トレーニングを行って競技をするアスリートに注目が集まりがちですが、それ以外に、アスリートの身体のケアを専門にする仕事、競技を裏方として支える仕事もたくさんあります。
また、スポーツビジネスに関わる仕事も、あわせて取り上げています。
トレーナー系
スポーツインストラクターは、スポーツジムやフィットネスクラブなどにおいて、スポーツの指導をする職業です。
「体力を向上させたい」「筋力トレーニングをしたい」「ダイエットにつなげたい」など、施設を利用する人が運動をする目的はさまざまです。
スポーツインストラクターは、トレーニングメニューやレッスンメニューを作成して指導をし、さらにケガなどのトラブルが起きないように安全を管理します。
特別な資格がなくても働ける職業ですが、専門学校や大学などで、身体やスポーツに関する知識を学んでおくと仕事に役立ちます。
平均年収は300万円~350万円程度とされており、高収入は見込みにくいものの、人との出会いが多く、スポーツに深く関われるため人気のある職業です。
人によっては経験を積むとフリーのインストラクターになり、より自由度の高い働き方をしています。
仕事内容
なるには
給料・年収
資格・試験
就職・転職
ヨガインストラクターとは、ヨガスクールやスポーツジムなどで、生徒に「ヨガ」の正しいポーズや呼吸法などを指導する人のことです。
ヨガはインド発祥の伝統的な修行法ですが、現在では「健康ヨガ」と呼ばれる健康増進などを目的としたヨガが、一般の人にも広く親しまれています。
ヨガインストラクターになるのに決まった道はないものの、多くの人はヨガインストラクター養成講座で指導を受け、正しいヨガの知識とスキル、考え方を身につけます。
そして民間団体が認定するインストラクター資格を取得し、ヨガスタジオやヨガスクール、フィットネスクラブなどで働き始めたり、老人ホームや個人宅で出張レッスンを行ったりします。
ヨガインストラクターは正社員あるいはアルバイト・パートとして働く道もありますが、独立してフリーランスのインストラクターとして働く人も多いです。
日本では2000年代以降、長く安定したヨガブームが続いており、ヨガを習いたいと考える人の数もヨガインストラクターの需要も拡大傾向にあります。
仕事内容
なるには
給料・年収
学校・講座
就職・転職
働き方
スポーツトレーナーとは、スポーツ選手が最高のコンディションで試合や大会に臨めるように、身体面を中心としたトレーニング指導やサポートを行う人のことです。
仕事内容は、大きく分けて3つあります。
(1)運動能力やパフォーマンス力を高めるためのトレーニング指導
(2)スポーツ障害や外傷の予防と応急措置、リハビリ
(3)試合や大会に向けたコンディショニング
スポーツトレーナーは、サッカーや野球のような著名なスポーツのほか、あらゆるスポーツで需要があります。
選手の活躍を裏方の一人として支える専門職として人気が高まっている一方、トレーナーとして求められるレベルも上がっており、確かな知識と技術の習得が不可欠です。
仕事内容
なるには
給料・年収
資格・試験
学校・講座
就職・転職
アスレティックトレーナーの仕事は、スポーツの競技者(スポーツ選手)が最高のパフォーマンスを発揮できるように、身体面から支えていくことです。
具体的な仕事内容は、健康管理やスポーツ障害・外傷の予防、応急処置、リハビリテーション、体力トレーニング、コンディショニングなど多岐にわたります。
この仕事に就くには、民間団体が認定するアスレティックトレーナー資格を取得するのが一般的です。
加えて「柔道整復師」「鍼灸師」「あん摩マッサージ指圧師」などの国家資格を併せ持つと、より多様な業務に携わることができるようになります。
日本ではまだ、アスレティックトレーナーとしてトップアスリートとの専属契約や、プロのスポーツチームでのフルタイム雇用で働く人は多くありません。
しかしながら、近年の健康意識の高まりや高齢化社会における運動指導の必要性などにより、今後はさらに需要が高まることが期待されます。
仕事内容
なるには
給料・年収
資格・試験
学校・講座
働き方
パーソナルトレーナーとは、ダイエットやボディメイクなどの目標を持つお客さまに対して、マンツーマンで運動や食事の指導をする人のことです。
「正しく筋肉をつけたい」「美しいプロポーションをつくりたい」など、お客さまの目的やニーズはさまざまです。
パーソナルトレーナーは、お客さまの「こうなりたい」という目標や要望をヒアリングしたうえで、その人に合った運動トレーニングや食事内容を計画し、ゴールに向かってサポートします。
おもにフィットネスクラブやスポーツジムで働く人が多いですが、実力やスキルが身につくとフリーランスになり、個人でお客さまと契約を結んで活動する人もいます。
特別な資格や学歴が求められる職業ではありませんが、「身体づくり」に関わる正しい知識の習得と、お客さまに対し、わかりやすく丁寧に指導するスキルは不可欠です。
アウトドアインストラクターは、アウトドアスポーツやレジャーの安全な楽しみ方をレクチャーする仕事です。
アウトドアインストラクターが扱うスポーツやレジャーの種類は、キャンプやグランピング、登山、スカイダイビング、パラグライダー、スキーやスノーボードなど多岐にわたります。
こうしたアウトドアスポーツにはさまざまな普及団体があり、各スポーツでリーダーとして指導をしたりレクチャーを行ったりするためには資格取得が必要になる場合があります。
