【2021年版】競輪選手の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「競輪選手」とは

「トラックレーサー」と呼ばれる競輪専用の自転車に乗り、レースに出場する。

競輪選手とは、「トラックレーサー」と呼ばれる競輪専用の自転車に乗って、最大9名でレースを行い、着順を競い合う選手です。

競輪は、競馬や競艇、オートレースと並ぶ公営ギャンブルのひとつとして、昔から人々に親しまれてきました。

現在、3000名程度の競輪選手がプロとして活躍しています。

競輪選手になるには、基本的に競輪学校に入校し、約1年間勉強をして卒業後に検定に合格する必要があります。

選手としてデビューしてからは実力を磨き、選手としてのランクアップを目指します。

ランクを上げるほど収入も増えますし、長ければ50歳を超えても現役で活躍する選手がいます。

現在では「ガールズケイリン」と呼ばれる女性専用の競輪レースも開催されており、競輪はますます幅広い人に注目されるようになってきています。

「競輪選手」の仕事紹介

競輪選手の仕事内容

競輪のレースに出場して勝利を目指す

競輪は、競馬や競艇、オートレースと同じく公営ギャンブルのひとつです。

競輪選手は「トラックレーサー」と呼ばれる競輪専用の自転車に乗り、最大9名でレースを行って着順を競います。

レースに勝ち続けることで選手としての「ランク」が上がり、参加できるレースの数が増え、獲得賞金も多くなります。

競輪レースは1年365日、全国のどこかで開催されており、選手は平均して月に2つか3つの開催に出場しています。

レースのない日はトレーニングに励む

競輪選手がレースに出場しない日は、体力維持のために休養やトレーニングを行います。

競輪は非常にハードな競技であり、持久力もですが、それ以上に瞬発力が求められ、とくに下半身を酷使します。

日ごろからの地道なトレーニングが勝利のためには欠かせません。

人気選手になると、試合以外の日を使って、競輪のPR活動や取材を受けるなどの仕事をすることもあります。

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競輪選手になるには

日本競輪学校への入学を目指すことが第一歩

競輪選手になりたい人は、国家試験の「競輪選手資格検定」に合格する必要があります。

この検定試験は誰でも受験できますが、実質的には、競輪の訓練を受けた人でなければ合格が難しいです。

そのため、一般的には静岡県の伊豆にある「日本競輪学校」への入学を目指し、専門的に競輪について学ぶことが、競輪選手になるための第一歩となっています。

日本競輪学校のカリキュラムは約1年で、全員が全寮制で規律正しい生活を送ります。

在校中はさまざまな規則・ルールがあり、競輪の技術を身につけるだけでなく、生活態度まで厳しくしつけられます。

競輪選手としてのデビュー

日本競輪学校で学科や実技を学ぶと、卒業前に競輪選手資格検定を受験します。

合格したら、競技生活に入るために全国各地にある日本競輪選手会のどの支部に所属するかを決めます。

これで選手登録が行われ、晴れてデビューすることができます。

選手になってからは厳しい競争が待ち受けており、地道なトレーニングを重ねながら、レースで勝ち抜くことを目指し続ける日々が続きます。

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競輪選手の学校・学費

日本競輪学校で規律正しい生活を送る

競輪選手の志望者は、国家試験の「競輪選手資格検定」への合格を目指すため、ほとんどの場合「日本競輪学校」に入校します。

日本競輪学校のおもな入学条件は「入学日に17歳以上であること」「高卒同等の学力を有すること」の2つです。

入学試験の方式はいくつかありますが、適性試験では垂直飛びや背筋力といった運動能力、また身体検査、人物考査などが実施されます。

事前に受験科目や合格基準などを確認しておきましょう。

在学期間は通常1年弱で、成績優秀者は半年でも卒業できます。

学費は無料ですが、寮での食費やウェア代などで約100万円かかります。

なお、日本競輪学校在学中は既婚者も含めて全寮制で、帰宅できるのは夏と年末年始の休暇中に限られます。

競輪選手の資格・試験の難易度

日本競輪学校への男子の入学難易度は高め

日本競輪学校の入学試験の倍率と難易度は、男子と女子で異なります。

2020年度入学者を決める入試の結果では、男子の場合、受験者が370名で合格者が70名となっており、合格率は20.5%です。

一方、女子は受験者39名に対して合格者が20名であり、合格率は52.6%です。

男子のほうが入学難易度が高く、現役の競輪選手でも入学試験では2~3回不合格になっている人もいます。

自転車競技の経験者でも、合格するにはかなりの実力が必要とされているため、十分な準備をして臨む必要があるといえます。

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競輪選手の給料・年収

選手としてのランクが上がるほど収入も増える

競輪選手の収入のほとんどは、レースの成績によって得られる「賞金」です。

レースの賞金額はレースのグレードによってさまざまで、また「予選」「特選」「決勝」といったステージによっても大きく異なります。

賞金額が最高のレースは「KEIRINグランプリ」で、このレースで優勝すれば1億円が得られます。

しかし、競輪選手は出場するレースを自分で選ぶことができません。

競輪レースを運営する財団法人JKAが出場選手を選び、出場依頼を行った上で選手側がOKすれば、そのレースへの出場が決定します。

基本的にはランクが高い選手ほど、賞金額も高いレースに参加できるチャンスが増えます。

トップ選手の年収は1億円を超える

競輪選手の平均年収は、男子選手で約1200万円です。

ただし、実力の世界だけに成績によって年収にも大きな格差が出て、最上位のランクの選手が年収1億円を超えるのに対し、最も下のランクの選手だと、年収600万円~800万円ほどとされています。

