サッカー選手になるには何が必要? プロになるためのルートを解説
近年は、育成年代の段階で海外に出ていく選手も増えつつあり、サッカー選手になるためのルートは多様化してきています。
目次
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サッカー選手になるまでの道のり
おもなルートはプロの下部組織と強豪高校
Jリーグのクラブに入団するには、おもに2つのルートがあります。
- Jリーグクラブの下部組織からトップチームに昇格するルート
- 高校や大学のサッカー部で活躍してスカウトの目に止まるルート
Jリーグに所属するクラブは、小学生(ジュニア)、中学生(ジュニアユース)、高校生(ユース)年代の「下部組織」にあたるチームを持っています。
いずれかの年代から下部組織に入り、最終的にユースチームでの活躍が認められればプロ契約を結べます。
高校や大学のサッカー部からプロ入りする場合は、公式戦で活躍したり地域の選抜チームに選ばれたりすることで、プロチームからオファーが届く可能性もあります。
Jリーグでは、プロ野球のようなドラフト制度が導入されていません。
高校や大学でのプレーがスカウトの目に止まって声がかかれば、チームと自由に契約交渉して入団が可能になります。
海外のクラブでプロになる
最近は育成年代の段階で海外に出ていく選手も存在します。
10代でJリーグデビューを果たし、日本代表にも選出された久保建英選手は、小学校3年生のときにスペインのビッグクラブであるFCバルセロナの下部組織に入団しました。
それまで、川崎フロンターレのU-10チームに所属していた久保選手は、8歳のときに横浜で開催されたFCバルセロナ主催のキャンプでMVPを獲得しました。
バルセロナスクール選抜として参加したヨーロッパの大会でもMVPを獲得し、ずば抜けた才能が認められて特別に下部組織への入団が認められたのです。
FCバルセロナと並ぶスペインの名門であるレアル・マドリードの下部組織にも、現在、日本人の中井卓大選手が所属しています。
今後は育成年代で海外に出て、海外でプロとなる選手も増えていく可能性があります。
サッカー選手になるための学校
Jリーグのスカウトは、インターハイや高校サッカー選手権といった大会や、全国の大学のリーグ戦などを常に視察しています。
全国大会に出場する強豪高校や強豪大学で活躍することが、最もJリーグのスカウトの目に止まりやすいです。
全国大会に出場できない無名高校でも、個人的な能力が高ければ都道府県の選抜チームなどには選ばれます。
選抜チームで活躍してもプロのスカウトに注目されますから、必ずしも強豪の高校や大学に入らなければいけないわけではありません。
ただし、強豪大学の場合はJリーグのチームとの練習試合が組まれることもあるため、そこで直接プロチームに対してアピールできるメリットはあります。
近年はFCバルセロナやACミランといった海外の名門クラブが日本でアカデミーを開いており、サッカーを学べる場は多様化しています。
サッカー選手に向いている人
プロスポーツ選手ですから、まずはサッカーの基本技術や身体能力がプロの水準に達していることが必要です。
その上で持っている能力を大事な試合で表現できる精神面の強さも求められます。
プロ入りしてもチームには多くのライバルがおり、競争に勝ってレギュラーを獲得しなければいけません。
プロに入ってからも上を目指して成長し続けられることも、サッカー選手として欠かせない要素です。
結果が出ないときにはサポーターからの厳しい声もありますから、精神的にタフであることも重要です。
サッカー選手のキャリアプラン・キャリアパス
プロクラブと契約したら、まずはチームでレギュラーポジションをつかまなくてはなりません。
レギュラーとなって活躍すれば、より好条件の契約を結べたり強豪チームに好待遇で移籍できる可能性があります。
J1リーグで目だった活躍を続ければ、日本代表候補として招集されます。
さらに、ワールドカップのような大きな大会でいいプレーを見せれば、海外クラブからのオファーが届くこともあります。
サッカー選手のキャリアは世界へとつながっていますから、常に上を目指して能力を高めていくことが重要です。
女性でもサッカー選手になれる?
女性でもサッカー選手になることは可能です。
一昔前まで女子サッカーは非常にマイナーな存在でしたが、2011年の女子ワールドカップで女子日本代表「なでしこジャパン」が世界一となったことで一気に注目度が高まりました。
すぐに男子のJリーグと同等の待遇となるのは難しいでしょうが、今後、女子選手がプレーする環境も向上していくことが予想されます。
女子サッカー界で世界のトップに君臨するアメリカやヨーロッパのリーグに挑戦する道も開けるでしょう。
サッカー選手を目指せる年齢は?
サッカー選手になるのに年齢の制限はありませんが、20歳前後でプロになる選手が多いです。
プロ野球選手と同じように高校や大学を卒業するタイミングでプロ入りするケースは多いですが、下部組織の選手であれば、実力次第で中学生や高校生でもプロデビューできます。
実際、日本代表の久保建英選手は、FC東京時代に15歳でJリーグデビューを実現しています。
サッカーは運動量の多い競技であるため、選手としてのピークは20代の後半といわれます。
国内でプロを目指すには、基本的には20代の半ばくらいが年齢的なリミットと考えられるでしょう。
サッカー選手になるには何が必要?のまとめ
サッカー選手になるには、サッカーの基本技術や身体能力がプロの水準に達していることはもちろん、ライバルとの競争に勝ち続ける向上心や、精神的なタフさも求められます。
若いうちから活躍する選手も多く、20代の半ばくらいが年齢的なリミットと言われているため、できるだけ早いうちから実力をつけ頭角を現すことが必要です。