おもな活躍の場は、林間学校や自然教室を主宰している団体や会社、あるいは登山・アウトドア用品販売店などが一般的ですが、旅行会社で登山ガイドを務めたり、スポーツインストラクターとしてジムや専門の練習施設で働くような人もいます。
活躍の場が幅広いだけに、この仕事を目指していく場合には、自分がどのようなアウトドアインストラクターとして働きたいのかをよく考えてみることが大事だといえるでしょう。
健康運動実践指導者は、生活習慣病の予防や高齢者の健康維持をはじめとする、人々の「健康づくり」を目的として作成された運動プログラムに基づいて実践指導を行う仕事です。
運動生理学や医学的な基礎知識の知識を有し、個々の健康状態に合った運動プログラムの見本を見せながら、正しく安全に運動ができるように指導します。
この仕事に就くには、所定の養成校で学ぶなどして健康運動実践指導者の資格を得て、フィットネスクラブや病院、老人福祉施設などに就職するのが一般的な流れです。
平均年収は300万円前後とされていますが、他の国家資格とのダブルライセンスで、さらに収入アップを目指すこともできます。
高齢化社会が進むなかで、とくに高齢者向けの指導のニーズが急増しています。
仕事内容
なるには
給料・年収
ダイビングインストラクターは、ダイビングライセンスを取得したいと考える人に指導をする仕事です。
海の中での安全管理について教えたり、ダイビングライセンスをすでに持っている人たちのガイド役として、ダイビングスポットでのダイブに付き添ったりすることもあります。
この仕事に就くには、「PADI」に代表されるような認定団体のインストラクター試験(IE)に合格する必要があり、ダイビングショップで働きながら資格取得を目指す人も多くいるようです。
給料はあまり高くなく、新人では月給12万円程度、ベテランになっても月給20万円そこそこというケースも珍しくないようです。
さらに体力や気力を要する大変な仕事であることから、心から海を愛し、インストラクターとして生きていきたいと考える人が長年この仕事を続けているようです。
レクリエーション活動を通じた参加者同士の活発な交流と健康面の向上とを目的として、それぞれの現場に応じたプログラムを構成し、進行の総指揮を行います。
都道府県・市区町村レクリエーション協会が開催する養成講習会を受講し、レクリエーションインストラクターの資格を取得することで目指せる職業です。
月収は能力に応じて14~20万円、年収215~320万円ほど。パートタイマーの時給は850~950円ほどが一般的です。
専任で働くのは狭き門ですがあらゆる現場で需要が高く、資格を持っていることで就職活動がしやすくなるといえます。
どの自治体もレクリエーション企画には力を入れており、それに伴って専門のNPO団体の活動も活発化している傾向が見られます。
仕事内容
なるには
給料・年収
資格・試験
就職・転職
球技スポーツ系
日本のプロサッカー選手とは、プロサッカーリーグ「Jリーグ」のクラブに所属してサッカーをプレーする、通称「Jリーガー」のことです。
Jリーガーは、さまざまな国内の公式戦に向けて準備をし、勝利を目指して戦います。
Jリーグのクラブに入団するには、大きく分けて「Jリーグクラブの下部組織からトップチームに昇格するルート」と「高校や大学のサッカー部で活躍してスカウトされるルート」があります。
J1リーグでプレーする日本人の主力選手の給料(年俸)は平均1000万円~5000万円程度で、1億円近くもらえるのは限られた人気選手のみです。
トップ選手になれば海外の強豪チームでプレーするキャリアも開けますが、常に実力をシビアに評価されて、ケガのリスクとも隣り合わせの厳しい一面もあります。
20代前半で現役引退する選手が多く、その後は指導者やクラブスタッフへの転身、あるいはまったく別の道に進む人もいます。
仕事内容
なるには
給料・年収
コラム
プロ野球選手とは、「日本野球機構(NPB)」に加盟するプロ野球球団と契約した人のことを意味します。
プロ野球選手は、セ・リーグ、パ・リーグの計12球団のいずれかのチームに所属し、チームの優勝を目指してペナントレースを戦います。
シーズンは2月1日のキャンプからスタートし、基本的に3月下旬にペナント開幕、10月頃まで試合を行って、11月末にシーズン終了となります。
プロ野球選手になるには「ドラフト会議」で指名される必要があり、高校野球や大学野球、あるいは社会人野球で活躍してスカウトの目に留まることがプロへの道の第一歩です。
給料は「年俸制」でシーズン中の成績や活躍度合いによって決まり、トップ選手は億単位の年収を得ています。
常に実力が問われる厳しい世界であり、早ければ20代前半で戦力外通告を受ける選手がいる一方、40代まで現役を続ける息の長い選手もいます。
仕事内容
なるには
給料・年収
プロゴルファーとは、ゴルフで生計を立てている人のことです。
プロゴルファーは大きく2種類に分けられます。
ゴルフトーナメントに参加し、賞金やスポンサー料などを得る「ツアープロ」とゴルフを他の人に教えることでお金を稼ぐ「ティーチングプロ」です。
一般的のイメージとは異なり、プロゴルファーの大半はティーチングプロが占めています。
プロゴルファーになるためには、プロテストに合格することが必要です。
誰でも受けられるというわけではなくアマチュアでの実績などが必要となります。
ツアープロの場合、トップレベルは億を超える収入となります。
しかし、大会で予選敗退してしまうと全くお金が入らないどころか、遠征費で赤字になってしまうという厳しい世界です。