それでも、他のスポーツと比べても競輪では高収入が期待できるといえるでしょう。

競争は非常に厳しい世界ですが、レースの賞金以外にもさまざまな手当があり、ランクを上げていけば裕福な生活も可能です。

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競輪選手の現状と将来性・今後の見通し

競輪が五輪種目に採用され、競輪人気も徐々に回復

2000年代以降の競輪界の現状は、厳しい状態が続いていました。

最盛期に比べると競輪選手の数や競輪場の数が大幅に減り、レース数の減少や賞金額の低下も続いていたのです。

公営ギャンブルだけに、売上が経済状況に左右されるのは仕方ありませんが、競輪人気をどのように回復させるかが業界の課題となっていました。

こうしたなか、競輪界ではさまざまな改革を行い、イメージガールに女優を起用してPRに取り組んだり、2012年からは女性の競輪選手による「ガールズケイリン」をスタートさせたりして、徐々に競輪人気は回復傾向が見られます。

現在では競輪が「ケイリン」としてオリンピックの正式種目となり、ますます注目度が高まっています。

世界的な知名度も上がり、これから競輪選手を目指す人にとっては、将来性も期待できるといえるでしょう。

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競輪選手の就職先・活躍の場

全国各地の日本競輪選手会支部に所属

競輪選手としてデビューが決まり、競技生活に入る人は、全国各地にある「日本競輪選手会」のいずれかの支部に所属します。

どの支部に所属するかは人によって異なりますが、自分の出身地や、師匠と同じ支部を選ぶことが多いとされています。

これによって選手登録が行われ、競輪のレースに出場できる機会が得られるようになります。

なお、もともと競輪は男子のみが活躍できる競技でしたが、現在では「ガールズケイリン」で女子の競輪選手も増えています。

競輪選手の1日

月に2~3回のレース開催時は選手宿舎に入る

競輪選手の1日は、レースのある日とない日でスケジュールが異なります。

競輪選手は平均して月に2~3回ほど、3日間開催されるレースに出場します。

レース期間中は選手宿舎に入り、八百長防止のために外部との接触や連絡が一切できない環境で生活します。

レースのない日は自宅で待機となり、基本的には体作りのために自主トレーニングを行っています。

ランクの高い選手になると斡旋されるレースも多いため、全国各地を転々と移動しながらホテルなどで生活する場合もあります。

ここでは、レース開催日の競輪選手の1日を紹介します。

8:30 競輪場に移動
11:00 レース開始、仲間の選手のサポート
14:00 レースに出場
15:00 仲間の選手のサポート
18:00 宿舎に戻る
22:00 ウエイトトレーニング
23:00 就寝

