ボディビルダーの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「ボディビルダー」とは

ボディビルダーの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

厳しいトレーニングや食事管理で身体をつくり、ボディビルのコンテストの出場する。

ボディビルダーとは、「ボディビル」のコンテストに出場して賞金を稼ぐ仕事です。

ボディビルを簡単に表すと、ウエイトトレーニングや栄養管理、休養によって筋肉を発達させ、ムダな皮下脂肪をなくし、美しい身体をつくり上げることを意味します。

ボディビルダーになるために特別な資格は必要ありません。

しかし、コンテストでよい成績を残すためには、食事管理やトレーニングなど日頃の地道な身体づくりが不可欠です。

なお、コンテストのほとんどは賞金がさほど高くなく、プロのボディビルダーとして生活している人は世界でもわずか200人程度といわれています。

ボディビルはスポーツのなかでもマイナー競技とされており、現実としては、トレーニングジムの経営やトレーナーなど他に本業をもちながら、アマチュアとして活動している人がほとんどです。

「ボディビルダー」の仕事紹介

ボディビルダーの仕事内容

ボディビルのコンテストに出場して筋肉・身体の美しさを競い合う

ボディビルダーの仕事は、ボディビルのコンテストに出場して賞金を稼ぐことです。

ポーズをとって一つひとつの筋肉の量やバランス、皮下脂肪がなく輪郭の見える筋肉の美しさなどを競います。

出場者は、まず予選にあたる「規定ポーズ」で審査され、数名の予選通過者が「フリーポーズ」の審査を受けます。

「フリーポーズ」では、選んだ音楽に合わせて自由なポーズをとります。

コンテストで上位入賞するためには、日ごろの地道な身体づくりが欠かせません。

プロとして活躍しているボディビルダーはわずか

ボディビルのコンテストの賞金額は決して高くないため、プロのボディビルダーとして生活している人は、世界でもわずか200人程度といわれています。

現実としては、トレーニングジムの経営やトレーナーなど他に本業をもちながら、アマチュアとして活動している人がほとんどです。

ストイックなトレーニングや栄養管理さえできれば、兼業のボディビルダーとして活躍することも難しくはありません。

ボディビルダーになるには

プロとして活動できる人は一握り

ボディビルダーになるまでのルート

プロのボディビルダーになるのに、資格は必要ありません。

ただし、この仕事だけで生計を立てるのは非常に厳しく、多くの人はアマチュアとして、他に仕事をもちながらボディビルダーをしています。

コンテストに入賞したとしても稼げる賞金は少ないため、それなりの収入を得るにはスポンサー契約をしてくれる企業を見つける必要があります。

スポンサーを見つけるには、IFBB(国際ボディビルダーズ連盟)の「プロカード」を取得すると有利です。

アマチュアの世界大会で優勝するか、アマチュアとして高い実績を残し、JBFF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の推薦を受ければ取得は可能です。

プロカードを取得するメリット

IFBBのプロカードを取得すると、身体作りに薬物を使用することもできます。

ただし、最近は副作用の心配がある薬物を使用せず、自然なサプリメントの摂取と日々のトレーニングによって地道に体作りをする「ナチュラルビルダー」と呼ばれるボディビルダーが多くなっています。

プロになったボディビルダーは、日本国外で活躍する人もいます。

ボディビルダーの給料・年収

他に仕事をしながら生計を立てている人がほとんど

ボディビルダーとしての収入だけでプロ活動するのは、ほとんど不可能と考えておいたほうがよいでしょう。

おもな収入源はコンテストの優勝賞金になりますが、国内のアマチュアコンテストのほとんどは優勝しても賞金が出ず、身体づくりに欠かせないプロテインが何缶かもらえるくらいです。

