
無職の状態からの正社員就職は簡単ではありませんが、可能です。
就職後も後悔しない就職成功のポイント・就職活動の進め方を紹介します。
就職への道筋が見えてくるはずです。
無職・ニートからの就職を成功させるポイント
無職・ニートから就職することは可能で、就職成功率は50%ほどといわれています。
就職を成功させるポイントは3つです。
- 自己分析でやりたい仕事・やりたくない仕事をはっきりさせる
- 希望条件を絞りすぎないで応募数を増やす
- はじめはアルバイト・派遣・契約社員からスタートも
順番に解説します。
自己分析でやりたい仕事・やりたくない仕事をはっきりさせる
業種・職種を選ばなければ、就職先は見つかりやすいです。有効求人倍率は近年1倍を下回ることはなく、仕事をしたい人に対して求人の方が多い状況が続いています。
しかし、就職した後に「やっぱり続けられそうもない」「思っていた仕事と違った」となると、すぐにまた無職になってしまうこともあり得ます。
まずは、どんな仕事をしたいか、逆にやりたくない仕事は何か、という視点から自己分析をすることが就職先選びを成功させる一番のポイントです。
- 自分の好きなこと、本当にやりたいことは?
- 自分が苦手なこと、絶対にやりたくないことは?
- 自分の性格は?
- 強み・弱みは?
- これから身に着けたいスキルは?
自己分析をしておくことで、面接でもぶれずに回答することができます。
1人で自己分析をするのが難しいという人は、後程紹介するハローワークや就職エージェントの担当者と一緒に自己分析をすることもできます。
就職を本当に成功させたければ、やみくもに求人を探すよりもまずは自分を知ることからはじめてください。
希望条件を絞りすぎないで応募数を増やす
こんな条件で探していて、応募したい求人が見つからないなと思っていませんか。
- 都心のおしゃれなオフィス
- 名前を知っている大企業
- 就職先人気ランキング上位の企業
- 年収がとにかく高い企業
条件を絞りすぎると、人気の高い企業にばかり応募することになってしまいなかなか就職活動が進まなくてやる気を失ってしまう、ということになりかねません。
特に大企業は、新卒の一括採用と経験・実績を重視した中途採用のみ行っていることも珍しくなく、未経験OKの求人は少ないです。
規模が小さくても優良企業はたくさんあります。就職して経験を積んでから大企業へ転職することも可能です。
まずは、どうしても譲れない条件は2~3つに絞って、視野を広げて求人を探して応募してみてください。
一般的に転職活動で書類が通過する割合は20%ほど、転職までに50社ほど書類応募をするといわれています。
無職・ニートから正社員を目指す場合には、書類通過率がさらに下がると考えれられるので、100社ほどの応募を目安にしてください。
はじめはアルバイト・派遣・契約社員からスタートも
「無職・ニートの期間が長くなって、働けるか不安」「昼夜逆転の生活になってしまって生活リズムを急に戻せる気がしない」という人は、まずは正社員ではなくアルバイトや派遣、契約社員から仕事をはじめてみるのも良いでしょう。
アルバイトや派遣・契約社員であれば週に2~3回の勤務も可能なので、無理せずに体を慣らしていけます。
アルバイトをしつつ、仕事をする生活リズムに慣れてきたら就職活動も並行してはじめてみる、ということもできます。
就職活動をするうえでも、無職よりもアルバイトなどの仕事をしている方が面接官からの印象が良いというメリットもあります。
無職から正社員になることももちろん可能ですが、いちどアルバイトなどをしてみるという選択肢もあることを知っておいてください。
無職・ニートから就職しやすい業界・職種は?
