ネットワークエンジニアとシステムエンジニアの違い

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアの仕事内容の違い

仕事内容の主な違い

ネットワークエンジニアは、主にネットワーク周りの設計・構築・運用・保守を担当します。

ITシステムの通信仕様を設計したり、「スイッチ」や「ルータ」といったネットワーク機器の設定を行うなど、快適にデータの送受信できる環境をつくることがネットワークエンジニアの主な仕事です。

一方で、システムエンジニアは、ITシステムのあらゆる部分の設計・構築・運用・保守を担当します。

「システムエンジニア」という言葉の意味は広く、エンジニアとしてITシステムの設計や構築に携わるのであれば、担当部分はどこであってもシステムエンジニアと呼ばれることもあります。

たとえばネットワークエンジニアもそうですし、サーバーエンジニアデータベースエンジニアなども、大きく見ればシステムエンジニアといえます。

とはいえ一般的には、ネットワークエンジニアはネットワーク分野に特化した人、システムエンジニアはサーバーからソフトウェア、ネットワークまで幅広くシステムを見渡せる人、として分けられることが多いです。

ネットワークエンジニアやシステムエンジニアとプログラマーとの違いは?

プログラマーは、たとえば「銀行システムの入金管理プログラム」など、ITシステムで用いる個々のプログラムの設計やプログラミング作業を行う職種です。

一方でネットワークエンジニアやシステムエンジニアは、そのプログラムを載せることになるITシステム側の設計やネットワークの設計を行う職種です。

ネットワークエンジニアやシステムエンジニアは、あくまでどのようなITシステムにするかを考えるのが仕事であり、プログラミング作業をすることはほとんどありません。

システムエンジニアの仕事

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアのなる方法の違い

ネットワークエンジニアもシステムエンジニアもなる方法はほぼ同じであり、どちらもIT業界のSI会社(システムインテグレーション会社)などに就職することが入口となります。

会社によっては採用の段階でネットワークエンジニアコース、システムエンジニアコースと分けられていることもありますが、一般的には「エンジニア職」や「総合職」として採用され、入社後に適性や要望にあわせてどちらに進むのかを決めることが多いです。

SI会社への就職に関しては、新卒の学生であれば入社後ゼロから育成することを前提にし、学部・学科問わず採用する会社が多いです。

とはいえ、大学や専門学校にて情報系の学部学科を専攻し専門技術を学んでおくと、より採用される可能性は高まり、入社後もより働きやすくなるでしょう。

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアの資格・必要なスキルの違い

必要な資格の違い

ネットワークエンジニア、システムエンジニアどちらにおいても、業務を行う上で必須な資格は存在しません。

ただし、次のような資格を所持しておくと、面接で高評価を得たり、入社後に資格手当がもらえたりすることがあります。

・ネットワークエンジニア:基本情報処理技術者試験、シスコ技術者認定、ネットワークスペシャリスト試験など
・システムエンジニア:基本情報処理技術者試験、ソフトウェア開発技術者試験、応用情報技術者試験、プロジェクトマネージャー試験など

必要なスキルの違い

入社時の段階では必須ではないものの、次のようなスキルを事前に学んでおくと、入社後に業務でも応用でき、成長も早まるでしょう。

・ネットワークエンジニア:TCP/IPやポートなどネットワークの基礎知識、ネットワーク機器の操作経験など
・システムエンジニア:コンピュータやITシステムの基礎的な理解、コミュニケーション能力、サーバーの構築経験など

またシステムエンジニアの場合は、ネットワークエンジニア以上にお客さまや他チームとの打ち合わせを頻繁に行うことになります。

技術的スキルだけでなく、コミュニケーションスキルも重要になってきます。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアの学校・学費の違い

学校の違い

ネットワークエンジニア、システムエンジニアどちらにおいても、必須とされる学歴はありません。

とはいえ、4年制大学であれば「理工学部」や「情報工学部」、専門学校であれば「情報処理コース」や「ITエンジニアコース」などで学んでおくと、面接で高評価を得やすくなり、実務にも生かせます。

IT関連の知識を学べる学部は、学校によって「情報学部」「情報科学科」「情報工学コース」など呼び名が異なります。

専門学校においては、「ネットワークエンジニアコース」、「インフラエンジニアコース」とさらに具体化したコースとして用意している学校もあります。

理論的な深い部分を学びたければ大学、実務に使える実践的なスキルを身につけたい場合は専門学校に進学するのが一般的です。

学費の違い

学費は通う学校によって変わりますが、おおよその目安は次のようになります。

国立大学:4年間で約250万円
私立大学:4年間で約400万円~550万円
専門学校:2年間で約220万円

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアの給料・待遇の違い

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアでは、給料や待遇にもさほど大きな差はありません。

それよりも、経験や歩むキャリアによって給料差が生じてきます。

ネットワークエンジニアとして今後が注目されているクラウドやIoTといった先端IT分野のスキルを伸ばせば、将来的にはスペシャリストの技術者として、いま以上に高収入が得られる可能性があります。

一方、システムエンジニアとしてシステム全体を見渡す力を身につけると、いずれプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーといった統括する立場に任命される機会も多くなるでしょう。

そうなれば、役職手当などで収入を大きくアップさせられる可能性があります。

ネットワークエンジニア、システムエンジニアどちらにおいても、重要なのは経験やスキル、歩むキャリアであり、それによって給料は大きく変わってきます。

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアはどっちがおすすめ?

ネットワーク分野に関心が高く、「ネットワーク分野に特化したエンジニアになりたい」と、すでに目指す分野を具体的に決めている人であれば、ネットワークエンジニアがおすすめです。

一方で、「ネットワークにも関心があるけれど、サーバーやソフトウェアなど色々な分野関心がある」「IT業界でエンジニアになりたいけれど、どの分野にするかはまだ決めていない」、といった人はシステムエンジニアがおすすめです。

たっだし、ネットワークエンジニアとシステムエンジニアは、仕事内容や得られるスキル的にも共通する部分が多いため、キャリアの途中で方向転換することは不可能ではありません。