プロ野球選手の平均身長・必要な体格は?

プロ野球選手の平均身長は180cm超

プロ野球選手の平均身長は180.8cm、平均体重は84.2kgです(2019年シーズン)。

たとえばサッカーのJリーグの平均身長は180cmに達していませんから、平均身長は野球選手の方が高く、体重もサッカー選手よりもかなり重くがっちりとした体形の選手が多い傾向にあります。

プロ野球では9月ごろに入団テストを行う球団がありますが、参加資格は年齢制限だけでなく、「身長175cm以上」といった身長の基準を設けている球団もあります。

身長が低いというだけで入団テストを受けることができないこともあるわけですから、175cm以上というのがプロ野球選手としての一つの基準と言えるでしょう。

スカウトが高校生や大学生をチェックする場合にも、身長は一つの基準となっています。

とくに技術的にまだ未熟な部分の多い高校生に関しては、身長のある選手のほうが将来性も高いという見方がされることが多いです。

実際にプロ野球でトップレベルの選手は身長180cm以上の選手が圧倒的に多いですから、スカウトも将来のスター候補として、身長が高いタイプの選手に目がいくのです。

小柄でもプロ野球選手になれる

160cm台のプロ野球選手もいる

身長が175cm以下の選手は絶対にプロ野球選手になれないのかというと、もちろんそうではありません。

プロ野球界には育成枠も含めて約900人の選手がいますが、そのうち100人ほどは174センチ以下で、160cm台の選手も15名ほど存在します。

少数派ではありますが、小柄な選手でも体格のいい選手にはない特徴や武器があればプロ野球の世界で活躍することができるということです。

現在、日本のプロ野球界で最も小柄なのは埼玉西武ライオンズの水口大地選手で身長は163cm、体重が70kgです。

身長は日本人の一般男性の中でも小柄な方ですが、50メートル走5秒8という俊足を武器に独立リーグでの活躍が評価されてプロ入りしました。

将来的に1番や2番を打てる俊足巧打のタイプとして評価されれば、小柄でもドラフト指名されることがあります。

大学生や社会人は実績と実力次第でプロを目指せる

とくに大学生や社会人の場合、実績があれば身長はほとんど問題になりません。

投手の場合は基本的に180センチ以上の選手が多いですが、大学生や社会人からプロ入りする投手には小柄な選手もそれほど珍しくありません。

東京ヤクルトスワローズの小川泰弘投手は171cm、同じく東京ヤクルトの石川雅規投手は167cmという身長ですが、ともに大学時代にドラフト指名を受けてプロ入りしました。

小柄でも球界を代表するような選手は存在しており、実力さえあればプロ野球の世界で成功することは可能です。

筋肉量はポジションや選手タイプによる

プロ野球選手になるには、どれくらいの筋肉量が必要なのでしょうか。

筋肉の量については、ポジションや選手のタイプによっても異なるため一概には言えません。

一般的に投手はあまり筋肉を付け過ぎないほうがいいと考えられています。

投手の場合は筋肉を付け過ぎてしまうと体のしなやかさが失われ、ボールの質が悪くなる場合もあるからです。

一方で長打力が持ち味の打者であればパワーが必要ですから、ある程度の筋肉を付ける必要があると考える選手が多いでしょう。

同じ野手の中でもホームランバッターと俊足を武器とする選手では必要な筋肉も違いますから、ポジションや選手としての特徴を考えてどういった体を作るべきかを判断します。