無職・ニートから就職しやすい業界や職種は、人材不足であることが特徴。求人が多く出ているので正社員も目指しやすいです。
一方で、人材が根付かない企業にはブラック企業もありますから、業界・職種だけではなく企業の評判も確認してください。
無職・ニートから就職しやすい業界
- 介護業界
- 飲食業界
- 不動産業界
- 配送業界
- IT業界
特に介護業界は、人材が不足しているので40代・50代からも未経験で採用をしている会社は多いです。
IT業界は独学でもスキルを身に着けやすいほか、職業訓練の講座も豊富です。プログラミングなどの学習をしてから就職活動をすると、やる気をアピールしやすいでしょう。
無職・ニートから就職しやすい職種
- 営業
- 事務職
- エンジニア
営業はどこの企業にも基本的にいますから、募集が多い職種です。ノルマが課されやすい職種でもあるので、企業の評判をよく確認してみてください。
事務職は目立たない仕事ではありますが、こちらもどの企業にも必要とされる仕事です。基本的なパソコンスキルがあれば採用されやすいです。
エンジニアは人材不足が長年続いていて、未経験歓迎の求人が多いです。スキルを身に着けやすい職種で、転職もしやすいというメリットがあります。
無職・ニートから就職する方法を年代別に解説
無職・ニートから就職する方法は20代~30代前半までと、30代後半以降とでは変わってきます。
年代別に就職する手順を解説します。
20代~30代前半の場合|就職エージェント・求人サイトを中心に使う
20代~30代前半までは、未経験歓迎の求人も多く比較的スムーズに就職活動を進められます。
具体的には次のステップで就職活動をしていくのがおすすめです。
- 求人サイト・就職エージェントに登録して情報収集
- 就職エージェントを活用して自己分析・応募先を決める
- 応募書類の作成・応募
- 面接対策・面接を受ける
- 内定・就職
まずは求人サイトと就職エージェントに登録して、どんな求人があるか、就職活動で必要な書類の書き方などの情報を集めます。
求人サイトとは、求人検索ができるサイトのこと。次の2つの大手求人サイトに登録しておくと、取りこぼしがないです。
就職エージェントとは、担当者が就職活動をサポートしてくれて無料で利用できるサービスのことです。
- 自己分析のサポート
- あなたに合う非公開求人の紹介
- 応募書類の添削、面接指導
- ビジネスマナーの研修
自己分析で自分自身を知るところから、内定を取れるまで担当者がマンツーマンで指導してくれます。
正社員経験がない人向けに、ビジネスマナーを習得できる無料研修付きの就職エージェントもあります。
求人サイトで求人を探しつつ、就職エージェントを利用してサポートしてもらうという使い方がおすすめです。
おすすめの就職エージェントは後半で紹介しています。
30代後半~の場合|ハローワーク・求人サイトを中心に使う
正社員経験があり、スキルがある場合には年収UPの転職も可能です。この場合には転職エージェントを活用してステップアップをすると良いでしょう。
年代別に転職についてまとめていますので以下の記事も参考にしてください。
30代の転職5つのポイント【年収UPだけが転職成功ではない】
40代の転職成功のポイントは?【今からの転職、遅くありません】
50代の転職は厳しい?統計でわかる転職成功のカギ【年収アップも可能】
正社員経験がない、少ない人は30代以降は未経験可能な求人が見つかりにくいことを知っておきましょう。
30代後半以降の無職・ニートの人が就職するステップは次の通りです。
- 求人サイトとハローワークで情報収集
- ハローワークを活用して自己分析・応募先を決める
- 応募書類の作成・応募
- 面接対策・面接を受ける
- 内定・就職
ハローワーク(公共職業安定所)は、国が運営している就職支援を行う機関です。ハローワークには比較的、30代後半以降も未経験で正社員の求人があります。
以下のようなサポートを無料で受けることができます。
- 仕事の紹介
- 職業訓練の紹介
- 自己分析のサポート
- 応募書類の書き方や面接の指導
- 紹介状の発行
仕事の紹介だけではなく、資格を持つ担当者が今後のキャリアについて相談に乗ってくれたり自己分析を一緒に行ってくれたりします。
就職支援のためのセミナーなども開催されているので、まずはハローワークに行ってみて相談してみると良いでしょう。
ハローワーク利用の注意点は、ブラック企業の求人も紛れているのでしっかり企業の情報収集を自分でも行うこと。
ハローワークで紹介された求人だから大丈夫、と思っていると危険です。
求人サイトへの求人掲載は有料ですが、ハローワークへの求人掲載は無料です。人材募集にお金をかけられない・かけたくない企業がハローワークに求人を出していることも多いです。
