競輪選手のやりがい・楽しさ・魅力

競輪選手のやりがい・楽しさ

レースに勝ってランクを上げること

競輪選手のやりがいは、まずはレースに勝って賞金を獲得することです。

出走するレースで1着になること、あるいは少しでも着順を上げることがレースのモチベーションとなります。

競輪ではレースの開催ごとに3〜4日かけて予選と準決勝、決勝を行います。

誰もが優勝を目指して出場しますので、最終日の決勝レースを制すれば大きな喜びを味わえます。

競輪選手は2,000人を超える人数がいますが、実力に応じてA級3班からS級S班まで6つのランクに分かれています。

新人選手はまずA級3班に入れられ、レースで好成績を収めていけば、A級2班、A級1班、そしてS級2班、S級1班、S級S班とランクアップしていきます。

ランクは半年間の成績によって6月と12月に再編され、S級の下位選手とA級の上位選手200人が自動的に入れ替わるなど成績によってランクが変更されます。

S級S班は、優勝賞金が1億円の「KEIRINグランプリ」の出場資格を得た9人だけです。

S級S班の選手はレース出場に関する優遇措置やS級レースのシード権、交通費の特別料金支給といった特典があり、競輪のPR活動やイベントなどにも出演します。

競輪選手にとっては、レースに勝つことでランクアップしていくことが大きなやりがいとなります。

オリンピックに出場できる

自転車競技は世界的に人気のある競技で、オリンピック種目にもなっています。

1977年から1986年にかけて中野浩一選手は、自転車競技の世界選手権で10連覇を達成しました。

自転車競技の盛んなヨーロッパでも中野選手は大スターとして尊敬を集め、現在でもフランスでは「ムッシュ」と呼ばれて伝説的な存在となっています。

現役の競輪選手が初めてオリンピックの自転車競技に出場したのは1996年のアトランタ五輪でした。

1000メートルのタイムトライアルで十文字貴信選手が銅メダルを獲得し、日本でも競輪人気が高まりました。

2004年のアテネ五輪では、日本代表がチームスプリントで銀メダルを獲得しました。

そして、2000年のシドニー五輪からは「ケイリン」が正式種目となり、2008年北京五輪では永井清史選手が銅メダルを獲得しています。

競輪選手は実力次第でオリンピックに出場し、メダルを獲得することも可能です。

世界の大舞台で活躍する夢を持てることも、競輪選手の大きなやりがいになっています。

競輪選手の仕事内容

競輪選手の魅力

平均年収1200万円と高収入を稼げること

競輪選手の平均年収は1200万円といわれており、自分の肉体で高額の報酬を稼げるのも大きな魅力です。

日本のスポーツ選手で初めて年収1億円を達成したのは競輪の中野選手で、プロ野球界でもまだ1億円プレーヤーが存在しない時代だったために大きな話題となりました。

現在も最上位であるS級S班に属する選手の年収は、1億円を超えています。

S級S班の選手はわずか9人のみですが、約270人からなるS級1班の選手も平均年収は約3,000万円です。

約700人いるA級1班でも平均年収は約1100万円となっており、全体的に高収入を得られる職業といえます。

チーム戦法で勝利を目指す

競輪は基本的には個人競技ですが、実はレースはチームで競われています。

競輪のレースに参加する人数は、通常9人です。

競輪の特徴の一つとして、その9人が2~4つのグループに分かれていることが挙げられます。

競輪選手は同郷や同門などの縁でチームを組んでおり、チーム内には「逃げ切り屋」と「追い込み屋」という役割があってお互いに協力してレースを戦っています。

たとえば、追い込み屋が空気抵抗を避けるために逃げ切り屋の後ろを走り、最後の1周になって追い込み屋がラストスパートするといった戦法があります。

そのときに後ろの逃げ切り屋は、他のグループの追い込み屋のラストスパートを妨害することもでき、味方の選手がゴールを目指すのを助けます。

また、チーム内の誰かが結婚したり、子どもが生まれたりしたときには、その選手を優勝させようとレース展開や役割を決めることもあります。

こうした競輪独特の戦法も、人間味があって大きな魅力の一つといわれています。