女性のWebエンジニアのキャリアパス・結婚後の生活

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女性のWebエンジニアの現状

SI業界と比べると女性は多め

IT業界は、大規模システムのシステムインテグレーションを行う「SI業界」と、Webサービスの開発などを行う「Web業界」の大きく2つに分けられます。

SI業界は、とくに女性エンジニアが少ない業界であり、開発現場にまったく女性がいないとうケースも珍しくはありません。

一方でWebエンジニアの属するWeb業界においては、SI業界から比べると女性比率はやや多い傾向にあります。

Web業界に女性エンジニアが多めなのは、SNSやインターネットショッピングサイトなど、女性にもなじみ深いサービスを扱う業界であり、業務システムなどを扱うSI業界に比べれば、女性に受け入れられやすいということが理由の一つとして挙げられます。

それでも女性エンジニアは少数派である

Web業界はSI業界と比べれば女性エンジニアの比率は高めですが、それでも決して女性が多いとはいえません。

Web業界の開発現場においても、大多数を占めているのは男性エンジニアであり、女性エンジニアはどちらかといえば少数派です。

エンジニアに女性が少ない理由として、エンジニアには論理性が求められ、一日PCに向かい合ってプログラミングを行うこともあるため、そのような「理屈っぽい」働き方は、女性の場合は抵抗を覚えやすいというのが一つの要因として考えられます。

ただし、女性であってもエンジニアが天職であり、毎日が楽しくてしょうがいないという人もいますので、女性だからと一概にはいえない部分もあります。

女性のWebエンジニアの強み・弱み

女性ならでの強み

女性のエンジニアならではの「強み」としては、次のようなものが挙げられます。

<女性Webエンジニアの強み>
・チームワークが問われる仕事のため、女性ならではの「コミュニケーション力」や「気遣い」などが生きやすい
・プログラミング作業などは正確さも求められるため、女性ならではの「几帳面」な部分が生きやすい
・女性向けのサイトなどを構築する場合、女性利用者目線としてよいアイデアを生み出しやすい
・女性は少数派なため、女性というだけで周囲の雰囲気を和ますことができる
など

Web開発の現場では、チームプレイも求められますが、男性エンジニアの場合は周囲とのコミュニケーションが苦手な人も少なくはありません。

一般的に女性は男性よりもコミュニケーション力に長けるといわれており、女性ならではの協調性や気遣いなどが、開発現場におけるチームプレイにおいて、想像以上に大きな武器となることもあります。

女性ならでの弱み

女性のエンジニアならではの「弱み」としては、のようなものが挙げられます。

<女性Webエンジニアの弱み>
・プログラミングなどに対して、女性の場合は苦手意識を持ちやすい
・納期前などは残業や徹夜などが発生し、体力勝負な場面もある
・男性比率が高いため、人によっては疎外感ややりにくさを感じることもある
・年長女性エンジニアのキャリアモデルが確立されていない会社が多い
など

女性の場合は、「理屈っぽい仕事は苦手」、「プログラミングが苦手」などの、Webエンジニアの仕事に対する適性の部分が一つの壁となってくることがあります。

また、Web業界の開発現場では、プロジェクトの状況によって長時間残業が続く恐れもありますので、体力の乏しい女性ですと心身ともに疲れ切ってしまうという懸念もあります。

Webエンジニアの結婚後の働き方・雇用形態

「結婚」を期に寿退社し、専業主婦として家庭に入る女性エンジニアも一部いますが、共働きが当たり前となった今の時代では少数派です。

その多くは、結婚後も現役のエンジニアとして働くのが一般的であり、とくに正社員で雇用されたエンジニアの場合は、引き続き正社員のまま働き続けるケースが目立ちます。

その他、結婚で夫の収入の支えができたことをきっかけに、「フリーランス」に挑戦するケースも最近は増えてきているようです。

Webエンジニアは比較的独立がしやすい職種であり、在宅向けの仕事も充実しているため、夫はサラリーマンとして働き、自分は家事をしつつ在宅でWebエンジニアの仕事を行うといった働き方も今の時代珍しくはなくなってきました。

Webエンジニアは子育てしながら働ける?

