【2021年版】サッカー選手の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「サッカー選手」とは

Jリーグに所属するサッカークラブとプロ契約を結び、公式戦に出てプレーする。

日本のプロサッカー選手とは、プロサッカーリーグ「Jリーグ」のクラブに所属してサッカーをプレーする、通称「Jリーガー」のことです。

Jリーガーは、さまざまな国内の公式戦に向けて準備をし、勝利を目指して戦います。

Jリーグのクラブに入団するには、大きく分けて「Jリーグクラブの下部組織からトップチームに昇格するルート」と「高校や大学のサッカー部で活躍してスカウトされるルート」があります。

J1リーグでプレーする日本人の主力選手の給料(年俸)は平均1000万円~5000万円程度で、1億円近くもらえるのは限られた人気選手のみです。

トップ選手になれば海外の強豪チームでプレーするキャリアも開けますが、常に実力が問われ、ケガのリスクとも隣り合わせの厳しい一面もあります。

20代前半で現役引退する選手が多く、その後は指導者やクラブスタッフへの転身、あるいはまったく別の道に進む人もいます。

「サッカー選手」の仕事紹介

サッカー選手の仕事内容

Jリーグのクラブとプロ契約を結び、勝利を目指してプレーする

日本国内におけるプロサッカー選手とは、Jリーグに所属するクラブとプロ契約を結んだ人のことで、一般的には「Jリーガー」と呼ばれます。

Jリーグ、Jリーグカップ(ルヴァンカップ)、天皇杯全日本サッカー選手権などの国内の公式戦に向けて準備をし、プレーヤーとしてチームの勝利に貢献します。

Jリーグのシーズンは、毎年3月に開幕し12月まで公式戦が行われています。

天皇杯は7月ころから試合が始まり、決勝戦は翌年1月1日に行われています。

所属チームが国内で好成績を収めれば、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)、世界クラブ選手権などの国際舞台で試合をすることもあります。

トップ選手は日本代表に選ばれる

実力が評価されたプロサッカー選手は日本代表に選出され、スケジュールに沿ってトレーニング合宿に参加したり、ワールドカップなどの国際大会や親善試合にも出場します。

また、日本の枠を飛び越えて、ヨーロッパなど海外のプロサッカーチームで活躍する日本人選手もいます。

サッカーをプレーすることそのもの以外に、自分やチームを応援してくれるサポーターに対するイベントやサービスを行ったり、チームとしての社会貢献活動、メディア出演、サッカーの普及活動に参加したりすることも、重要な仕事の一部です。

