を持たれることもありますので、加減には注意する必要があります。

将来性のある人物であることをアピールする

将来的に伸びしろがあり、いずれ自社に大きく貢献してくれる見込みのある人材を会社側は求めています。

とくに正社員として長期育成を視野に入れ採用する場合は、今現在のポテンシャルよりも将来に重きが置かれることが多いです。

そのため、成長が期待できる人材を会社側は採用しようとしますが、その一つの指標となるのが「原動力」です。

将来的な目標やビジョンが具体化できている人や、その仕事に対して特別な思い入れや特別な熱意を持っている人というのは、成長の原動力がある人として高評価されやすいでしょう。

セールスエンジニアの志望動機の例文

新卒学生の志望動機例

「高校生の頃よりコンピュータやITに興味を持ち、将来はシステムエンジニアになりたいと考え、大学では情報処理系の学部でIT知識を学んできました。

しかし、私は技術やテクノロジーに興味はあるものの、それ以上に人と人との関りを求めるタイプの性格であるため、将来はエンジニアではなく営業やセールスに近い位置で働きたいとも考えるようになりました。

そんな中、セールスエンジニアという職業を知り、強く惹かれることになりました。

また、貴社の開発するIT+AIを交えたサービスを知った時に驚きを感じ、この画期的な技術を世に広める役割を担いたいとも考え、今回志望するに至りました。

貴社にご採用いただきましたなら、これまで大学で学んだIT知識など生かせる部分は積極的に生かし、不足している部分はいち早く身に付けるようにし、貴社の顔として恥ずかしくないようなセールスエンジニアを目指す所存です。」

既卒の未経験者の志望動機例(全くの異業種の場合)

「私は現在、食品メーカー総務部で〇年間勤務しております。

総務部の立場としてセールスエンジニアの人と関わる機会はこれまでに何度もありましたが、いつしかコミュニケーション力と技術力の両方を駆使して活躍するセールスエンジニアの姿に、半ば憧れのようなものを抱くようになりました。

私自身、昔から人に教えたりサポートしたりすることに強く喜びを感じる性格でもあったため、チャンスさえあればこの仕事に挑戦してみたいと考えるようにもなりました。

今回志望した理由としましては、「未経験者でも意欲のある人材は尊重する」という貴社の社風に感銘を受けたためです。

これまで総務部の業務の一環で、自社のPR活動や、社内各部署との調整業務などを行ってきたため、そのような経験はセールスエンジニアの仕事にも少ならず生かせると考えております。

同時に未経験の部分が多いのも事実であるため、学ぶべき点は一から入念に学び、いち早く貴社に貢献できるセールスエンジニアになれるよう日々精進致します。」

既卒の未経験者の志望動機例(エンジニア経験はある場合)

「私は現在、独立系のSlerでシステムエンジニア(インフラエンジニア)として〇年間勤務しております。

官公庁系や金融系の大規模プロジェクトに参画することが多く、主にOSやミドルウェア周りを担当しています。

最近は経験年数を重ねたことで、要件定義や基本設計などの上流工程に携わることも多くなり、お客さまとやり取りをする機会も増えました。

そのような環境の中で、エンジニアとしての開発作業以上に、お客さまとの話し合いや交渉などにやりがいを感じるようになり、いつしかよりお客さまと近い位置で働けるセールスエンジニアになることが目標となっていました。

貴社は、〇〇という画期的なソフトウェアを開発しているメーカーであり、また〇〇のソフトウェアはこれまでエンジニアとしての開発業務でも活用し、一定の構築スキルや操作スキルも有しているため、これまでの経験を生かせるのではないかとも考え今回志望させて頂きました。

貴社に入社できましたら、営業やセールスのスキルは一から入念に身に付け、かつこれまでのエンジニア経験で身に付けたスキルで生かせるものは積極的に生かし、ITインフラ面に強いセールスエンジニアとしてのキャラクターを武器に、貢献していきたいと考えております。」

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セールスエンジニアの面接で聞かれること・注意点

新卒の面接で聞かれること

セールスエンジニアの新卒学生の面接では、主に次のようなことを聞かれることが多いです。

<新卒の面接で聞かれること>
・なぜセールスエンジニアを目指すのか
・なぜ弊社を選ぶのか
・弊社は何番目の希望か(第一希望か)
・学生時代に頑張ったこと
・〇年後の目標
・友達や仲間は多い方か、仲間の中ではどんな役割か
・周りの友人との関わり方で気をつけていることは何か
・最近気になった技術関連のニュース
・普段どんな本を読むか、学ぶことは好きか
・問題やエラーにぶち当たった時、どう対応するか
など

