いま注目されている新しい職業・仕事の種類・一覧(22選)

テクノロジーの発展とともに、時代は大きく移り変わりつつあります。

洋服や靴はネットショップで買う、病院はオンラインで受診する、家事はお掃除ロボットやスマート家電に任せる。

そんな生活を送っている人が、あなたの周りにも増えているのではないでしょうか。

新しい生活スタイルが生まれるということは、今まで当たり前のようにあった仕事が必要なくなるということです。

そして同時に、新しい仕事が必要とされることにもつながります。

AI(人工知能)やVR(仮想空間)を使う仕事、ドローンを操る仕事、最新の医療技術に携わる仕事。

いま注目されている新しい職業について解説していきます。





ITやWebに携わる仕事

まずは、時代とともに進化し続けるITやWebに携わる仕事から見ていきましょう。

誰もがすぐに思いつくのは、エンジニアの仕事ではないでしょうか。

スマートフォンやパソコンが普及したことによって、お金の支払い、業務連絡などのあらゆることにテクノロジーを活用する時代になってきました。

こうしたシステムやサービスの企画・開発をする「ITエンジニア」は、優秀な人材であれば仕事に困ることはないといわれています。

ITのなかでもAI(人工知能)を専門的に扱う技術者である「AIエンジニア」という職業もあります。

自動車の自動運転、産業ロボット、スマートフォンやタブレットの音声認識など、幅広いAIの開発に携わるため、あらゆる業界から引く手あまたです。

さらに、テクノロジーの発展とともに必要性を叫ばれるようになっているのが「セキュリティエンジニア」です。

昨今は情報化社会が進んでいるため、企業秘密や顧客情報を守ることが重要な課題となっています。

確かな技術と知識のあるセキュリティエンジニアは、ニーズが高まっている職業です。

同様に、情報化社会のなかでビッグデータを収集する「データサイエンティスト」も、今まさに注目を集めている職業といわれています。

このようなIT・Web関連の仕事は、人手が足りていない企業も多いため、実力のある技術者はさまざまな場で活躍することができるでしょう。

日本の企業だけではなく、グローバルな企業で働くことも夢ではありません。

ITエンジニア

ITエンジニア

ITエンジニアは、コンピューターやネットワーク、Webで動作するシステムやサービスの企画・設計、開発、運用、管理をするスペシャリストです。

「プログラマー」「システムエンジニア(SE)」「Webエンジニア」「ネットワークエンジニア」などの「ITに関わる技術者全般」を指しています。

ITエンジニアは人材不足が続き、ITやWeb系企業をはじめとする企業で多数の求人が出ています。

ただし技術の変化が速く、個々のスキルが強く問われる職種のため、常に勉強を続ける姿勢が欠かせません。

AIエンジニア

AIエンジニア

AIエンジニアは、ITのなかでも「AI(人工知能)」を専門的に扱う技術者のことをいいます。

AIは産業ロボットを始めとするさまざまな分野で活用されており、急速に発展しています。

大学の理学部・工学部・情報学部やコンピュータ系の専門学校でAIについて学び、卒業後にIT企業へ就職する人が多い傾向があります。

プログラミング言語のほか、機械学習、データサイエンス、統計処理といった、さまざまな領域の知識や技術を持つ人は、市場価値が高くなります。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアとは「情報セキュリティ」について高い専門性を持ち、セキュリティに配慮したシステムの設計や構築、運用を担当する人のことを意味します。

