テストエンジニアの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「テストエンジニア」とは

テストエンジニアの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

開発された電子機器製品やソフトウェアの不具合を見つけ、品質を保つための専門職。

テストエンジニアとは、家電製品やカメラ、スマホなどの電子機器製品、あるいはゲーム、Webサービスといったあらゆる製品に組み込まれているシステムに不具合がないか、発売前にチェックする技術者のことをいいます。

ものづくりを行う企業にとっては、製品の不具合やバグを早めに発見し、その品質を担保するために必要不可欠な職種だといえます。

ソフトウェア開発会社やテストを専門に手掛ける会社などで活躍できますが、テストエンジニアは未経験者向けの求人も比較的多く、若いうちからこの仕事でキャリアアップしていくことは可能です。

なかにはプログラミングや機械学習のスキルを必要とするような、レベルの高い仕事を担当しているテストエンジニアもいるようです。

完成度の高いテストの計画や、バグを発見した場合のコード修正、新人教育ができるようになれば年収アップにつながります。

「テストエンジニア」の仕事紹介

テストエンジニアの仕事内容

製品の品質を担保する

テストエンジニアとは、家電製品やカメラ、スマホ、ゲームやWebサービスといったあらゆる製品に組み込まれているシステムに不具合がないか、発売前にチェックするエンジニアのことです。

仕様書を見ながらさまざまなテストを繰り返し、バグを探します。

製品開発に直接携わる分野ではありませんが、製品の品質を担保するために必要不可欠で、縁の下の力持ちのようなポジションです。

また、決められたテスト内容を消化するだけの「テスター」と違い、テストエンジニアはテスト全体の計画立案や結果の評価といったより専門的なスキルが求められます。

AIによる自動化が進んでいる分野ですが、完全に人の手が不要となることはなく、今後も需要が高まると思われます。

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テストエンジニアになるには

未経験の求人も多い

上に挙げたような会社に新卒で入社し、テスト部門に配属されればテストエンジニアとしてのキャリアが始まります。

また、テストエンジニアは未経験者向けの求人も比較的多く第二新卒や全くの別業種からの転職も可能です。

もし、未経験からIT業界でのキャリアパスを歩もうと考えているのなら、ファーストキャリアにテストエンジニアを選ぶことは妥当な選択肢となるかも知れません。

その際には研修付きの求人を探してみるといいでしょう。

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テストエンジニアの学校・学費

基本はOJT

テストエンジニアの知識やスキル習得はOJTに頼っている場合が多いですが、大学や専門学校で関連する知識を勉強することは可能です。

また、オンラインで受講できるソフトウェアテストの講座もあります。

アプリ開発やWebサイト構築といったメジャーなものと比べると数は多くありませんが、業務で必要な知識が学べます。

専門学校や大学でももちろん情報系の知識を幅広く身に着けることができます。

その場合、入学金や学費をはじめ在学にかかる費用の合計は専門が約300万円、国公立大学は約500万円、私立の理系は800万円近くが相場です。

テストエンジニアの資格・試験の難易度

専門の国際資格もある

テストエンジニアの能力を証明する資格として、JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)が主催する、「JSTQB認定テスト技術者資格」というものがあります。

これは国際団体のISTQBを通じ世界各国の技術者資格と相互認証を行っているため、国際的に認められた資格です。

他には、情報処理技術者試験に挑戦することもエンジニアとしての基本的な能力を試すうえで効果的です。

テストエンジニアの給料・年収

個人のスキルによって収入は変わる

テストエンジニアの平均年収は400万円後半~500万円ほどとみられます。

先にも述べた通り、新人の最初の配属先がテスト部門となることもあり、その場合は年収300万円台でのスタートとなります。

ただ、エンジニアは個人のスキルによって収入が直接的に変わってきます。

完成度の高いテストの計画や、バグを発見した場合のコード修正、新人教育ができるようになれば年収アップにつながります。

その場合は年収700万円近くも可能です。

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テストエンジニアの現状と将来性・今後の見通し

需要は今後もある

テストエンジニアは仕事が自動化され、せっかく身に着けたスキルが必要とされなくなってしまうという懸念を持っている人もいます。

しかし、テストが完全に自動化されるということは考えづらく、またどの製品にもテストは必要不可欠であるため、テストエンジニアの需要は今後も続くでしょう。

テストエンジニアを経験した後、プログラマーや、品質管理やセキュリティに関わるプロジェクトマネージャーにキャリアチェンジという選択肢もあります。

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テストエンジニアの就職先・活躍の場

テストの受託企業やメーカーなど

テストエンジニアを雇用している企業は主に3種類あります。

一つは、メーカーからカメラやスマホといった電子機器製品のテストを受託して実施している企業。

もう一つはアプリなどソフトウェア開発を手掛け、自社内にテスト部門を持つ企業。

最後に第三者検証としてテストを専門とする企業です。

また、文系、理系に関わらず新卒向けにエンジニア枠の求人を出している企業は少なくありません。

卒業後の進路としてそうした企業を選べば、最初の配属先としてテスト部門にいくこともあり得ます。

テストエンジニアの1日

テストの結果次第で、スケジュールが大きく変わることも

テストエンジニアの1日のスケジュールは、テストの結果に合わせて動くことが多いです。

テストで何も問題がなければ予定通りに業務が終わり、定時で帰ることができます。

しかし、テストで問題がみつかった場合は、全体のスケジュールを遅らせないように当日中に修正と再テストが求められ、終わるまで帰れない場合もあります。

<ソフトウェア開発会社のテストエンジニアの1日>
9:00 出社・メールチェックなど
10:00 ミーティング・手順の確認
10:30 テスト業務
12:00 昼休憩
13:00 テスト業務
15:00 報告業務
15:30 社内事務・スケジュール調整
16:00 部内ミーティング
16:30 再テスト
17:30 報告
18:00 社内事務
18:30 再々テスト
19:00 報告
19:30 退社

