プロ野球選手になるための独立リーグとは?

独立リーグはプロをめざす選手の受け皿

高校や大学を卒業した後も硬式野球を続けてプロ入りを目指したい選手は、かつては企業チームに進む人が多かったです。

しかし、野球チームをもつ企業が減ったことで、最近は独立リーグやクラブチームへ進む人が増えています。

とくに独立リーグはプロ野球を目指す人の受け皿となっており、実際にドラフトで指名される選手も多く出ています。

2010年から2019年までのドラフト会議で独立リーグから指名された選手は計81名おり、育成ドラフトでの指名が57名、支配下ドラフト(支配下選手を獲得する通常のドラフト会議)での指名が24名という内訳です。

育成ドラフトで指名されて育成選手からのスタートとなる選手が多いのが実情ですが、独立リーグからもプロ野球選手への道が開かれていることは事実です。

四国アイランドリーグplusでの活躍が評価されてプロ入りした千葉ロッテマリーンズの角中勝也選手や中日ドラゴンズの又吉克樹投手など、1軍で主力として活躍する選手も存在します。

活動中のおもな独立リーグ

活動中の独立リーグには「四国アイランドリーグplus」、北信越を中心とした「ベースボール・チャレンジ・リーグ」、「関西独立リーグ」、そして「北海道ベースボールリーグ」があります。

2005年に日本の独立リーグの先駆けとして設立された「四国アイランドリーグplus」は、四国4県それぞれにチームがあり、地域に根差した活動をしています。

続いて2007年にスタートした「ベースボール・チャレンジ・リーグ」は、もともとは北信越地方の独立リーグとして設立されました。

その後、チーム数とエリアが拡張されて現在は北信越だけでなく、東北、関東、近畿にもチームを有しており、計12チームで活動しています。

「関西独立リーグ」は2014年に設立されて現在は4チームが所属、「北海道ベースボールリーグ」は2020年に誕生した新たな独立リーグです。

プロ野球選手を目指す選手たちの受け皿となる独立リーグは、今後も全国各地に増えていく可能性が十分にあるでしょう。

独立リーグでプレーする選手の実情

独立リーグでプレーする選手の実情を、最も多くの選手をプロ野球に輩出している四国アイランドリーグplusを例に紹介します。

四国アイランドリーグplusの場合、各チーム30名以内の選手が所属しており、入団を希望する選手はリーグ全体のトライアウト(入団テスト)を受けます。

トライアウトの受験資格があるのは満15歳〜29歳までの野球経験者となっており、合格した選手は各チームからの指名を受けて所属チームが決まります。

チームと選手は3月から10月まで契約が結ばれ、10万〜40万円の報酬が支払われます。

もちろんプロ野球のような高額の年俸がもらえるわけではありませんが、プロ入りを目指す選手にとってはシーズン中は生活できる最低限の収入は得られるので野球に集中できる環境と言えます。

シーズンは各県の主要球場を巡って80試合を行い、前期、後期の優勝チームがリーグチャンピオンシップ(3勝先勝の5試合制)を戦って年間のチャンピオンを決定します。

オフシーズンの11月から2月までの期間はチームからの給料支給がありませんから、アルバイトをしながらトレーニングを続ける選手が多いです。