クライアントから依頼を受けると、要件を確認してセキュリティシステムを検討し、機器や運用形態、ネットワークを考慮して設計・実装を行います。

情報化社会が進むなか、強固なセキュリティを確保することは、あらゆる企業のビジネスで不可欠な課題となっています。

上流工程に携わるようになったり、コンサルティングまで行えるスキルを身につけたりすると、市場価値の高い技術者として評価されます。

データサイエンティスト

データサイエンティスト

データサイエンティストとは、複雑で膨大な情報「ビッグデータ」を分析し、ビジネスに活用できる知見・情報を引き出す専門家です。

IT技術の高度化による情報化社会が進むなか、ビッグデータの分析結果は、企業のビジネスチャンスや課題を見つける目的で幅広く活用されています。

需要が急激に拡大している職業ですが、新しい仕事であることから、日本ではビッグデータを専門に扱える人材は不足しているようです。

大学でも専門家の育成に向けた科目が設置されはじめており、これからデータサイエンティストを目指す人にとっては追い風の状況です。

VR(仮想空間)に携わる仕事

テクノロジーの進化とともに注目を集めている仕事のひとつに、VR(仮想空間)に携わる仕事があります。

VRというのは「Virtual Reality」の略で、仮想空間を現実のように見せる最新のテクノロジーのことです。

専用のゴーグルで視界を覆った人に360°の映像を見せることで、その場にいるような臨場感あふれる体験をしてもらうことができます。

VRは、さまざまなジャンルで急速に普及し始めています。

ゲームの世界はもちろんのこと、専用の映画も作られていますし、地理や自然環境を体感できる教育コンテンツもあります。

同様に、実在する風景とデジタル技術を組み合わせるARという技術もあります。

こうしたコンテンツを作るのが「VRクリエイター」や「ARクリエイター」と呼ばれる人たちです。

VRやARは、スポーツ観戦や医者の手術のトレーニングなど、あらゆる分野に進出していくといわれています。

VRクリエイターやARクリエイターは、現時点ではまだまだ知名度の高い職業ではありません。

しかし、これからの時代、技術とセンスのあるクリエイターはさまざまな企業からスカウトされるようになるでしょう。

また、こうしたVR空間で行うeスポーツのプロフェッショナルである「プロゲーマー」も、注目を集める職業のひとつです。

高い技術を持つプロゲーマーはスポンサーからの支持を得ることができ、高収入を獲得することも可能です。

VRやゲームなんて子どもの遊び、という時代が終わり、社会全体に新しい価値観が生まれているのではないでしょうか。

プロゲーマー

プロゲーマー

プロゲーマーとは、国内外で開かれるコンピューター型対戦ゲーム「eスポーツ」の大会に出場し、優勝や、上位入賞による賞金を中心に生計を立てる人です。

明確な定義はないものの、野球やサッカーなどのスポーツ選手と同じように、eスポーツの競技を専業として、お金を稼いでいる人がプロゲーマーと認識されます。

プロゲーマーは、毎日何時間もゲームの練習をして、大会で勝ち抜くための実力を身につけ、戦略や戦術を考えます。

自分でゲームに関する動画配信をしたり、メディアやイベント出演をしたりすることで収益を上げている人もいます。

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SNSや動画サイトの仕事

若者に注目されている仕事として不動の地位を築きつつあるのは、SNSや動画サイトの仕事です。

代表的なのは、誰もが知る存在となってきた「ユーチューバー」でしょう。

ユーチューバーはYouTubeに動画を投稿する人のことで、グループやカップル、個人などさまざまな規模でチャンネルを運営しています。

生身の人間が情報発信するYouTubeに対して、自身のアバターを使って動画の配信を行うのは「Vtuber」です。

さらに、アプリを使ってダンスや歌のライブ配信をする「ライバー」と呼ばれる人たちも人気です。

写真を投稿するサイトであるインスタグラムで活動する「インスタグラマー」も、インスタライブという配信を行ってファンと交流をします。

一方、音楽の分野でも、動画サイトを使った活動の場が広がっています。

