力士にはどんな持病がある? 糖尿病は多い?

力士は病気になりやすい?

力士は並外れた大きな体型を維持したり、激しいぶつかり合いをしたりするために、どうしても体に負担がかかりやすい職業です。

そのため、力士はケガや病気が多いというイメージを持っている人も多いでしょう。

もちろん相撲は激しく体を動かして相手と戦うものですから、他のスポーツ競技の選手などと同様にケガのリスクはあります。

しかし、力士は病気のリスクも特別に高いかといえば、必ずしもそうではありません。

力士は100kgを超える体重があるため太っているように見えますが、実は体脂肪率は平均20%台といわれており、一般の男性とそれほど変わらない力士も多くいます。

力士の体には日ごろの稽古やウエイトトレーニングによって、脂肪だけではなく筋肉もたくさんついているため、単に太っているわけではありません。

また、体重は多くても脂肪の多くは皮下脂肪で、生活習慣病などを引き起こす内臓脂肪はさほどついていないといわれています。

糖尿病に悩む人も

力士は必ずしも病気のリスクが高いわけではありませんが、力士がなりやすい病気が存在するのも事実です。

その一つが糖尿病で、力士がなりやすい病気の代表的なものとなっています。

糖尿病の原因のひとつは肥満であると考えられており、実際に糖尿病を患ってしまい、若くして命を落としている力士もいます。

たとえば、鳴戸親方(元横綱・隆の里)は糖尿病をきっかけとした急性呼吸不全で、2011年に59歳の若さで亡くなっています。

現役中に病気を患う力士もおり、千代大龍は20代の前半であった2012年に糖尿病で闘病していることを発表しました。

もちろん力士であることが病気の原因とは限りませんが、糖尿病を患っている力士は比較的多くいるのは事実です。

糖尿病をはじめとして、一部の病気については一般の人にくらべてリスクが高い場合もあります。

ケガとの戦い

力士にとって、病気とあわせて気を付けなくてはならないのがケガです。

相撲は大きな体で相手とぶつかりあったり、強烈な力で押し合ったりするため、きちんとした体ができていなければ、すぐにケガをしてしまいます。

ケガをしないために重要なのが、四股を中心とした基本動作です。

それがきちんと身についていれば下半身が強化され、簡単にはケガをしない体になります。

また、新弟子として相撲部屋に入門すると、必ず最初に行うのが「股割り」です。

股関節をやわらかくするために、開脚をした状態で上体を地面につけられるくらいにするトレーニングのことです。

股割りは非常につらい稽古の一つで、入門した力士にとっては最初の大きなハードルとなります。

しかし、大きな体で安全に相撲を取るには股関節の柔軟性がなければすぐにケガをしてしまうため、股割りも非常に重要なものです。

股割りをはじめとする基礎トレーニングをしっかりとしておくことが、力士として戦っていく上での必須条件といえます。

一流の力士を目指してケガなく相撲を続けていくには、基礎を養う日ごろの地道な稽古が不可欠です。