健康運動実践指導者の需要・現状と将来性

健康運動実践指導者の現状

少子高齢化が進む現代の日本では、生活習慣病の予防や高齢者の健康維持が重要な課題とされています。

とくに、日頃の運動による健康づくりは、病気の一次予防にも役立つといわれており、一人ひとりの健康状態に合った運動を継続していくことの重要性が世の中で浸透しつつあります。

健康運動実践指導者は、運動生理学や医学的な基礎知識に基づく運動プログラムの指導を行うことができる専門職として、現代社会において人々の健康維持や向上のために大きな役目を担っているのです。

健康運動実践指導者の需要

健康運動実践指導者のおもな活躍の場はフィットネスクラブなどのスポーツ関連施設ですが、近年では学校など教育現場での仕事や、会社の健康管理部門など、さまざまなところに活躍の場が広がっています。

また、医学的な基礎知識を有することから、医療や福祉の現場でも需要がある仕事です。

このように幅広い場所で健康運動実践指導者の有資格者の需要があるため、今後も一定の需要が見込まれるといえるでしょう。

さらに可能性を広げるのであれば、リハビリ関係の資格や、栄養士看護師といった別の資格と併せて健康運動実践指導者の取得することを考えてみるのもよいでしょう。

健康運動実践指導者の将来性

今後、さらに高齢化社会が進むにつれて、高齢者への健康づくりや運動指導のニーズはますます拡大していくものと考えられます。

すでに、老人福祉施設をはじめとする介護現場でも健康運動実践指導者の求人が目立つようになってきており、介護職員とともに介護現場での重要な役目を担う専門職として、健康運動実践指導者が活躍しています。

この仕事に就くためには、健康運動実践指導者の養成校を卒業したり、所定の講習会を受けたりするなど多少のハードルがありますが、資格を持っている人だけが活躍できる場もあります。

健康と運動は切っても切り離せない関係にあるため、健康運動実践指導者の将来性も十分にあるといえます。

健康運動実践指導者の今後の活躍の場

2020年1月時点で、全国の健康運動実践指導者の数は19,763人(女性11,314人、男性8,449人)おり、勤務先は以下の通りです。

・アスレチッククラブ・フィットネスクラブ等:4,442人
・診療所・病院等:1,955人
・介護老人保健・福祉施設等:1,379人
・保健所等:729人
・保険組合・会社:98人
・学校関係(学生含む):540人
・フリーで活動:1,690人
・その他:2265人

もともとは健康な成人を相手にしたスポーツ施設やフィットネスクラブが中心でしたが、近年ではお年寄りをメインにした運動指導業務が増えてきています。

とくにデイサービスでは、身体機能の維持・向上を目指し、機能訓練をする機会が多いため、こうした施設で活躍する健康運動実践指導者は、今後ますます増えてくると考えられます。

また、高齢化社会が進む中で生涯にわたって健康を維持しようという人々の意識が高まっていることから、幼児期の発達に応じた運動指導を行う人も増えています。

今後は学校や児童支援施設など教育現場で働く人も増えてくるでしょう。