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テストエンジニアのやりがい、楽しさ

製品の品質を担保する

一見地味なテストエンジニアですが、製品の品質を担保する職人としてなくてはならない存在です。

仮に製品のリリース後にバグが見つかれば莫大な損失が発生することも想定されます。

責任ある立場を任されていると実感できる部門です。

また、未経験の入社であってもテストエンジニアとしてキャリアを始め、IT関連の専門知識やスキルを得ることができます。

日々の業務や勉強が転職市場での価値を高め、その後のキャリアパスの可能性が広がることに直結するのは大きな魅力です。

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テストエンジニアのつらいこと、大変なこと

開発スキル習得には直結しない

テストエンジニアは担当する製品のハードウェアやソフトウェア自体に詳しくなりますが、システム開発のスキル習得には直結しずらいです。

IT業界でのキャリアの初めに経験するのはいいですが、その後長く続けるのはスキルアップにつながりません。

また、プログラミングスキルなどを身に着けシステム開発に関わりたいと思って業界に入った人にとっては、テストエンジニアの業務はつまらないと感じるかもしれません。

クリエイティビティを直接活かせる業務ではないので、単調だと感じてしまうことも考えられます。

また、製品開発の進捗やテストの複雑さによっては残業が増え、激務となることもあります。

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テストエンジニアに向いている人・適性

システムへの理解と忍耐、分析力

未経験者が最初の部署に配属されることが多いテストエンジニアですが、それでもコンピューターの基本的な操作はもちろんのこと、システムやプログラミングに関心が強いことが必須です。

その上で、忍耐力と分析力、システム上の分からないことを自力で調べる情報検索能力、検索して得た知識を積極的に身に着けようとする学習意欲が求められます。

また、基本的にはデスクに座り長時間作業しますので、それに耐えられることも重要です。

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テストエンジニア志望動機・目指すきっかけ

IT業界の入口

テストエンジニアは未経験者向けの求人も多く、誰にでも門戸が開かれています。

IT未経験から業界に入り、必要な専門知識と技術を身に着け、キャリアパスを描こうとしている人にとっては、テストエンジニアが最初の選択肢となり得ます。

IT人材の転職市場での需要は高く一定してあります。

テストエンジニアとして、システムを内蔵するあらゆる製品の品質を保つためには何が必要なのか理解しておくことは自らのスキルアップに役立ちます。

テストエンジニアの雇用形態・働き方

正社員の求人は多い

人手不足の影響もあってか、テストエンジニアの正社員の求人は珍しくなく、契約や派遣社員よりも多いほどです。

充実した福利厚生や雇用の継続という面を考慮し正社員での採用にこだわっても求人数は十分あります。

未経験や経験が浅い場合でも求人が出ています。

もし年齢や学歴で厳しいようであれば、契約や派遣社員で実務経験とスキルを積んでから正社員の求人に応募することもできます。

また、転勤がほとんどない求人が多いこともテストエンジニアの特徴です。

テストエンジニアの勤務時間・休日・生活

キャリアアップを考えるなら勉強

テストエンジニアの勤務時間は雇用形態にもよりますが、基本的にはその企業の風土に左右されることが多いでしょう。

過重労働が常態化していないか就職前にチェックすることをお勧めします。

また、休日の過ごし方として、キャリアアップを目指すなら資格取得に向け勉強するのも有意義な過ごし方です。

実力主義の業界であり、かつ学ぶべきスキルがはっきりしているため、モチベーションも維持しやすいでしょう。

転職サイトに登録し、エージェントと話しながら転職市場で需要の高いスキルをリサーチするのも有効です。

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テストエンジニアの求人・就職状況・需要

幅広い業種の求人

システムを内蔵し、リリース前にテストが必要な製品はそうでない製品を探すより難しいほど多くなっています。

そのためテストエンジニアには安定した需要があり、転職サイトなどで検索するとかなりの求人が見つかります。

一旦スキルを身に着けどこかの会社で実績を積めば、その後のキャリアパスを築きやすくなるでしょう。

また、開発拠点などに常駐する場合は転勤がない求人が多いのも特徴です。

品質保証コンサルタントとして募集をかけている企業もあります。

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テストエンジニアの転職状況・未経験採用

実力次第で転職の幅は広い

テストエンジニアはプログラミングを必要としない工程もあるため、未経験者やスキルのないエンジニアがやる仕事という向きもあります。

しかし実際にはさまざまな求人があり、未経験歓迎の求人もあれば、プログラミングや機械学習のスキルを必要とするレベルの高いものもあります。

求人を出している業種も多種多様ですので、実力次第で転職の可能性は広がります。

その際は上に挙げた資格保持者であれば、転職市場での価値もより高まります。

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