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競輪選手のやりがい、楽しさ

レースに勝利し、選手としてのランクを上げていくこと

自転車競技はもともとヨーロッパで非常に人気のあるスポーツであり、時代の流れとともに世界的な人気が広がっています。

2000年のシドニー五輪からは「ケイリン」が正式種目となり、最近では女性の競輪選手も増え、世界を舞台に活躍できるチャンスがあります。

競輪選手にとって、自分のレベルを高めて難易度の高いレースに勝利できることほど、うれしい瞬間はありません。

強くなり、世界の大舞台で活躍するという夢をもてることも、競輪選手の大きなやりがいになっています。

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競輪選手のつらいこと、大変なこと

大きな怪我と隣り合わせの過酷な世界

競輪選手にとって最も大変なのは、常に怪我が隣り合わせであることです。

レースや練習中の接触や、バランスを崩しての落車など、さまざまなリスクをはらんでいます。

路面に叩きつけられたり自転車に激突したりすれば打撲や擦り傷は当たり前ですし、肋骨や指、脚を骨折したり、頭を強打して脳しんとうを起こすこともあります。

とくに競輪選手は鎖骨を骨折することが多く、競輪界では「鎖骨骨折を乗り越えてこそ一人前」ともいわれるほど過酷な世界です。

怪我によっては選手生命はもちろん、自分自身の命にもかかわってくるため、十分に気をつけながらも強い覚悟をもって選手生活を送る必要があります。

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競輪選手に向いている人・適性

瞬発力と体幹の強さがあり、努力を重ねられる人

競輪の特徴は、他の公営ギャンブルとは異なり、自分の体を動力源としてレースを行うことです。

そのため、競輪選手には筋力や運動能力が求められ、とくに「脚力」と「背筋力」はしっかりと身につけなくてはなりません。

また、同じ自転車競技でも、長距離のロードレースでは持久力が重要ですが、バンクでスピードを競う競輪では「瞬発力」が問われます。

さらに自転車を漕ぐときに体がぶれてしまうと、力がうまくペダルに伝わりません。

身体全体をまっすぐに支える背筋力があって体幹が強い人はこの競技に向いているといえるでしょう。

もちろん、競輪選手として必要な能力は、学校に入ってからも習得していけます。

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競輪選手志望動機・目指すきっかけ

競輪に対して感じる魅力は人によってさまざま

競輪選手を目指すきっかけはさまざまです。

比較的早い段階から競輪選手に憧れを抱いていた人は「子どもの頃に競輪のレースを見に行って感動した」「自転車が大好き」「親の勧めがあって」といったケースが目立ちます。

一方、さまざまなスポーツに興味をもつなかで、競輪のスピード感や、危険とも隣り合わせのハラハラドキドキするレース展開などに魅了される人もいます。

競輪は、個人の実力によっては高収入を得やすい職でもあるため、そうした点に魅力を感じて目指す人もなかにはいます。

競輪選手になる理由は、どのようなものでも構いません。

自分の強い意志、志があることは、厳しい選手生活を乗り越えていくための力となるでしょう。

競輪選手の雇用形態・働き方

組織からのあっ旋によってレースに出場する

競輪選手は、全国各地にある日本競輪選手会の支部のいずれかに所属しています。

レースに出るまでの流れとしては、まず「公益財団法人JKA」という組織から、レースのあっ旋に関する通知が届きます。

その内容を選手が確認し、自らレースへの意思表明をすることによて、出場レースが決定します。

競輪は、365日全国いずれかの競輪場でレースが行われています。

ランクの高い選手になると必然的にあっ旋されるレースも多くなるため、全国各地を転々と移動することになります。

競輪選手の勤務時間・休日・生活

レースがない日は体力トレーニングを中心に行う

レースがないときの競輪選手は、基本的に自宅にて待機することになりますが、自由に遊んでいるわけではありません。

ほとんどの選手が、体力維持のために身体を鍛えています。

たとえばレースが開催されていない競輪場でトレーニングを行ったり、スポーツジムで体を鍛えたり、街中や山道を自転車で走ったりするのが定番です。

普段、どれだけ自分を高めておくかが、今後のレースで勝てるかどうかを左右すると思うと、なかなか気が抜けません。

また、人気選手になるとレース以外の時間で取材を受けたり、レース外の期間中に開催されるファンイベントなどで競輪場に行くこともあり、レースがない日にも忙しく過ごしています。

競輪選手の求人・就職状況・需要

競技人口が多く、若者にもチャンスがある

競輪選手の数は、2019年12月の時点で2325人(そのうち女性が135人)であり、日本のプロスポーツでは最も選手数が多い競技です。

また、競輪学校の入試は、たとえば競馬の「騎手」のように若い人しか受験できないという制限がないため、何度も挑戦することが可能です。

年齢を重ねても、努力次第でチャンスを掴める可能性は十分にあります。

ただし、競輪選手はほかのスポーツと同様、個人の実力が問われる厳しい競争の世界です。

競輪選手になるのも大変ですが、デビューできたとしても、それからどれだけ活躍していけるかは自分次第です。

競輪選手の転職状況・未経験採用

年齢を重ねてからでも転職のチャンスはある

すでに社会人経験があって競輪選手に転職したい人は、学生から目指す若者と同じように、まず日本競輪学校に入学する必要があります。

日本競輪学校入学のための年齢上限などはとくに設けられていないため、転職を目指す人でも、何歳になってもチャレンジすることは可能です。

実際に、過去には会社員や公務員などから転職して競輪選手になった人もいますし、他のスポーツで活躍してきた選手が競輪選手に転職するケースもあります。

競輪選手のなかには50歳を超えても第一線で活躍する人もいます。

競技のなかでは引退までの時間が長いため、肉体を生かして「第二の人生」を目指す人にも向いています。

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競輪選手の足の筋肉

筋肉の柔軟性を備えた太ももをつくる努力が求められる

競輪選手は強靭な肉体をもっていますが、とくに発達している部位は「太もも」です。

競輪選手の太ももは、まるで丸太のような太さであり、男子であれば太ももが60cm以上ある選手はざらにいます。

しかし、ただ太ければいいというわけではありません。

太さに加えて筋肉の柔軟性が重要で、近年の競輪界においてはその考え方が常識です。

そのため、競輪選手はいかに太ももの筋肉を柔らかく保つかに力を入れて、ストレッチやトレーニングを行っています。

なお、第一線で活躍する競輪選手は、太ももの前側の筋肉よりも裏側の筋肉の方が発達しています。

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