世界最高峰の「ミスターオリンピア」では優勝賞金が20万ドル(約2400万円)出ますが、本場アメリカで開催される大会でも約2万ドル(約240万円)程度です。

日本から出場して入賞しても、渡航費や滞在費、現地でのトレーニング費用などのほうが高くつきます。

スポンサーがつけば、それなりの収入は得られるでしょうが、ほとんどの人は他の仕事で稼ぎながら、アマチュアとしてボディビルダーを続けています。

ボディビルダーの現状と将来性・今後の見通し

マイナー競技ではあるが、海外で活躍できるチャンスも

日本では、ボディビルは他のスポーツよりも圧倒的にマイナーなものとなっています。

その背景には、コンテストで上位入賞してもあまり収入を得られず、職業として確立させることが難しいなどの理由があります。

しかし、日本人のIFBBプロ選手は少しずつではあるものの増えており、ボディビルが注目される機会も以前よりは増えているといえるでしょう。

競技の特性上、将来的にもプロとして活動できる人が急増することは考えにくいですが、日本にも愛好家は少なくないため、他に本業をもち、アマチュアボディビルダーとして活動することは可能でしょう。

また、本業をトレーニングジムのインストラクターなどボディビル関連の仕事にすれば、ボディビル中心の生活を送ることも可能です。

なお、ボディビルダーに求められる要素は時代によって少し変わってくるため、マイナー競技といえどもトレンドを読む力は必要といえます。

ボディビルダーのやりがい、楽しさ

身体が日に日に変わっていくのを実感できること

ボディビルダーとして活動する人が、どのような部分にやりがいを感じるかは、人によって異なります。

ただ、ボディビルを続けていると、自分の身体の状態が日に日に変わっていくのがわかります。

目標や理想の姿に向かって自分の筋肉を鍛え上げていくステップそのものに、達成感や魅力を感じている人は多いです。

もちろん、コンテストに出場してよい成績をおさめ、周囲の人から「すごい!」と言われるのもうれしいことです。

思うような身体の変化が見られないときは苦痛も感じるかもしれませんが、あきらめずにトレーニングや食事管理を続けることで、確実に身体が変わっていく様子を体感できるのは、大きなやりがいにつながります。

ボディビルダーのつらいこと、大変なこと

減量期間中には苦しいと感じることも

ボディビルダーとして大変なことは、コンテストに向けて、身体をしっかりと仕上げなくてはならないことです。

とくに集中して減量に励んでいる時期は、食事量を減らさなくてはならなかったり、食べたいものを一切口にできなかったりすることもあり、人によってはストレスを感じるでしょう。