仕事内容
なるには
給料・年収
学校・講座
プロテニス選手とは、テニスでお金を稼ぎ、それで生活していく人をいいます。
主にテニススクール等でレッスンを行い、生計をたてているプロの方もいらっしゃいます。
ですが一般的には世界のテニス大会にエントリーし、各国のライバルたちと勝負をする。
そこで好成績を上げて賞金を獲得していく、いわゆるツアープロのことを指します。
プロテニス選手になるには、なるべく早い時期からテニスの練習を始めることが大切です。
実績を重ね、日本テニス協会に認められれば「プロ」となることができます。
ツアープロはテニスの実力がすべての厳しい世界です。
体力的に非常に厳しく、精神的なタフさも求められます。
トッププロとして活躍できるしている人は世界でもごくわずかですが、年間で10億円を稼ぐプレーヤーも存在します。
仕事内容
なるには
給料・年収
日本のバレーボール選手とは、「Vリーグ(日本バレーボールリーグ機構)」に参加する企業チームやクラブチームに在籍する選手のことです。
バレーボール選手の仕事の中心は、Vリーグの公式戦や各種大会にチームの一員として出場することです。
バレーボールは日本で人気スポーツの1つですが、所属チームとプロ契約を結ぶ選手はごく一部です。
ほとんどの選手が企業の社員か、1年ごとに嘱託契約を結ぶ契約選手で、収入は同年代のサラリーマンやOLと同じくらいです。
クラブチームにはプロ契約を結ぶ選手もいますが、年俸はやはり同年代の会社員と同じくらいです。
2部のクラブチームには、アルバイトをしながらバレーボールを続けている選手もいます。
その一方で、日本のトップ選手には欧州のクラブチームと高額のプロ契約を結んでプレーしている人もいます。
仕事内容
なるには
給料・年収
プロバスケットボール選手とは、男子なら「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(Bリーグ)」、女子なら「バスケットボール女子日本リーグ機構(WJBL)」に所属するチームと、プロ契約を結ぶ選手のことです。
仕事の基本は、各リーグの公式戦や各種大会に出場することです。
それ以外にも、チーム練習への参加やファンサービスが重要な仕事となります。
年俸(給料)は、前シーズンのチーム成績やその選手の活躍度などによって決まります。
しかし、野球やサッカーに人気面で劣る日本のバスケットボールの場合、年俸(給料)も、野球やサッカーのプロ選手と比べて全体的に低いのが現状です。
仕事内容
なるには
給料・年収
ラグビー選手とは、一般的に社会人リーグのラグビーチームに所属し、各種リーグで試合をするスポーツ選手のことをいいます。
2020年時点で、日本にはラグビーのプロリーグは存在しません。
国内でラグビー選手として活動する人の多くはラグビー部のある企業に所属し、「社員兼選手」として活動しています。
一方、数はやや少ないですがチームと「プロ契約」を結んでいる選手もいます。
ラグビー選手を目指す人の多くが、高校、あるいはそれ以前からラグビーに触れています。
高校の強豪校でラグビーを続けて大学のラグビー部へ進み、さらに企業チームのスカウトの目に留まることで、ラグビー選手になるのが一般的なルートです。
ラグビーの人気は近年急激に高まっており、近い将来にはプロリーグが発足する動きも出ています。
仕事内容
なるには
給料・年収
ダンス系
ダンサーとは、自分の身体を使ってダンスステップやパフォーマンスを披露し、観客に感動を与える仕事です。
ダンスには、クラシックバレエ、モダンダンス、ストリート系ダンス、社交ダンス、ミュージカルなど、さまざまな種類があり、それぞれで動きが異なります。
ダンサーはテーマパークやクラブイベント、アーティストのライブなどで活躍し、その場にふさわしい踊りで観客を盛り上げます。
ダンサーは劇団・事務所などに所属するほか、フリーランスで働く人も多く、仕事を得るにはオーディションを受けなければなりません。
実力主義の厳しい世界であるため、踊りだけで生活できる人は限られており、ダンサーの大半はダンス教室やダンススクールでインストラクターの仕事を兼務しています。
毎日レッスンやトレーニングを続け、技術と表現力を磨き続ける努力が求められる職業です。
仕事内容
なるには
給料・年収
学校・講座
就職・転職
働き方
本来、バレリーナという名称は、クラッシックバレエにおいて、主役またはそれに準じる役を踊ることのできる女性舞踊手であるバレエダンサーの名称です。
しかし、日本国内では一般的にクラッシックバレエの踊り手、またはバレエの舞台に出て踊ることで収入を得て生活している人をバレリーナと呼んでいます。
プロのバレリーナとして活躍するためには、幼いころからバレエをはじめ、先生に師事したり海外に留学したりするなどして実力をつけ、バレエ団に入るという道が一般的です。
オーディションやコンクールで入賞するなどして入団することとなりますが、それまでには厳しいレッスンを続けなければなりません。
また日本でも国立のバレエ団ができましたが、まだ国立のバレエ学校はなく、バレリーナになりたいという人は主に活動の場を海外へと移しています。
日本において、プロのバレリーナとして生活している人はごくわずかで、ほとんどの人はバレエ教室の教師や後輩の指導、舞台のプロデュースなどを行い、生計を立てています。
仕事内容
なるには
給料・年収
学校・講座
コラム