求人票をしっかり確認してから応募を検討してください。
無職・ニートの就職におすすめの就職エージェント
就職エージェントは、担当者がしっかり就職活動をサポートしてくれるので心強いです。
以下でおすすめするエージェントには転職エージェントも含まれますが、無職・ニートの人も登録は可能ですからチャレンジしてみてください。
1社しか登録しないと比較ができないので、2~3社は登録して自分に合うところをメインに就職活動を進めていくとスムーズです。
研修後に書類選考なしで正社員面談が受けられる「JAIC」
JAIC(ジェイック)は5日間の無料研修のあと、20社と書類選考なしで正社員採用の面談を受けられます。
ジェイックで紹介される企業はブラック企業を徹底排除しており、定着率が9割と非常に高くなっています。
また、利用者の就職成功率が8割という実績もあり、短期集中で正社員就職を目指せる就職エージェントです。
JAIC(ジェイック)の評判は?無料の研修で正社員へ【就職成功率8割】
転職支援実績No.1のリクルートエージェント
リクルートエージェントは国内No.1の転職支援実績があり、扱う求人数が非常に多いのが特徴です。
その分、未経験可能でリクルートエージェントからのみ応募が可能な魅力的な求人もあります。
無職・フリーター期間が長い人はサポートを断られてしまう可能性がありますが、登録してみる価値はあります。
親身に相談に乗ってくれるdoda
dodaは気軽に参加できる転職イベントを全国で開催していて、無料でキャリアの相談も受け付けてくれます。
求人検索サイトとしても使えて、転職エージェントとしても利用できるため1つのサイトで完結して便利です。
親身に相談に乗ってくれると評判が高いので、自己分析の方法や就職活動の進め方など困ったときに利用してみると良いでしょう。
dodaの特徴・使い方まとめ【転職イベントも!情報収集に便利なサイト】
20代の第二新卒・既卒に特化したマイナビジョブ20’s
マイナビジョブ20’s(トゥウェンティーズ)は、マイナビが運営する20代・第二新卒に特化したエージェントです。
未経験OKの求人が多いので、20代の方はぜひ登録しておきましょう。
マイナビは、一から丁寧にサポートしてくれるのが特徴で、就職活動に不安がある人におすすめです。
本格的な適性診断を受けられるので、自己分析に役立ちます。
無職・ニートについて面接で聞かれたらどうする?
無職・ニートの人が面接を受けるときに気が重いのが、「無職・ニートになった理由、働いてない理由をなんて説明したらよいのか」という点ではないでしょうか。
ここからは、面接での答え方のコツを紹介します。
面接では無職・ニートの理由は必ず聞かれる
面接では、無職・ニートの理由は必ず聞かれますが、怖がる必要はありません。
書類応募をして通過している時点で、あなたが無職やニートであることを知ったうえで、企業は面接に来て欲しいと思っているということだからです。
質問されることがわかっているので、回答を用意しておきやすいはず。
以下を参考に、前向きに回答してください。
理由は素直に答えてOK。今後へのやる気を見せよう
無職・ニートになった理由は素直に答えて大丈夫です。面接官側も、履歴書を見て知っています。
大切なのは、今後はしっかり働きたいという意思を見せることです。
回答例を見てみましょう。
無職の期間にも努力していたことがわかると、面接官からの印象も良いです。「アピールできるスキルがない」という人は将来どうしたいのか、という点に焦点をあてて前向きなアピールができるように心がけましょう。
就職エージェントやハローワークで相談して回答を考えておくと安心です。
無職・ニートからも就職できる!
- 自己分析でやりたい仕事・やりたくない仕事をはっきりさせる
- 希望条件を絞りすぎないで応募数を増やす
- はじめはアルバイト・派遣・契約社員からスタートも
無職・ニートの人も正社員就職は可能です。
自分のことを知る自己分析からはじめるのが就職成功のカギです。
1人での就職活動が不安な人は、就職エージェント・ハローワークをうまく活用して、就職成功をつかんでください。
- JAIC
:正社員経験のない人向け。5日間の無料研修の後、書類選考なしで20社と面接できる
- リクルートエージェント
:実績No.1の大手。求人数も多く選択肢が広がる
- doda
:求人検索サイトとしても使えて便利
- マイナビジョブ20s
:既卒・第二新卒に特化。親身で丁寧なサポートが特徴
すべて完全無料ですので、ぜひ会員登録してみてください。
・大学・専門学校の資料請求なら:スタディサプリ進路
・転職エージェントなら:リクルートエージェント
・20代の転職なら:マイナビジョブ20s
・IT業界の転職(未経験からでもOK):マイナビITエージェント