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サッカー選手になるには

下部組織からトップチームに昇格するか、スカウトされる

サッカー選手になるには、大きく分けて2つの方法があります。

(1)Jリーグクラブの下部組織からトップチームに昇格する方法
(2)高校や大学のサッカー部で活躍してスカウトされる方法

1の方法について

Jリーグに所属するクラブは、小学生(ジュニア)、中学生(ジュニアユース)、高校生(ユース)年代の「下部組織」にあたるチームを持っています。

下部組織に入って、最終的にユースチームで活躍が認められれば、その流れでプロ選手を目指せます。

2の方法について

Jリーグでは、プロ野球のようなドラフト制度がないため、高校や大学でのプレーがスカウトの目に止まれば、クラブチームとは自由に契約が交渉できます。

海外のクラブでプロになる人も

最近では、育成年代の段階で海外に出ていき、現地で実力を発揮してそのままプロサッカー選手になる例が増えてきています。

小学校3年生でFCバルセロナの下部組織に入団した久保建英選手がその代表例ですが、今後は、このようなルートでプロになる選手が増えるかもしれません。

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サッカー選手の学校・学費

サッカーの強豪高校や競合大学へ進学する

Jリーグのスカウトは、インターハイや高校サッカー選手権といった大会や、全国の大学のリーグ戦などを常に視察しています。

このため、全国大会に出場する強豪高校や強豪大学に進学すれば、Jリーグのスカウトの目に留まりやすく、将来の活躍の道が開けやすいでしょう。

強豪大学ではJリーグのチームとの練習試合が組まれることもあるため、そこで直接プロチームに対してアピールすることが可能です。

一方、全国大会に出場できない無名高校でも、個人的な能力が高ければ都道府県の選抜チームなどには選ばれて、プロのスカウトに注目されるチャンスは得られます。

このほか、近年はFCバルセロナやACミランといった海外の名門クラブが日本でアカデミーを開いており、そうした場を活用してサッカーを学ぶ道もあります。

サッカー選手の給料・年収

実力や実績に応じた「年俸制」で1年間の収入が決まる

サッカー選手の給料のしくみは、所属チームと契約を結び、シーズンごとに1年の報酬が決まる「年俸制」です。

Jリーグでは契約に関するルールが細かく決められており、個々の選手は実績や実力に応じて「A契約」「B契約」「C契約」のいずれかで契約しています。

トップ選手はA契約を結び、年俸の制限はありませんが、1チーム25人までという定めがあります。

B契約とC契約は年俸の上限が480万円となっており、新人選手の場合、通常はC契約を結びます。

高額な収入を手にできるのは一部のトップ選手のみ

J1リーグの主力選手の平均年俸は1000万円~5000万円ほどです。

J2、J3となればさらに年俸は下がり、選手の実力やチームの経営状況によっては、プロ選手とはいっても金銭的に余裕がない生活となる可能性があります。

なお、2020年シーズンにおいて、J1リーグで年俸が1億円を超えているのは22人で、そのうち日本人選手は11人となっています。

トップ選手は、CM出演料やサッカー雑誌などの取材、本の出版、オフシーズンのテレビ出演などの依頼が舞い込むため、さまざまな副収入を手にできます。

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サッカー選手の現状と将来性・今後の見通し

海外の強豪チームで活躍する日本人選手も増えている

日本のプロサッカーリーグ「Jリーグ」は1993年に設立され、チーム数はスタート時の10クラブから、2020年シーズンはJ1からJ3までで計56クラブに増えています。

日本代表もJリーグ創設後、アジアの強豪国の一つに成長し、ワールドカップ出場の常連国となっています。

今後はさらにクラブチームが増えると予想され、そうなればプロ契約するJリーガーの数も増加するでしょう。

また、近年は日本人選手の実力が向上しており、ヨーロッパのビッグクラブでプレーする選手が出てきました。

ヨーロッパだけでなく、タイをはじめとするアジアのリーグの発展もめざましく、今後はさらに多様な海外で活躍できるチャンスが広がると考えられます。

サッカー選手は早ければ20代前半から中ごろで現役引退をしますが、近年は海外で活躍するサッカー指導者も増えてきているため、セカンドキャリアも含めて世界を視野に入れることのできる職業です。

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サッカー選手の就職先・活躍の場

プロサッカーリーグのクラブと契約を結ぶ

国内におけるサッカー選手の所属先は、プロサッカーリーグ「Jリーグ」のクラブです。

Jリーグの種類は、大きく以下の3つに分けれられます。

・トップリーグであるJ1(Jリーグ・デビジョン1)
・2部リーグにあたるJ2(Jリーグ・デビジョン2)
・3部リーグにあたるJ3(Jリーグ・デビジョン1)

Jリーグのクラブ数は年々増加しており、2020年シーズンには56チームが存在しています。

サッカー選手は、あくまでも個人でチームと契約を結んでおり、一般企業に勤める会社員とは異なる働き方といえます。

また、サッカーはチームスポーツであるため、個人の能力を高めつつも、チームの選手で試合に勝てるように練習やトレーニングを繰り返し、試合に臨みます。

近年では日本での活躍だけでなく、海外へ移籍してより高いレベルのチームでプレーする日本人サッカー選手も増えてきました。

サッカー選手の1日

練習日と試合日で1日の流れが異なる

サッカー選手の1日は、試合がある日とない日とで大きく異なります。

シーズン中の練習は1回2時間ほどで、チームの戦術練習や次の試合で対戦する相手を想定した内容がメインです。

自主的なトレーニングも行います。

週末の試合日はホームゲームであれば試合の4時間ほど前に集合し、試合への準備を進めていきます。

練習日のサッカー選手の1日

8:30 クラブハウスへ向かう
9:00 自主トレーニング
10:00 午前中の練習
12:00 昼食
14:00 午後の練習
16:00 居残り練習
17:00 取材対応
18:00 帰宅

試合日のサッカー選手の1日

8:00 起床
12:00 クラブハウスへ出発
13:00 ミーティング
13:30 スタジアムへ出発
16:00 試合開始
18:30 取材対応
19:00 帰宅