振付師は、映画やテレビ、舞台、イベントなどに出演するダンサーや歌手などに、踊りの振り付けをする仕事です。
ショービジネスでは「コレオグラファー」、バレエやダンスの世界では「振付家」と呼ぶこともあります。
特別な資格が必要とされる仕事ではありませんが、現役のダンサーや引退したダンサーが振付師として活動するケースが大半を占めており、踊りの経験や技術を身につけることは不可欠といえるでしょう。
個人で働く人が多く、1曲あたりの振付料は数万円から数百万円までと非常に大きな幅がありますが、振付の仕事だけで生計を立てている振付師は国内に数えるほどしか存在しないようです。
しかしながら学校での講師をはじめ、民間スクールなどでもダンスを教えられる人のニーズが高まっている今、この業界ではインストラクターや振付師、ダンサーの仕事量が増加することが期待されます。
チアリーダーは、スポーツの試合会場でダンスや応援などのパフォーマンスを行い、会場の雰囲気を盛り上げたり、ファンを楽しませたりする仕事です。
プロのチアリーダーは、主にプロ野球球団やJリーグなどの「サポートチーム」に所属して活躍しています。
特別な学歴や資格は必要ありませんが、各チームのチアリーダー採用試験ではオーディションが行われることが多いため、ダンスの練習をはじめ、自己アピールができるよう準備が必要です。
若い女性に人気のある職業ですが、見た目の華やかさとは裏腹に体力が求められ、厳しいトレーニングや練習を乗り越える「心の強さ」も欠かせません。
一般的に、チアリーダーは10代後半から20代前半の若い女性が活躍しているため、早くかららセカンドキャリアを考えておくことも大切です。
フィギュアのプロスケーターの仕事は、まずアイスショーに出演することです。日本国内や北米、欧米などで開催されるアイスショーに出演し、演技を披露します。
競技会とは異なり難易度の高い技を披露する必要はないものの、演技や構成にさまざまな工夫を凝らし、表現力豊かに演じて観客を楽しませます。
このほか、イベントやCM出演、タレント活動、スケート教室の指導をする人もいます。
フィギュアの世界では、現役選手として活動していた人が引退後にプロスケーターへ転向するケースが多くなっています。
収入は知名度や実績によって異なり、有名選手であればアイスショーの出演料は1回あたり数百万円といわれています。
なりたいと思って簡単になれる職業ではありませんが、もしこの仕事ができれば世界中の人を魅了し、夢を与えることができるでしょう。
格闘系
プロレスラーは、さまざまな興行に参加し、プロレスのリングで試合を行う職業です。
個性的なキャラクター、大袈裟な演出など、さまざまな手法でお客さんを楽しませます。
プロレスラーになるためには、1.プロレス団体に入団する、2.養成所で学ぶ、3.学生プロレスを経て入団などの方法があります。
プロレスラーの給料・年収は人により大幅に異なります。
下積み時代の給料は少ないので、アルバイトをしていたり、正社員として別の仕事を持っている人が多くいます。
プロレスラーの仕事だけで生活するには、かなりの努力が必要ですが、人気レスラーになると興行収入以外にもテレビや雑誌、トークショーなどの出演料や、グッズ販売などによる利益などさまざまな収入を得ることができます。
仕事内容
なるには
給料・年収
プロボクサーとは、ボクシングの試合をすることでファイトマネーを稼ぐスポーツ選手のことです。
プロボクサーになるには、まず、ボクシングジムに所属して練習生として基本を身につける必要があります。
そして、日本ボクシングコミッション(JBC)のプロテストを受けてライセンスを取得すると、プロボクサーとして試合ができます。
しかし、「プロ選手」といっても、ファイトマネーだけで生活ができるのは、日本チャンピオンや世界チャンピオンクラスだけです。
ほとんどの選手が仕事やアルバイトをしながら、日々のトレーニングに励んでいます。
それでも世界チャンピオンになれば、プロ野球やプロゴルフの一流選手と同程度の収入が期待できますし、自分の実力しだいで国民的ヒーローにもなれる夢のある職業です。
仕事内容
なるには
給料・年収
資格・試験
キックボクシングとは、タイの国技「ムエタイ」を基にして日本で作られた競技で、ボクシングのような二つの拳だけで戦う格闘技とは違い、肘・膝・首相撲・ローキックありなどといったルールになっています。
プロのキックボクサーになるには、ジムに入り、毎日練習していくことが必要です。
そのうえで、アマとして試合を重ね、プロテストに合格すれば、プロのキックボクサーとなることができます。
しかし、プロのキックボクサーとなっても、キックボクシングのみで生活していけることはほとんどありません。
多額のファイトマネーがもらえるという状況でもないため、ほぼすべてのプロのキックボクサーは、他の仕事やアルバイトと兼業しています。
仕事内容
なるには
給料・年収
資格・試験
力士とは、日本相撲協会に所属する相撲取りのことで、おもな仕事内容は、日本相撲協会が年6回主催する本場所で相撲をとることです。
また、本場所に備えて相撲部屋で稽古をしたり、地方や海外での巡業があれば参加したりもします。
力士になるには、日本相撲協会が年6回、本場所の前に実施する新弟子検査に合格する必要があります。
大相撲の力士は日本相撲協会に雇われ、給料をもらいますが、給料の額は地位によって差があり、支給されるのは十両までです。
力士の数は時代とともに減少しており、また幕内力士の約30%を外国人力士が占めるまでに変化しています。