新卒採用は「人物重視」の採用となることが多く、面接ではその人の性格や適性の面をチェックするための質問が投げ掛けられることが多いです。

また、セールスエンジニアの場合は、「周りの友人との関わり方で気をつけていることは何か」のような営業適性を測る質問も投げ掛けられますが、「問題やエラーにぶち当たった時、どう対応するか」のようなエンジニア適性を測る質問も投げ掛けられることがあります。

中途の面接で聞かれること(未経験者採用)

未経験者採用の場合は、既卒者であっても新卒学生と質問内容はさほど変わりません。

新卒学生と同じように、営業適性、エンジニア適性を測るための質問が投げ掛けられる形になるでしょう。

ただし既卒者の場合は、質問内容自体は同じであっても、既卒の社会人としての立場からの回答が求められてきます。

また、既に前職を退職し休職活動中の場合は「前職の退職理由」をほぼ必ず質問されることになりますので、回答を準備しておく必要があります。

中途の面接で聞かれること(経験者採用)

同じセールスエンジニア職として働いている経験者、もしくは営業職やエンジニア職など関連する職種からの転職の場合は、これまでの経験を確認するための具体的な質問が投げ掛けられることが多いです。

<経験者の面接で聞かれること>
・なぜ転職をするのか
・なぜ弊社を選ぶのか
・これまで担当した業務やプロジェクトの詳細
・これまでの仕事で上げた実績や功績
・保有している営業スキルの詳細(プレゼン経験や資料作成など)
・保有している技術スキルの詳細(設計経験や構築経験、プログラミングスキルなど)
・自社に対してどのような貢献ができるか
など

経験者採用の場合は、即戦力となる実力がどれだけあるかを問うための質問が投げ掛けられます。

数字や実例、エピソードなどを交えながら、自分のもつ経験者としてのポテンシャルをいかに具体的に伝えられるかがポイントとなってきます。

面接での注意点

セールスエンジニアは営業職と同じように、お客さまと直接コミュケーションを取ることの多い職業です。

したがって、言葉使い・表情・声色・喋り方などコミュニケーションスキルの部分は面接でも入念にチェックされていることがあります。

またセールスエンジニアは、技術知識を用いての論理的な観点からの説明や提案を行う必要もあるため、「論理的な会話ができるか」、「論理的思考に基づいた回答になっているか」などの部分も見られていることがあります。

加えて、お客さまとの商談の予定をしっかりと守らなければならない職業ですので、面接時間に遅れたりすると、時間にルーズな人間とみなされ大きな減点となる恐れもあります。

面接時の服装や身だしなみ

セールスエンジニアの面接は、営業職の面接と同様に、上下スーツの正装で出向くのが確実でしょう。

髪型や化粧などは派手になり過ぎないように注意が必要であり、「清潔感」や「信頼感」を持てる身だしなみを意識することが大切です。

近年は「エンジニア」と名前の付く職業の場合、私服などのラフな服装で面接が行われることも増えてきていますが、セールスエンジニアの場合は営業職のように会社の顔として客先に出る職業でありますので、面接時の身だしなみにおいてもその意識を持つことが大切になります。

セールスエンジニアの自己PRのポイント

セールスエンジニアとして働く上では、次のような適性やスキルが重要になってきます。

<セールスエンジニアに必要な適性やスキル>
・人と話すのが好き
・長期的に同じ相手と良好な関係を築ける
・学ぶことが苦にならない、勉強することが嫌いではない
・技術に対する知的好奇心がある
・コミュニケーション力や提案力がある
・技術スキルがある
など

自己PR内で、できるだけこれらの適性やスキルのあることを示せると、面接でも好感されやすくなるでしょう。

たとえば「長期的な信頼関係を築くのが得意で、大学時代は部活動の主将として部員やOBと良好な関係を保ってきた」、「新しいテクノロジーには目がなく、時間を忘れるほど技術書などを読みこんでしまう」など、営業もしくはエンジニアどちらかの適性があることアピールできれば、高評価に繋がってくるでしょう。

セールスエンジニアの履歴書で気をつけるべきことは?

セールスエンジニアは、提案資料や見積もり書など、お客さまに提出するさまざまな書類を作成することも仕事に含まれます。

そのため、「丁寧」で「正確」な書類を作成できるかの能力もチェックされていることがあります。

履歴書やエントリーシートに誤字脱字が多かったり、写真などの貼り方が雑であったりすると、書かれている内容がどんなに素晴らしくても、不信感を持たれることがあります。

選考時に提出する書類は、細かい所も手を抜かず、丁寧に仕上げる必要があるでしょう。