プロ野球選手のセカンドキャリア・引退後の生活

プロ野球選手の引退理由

プロ野球は厳しい勝負と実力の世界ですから、チームの勝利に貢献することができなくなればチームから戦力外通告を受けることになります。

戦力外通告を受けた選手は、まだ現役を続けたければ新たなチームを探すことになりますが、簡単なことではありません。

新天地を探す方法としては、シーズンオフに12球団合同トライアウトが行われています。

戦力外通告を受けた選手が集まり、実力をアピールして新たに契約を結んでくれる球団を探す場です。

そこでどの球団からも声がかからなければ、引退を選択するしかありません。

また、大きな怪我が原因で引退を余儀なくされる選手もいます。

手術をしてリハビリをし、復帰したものの怪我前のパフォーマンスを取り戻すことができずに引退を決断する選手も少なくありません。

プロ野球選手の引退年齢

プロ野球選手の現役引退時期は、一般企業に勤めるサラリーマンの定年退職よりもずっと早いです。

40歳を過ぎれば「大ベテラン」と言われ、少しずつ引退する選手が増えてきます。

もっと若くても現役を引退する選手も数多くいますし、入団から3年以上まったく芽が出なければ戦力外通告されることを覚悟しなければいけない世界です。

高校を卒業して18歳でプロ入りした選手であれば、21歳くらいで引退を決断しなければいけない選手もいます。

プロ野球選手のセカンドキャリア

アマチュアやプロの指導者

プロ野球選手のセカンドキャリアとしてはまず、指導者が挙げられます。

そのままプロ野球界に残ってコーチや監督になるケースです。

コーチにも投手コーチや守備・走塁コーチ、打撃コーチなどさまざまありますが、現在各球団で活躍しているコーチの経歴を見ると、かつては選手として第一線で活躍していた人が多いのがわかります。

また、近年はプロ野球を引退してアマチュア球界の指導者となる人も増えています。

これまでは元プロ野球選手が高校野球の指導者になるためには、教員免許を取得したのち、通算2年以上の教諭経験を持たなければならないという決まりがありました。

しかし、2013年7月からは教員経験がなくても指定の研修会を受講するか、教員として高校に採用されることで指導者の資格が得られるようになりました。

そのため、今後は元プロ野球選手が高校野球の指導をするケースもさらに増えていくものと予想されています。

野球解説者、評論家

試合の解説者や評論家もプロ野球選手のセカンドキャリアとして多いです。

野球の解説や評論を行うには説得力が必要ですから、当然、現役時代に一定の実績を残していることが条件のセカンドキャリアといえます。

試合のテレビ中継やスポーツ番組で解説を行ったり、自身の経験に基づいて新聞で評論文などを書いたりします。

これらの仕事には定年がないため長く続けることができますが、年配のベテラン解説者もたくさんいますので、競争率は高めです。

プロ野球選手が引退前に準備しておくことは

日本野球機構(NPB)が2020年に若手選手を対象として行ったセカンドキャリアに関するアンケートによると、48.4%の選手が引退後に不安を抱いているそうです。

この数字はこれまでで最も低い数字だったとのことで、セカンドキャリアに対するイメージができている選手が以前よりも増えているのかもしれません。

このアンケート結果によれば若手選手が引退後にやってみたい職業としては「起業・会社経営」が21.4%で最も多く、続いて「社会人野球で現役続行」が16.3%、「12球団の指導者と高校野球指導者」が15.8%となっています。

「起業・会社経営」がトップとなったのは初のことで、セカンドキャリアで自ら新しい事業に挑戦しようと考えている選手が増えていることがうかがえます。

現役中から引退後にやってみたいことについてイメージし、可能な範囲で準備をしておいたほうがよいでしょう。