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サッカー選手のやりがい、楽しさ

選手としての能力を高めてチームが試合で勝つこと

サッカー選手にとっての最大のやりがいは、サッカーの能力を高め、チームが試合で勝つことです。

とくに、ゴールを決めたり何度も見せ場を作ったりと、自分がその日の勝利に貢献できたと実感できた日ほど充実感を覚えます。

もしチームが試合に勝っても、自分が原因となるミスが多かったり、実力を発揮し切れていないと感じたときには手放しでは喜べません。

日々の練習で地道に能力を高めていき、より貢献度の高い選手として評価されることがやりがいになります。

活躍を続けて年俸が上がったり、日本代表としてプレーしたり、海外のビッグクラブに移籍したりすることを目指して、高いモチベーションを保っている選手も多くいます。

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サッカー選手のつらいこと、大変なこと

思うような結果が出ずに戦力外通告を受けること

高校や大学を卒業して、そのままJリーグのクラブに入団した選手は、まず「C契約」を結びます。

「C契約」の選手でもトップチームの試合に出られますし、規定の出場時間をクリアすればもっと条件のよい「B契約」や「A契約」にアップすることができます。

しかし「C契約」は、在籍4年以降の選手と結ぶことができないため、3年で目が出なければ戦力外を通告される可能性が高いです。

実際、Jリーグでは毎年30人前後の若手選手が戦力外となっており、非常に若いうちに活躍の場を失ってしまう人も決して少なくありません。

また、一流選手になってからも、運動量の多いサッカーのプレーの怪我はつきものであり、致命的な怪我によって、どうしてもサッカーを続けられなくなってしまう可能性は常にあります。

