競艇学校(ボートレーサー養成所)の難易度・合格率

ボートレーサー養成所の難易度・合格率

入学試験の倍率は40倍前後

競艇選手(ボートレーサー)になるには、まず、「ボートレーサー養成所(福岡県柳川市)」に入学して、1年間の授業と訓練を受ける必要があります。

ボートレーサー養成所内では、ボートに関する授業や体力をつけるためのトレーニング、さらに厳しい規律の中で集団生活などを行うことにより、競艇選手に必要な知識、技術を身に付けていきます。

もちろん、授業の中でボートを操作することもあります。

ボートでの走行時、転覆や接触事故で命を落とすこともありますので、ボートに乗る際にはとくに厳しく指導されるようです。

競艇学校に通っている訓練生の中には、厳しい訓練に耐えかねて途中で断念する人もいるくらいです。

ボートレーサー養成所を卒業すると、晴れて競艇選手としてデビューをすることができます。

ボートレーサー養成所の入学試験は、年に2回行われます。

定員は40名です。

受験生と合格者の数は、次のようになっています。

・124期(2018年4月入学):応募1140名、最終合格52名、倍率約22倍
・125期(2018年10月入学) :応募951名、最終合格51名、倍率約20倍
・126期(2019年4月入学):応募1000名、最終合格52名、倍率約20倍
・127期(2019年10月入学) :応募796名、最終合格52名、倍率約15倍

入学試験は第1次から第3次まであります。

なお、第127期入学者の年齢構成は15歳〜25歳の52名(男子31名・女子20名)となっています。

2014年の116期入学者ではわずか8名だった女子が127期では20名と増加しています。

近年、アイドル的な人気を誇る女子選手が増加し、注目度が上がっていることが要因です。

入学試験の内容

入学試験の内容は、次の通りです。

第1次試験

学科試験と体力試験があります。

学科は国語、数学、理科、社会です。

体力試験は、握力、背筋力、立位体前屈、上体そらし、垂直跳びです。

学科試験のレベルは、高校入試程度です。

各教科10問ずつ、5択のマークシート方式で、制限時間は60分です。

学科試験はできて当たり前で、1次試験の合否は体力試験で決まるといわれています。

第1次試験は倍率が約9倍ですので、体力試験の5種目とも、受験生の中で上位の成績でなければ、合格は難しいでしょう。

第2次試験

体力試験と適性試験があります。

体力試験は1500m走、開脚体前屈、乗艇姿勢、関節柔軟、上体おこし、腕立て伏せ、50m走、反復横とびの8科目です。

適性試験は、操縦、全身反応力、教練、処置判断、手腕作業、速度見越し、横と縦の動体視力、目と手の協応動作、深視力、心理判断、作文の12科目です。

いずれの種目も、受験生の中でトップクラスの成績でなければ、合格は難しいといわれています。

第2次試験と第3次試験は、4泊5日の合宿で行われます。

合宿中の態度や行動も、審査の対象となっています。

第2次試験の不合格者は、合宿4日目の朝に解散となります。

第3次試験

人物試験で、面接と身体検査です。

面接は受験生1人に試験官2〜4名で、面接の回数は期によって2〜4回と異なっています。

ボートレーサー養成所を受験するための予備校があるほどです。

何度も不合格になっても、夢を諦めず、学科と体力試験の対策を繰り返してチャレンジする受験生も少なくありません。

ボートレーサー養成所での研修期間は1年間

競艇選手を養成する「ボートレーサー養成所」は、4月と10月に入学式が行われます。

研修期間はそれぞれ1年間で、競艇に関する基礎知識からレースの駆け引きなどの実戦まで勉強します。

ボートレーサー養成所のカリキュラムは、大きく前期と後期に分かれています。

前期の5ヵ月で競艇やボートに関する基礎を学ぶ

前期は、入学から約5ヵ月間です。

まず、水とボートに慣れるため、教官の操縦でボートに乗ったり、パドルを使ってボートを漕ぐところから始め、モーターボートの運搬、モーターの装着、分解、組み立てなど基礎知識を学びます。

その後、ボートのエンジンを始動させ、操縦します。慣れてくると複数のボートでコースを巡回したり、スタートや待機行動のトレーニングをして、操縦の基礎が叩きこまれます。
モーターやプロペラの調整法も学びます。

学科では、ボートレースに関する基礎知識や仕組み、法律を学びます。それからモーターの基礎知識や理論を学びます。

競艇選手になると、レース開催中は宿舎で共同生活をしますので、テーブルマナー講習も受けます。

また、同期生との親睦をはかるため、バーベキュー大会が行われる他、徳育講話や献血、メディアトレーニングが行われます。

後期になると実戦に近い訓練を行う

前期が終了すると、進級試験が行われます。

操縦、モーター組み立て、筆記、口述の4種目が行われ、1つでも不合格となれば、強制退学になります。後半の訓練に進むことができません。

後半は、より実戦に近い訓練に進みます。

最初は2隻で、互いの位置を変えず、ターン旋回する「マクリ」、互いに交差するように位置を変え、ターン旋回する「差し」を繰り返し訓練し、しだいにボートの数を増やしていきます。

こうして、6隻でレースができるように訓練していきます。

整備では、プロペラの整備を実際に行い、実際にボートに装着して走らせることで、微妙な変化を感じるトレーニングを繰り返します。

卒業試験に合格すると資格検定試験を受けられる

その後、模擬レースが行われ、その成績で、卒業記念レースへの出場者が決定されます。遠足やマラソン大会も、この時期に行われます。

卒業試験が近づくと、プロの競艇選手としてやっていけるかどうか最終チェックが行われます。

これに合格すると資格検定試験の最終的な準備をして受験します。

合格すれば、ボートレーサーとしてレースに出場でき、晴れて卒業できます。

卒業試験や資格検定試験に失敗すると、半年間の講習を受けて、再受験することになります。

競艇選手(ボートレーサー)になるには