子育てに有利な要素も多い

Webエンジニアという仕事は、子育てをする上で有利になる要素も多いです。

<Webエンジニアにおける子育てに有利な要素>
・女性エンジニア向けの子育て支援制度を用意する会社も多い
・仕事の進め方は個人の裁量に任せている会社も多く、仕事が終わっていれば定時上がりや時短勤務もしやすい
・在宅ワークやリモートワークでも働きやすい
・出産や育児でブランクができても、人材不足な状況のため再就職しやすい
・出産や育児でブランクができても、フリーランスとして働く道も用意されている
など

このように子育てと相性のよい部分も多いため、小さな子どもを抱えながら、現場の第一線でキャリアウーマンとして活躍する女性エンジニアも少なくはありません。

Web業界は子育て支援に積極的

Web業界は、20代~30代の子育て世代の社員が大半を占める業界のため、子育てをする女性(もしくは男性)を積極的に支援している会社が多くみられます。

「産休休暇」や「育児休暇」に始まり、「育児手当」、「家族手当」などの手当金、さらには大手では「社内託児所」などを完備する会社などもあります。

また、Webアプリケーション開発は「リモートワーク」との相性もよいため、育児中に限っては、在宅でのリモートワークに切り替えらえる制度を用意する会社もあります。

その他、Web業界は出社時間や退社時間も比較的自由にしやすい業界のため、「フレックスタイム制度」を利用し、子どもを学校に見送った後、午後11時頃に出社したり、「時短勤務」を利用し、子育て期間中は一日6時間以下の短時間で働ける職場などもあるようです。

子育てとの両立がむずかしい場合もある

ただし、納期間近にも関わらずスケジュールが遅れていたり、システムトラブルが発生した場合などは、残業や休日出勤をしてでも仕事を終わらせなければならないこともあり、子どもたちと顔を合わせられない状況に陥ることもあり得ます。

また、人手が足りておらず少人数で現場を回している会社であれば、あれやこれやとタスクが山積みで、それこそ毎日のように夜遅くまで残業が発生し、子育てどころではなくなってしまうこともあります。

Web業界にもさまざまな会社がありますので、「Web業界=子育てがしやすい」とひと括りにして考えるのは避けるべきでしょう。

Webエンジニアは女性が一生働ける仕事?

女性だからというハンデはない

Webエンジニアは、肉体労働のように男女の身体的な差が影響する仕事ではないため、女性であってもハンデなく活躍できる職業です。

また、モデルやアーティストのように若い女性としての美貌や感性などが影響する仕事でもなく、武器となるのはその頭脳と技術力であるため、年齢を重ねても活躍しやすい職業ともいえます。

さらにいえば、定年のない「フリーランス」としても活動しやすい職業でもあるため、技術力さえしっかりと身に付けていけば、60歳で定年を迎えたあとも、独立して働き続けられる職業ともいえます。

歳をとると課題も多くなる

ただし、年齢を重ねると次のような課題も生じてきます。

<Webエンジニアが歳を重ねることで生じる課題>
・吸収力の早い20代の若いエンジニアの需要が高いため、転職などが難しくなる
・Web業界は20代~30代が中心のため、職場で浮きやすい
・40代より上の社員自体が少なく、年長社員のモデルケースが確立されていない会社も多いため、定年までのキャリアが不透明
・Web業界は技術の移り変わりが早いため、常に若い知的好奇心を維持し、新たな技術を学ぶ姿勢が求められる
・長時間残業や徹夜作業などは、歳をとると段々とつらくなってくる
など

このように、歳を重ねていく毎に課題や不利になる要素も増えてきますので、いつまでも現役で活躍していくためには、「若さ」に対抗するための努力も必要になってくるでしょう。