今後は、力士をめざす日本の若者が増えるように、昔ながらの育成システムを変えていく動きが見られるかもしれません。
仕事内容
なるには
給料・年収
競争・レース・競技系
騎手とは、競走馬を操り各地の競馬場で競馬レースをする人のことを言います。
騎手の中には、中央競馬の騎手と地方競馬の騎手があります。
それぞれの騎手になるためには専門の養成学校に通い、国家試験である騎手試験に合格しなければなりません。
騎手養成の専門学校に入校するには、中学校卒業程度の学科試験と体重、視力などの基準をクリアする必要があります。
平均的な騎手の収入は1000万円と高く、騎手になりたいと考えている人も多くなっているようです。
騎手は競馬レースで獲得した賞金の5%程度をもらい、そのほかにもレースに出走することでもらえる手当や所属する厩舎での業務で手当てをもらっている騎手もいます。
騎手の大半が男性ですが、女性騎手もだんだんと増えてきています。
仕事内容
なるには
給料・年収
学校・講座
競輪選手とは、「トラックレーサー」と呼ばれる競輪専用の自転車に乗って、最大9名でレースを行い、着順を競い合う選手です。
競輪は、競馬や競艇、オートレースと並ぶ公営ギャンブルのひとつとして、昔から人々に親しまれてきました。
現在、3000名程度の競輪選手がプロとして活躍しています。
競輪選手になるには、基本的に競輪学校に入校し、約1年間勉強をして卒業後に検定に合格する必要があります。
選手としてデビューしてからは実力を磨き、選手としてのランクアップを目指します。
ランクを上げるほど収入も増えますし、長ければ50歳を超えても現役で活躍する選手がいます。
現在では「ガールズケイリン」と呼ばれる女性専用の競輪レースも開催されており、競輪はますます幅広い人に注目されるようになってきています。
仕事内容
なるには
給料・年収
学校・講座
就職・転職
競艇選手とは、日本全国にある競艇場でボートレースに出場する選手のことです。
競艇選手になるためには、まず「ボートレーサー養成所」と呼ばれる福岡県の競艇選手養成施設で1年間の厳しい研修を受け、競艇選手の試験検定試験への合格を目指します。
養成所の入学試験では、年齢要件のほか、身長・体重などの厳しい制限が設けられるため、事前に確認しておくことが必要です。
競艇選手にはA1、A2、B1、B2の4つのランクがあり、レースの勝率によってランクが決定します。
ランクが高ければ高いほど参加できるレースも多くなり、賞金の金額も高額となるため、高収入が得られます。
競艇選手には定年制度がないため、なかには60代の現役ボートレーサーもいますし、また昨今では女性レーサーも多数活躍しています。
仕事内容
なるには
給料・年収
学校・講座
就職・転職
陸上選手の仕事は、「トラック競技」「フィールド競技」「ロードレース競技」などの陸上大会に出場して好成績を収めることです。
陸上選手として活動するためには、日本陸上連盟に会員登録し、かつ選手としての活動資金や生活費を確保することが必要です。
陸上競技で有名な高校や大学の卒業生が多いですが、そうした学校に推薦で入るためには、都道府県レベルの記録が求められます。
企業の陸上部に所属する選手が大半で、日本でプロ宣言をした選手はごくわずかです。
企業の陸上部所属の場合、仕事をしながら練習をする「社員選手」と競技に専念する「契約選手」に分かれますが、いずれも一般社員の給与に手当がついた額が支給されます。
プロ選手は国内外の大会で賞金を得ることで収入を得ますが、陸上選手がプロとして稼ぐのは難しいといわれています。
仕事内容
なるには
給料・年収
水泳選手の仕事は、国内外の大きな大会に出場して好成績を収めることです。
大きな大会は参加標準記録や人数制限があるため、それなりに実力がなければ出場できません。
学生時代は、スイミングクラブや学校の水泳部に所属して都道府県の水泳連盟に登録して活動します。
大学卒業後、プロになり、水泳選手としての稼ぎで生活することは非常に難しいため、ほとんどの選手が競技活動を支援してくれる会社に就職します。
収入は就職先の会社の給与体系に基づきますが、トップ選手の場合は強化費や臨時ボーナスがでる場合もあります。
水泳選手のピークは、ほかのスポーツと比べて若いときである傾向がありましたが、近年は引退時期が遅くなり、30歳を過ぎて活躍する選手も出てきています
仕事内容
なるには
給料・年収
ロードレーサーは、自転車で舗装された道路を走り、順位や所要時間を競う「ロードレース」で上位入賞して賞金を稼ぐ仕事です。
ロードレーサーになるためには最低限、日本自転車競技連盟(JCF)の「競技者ライセンス」を取得し、プロとして活動するには全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)の「Jプロツアー」にエントリーする22チームに所属することが必要です。
企業チームに所属する社員選手の給料は、同期入社の一般社員とほぼ同じくらいといわれますが、実力をつけて欧州の大きな大会で活躍すれば、年収を跳ね上げることができるようです。
今のところ、欧州に比べてロードレースがマイナーな日本では選手を取り巻く環境も厳しいといえますが、2020年の東京五輪開催が決定してから自転車業界でも選手育成の動きが高まっており、今後は少しずつ状況が変わるかもしれません。
レーサーとは、車やバイクに乗ってレースに参加し、その賞金などによって生計を立てる仕事です。