ボーカロイドのソフトを使って歌を作曲する「ボカロP」と、彼らが作った歌を歌う「歌い手」。

個性や独特の世界観を大切にした彼らの音楽は、幅広い世代に受け入れられています。

こうしたSNSや動画サイトでの活動は、趣味の延長線上として楽しむ人も多い一方で、プロデビューのきっかけになることも多くあります。

紅白歌合戦の初出場の際に注目を集めた藤井風さんは、元々はユーチューバーとしてピアノ演奏や弾き語りを披露していました。

実力派シンガーソングライターの米津玄師さんはボカロPとして、紅白歌合戦で歌ったまふまふさんも歌い手としての活動実績があります。

SNSや動画サイトでの活動は、趣味ではなく、仕事として立派に成立する時代になってきているのです。

ユーチューバー

ユーチューバー

ユーチューバーとは一般的に、「YouTube(ユーチューブ)」にさまざまな動画をアップロードし、その広告収入によって生活している人のことをいいます。

YouTubeの「パートナープログラム」に参加して動画を投稿すると、視聴数に応じた「広告費」が手元に入ります。

ユーチューバーはオリジナルの動画を次々に撮影・編集し、多くの視聴者を集めることによって収益を上げているのです。

視聴者の心を掴み続けるのは難しく、企画力や発想力が何よりも問われる仕事といえるでしょう。

Vtuber

Vtuber

Vtuberというのは、バーチャルキャラクターを使って動画の投稿や生放送などの配信を行うユーチューバーのことです。

アニメのように架空の人格を持つキャラクターを演じるというよりは、配信者のアバター(分身)としてキャラクターを使うのが特徴です。

配信する内容は、Vtuberによってさまざまですが、ゲームの実況やダンス、歌の動画、トークなどが人気のコンテンツになっています。

インスタグラマー

インスタグラマー

インスタグラマーとは、写真共有SNS「インスタグラム」を使い、情報を発信をすることで収入を得ている人のことをいいます。

料理やファッション、美容といった特定のジャンルに関するさまざまな情報を発信しています。

企業から依頼を受けて商品やサービス、イベントなどについてPRすることで、収益を上げています。

トップインスタグラマーになると、流行の発信役となったり、人々の購買行動に影響を与えたりすることができます。

ボカロP

ボカロP

「ボカロ」というのは音声合成ソフトであるVOCALOID(ボーカロイド)のこと、「P」というのはプロデューサーのことです。

一般的には、ボーカロイドを使って楽曲を制作したり発表したりする音楽家のことをボカロPと呼びます。

メロディーと歌詞を入力することで歌声を合成することができるので、生身の人間である歌手がいなくても楽曲を完成させることができます。

ボカロPの作る楽曲のなかでも人気のある曲は圧倒的な再生回数を誇り、広告収入も莫大なものになります。

最近では、ボカロPを経てシンガーソングライターや音楽グループで活躍している人もたくさんいます。

歌い手

歌い手

インターネットの世界では、ボーカロイドを使って制作された曲を実際に歌う動画を投稿する人のことを、「歌い手」と呼んでいます。

自分の個性で楽曲をどれだけ魅力的に聴かせることができるかが、歌い手にとっての腕の見せ所といわれています。

プロとアマチュアが入り交ざっているのが実態で年齢層もさまざまですが、10代や20代の若者が多いのが特徴です。

CDを発売したり、楽曲を配信したり、ライブ活動をしたりと、本物の歌手と同じように活動を展開できることもあります。

ドローンを活用する仕事

少し前までは想像もつかなかった新しい仕事のひとつに、ドローンを活用する仕事があります。

ドローンというのは無人の小型航空機のことで、プログラミングを組むことで自動運転が可能になります。

2021年の東京五輪でも、ドローンを使った空中でのパフォーマンスが話題となりました。

そんなドローンに携わる仕事の代表格は、「ドローンエンジニア」です。

進化を続けるドローンの機体の新たな開発を行う仕事で、ベンチャー企業での求人が多い傾向があります。

ドローンを使って美しい映像を撮る「ドローンカメラマン」も注目を集めています。

