携帯電話会社社員の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「携帯電話会社社員」とは

携帯電話会社社員の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

携帯電話やスマートフォンの通信サービスを提供する会社。ITを活用したサービスも企画。

携帯電話会社とは、私たちの日常生活やビジネスに不可欠な、携帯電話やスマートフォンの通信サービスを提供する会社のことをいいます。

携帯電話会社は、日本語で「運び手」を意味する「キャリア(carrier)」と呼ばれることも多く、NTTドコモ、au(KDDIグループ)、ソフトバンクモバイルの3社が「三大キャリア」としてよく知られています。

携帯電話会社社員では営業、企画、マーケティングなどの「事務系」と、システムエンジニア、技術開発、基礎研究などの「技術・エンジニア系」の人たちが活躍しており、いずれも新卒採用では入社時点での知識やスキルはさほど問われませんが、キャリア採用では即戦力になれる人が求められるケースが多くなっています。

平均年収は800万円~900万円程度とやや高水準となっており、安定性も将来性も期待できる業界ですが、最近ではスマートフォンの普及が落ち着いてきたことから、一時期に比べると伸び率は鈍化しつつあるようです。

「携帯電話会社社員」の仕事紹介

携帯電話会社社員の仕事内容

個人・法人相手に通信サービスを提供する

携帯電話会社は、携帯電話やスマートフォンの通信サービスを提供する会社です。

日本語で「運び手」を意味する「キャリア(carrier)」と呼ばれることも多く、NTTドコモ、au(KDDIグループ)、ソフトバンクモバイルが「3大キャリア」としてよく知られています。

携帯電話会社は、利用者が快適に電話やメール、ウェブなどのサービスを使用できるよう、通信ネットワークを整備し、高いレベルで維持することが最も大事な業務です。

しかし、あらゆる業界のビジネスでITが活用されるようになっている昨今、携帯電話会社各社のサービスは、単なる通信領域に留まりません。

各社とも、法人顧客のニーズや課題を解決するソリューション事業を積極的に展開しており、さまざまな業界の企業と連携して、新しいビジネスを創出しています。

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携帯電話会社社員になるには

職種別の採用試験を受ける

携帯電話会社社員として働くには、各社が実施する社員採用試験を受ける必要があります。

新卒採用は、営業や企画などの「総合職事務系」、エンジニアや技術開発などの「総合職技術・エンジニア系」といった区分に分けて実施されますが、分け方や名称などは企業により異なります。

このほか、店舗での接客を行う「販売職」や総合職のサポートを手掛ける「一般職(アソシエイト職)」の募集を行っている企業もあります。

総合職として採用された場合、どのような業務を担うかは就職後に決定され、数年単位で配置転換を繰り返しながら複数の業務を経験することになります。

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携帯電話会社社員の学校・学費

総合職は高専卒以上の学歴が必要

総合職を志望する場合、大学院卒、4年制大学卒、高等専門学校卒の学歴が求められるケースが多いですが、企業によっては専門学校卒でも応募できる場合があります。

また、募集学科は文系・理系に関わらず全学部学科が対象となり、それぞれの知識や経験、適性に基づいて配属先が決定されますが、情報系の学部やIT系専門学校で学ぶことが望ましいでしょう。

販売職や一般職については、大卒や高専卒だけでなく、専門学校卒や短大卒まで幅広く採用対象となるようです。

携帯電話会社社員の資格・試験の難易度

IT知識や英語力を養うことが望ましい

携帯電話会社社員となるために必須となる資格やスキルはとくにありません。

しかし、働きだしたあとはほとんどの部署でIT知識が必要になるため、その入門的資格である「ITパスポート」の受験を就職希望者に推奨している企業もあります。

また、大手携帯電話会社は世界各地に拠点を設けており、海外とやり取りする機会も少なくないため、英語などの語学力が必要になるケースも珍しくありません。

TOEICでハイスコアを取得できれば、就職時においても有力なアピール材料となるでしょう。

携帯電話会社社員の給料・年収

大手携帯電話会社の待遇は手厚い

携帯電話会社社員の平均年収は800万円~900万円程度となっており、平均的な会社員よりもかなり高水準といえますが、これは携帯電話会社各社が誰もが知る大手企業ばかりであることが要因です。

勤務先や経験、スキル、年齢などによって得られる給与には個人差がありますが、30代でも平均年収は600万円前後あり、大企業に見合った高い給与体系であることは間違いありません。

管理職にまで昇進できれば、年収1000万円を超えることも珍しくないようです。

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携帯電話会社社員の現状と将来性・今後の見通し

携帯電話会社は今後も成長を目指す

ここ20年ほどにおける急速な携帯電話の普及、スマートフォンの登場と進化により、携帯電話会社はますますその存在感を増しています。

今後もモバイル端末やITの技術革新は続くと予想されますが、最近ではスマートフォンが広く普及し、契約件数が頭打ちとなっていることもあり、携帯電話会社の成長率は鈍化しつつあるようです。

安定性も将来性もあるといえる業界ですが、各社とも新規事業への取り組みを積極的に行いながらさらに成長を目指していくと考えられます。

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携帯電話会社社員の就職先・活躍の場

携帯電話会社の事業フィールドは拡大傾向

携帯電話会社は、通信インフラをもつIT企業としての強みを生かしながら、さまざまな事業を展開する「ライフスタイル提案企業」へと変わりつつあります。

通信事業だけでなく、電気小売や物販、金融、保険、ロボット開発まで、分野をまたいだ複数の事業を展開しており、それに伴って携帯電話会社で働く社員の仕事も多様化しています。