レースにも多くの種類がありますので、仕事の内容や収入も、それぞれに違いがあります。
生活の中で運転する車とは違い、レースではスピードの速さを競い合いますので、危険も伴う仕事となります。
誰でもすぐにレースに参加できるわけではなく、特殊な免許を取得したり、試験に合格する必要があります。
F1のような世界的な大会ともなれば、トップ選手の年収は数十億と言われています。
レースの入場料で得られる収入や、賞金だけでなく、自動車メーカーなどのスポンサー収入が大きいものです。
トップ選手になるには厳しい道のりが待っていますが、それに見合うだけの夢がある仕事と言えます。
仕事内容
なるには
給料・年収
資格・試験
学校・講座
ボディビルダーとは、「ボディビル」のコンテストに出場して賞金を稼ぐ仕事です。
ボディビルを簡単に表すと、ウエイトトレーニングや栄養管理、休養によって筋肉を発達させ、ムダな皮下脂肪をなくし、美しい身体をつくり上げることを意味します。
ボディビルダーになるために特別な資格は必要ありません。
しかし、コンテストでよい成績を残すためには、食事管理やトレーニングなど日頃の地道な身体づくりが不可欠です。
なお、コンテストのほとんどは賞金がさほど高くなく、プロのボディビルダーとして生活している人は世界でもわずか200人程度といわれています。
ボディビルはスポーツのなかでもマイナー競技とされており、現実としては、トレーニングジムの経営やトレーナーなど他に本業をもちながら、アマチュアとして活動している人がほとんどです。
棋士とは日本将棋連盟に所属し、将棋の対局にて、報酬を得る仕事です。
リーグ戦や各種タイトル戦、大会に出場することにより、対局料・賞金等を獲得し生活します。
対局に勝ち続ければ、年間で1億円を稼ぐことも可能です。
棋士になるにはまず奨励会というところに入会し、そこでライバルと切磋琢磨しプロを目指します。
そこからプロになれるのは原則年間2名。
棋士になるだけでも大変厳しい世界です。
もちろん棋士になってからも常に真剣勝負。
常に勝つことを求められます。
将棋は精神力・体力・そして頭脳を要求される大変激しい競技なのです。
また一方で将棋という日本の伝統文化の振興の一助を担うという使命もあります。
近頃では、「女流棋士」の制度も活況を帯びてきており、新たな流れも生まれつつあります。
仕事内容
なるには
給料・年収
プロゲーマーとは、国内外で開かれるコンピューター型対戦ゲーム「eスポーツ」の大会に出場し、優勝や、上位入賞による賞金を中心に生計を立てる人です。
「プロ」としての明確な定義はないものの、野球やサッカーなどのスポーツ選手と同じように、eスポーツの競技を専業として、お金を稼いでいる人がプロゲーマーと認識されます。
プロゲーマーは、毎日何時間もゲームの練習をして、大会で勝ち抜くための実力を身につけ、戦略や戦術を考えます。
このほか、自分でゲームに関する動画配信をしたり、メディアやイベント出演をしたりすることで収益を上げている人もいます。
プロゲーマーの多くは個人事業主として活動しますが、特定の大会で好成績を残すと「プロゲーミングチーム」に所属し、企業とスポンサー契約を結ぶことが可能です。
プロゲーマーは、日本における認知度はまださほど高くない職業ですが、2022年のアジア競技大会ではeスポーツが公式種目として採用されていたり、今後はオリンピック競技になる可能性も議論されています。
世界各国ではeスポーツの競技人口が年々増えており、今後、さらなる市場の発展が見込まれています。
スポーツ関連職系
スポーツエージェントは、プロスポーツ選手に代わってチームと契約交渉を行う仕事です。
代理人契約を結んだ選手を売り込み、入団や移籍あるいは契約金についての交渉、契約更改などを担当します。
スポーツエージェントになるための方法はスポーツの種類によって異なり、サッカー界では誰でも代理人登録が可能であるため、個人でエージェント会社を経営している人が選手と契約するケースが大半です。
収入は選手からの契約料となり、年俸の3~5%が相場です。
プロ野球界ではエージェント業務はまだビジネスになっていないなど、スポーツエージェントになるための道のりは厳しいものとなりますが、海外のスポーツビジネスの場で経験を積み、独立を果たす人もいるようです。
スポーツカメラマンは、おもに新聞や雑誌、インターネットなどの各媒体に掲載するために、スポーツの大会や試合、練習、イベントなどで撮影をする仕事です。
なるための決まったルートはありませんが、専門学校や大学で写真やカメラについて学び、新聞社や出版社に就職するか、フリーランスになるかの2通りが代表的な働き方です。
駆け出しのうちは大きな収入を望むことは難しいですが、実力をつけてフリーで大きな国際イベントの撮影をするカメラマンは年収1000万円以上を得ているようです。
オリンピックをはじめとするスポーツの大会は国内外で多々開催されており、その模様を撮影するカメラマンは常に需要があります。
実力さえ身につければ、多方面で活躍することができるでしょう。
スポーツライターは、スポーツをテーマとする記事や文章の執筆をする仕事です。
スポーツの大会や試合を取材してそのレポートを書いたり、選手や監督にインタビューをして原稿をまとめたりし、その内容は新聞や雑誌などの媒体への掲載あるいは書籍として発表します。
特別な資格が必要な仕事ではありませんが、スポーツライターは新聞記者や出版社の編集者から転身する人が多く、未経験者がいきなりこの世界に入るのは難しいといえるでしょう。
