バレリーナになるための学校と費用

バレリーナになるための学校の種類

バレリーナになるための学校は、大学、専門学校、バレエ学校などのスクール、留学などがあります。

独学で習得することは難しく、ケガにつながる恐れがあるため、指導者のもとでスキルを身につけましょう。

日本国内にバレリーナになることを保障する学校はありませんが、多くの人がバレリーナになれる可能性の高い実績のあるバレエ学校やバレエ教室で学んでいます。

また現在世界で活躍しているバレリーナは、10代で海外の留学を経験している人が多いです。

学歴は必要ありませんので、いかにバレリーナとしてのスキルを伸ばせるかどうかを重視して進路を選びましょう。

バレリーナになるには

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バレリーナになるための大学

バレリーナになるための大学は、バレエ界で活躍できる実技と専門科目を、4年間かけて幅広く学べることが特徴にあげられます。

大学によってはバレエクラスだけではなく、舞台衣装制作やバレエ音楽、指導法、解剖学、指導技術まで幅広く学べることがメリットです。

デメリットは卒業まで4年間かかるので、10代でバレリーナとしてデビューした人に比べると、キャリアのスタートが遅れてしまうことでしょう。

またバレリーナではなくバレエ指導者になりたい人がいたり、学部や学科によってはダンスや舞台芸術、演劇を学ぶことになり、バレエ専門ではない場合があります。

学費は110万円〜220万円ほどで、有利な学部・学科は大学によって名称がさまざまですが、音楽芸術、舞台芸術、ダンスコースなどです。

バレリーナになるための専門学校

バレリーナになるための専門学校は、「京都バレエ専門学校」があります。

専門学校卒業のメリットは、卒業時に文部科学省から「専門士」の称号が付与されることですが、デメリットは、ダンス全般を学ぶ専門学校は全国に多数ありますが、バレエ専門の学校は国内にひとつしかないことです。

学費は初年度が入学金を含めて100万円ほどかかり、このほかにレオタード代などがかかります。

参考:京都バレエ専門学校 学校案内

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バレリーナになるための高校

中学卒業後すぐにバレリーナを目指したい人は、バレエを専門に学べる高校も視野に入れるとよいでしょう。

国内では「東京高等バレエ学校」「京都バレエ専門学校」「豊田バレエ学校」が中学卒業の資格があれば受験でき、卒業時に高校卒業資格を取得することができます。

デメリットは選択肢が少ないため、遠方の人は親元を離れなければいけないことでしょう。

学費は入学金を含めて初年度90万円〜120万円ほどとなります。

参考:東京高等バレエ学校

参考:京都バレエ専門学校 高等課程・専門課程の位置づけ

参考:チャイコフスキー記念 豊田バレエ学校 学校のご案内

バレリーナになるためのスクール

日本国内のバレエ団付属のバレエ学校

バレリーナを目指す人は、スクールを選ぶ人が1番多いです。

大きく分けると、「バレエ団付属のバレエ学校」と「個人のバレエ教室」があります。

まず、バレエ団付属のバレエ学校は次のようなメリット・デメリットがあります。

バレエ団付属のバレエ学校は、エキストラ役でプロの舞台に出るチャンスに恵まれるなど、質の高い教育を受けられることがメリットです。

一方デメリットは卒業してもバレリーナになれる保証はなく、「専門学校卒業」「大学卒業」などの資格も得られないことがあげられます。

たとえば「東京バレエ学校」は、東京バレエ団付属のバレエ学校で、養成コースや基礎コースがあり、小学校1年生から入学可能です。

養成コースにはオーディションに受かる必要があり、プロを目指すSクラスでは東京バレエ団の舞台にエキストラ出演するチャンスにも恵まれます。

参考:東京バレエ学校 Sクラス

新国立劇場に付属する「新国立劇場バレエ研修所」では、オーディションで選ばれた17歳以上19歳以下の6名ほどが2年間でプロフェッショナルを目指すのが特徴で、授業料は年額220,000円です。

参考:新国立劇場 バレエ研修所 募集要項

ほかにも牧阿佐美バレエ団付属の「橘バレエ学校」、松山バレエ団付属の「松山バレエ学校本校」などもあります。

スクールによって異なりますが入学金は2万円〜5万円、月謝は回数にもよりますが、中高生が週に5回クラスを受ける場合は3万円前後です。

個人のバレエ教室

次に、個人のバレエ教室ですが、やはりメリットもデメリットもあります。

個人のバレエ教室は、その教室を主催する教師の考え方や地域によって方針が異なります。

個々の違いはメリットでもありデメリットでもあるので、良い先生のもとで指導を受けられるようよく調べて選ぶとよいでしょう。

学費は入会金が無い場合から2万円程度のところなど幅があります。

また、月謝はバレエ団付属のバレエ学校とほとんど同じですが、より高い場合も安い場合もあります。

月謝のほかに、発表会の参加費やレンタル衣装代などで10万円前後かかり、男性と踊る場合はプラスで10万円〜30万円の出費が必要です。

留学

現在、世界で活躍しているバレリーナの多くは、海外留学で本場のバレエを学んでいます。

ひと昔前は日本のバレエのレベルが低く、留学は必須と考えられてきましたが、現在では国内で学び、そのままオーディションに合格してプロのバレリーナになる人もいるので必須ではないでしょう。

バレエ留学するメリットは、バレエ漬けの毎日を送ることができ、語学も身につくのでそのまま海外で活躍したい人には最適です。

一方デメリットはホームシックになりやすく、バレエ学校の厳しい教育に精神的なダメージを感じてしまったり、慣れない環境に身体をこわしてしまう人もいます。

学費は選ぶ国や公立・私立を選択するかでも大きく変動しますが、フランスの公立校の場合は学費は無料なので、それ以外の渡航費や生活費、保険などで1年で200万円弱が必要でしょう。

一見高く感じますが、日本の私立大学に通いながらバレエの月謝を払うよりも、安い場合があります。

海外の私立学校に留学する場合は、さらに倍以上のお金がかかるのが一般的です。

バレリーナの学校選びのポイントは?

年齢

バレリーナになるための学校を選ぶポイントは、年齢と費用・学費に合わせて選ぶとよいでしょう。

小さい頃から習うのであればスクールしか選択肢はありませんが、中学卒業程度であれば高校、専門学校、大学、留学など幅広い進路から選ぶことができます。

どの学校に進んだとしてもバレリーナになれる保障はないため、オーディションを勝ち抜く努力が必要ですが、より確率が高いのは中学卒業後に受験資格があるバレエ団付属のバレエ学校でしょう。

費用・学費

レッスンや衣装代、発表会などに非常にお金がかかるため、一人前のバレリーナになるまでの合計の費用は、家が一軒建つくらいかかる人もいますし、大学に進学したくらいですむ人もいます。

たとえばコンクールに参加する場合は、参加費1万円〜2万円程度と、教師への指導料が必要です。

指導料を取らないで指導する教師もいますので、教室によってかかる費用が変わりますし、そのほかに衣装代と舞台とリハーサルで使用する音楽の制作料がかかります。

また衣装代はレンタルする場合は1万円〜2万円ほどですが、バレエ衣装の専門店に注文する場合は、10万円前後から30万円以上する場合も珍しくありません。

コンクールによっては1回のコンクールで何曲も踊るため、数着の衣装を用意する必要があります。

つまりバレリーナになるための費用の差はどこで勉強するか、どこのバレエ学校、どこのバレエ教室で勉強するかによって大きく変わってくるのが特徴です。

バレエを続けるには間違いなくお金がかかるので、家庭の経済事情に合わせて下調べすることも大切です。