テレビ番組や映画で、あるいはアーティストのミュージックビデオなどで、空中から撮影した映像が必要となることがあります。

そんなときに、ドローンを飛ばして必要なシーンを撮影するのがドローンカメラマンです。

この他にも、ドローンを使って土地や建物の測量を行う「測量士」や、農家に代わってドローンで畑の農薬散布を行う「農薬散布代行」も需要があります。

人の手では撮れない空撮の映像を撮ったり、広大な土地を正確に測量したり、短時間で畑の農薬散布ができたりするのは、まさにドローンならではです。

近年では、ドローンを利用した災害救助や無人の配達なども開発が進んでいます。

今後もますます、ドローンを使って人々の生活を便利する仕事が広がっていくと考えてよいでしょう。

測量士(ドローン操縦)

測量士(ドローン操縦)

測量士とは、建設工事において必要な測量を行う仕事です。

測量法に基づき国土交通省(国土地理院)が所管している国家資格で、測量業者に配置が義務づけられています。

いま、測量業界ではドローンが急速に普及しており、ドローンを操縦できる測量士の求人が増えてきています。

測量士は高齢者が多いという現状もあるので、ドローンの知識がある若手の測量士であればさまざまな企業から歓迎されるでしょう。

医療業界の新しい仕事

IT関係だけではなく、医療業界にも、時代の変化のなかで注目を集める職業があります。

ここからは、医療業界の新しい仕事を見ていきましょう。

現在、日本人の2人に1人は一生のうちに何らかのがんに罹患するといわれています。

がんは特別な病気ではなく、誰にでも起こりうる身近な病気なのです。

そんながんの予防や早期発見のために注目されているのが、「細胞検査士」の仕事です。
採取した細胞を通して病気を早期発見するスペシャリストで、高い専門技術を持つ細胞検査士は病院や研究機関で重宝されます。

また、近年多くの夫婦が受けるといわれている不妊治療の現場では、「胚培養士」が活躍しています。

受精卵を培養するのが仕事で、新しい命の誕生を手助けする大切な役割を果たしています。

さらに、最近の医療業界では、医療とITを組み合わせたベンチャー企業が続々と誕生しています。

電子カルテやオンラインの予約・受付システムの導入、来院を必要としないオンライン診療のシステム作りなどをサポートする企業です。

薬局に処方箋を送ることができるアプリや、子どもの予防接種の記録をつけられるアプリなども増えてきています。

「医療系のベンチャー」も、これからますます発展が期待される分野といえるでしょう。

医療分野での起業や新しい技術の開発に興味がある人に向いている仕事です。

細胞検査士

細胞検査士

細胞検査士とは、病院をはじめとする医療機関にて「細胞病理検査」を担当する医療専門職です。

細胞病理検査とは、医師が採取した人体の細胞の一部を顕微鏡で観察し、がん細胞を早期発見することです。

就職先は、がん専門病院や大学病院、一般病院のほか、民間の検査センター、大学や民間企業の研究機関などです。

病気の早期発見は人の命を救うことにつながるため、やりがいのある職業です。

新しい資格ができた仕事

最後に、最近になって新しい資格ができた仕事をご紹介しましょう。

2018年から国家試験が実施されるようになったのは「公認心理師」です。

今までも民間の心理系の資格はたくさんありましたが、試験内容や求められるレベルがバラバラという実情がありました。

しかし、公認心理師が国家資格となったことで、心理職の立場が確かなものになったと考えられます。

もうひとつ、学童で働く「放課後児童支援員」も、2015年から始まった新しい資格です。

子どもに関わる仕事がしたい人がやりがいを感じやすい職業といえるでしょう。

この記事のまとめ

日進月歩のIT業界や医療業界を中心に、世の中には新しい職業が続々と誕生しています。

まだまだ就業人口が少なく、雇用も安定していない職業に就くことは、少し勇気がいることかもしれません。

しかし、人よりも早くスキルを身につけて活動の幅を広げていけば、その職業の第一人者になることも夢ではありません。

時代のニーズを掴み、あなたの手で新しい時代を切り開いていってください。

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