フリーランスで働く人も多く、腕次第では収入を大きくアップさせることが可能ですが、語彙力や文章構成力はもちろん、スポーツの知識や企画力、フットワークの軽さなども求められ、安定して活躍し続けるのは簡単なことではありません。
スポーツの審判には、その競技のルールに従って、試合を厳格、かつスムーズに進行させる役割があります。
審判が「試合開始」を宣告しなければ試合は始まりませんし、審判の判定が勝敗に大きく影響します。
審判は極めて重要な存在ですが、日本で審判の収入だけで生活できるのは、プロ野球とサッカーの一部の審判だけです。
それ以外のスポーツは他に本職をもったり、アルバイトをしながら、少ない報酬で審判活動を行っているのが現実です。
審判になるには、その競技連盟(協会)が設けた資格を取得します。その資格に応じて審判のできる大会や試合が決まります。
競技経験はなくても構いませんが、競技やルールに対する深い理解力や集中力、体力、そして、高い人間性が求められる職業です。
仕事内容
なるには
給料・年収
行司とは、土俵上で相撲の取り組みをスムーズに進行させる役割を担う人のことです。
仕切りが制限時間いっぱいになれば「時間です」、組み合った両力士の動きが止まった時には「発気よい」、力士が技をかけても勝負がついていない時には「残った」などの声をかけ、進行役としての役目を果たします。
行司は日本相撲協会に所属して働きますが、定員は45名と決まっており、定年は65歳であることから、新規採用は毎年1人あるかどうかという狭き門です。
また、見習いから徐々に階級が上がる仕組みとなっており、若いうちは給料も低めです。
厳しい世界ではありますが、日本の国技である大相撲の伝統を守っていくためにも、使命感に燃えた行司の活躍が欠かせません。
キャディは、ゴルフ場で選手やお客さんと一緒にコースを回り、プレーの手助けをする仕事です。
具体的には、コースの特徴やホールまでの距離を教えたり、使うクラブを選んだり、風や芝の目を読んだりと求めに応じてアドバイスを行います。
選手につく「プロキャディ」といわれる人は各選手と大会ごとに契約を結んで働き、1つの大会あたり基本給10万円+出来高が収入の相場とされています。
安定的に仕事を得るためにはプレーに関する知識を有していることはもちろん、選手にとっての心強いサポート役になり、信頼されるかどうかがカギを握ります。
働き方は不安定な面もありますが、トップクラスの選手から声をかけられるようになれば収入をアップさせることもできるでしょう。
グラウンドキーパーは、野球場やサッカー場などの競技場において、グラウンド整備を行う仕事です。
試合前に土のグラウンドを平らにならしたり、芝を刈ったり、規則に沿ってラインを引いたりし、選手が最高のパフォーマンスを発揮し、安全にプレーできる環境を整えます。
グラウンドキーパーに就くうえで特別な資格は必要ありませんが、整備の際にはグラウンド状態を見極める必要があるため、きめ細やかさを持つ人が望まれます。
また、スポーツ経験がある人も活躍しやすいでしょう。
チームの職員や競技場によって委託を受けた専門業者の社員、あるいは自治体の職員として働く人が多く、給料の相場は一般的な会社員と同等といわれています。
グラウンドキーパーはスポーツ界を支える重要な存在ですが、競技場の施設が限られていることもあって、新規採用はあまり多くありません。
スポーツ系の仕事にはどんなものがある?
スポーツの世界には、試合で活躍する選手から裏方のスタッフまで、さまざまな職種があるのが特徴です。
皆さんが最もイメージしやすいのは、スポーツ選手ではないでしょうか。
「サッカー選手」「プロ野球選手」「プロゴルファー」「テニス選手」「水泳選手」など、それぞれのフィールドで活躍しています。
実力のある選手は、世界中にファンやサポーターがいることも珍しくありません。
格闘技で活躍する「プロレスラー」や「プロボクサー」、舞台に出演する「ダンサー」や「バレリーナ」も、広い意味ではスポーツに関わる仕事といえるでしょう。
そして、そんな彼らの舞台裏を支える仕事もあります。
「トレーナー」や「インストラクター」は、選手の身体の健康管理やコンディションを調整する役割を担います。
「カメラマン」や「ライター」は、多くの人にスポーツの情報を伝えます。
それぞれがプロの技術を持ち寄って作り上げているのが、スポーツの世界なのです。
スポーツ系の資格にはどんなものがある?
スポーツの世界には、学歴や資格がなくても能力さえあれば活躍できる職業がたくさんあります。
アスリートやコーチ、カメラマンはまさにその代表格といえる仕事でしょう。
その一方で、試験に合格して資格を取得した人しか就くことができない職業もあります。
たとえば、競技に立ち会い、適正な判断をしながら試合の進行をサポートする「審判」です。
審判になるには、その競技連盟(協会)が設けた資格を取得する必要があり、資格に応じて立ち会える大会や試合が決まります。
また、「プロボクサー」は、日本ボクシングコミッションのボクサーライセンスを取得しなければプロとして試合に出ることができません。
この他には、「アスレティックトレーナー」や「健康運動実践指導者」として活躍する人も、資格を取得していることが多いようです。
国家資格ではないので必須ではありませんが、プロのチームやスポーツジムで働く場合は、資格が有利に働くことがあります。
スポーツ系の仕事に就くには?