それでも少しずつ理想の身体に近づけばまだ頑張れますが、思うように成果が出ないときはやはりつらい気持ちになります。

しかし、減量期間をしっかりと乗り越えて身体を絞らないと、ボディビルダーとしてよい結果を出すことは難しいです。

場合によっては外食なども制限しなくてはならず、ストイックにやろうとすればするほど、ボディビル中心の生活になることは、この仕事の大変な部分です。

ボディビルダーに向いている人・適性

ボディビルに対する情熱をもち続けられる人

ボディビル以外に本業をもつアマチュアのボディビルダーになるのは、熱意さえあれば可能でしょう。

しかし、プロのボディビルダーになるには、素質があって、なおかつ、その素質を開花するための努力を続けられる人でなければ難しいです。

同じような食事とトレーニングを続けても、筋肉のつきやすい人とつきにくい人がいます。

筋肉のつきやすいタイプでなければ、プロのコンテストで上位に入るのは厳しいといわれています。

ただ、素質のある人でも、工夫した食事と地道なトレーニングを何年間も続けて、ようやくコンテストで上位に残れるような肉体が身につきます。

実際には、素質があっても、さまざまな理由から途中でトレーニングをやめる人が目立ちます。

地道な努力を工夫しながら長く続けられることも、ボディビルダーになるための大切な資質のひとつです。

ボディビルダー志望動機・目指すきっかけ

肉体的な美しさに魅了されて

ボディビルダーを目指す人の多くが、もともと美しい身体づくりに興味をもっています。

きっかけはちょっとした筋力トレーニングであっても、効果的なトレーニング方法や、筋肉のしくみなどを調べていくうちに、ボディビルにハマった人もいるようです。

ボディビルダーの身体づくりは、ある種、自分の肉体の限界に挑戦することもであります。

いくつもの壁を乗り越えていくことにやりがいを感じて、ボディビルダーを目指す人もいます。

身体が少しずつ変わっていくのを感じるたびに、どんどんボディビルの奥深さに惹かれて続けていく人が多いです。

ボディビルダーの勤務時間・休日・生活

出場するコンテストに合わせて身体づくりをする

ボディビルダーのプロフィールを見ると、体重の欄に「コンテスト95kg、オフ105kg」など、2通り記載されています。

これは、コンテストの多い5月~12月と、オフでは体重が変わってくるからです。

オフには筋肉を鍛えて増強すると同時に皮下脂肪も蓄えるので体重が増え、プロレスラーのような身体で過ごします。

コンテストが近づくと皮下脂肪を極限まで削ぎ落とし、血液が筋肉に送られて充血した状態にします。

プロになれば、トレーニングの時間はずいぶん取れますが、イベントや取材なども頻繁に入ります。

休日はスケジュールに合わせて自分でとります。

本業をもつ人は、休みや自由時間のほとんどをボディビルのために使っており、休日もトレーニングやコンテストでつぶれることが多いです。

ボディビルダーの求人・就職状況・需要

多くの人はアマチュアとして他の仕事を続けながら活動

プロのボディビルダーとして活躍する山岸秀匡さんは、大学時代の1996年、史上2人目となる全日本学生選手権2連覇を達成して注目されました。

卒業後はスポーツサプリメントのメーカーに就職し、営業やフィットネスアドバイザーをしながらボディビルを続けました。

プロ転向後は、アメリカのサプリメントメーカーとスポンサー契約を結んでいたことがあります。

その後はロサンゼルスに住み、俳優やモデル、タレントとしても活動しながらプロのボディビルダーとして活動しています。

ボディビルダーとして活動するには、この山岸さんのように関連企業で働きながら続けるか、プロとしてスポンサーに資金援助してもらうか、他の仕事をしながら続けるか、いずれかの道が現実的です。

ボディビルダーはどんな食事をしている? 健康状態は?

筋肉量を増やして体脂肪を燃やす

ボディビルダーは、美しい筋肉を育て上げるために、一般の人よりもずっと食事にこだわっています。

ボディビルのコンテストへの出場時の体脂肪率は、一般的に5%前後が適正とされます。

そのため、コンテストが決まると、その当日に合わせて計画的に減量や身体づくりを進めていかなくてはなりません。

通常、ボディビルダーは効率よくボディメイクをするために、「増量期」と「減量期」を設けています。

増量期の食事

増量期には筋肉の増加を目的とし、摂取カロリーを増やします。

食事は1日に4~6回ほどに分け、タンパク質が豊富な肉や魚、糖質が含まれている米などをたっぷりとり、不足する栄養素を補うためにビタミンやサプリメントなども積極的に活用します。

減量期の食事

減量期には、増量期にたっぷりとつけた筋肉を保ちつつ、脂肪を落とすことを意識して食事をとります。

一気に減量すると免疫力が落ちて風邪をひきやすくなるため、できるだけ身体を絞る期間は短くし、健康状態を保ったまま理想的なボディをつくり上げます。

基本的には、増量期に比べて脂質と糖質の量を減らし、タンパク質中心の食事に切り替えます。

健康状態は?

ボディビルダーであっても、人によってベストなトレーニング、食事内容には差があるため、自分に合うやり方を見つけ出すことが大切です。

また、あまりに極端な食事のとり方を長く続けていると、糖尿病などになるリスクがやや高まるという声もあるため、専門家の意見も参考にしながら慎重に進めたほうがよいでしょう。