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サッカー選手に向いている人・適性

サッカー上達のための向上心がある人

サッカー選手を目指すのであれば、まずはキックやトラップ、ドリブル、パス、シュートといった基礎技術を高める努力が不可欠です。

ただし、サッカー選手として生き残るには、単にサッカーの技術や運動能力が高いだけでなく、人一倍の向上心が求められます。

プロサッカーの世界では、どの選手も一定レベルの技術を備えているため、そのなかで輝くには「自分の武器」を身につけなければいけません。

自分の特性を知り、どういった部分を伸ばすべきかを考えて、努力や工夫を続けられる人が、サッカー選手に向いています。

また、監督の戦術をいち早く理解し、ピッチの上で表現できる力を高める努力ができることも大切です。

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サッカー選手志望動機・目指すきっかけ

子どもの頃から目指している人がほとんど

サッカー選手を目指す人は、早ければ小学生に入るくらいの頃からサッカーをはじめます。

将来はプロ選手になることを夢見て、学生時代は、学校の授業以外のほぼすべての時間をサッカーにささげてきたという人も少なくありません。

サッカーは日本でも人気のある身近なスポーツであり、時代が進むにつれ、国内外の第一線で活躍する日本人サッカー選手がテレビなどで取り上げられる機会も増えています。

カッコよくプレーする選手の姿を見て、自分もそのようになりたいと思う若者は多くいます。

また、親などと一緒にJリーグの試合を見に行くことがあり、特定のクラブや選手を好きになって、憧れの気持ちから本気でサッカーに取り組むようになったという人もいます。

サッカー選手の雇用形態・働き方

引退後のセカンドキャリアを考えることも重要

サッカー選手の雇用形態は、クラブチームとの契約が基本です。

選手としての能力が評価されれば継続的に活躍できますし、海外へ移籍して限界がくるまで選手として活躍することも可能です。

しかし、体力的な面をとっても、プロサッカー選手は一生勤められる仕事ではなく、どこかでセカンドキャリアを真剣に考える時期が出てきます。

サッカー選手の引退年齢は21歳から25歳が最も多くなっており、20代前半で第2の人生を歩み始める人も少なくありません。

JリーグはJ3まで含めて56(2020年4月現在)ものクラブが存在しているため、選手として元気であれば別のクラブを探すこともできるでしょう。

あるいはクラブのスタッフ、解説者、サッカースクールのコーチなどになる人もいます。

サッカー関係の仕事に就くことが難しい場合には、大学へ入りなおしたり一般企業に就職したりと、サッカーとはまったく別の道を選択する人もいます。

サッカー選手の勤務時間・休日・生活

オフの日は体のケアや個人練習に取り組む

普段のサッカー選手は、試合がある日とない日で、過ごし方が異なります。

Jリーグの試合は最も早い時間帯に始まる試合が13時キックオフで、最も遅い試合は19時キックオフのナイトゲームとなります。

アウェーゲームの場合は、遠方であれば前日に開催都市へ入ることがあり、移動で時間がつぶれます。

チーム練習の日は午前と午後の2回に分けて練習を行うことが多く、1回の練習時間は試合時間に合わせて90分~2時間程度が基本です。

また、プロサッカーチームは、試合の翌日をオフにしているケースが多く、オフには病院や整体院、トレーニングジムなどに通い、調子を整える選手が目立ちます。

ただし、休日だからと言って練習をまったくしないわけではなく、自主練習として苦手な部分の練習をしたり、筋力トレーニングなどをしたりしています。

選手によってはチームでの活動がない日に、イベントに参加したりマスコミの取材を受けたりすることがあります。

サッカー選手に必要な身長・筋肉は? 体脂肪率はどれくらい?

ポジションによって求められる体格に違いがある

Jリーガーの平均身長は約178cm、平均体重は約72キロであり、スポーツ選手だけあって、国などが発表している日本人男性の平均身長・体重よりも大きめです。

ただし、サッカーはポジションによって求められる体格が異なります。

高身長が有利に働くのはゴールキーパーやセンターバックといわれており、これらは大半の選手が180cmを超えている一方、フォワードに関してはプレースタイルによって身長はさまざまで、ミッドフィルダーは160cm台の選手もめずらしくありません。

体重に関しては、それよりも体脂肪率のほうが重視されており、平均して10%前後、体脂肪率が15%近くなるとプレーに悪影響が出るといわれています。

サッカー選手に求められるのはボールや相手の動きに対して素早く反応できる俊敏性や、ボールを正確にコントロールできる安定性などです。

筋肉量をとことん増やすというよりも、体幹を鍛えることを重視したトレーニングが行われています。

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サッカーのユースと部活の違い

それぞれに異なる特色やメリットがある

日本の学校におけるサッカー選手の育成ルートは、学校の部活と、プロクラブの下部組織(ユースチーム)が2大ルートとなっています。

1993年にJリーグが発足した当初は、ほとんどの選手が高校のサッカー部出身者でしたが、Jリーグが歴史を重ねるなかで下部組織からトップチームへ昇格する選手の割合が増えています。

Jリーグクラブ下部組織では、クラブごとの育成プランに基づき、小学生の頃から一貫した指導が行われています。

トップチームと同じ環境で練習を行うこともあるため、プロ選手の試合や練習、生活を間近で感じられますし、クラブによっては高校や大学と提携して学校生活を支援しており、スムーズに上を目指していけるのがメリットといえます。

一方、学校の部活は教育の一環であるため、サッカー技術以外の面でもたくましくなる環境があります。

技術面ではユースで育った選手のほうが優位といわれますが、学校のサッカー部で育った選手の場合、とくに精神的に鍛えられていることが多いといわれています。

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サッカーに関する仕事の種類

選手以外にもさまざまな役割を担う人が活躍している

サッカーに関する仕事と聞いて、多くの人が一番に思い浮かべるのは、試合に出て勝利を目指す「サッカー選手」でしょう。

しかし、それ以外にもサッカーに関連する仕事はたくさんあり、ここでは代表的なものを紹介します。

チームに関わる仕事

選手に最も深く関わるのが、戦術を示したり技術面の指導をしたりする「監督」や「コーチ」です。

また円滑なチーム運営のためには、「チームスタッフ」として、事務的な業務や広報などに携わる人も欠かせません。

練習や試合の運営に関わる仕事

サッカーの試合時に、ルールに従って試合をスムーズに進め、終了させるのが「審判」です。

また「用具スタッフ」や「グラウンドキーパー」などは、選手が試合や練習に最高の環境で望めるように活躍します。

選手のコンディション調整やケアに関わる仕事

サッカー選手の身体のケアを担当する仕事の代表格が「トレーナー」や「アスレティックトレーナー」です。

また「鍼灸師」や「理学療法士」などの国家資格をもち、専門的な治療に携わる人もいます。

その他

このほかにも「カメラマン」「スポーツライター」「Jリーグスタッフ」など、サッカービジネスに関わる仕事はさまざまなものがあります。

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