スポーツ系の仕事に就くためにはどうすればよいのか、代表的な職業とそのルートをご紹介しましょう。
まず、スポーツ選手を目指すのであれば、同世代の中で国内トップクラスの実績を残すことが必要です。
たとえばプロ野球選手の場合、高校野球や大学野球で注目を集め、ドラフト会議で指名を受けるのが王道のルートになります。
サッカー選手も、強豪高校や大学で活躍してスカウトされたり、Jリーグの下部組織から昇格したりする必要があります。
この他にもテニス、ゴルフ、水泳、スケートとさまざまなスポーツがありますが、主要な大会で実績を残すことが夢への近道になるのは間違いありません。
一方、スポーツの舞台裏を支えるトレーナーを目指すのであれば、資格を取得してスポーツジムやチームに就職するという道があります。
スポーツ系のライターやカメラマンを目指す人は、新聞社や出版社、放送局などのマスコミに就職するとチャンスを掴みやすいでしょう。
スポーツ関係の仕事に就くメリットは?
スポーツに関わる仕事は、スポーツを通して世界を幸せにすることができるのが何よりの魅力です。
スポーツの試合は、出場する選手だけではなく、応援する観客にもたくさんの興奮と感動を与えてくれます。
とくにテレビやラジオで放送される試合は、日本中の老若男女に元気を分け与えることができるのです。
また、世界大会では国境を越えた交流が生まれることもありますし、経済を大きく動かすこともあります。
「スポーツを通して幸せを届けたい」という夢を持つ人にとって、スポーツの無限の可能性を感じられる仕事となるでしょう。
もうひとつ、試合を近くで観戦できることや好きなチームや選手と関われることも、この仕事の大きなメリットです。
トレーナーの場合は普段の練習や合宿にも帯同することが多く、選手と友人や家族のような信頼関係を築けることもあります。
マスコミの場合は、最前列で撮影やインタビューができる機会が多いので、スポーツへの情熱がある人ほどやりがいを感じることができるでしょう。
スポーツ関係の仕事に就くデメリットは?
スポーツに関わる仕事はとても魅力的ですが、デメリットもあります。
多くの関係者が口にするのは、身体を壊したときに仕事を失ってしまうリスクの高さです。
身体が資本のスポーツ選手は、ケガや病気をすると、治療のために休養期間を設ける必要があります。
しかし、試合に出られない期間が長引くほど体力やスキルが落ちてしまい、復帰しても元のようなパフォーマンスができないことは珍しくありません。
スポーツ選手になるということは、こうしたリスクを背負って働くということなのです。
同様に、トレーナーやスポーツを取材するマスコミも、ハードな仕事であることに変わりはありません。
真夏の高校野球、雨の日のサッカー中継、極寒の冬に行われる駅伝大会、プロ野球のナイターなど、天候や時間帯を問わず現場に出ることが多いからです。
スポーツ選手も、それを支えるトレーナーも、取材をするマスコミも、人並み以上の気力と体力がなければ続けていけない仕事です。
スポーツ系の仕事の年収・給料はどれくらい?
スポーツ選手は高収入、というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、スポーツによって収入を得る仕組みは異なり、実績次第で待遇が変わるのが現状です。
たとえば、日本プロ野球選手会の調査によれば、2022年シーズンのプロ野球選手の平均年俸は4312万円です。
サッカー選手の場合は、J1リーグの主力選手の平均年俸は1000万円~5000万円ほど。
こうした数字だけ見ると高収入に思えるかもしれませんが、年俸制のため、あくまでも結果が出せたときの収入にすぎません。
ゴルフやテニス、ボクシングなど、試合に勝てば賞金がもらえるスポーツもありますが、これも結果を出さなければ得られないものです。
長期間にわたって高額な収入を維持できるのは、ほんの一握りのトップクラスの選手のみと考えたほうがよいでしょう。
トレーナーやマスコミの場合は、正社員として雇用されれば比較的安定した収入を得ることができます。
よくある質問
スポーツ系の仕事にはどんなものがある?
代表的な職業は、スポーツ選手です。
「サッカー」「野球」「ゴルフ」「テニス」など、それぞれのフィールドで活躍します。
そしてその舞台裏を支えるのが、選手の身体のコンディションを整えるトレーナーや、試合の情報を伝えるマスコミです。
スポーツが好きな人にとって、大きなやりがいを感じられる仕事となるでしょう。
スポーツ系の資格にはどんなものがある?
資格が必須となるのは、競技に立ち会い、適正な判断で試合の進行をサポートする「審判」です。
また、「プロボクサー」は、テストに合格してライセンスを取得しなければプロとして試合に出ることができません。
この他には「アスレティックトレーナー」や「健康運動実践指導者」も、民間の資格を取得してから働くことがあります。
スポーツ系の仕事の年収・給料はどれくらい?
プロ野球選手の平均年俸は4312万円、J1リーグの主力選手の平均年俸は1000万円~5000万円と高額です。
しかし、試合でのパフォーマンスが収入に直結するので、長期間にわたって高収入を維持できるのはトップクラスの選手のみでしょう。
トレーナーやマスコミは、正社員として雇用されれば比較的安定した収入を得られます。