なお、しばしば混同されますが、携帯電話やスマートフォン端末を製造しているのは各電機メーカーであり、携帯電話会社に就職しても開発事業に携われるわけではありません。

携帯電話会社社員の1日

ITを駆使して営業部門を支援する

携帯電話会社社員のスケジュールは業務内容によって異なりますが、一例として営業推進部門で働く社員の1日をご紹介します。

部署に関係なく、ある程度のプログラミング知識やIT知識は必須となるようです。

8:00 出社
メールチェック、スケジュール確認などを行います。

9:00 情報発信
営業実績を取りまとめ、担当営業へのフィードバックを行います。

12:00 休憩

13:00 営業推進会議
データを分析し、自社シェアを拡大するための方策を練ります。

15:00 デスクワーク
業務を自動化するためのシステム構築案を作成し、プログラマーと協議します。

18:00 帰社

携帯電話会社社員のやりがい、楽しさ

新しいことにチャレンジしやすい

携帯電話会社は、産業としての歴史が比較的浅く、どの企業もいまだ成長途上にあるといえます。

各企業では新しいビジネスへの挑戦が積極的に行われており、変化の多い環境で働けることは、携帯電話会社の大きな魅力といえるでしょう。

また、年功序列の旧態依然とした組織ではなく、個人の実力がものをいう企業風土のところが多く見受けられます。

自身のスキルや熱意次第で、20代・30代の若手のうちから大きな仕事に携わることができるでしょう。

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携帯電話会社社員のつらいこと、大変なこと

業界環境が目まぐるしく変わってゆく

携帯電話会社を取り巻くIT業界は日々すさまじいスピードで進化しており、一昔前の常識がまったく通用しないというケースも頻繁に起こります。

業界の第一線で働く携帯電話会社社員には、常に自身の知識やスキルを更新し続けることが求められるでしょう。

変化の速さは仕事のやりがいや刺激につながっているともいえますが、時代に取り残されないよう必死に食らいついていくことには大変な苦労が伴い、ときに疲れてしまうこともあるかもしれません。

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携帯電話会社社員に向いている人・適性

難しい課題でも前向きに取り組める人

携帯電話会社では、定型の作業をこなす仕事もありますが、業界全体として新しいことに挑戦する人が望まれる風潮にあります。

挑戦というと楽しそうに感じられるかもしれませんが、実際に一からビジネスを創造することは並大抵の苦労ではなく、前例がない分、数え切れないほどの失敗がつきものです。

何度も壁にあたり、試行錯誤しながらも物事に取り組み続けるためには、失敗を楽しめるくらいのポジティブな性格が必要かもしれません。

根性があり、何事にも前向き人は、携帯電話会社社員に向いているでしょう。

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携帯電話会社社員志望動機・目指すきっかけ

志望動機は他者との差別化が必要

今や誰もがスマートフォンやモバイル端末を保有していることが当たり前になっている時代、携帯電話会社の事業に触れる機会は日常に溢れかえっています。

携帯電話会社に就職を希望する人は数多くいますので、志望動機を考える際には、他者と同じようなありきたりな内容にならないよう、注意する必要があるでしょう。

「IoT」という言葉に代表されるように、通信事業の可能性はモノ全体に拡がっていますので、携帯電話会社がもつ通信インフラを利用して何ができ、何をしたいのか、具体的に考えてみましょう。

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携帯電話会社社員の雇用形態・働き方

総合職の勤務地は国内外さまざま

大手携帯電話会社は、東京だけでなく全国主要都市各地に事業拠点を設けているため、総合職として入社した場合は基本的に全国転勤となります。

また、欧米やシンガポール、インドなど、日本と同等かそれ以上にIT化が進んでいる国へ海外赴任するケースも珍しくなく、グローバルな働き方ができるでしょう。

家庭の事情などで転居が難しいけれども携帯電話会社で働きたいという場合、一定エリア内での異動に限定される一般職や販売職を目指すという選択肢もあります。

一般職であっても、単なる事務に留まらず、クリエイティブな業務を任されるケースもあるようです。

携帯電話会社社員の勤務時間・休日・生活

融通の効く働き方ができる

携帯電話会社社員の勤務時間は、部門によって多少の違いがありますが、おおむね9:00~18:00くらいに定められており、休日については基本的に土日が休みの週休二日制です。

ただ、ほかのIT企業などと同じように、携帯電話会社も定型の勤務時間にとらわれない働き方が主流になりつつあり、フレックスタイム制や在宅勤務など、多様な形で働くことができるでしょう。

販売職などで店舗に勤務する場合は、各店舗の営業時間に合わせて働くことになり、休日も交代で取得するシフト制のところが一般的です。

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携帯電話会社社員の求人・就職状況・需要

新卒の募集対象は他業界よりも広い

大手携帯電話会社は毎年定期的に新卒採用を実施しており、近年は数百人単位の大量採用が続いています。

他の業界とはやや事情が異なり、就労経験の有無に関係なく、おおむね30歳未満であれば新卒採用として扱われることが一般的です。

このため、大学などの卒業予定者ばかりでなく、既卒者や社会人も新卒枠のなかで争うことになりますので、競争はかなり激しくなりがちです。

これから携帯電話会社を目指す人は、社会人経験のある就職希望者に負けないだけの、有力なアピール材料を準備しておくことが望ましいでしょう。

携帯電話会社社員の転職状況・未経験採用

キャリア採用には業務経験やスキルが必要

携帯電話会社各社は、30歳以上の人を対象とした「キャリア採用」も随時実施しています。

キャリア採用においては、「リスク管理強化」や「スマートフォンアプリの戦略立案」など、必要職種に合わせてピンポイントで募集がかかるケースが一般的で、即戦力となれる人材が求められます。

未経験者にはかなり厳しいハードルとなっていますので、他業界などから携帯電話会社への転職を目指すなら、新卒採用の対象となる30歳未満のうちに決断したほうがよいでしょう。

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