携帯電話会社社員の年収はいくら? 給料についてくわしく解説

携帯電話会社社員の平均年収・給料の統計データ

携帯電話会社社員の平均年収・月収・ボーナス

携帯電話会社社員の平均年収は、大手のキャリアでは750万円~850万円ほどと高めです。

しかし、現在はさまざまな規模の携帯電話会社が存在するため、平均値としてはこれよりもずっと下がるでしょう。

また、職種や役職による違いも大きいと見られます。

携帯電話事業そのものが売上が安定しやすい性質をもつため、昇給などは他産業と比較して安定感があり、ボーナスの支給も安定しています。

しかし事業分野が拡大してきていることから、複数の事業で大きな損失が出ると給与にも影響が出ることが危惧されます。

総合的に見れば、職業全体の平均を大きく上回る給料を期待できるでしょう。

携帯電話会社社員の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

携帯電話会社社員の平均年収を800万円とし、夏・冬にボーナスが2カ月支給されているケースを考えてみましょう。

「手取り額=支給額-社会保険料-源泉徴収額(所得税)」となり、額面支給額と実際の手取額は以下のとおりです。

額面 手取り
平均月収 500,000円 409,115円
ボーナス(2ヶ月分) 1,000,000円 781,967円
年収 8,000,000円 6,473,314円

手取りは家族構成や前年度の所得状況など、個人のさまざまな状況によって変わりますのであくまで参考程度に考えてください。

携帯電話会社社員の初任給はどれくらい?

携帯電話会社社員の初任給は、各社の新卒採用の情報からは、21万円~26万円が相場です。

一般的な大学卒の新卒求人と比較してもやや高めで、福利厚生なども充実しているため学生からの人気も高くなっています。

学歴や年齢を考慮して給与が変わりますが、AIなど先進技術の研究を行ってきた博士課程卒業者には、能力に応じて2倍ほどの給与を検討している企業もあります。

大手キャリアと異なり、MVNOを提供している企業では新卒募集は少なく、店舗スタッフが中心です。

こうした店舗スタッフの場合、初任給は16万円~22万円ほどで募集が見られ、地域によって支給額には差が見られます。

携帯電話会社社員の福利厚生の特徴は?

携帯電話会社では、福利厚生が充実している傾向があります。

特定の資格取得について支援が出ますし、住宅手当や社宅、スポーツジムなども利用できます。

ワークライフバランスを考え、さまざまな休暇や休業などが可能になっており、有給休暇の消化率もよいようです。

業界的に女性従業員の割合が高めであることから、育児や出産に伴う休暇や復職などのサポートも手厚いといった特徴があります。

職種によって多少異なりますが、労務管理が徹底されているため、多くの場合は定時での帰宅も可能です。

一方で、仕事量は多いため、繁忙期や人手不足の店舗などにおいては残業になることもあります。

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携帯電話会社社員の給料・年収の特徴

大手キャリアは給料が高い

携帯電話会社社員の平均年収は、NTTドコモ、AU、ソフトバンクといったキャリアでは、750万円~850万円ほどになります。

事務系、技術系ともに給料は高めで、役職者は大きな昇給が期待できます。

小規模事業者は成果給が期待できる

MVNOを提供している事業者では、基地局などのインフラ整備を行う必要がないため、店舗での販売や法人営業に力を入れています。

従業員のモチベーションを高めるために、成果に応じて給料が上がるような評価制度になっている場合が多く、実力のある人ならキャリア並の年収を得ることも可能です。

職種によって差が出やすい

携帯電話会社の給料は、職種によって差が出やすいのも特徴です。

一般事務職や基地局の保守・運用、カスタマーサポートのように、決まった仕事をこなす職種ではそれほど大きな昇給は望めません。

一方で、営業や企画、研究開発などの職種は、創意工夫が求められますが、成果を出すことで大きく評価が上がるようになっています。

携帯電話会社社員の勤務先別の給料・年収

大手キャリア

大手キャリアでは新卒の正社員でも400万円~500万円の給与が支給され、全体では750万円~850万円ほどにもなります。

職種によって差はありますが、概ね高い給与水準になっており、福利厚生も充実しています。

MVNO(大手企業のグループ会社)

MVNO事業者の中でも、楽天モバイルやY! Mobile、LINEモバイルのように、大手企業のグループ会社の場合や、サブブランドとしてのMVNOを提供している場合は給料は高めです。

これは、本体企業の人事評価制度や給与水準に近い制度が設けられるためです。

給与は500万円~650万円ほどでボーナスの支給も比較的安定しており、福利厚生も充実しています。

MVNO(独立系・外資)

MVNOの中には、他の通信系の企業とのつながりがない独立した企業や、外資系の会社もあります。

こうした企業の場合、成果報酬が主になるため、給与は不安定になりがちです。

年収500万円~600万円ほどになっている求人が見られますが、成果報酬の割合や福利厚生の水準は企業によりさまざまです。

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携帯電話会社社員が所属する代表的な企業の年収

会社名 平均年収 平均年齢
NTTドコモ 870万円 40.1歳
KDDI 930万円 42.8歳
ソフトバンク 782万円 39.7歳

出典:2020年現在(各社有価証券報告書より)

携帯電話会社社員の正社員以外の給料・年収

派遣社員

派遣社員は、業務にもよりますが、年収にして300万円~400万円ほどの人が多く、月給で25万円~35万円ほどです。

求人では店舗スタッフや基地局エンジニアの募集が多くなっています。

時給は1,200円~2,500円ほどになっており、勤務地や業務内容で水準が異なります。

アルバイト

アルバイトは時給1,000円~1,500円ほどが多く、多くが店舗での接客スタッフです。

就業者の平均年齢も若く、昇進もないため、給料は低めです。

携帯電話会社社員が収入を上げるためには?

総合職はビジネススキルを伸ばし、どんどん挑戦する

携帯電話会社は、さまざまな事業に挑戦して事業領域を広げているため、その取り組みの中で成果を出していけば大きな仕事を任されたり、出世したりできます。

しかし、そのためには基礎となるビジネススキルが必要不可欠です。

コミュニケーションやプレゼンテーション、企画力、資料作成スキル、英語力など、さまざまなビジネススキルをしっかり成長させて、機会が来たらつかめるように準備しましょう。

営業職や店舗スタッフは実績を作ることが大切

営業職や店舗スタッフは、成績に応じて成果給がついたり、特別なボーナスが支給されることがあるため、とにかく実績を作ることが大切です。

一方で、携帯電話業界では悪質な販売方法への規制が進んでいる他、政府からさまざまな変更を求められることがあります。

正しい方法で実績を上げるためにも、変化への対応を素早く行うこと、そして説得力や提案力を磨くことが大切です。