プロボクサーの練習方法・トレーニングの内容

試合時間を意識したトレーニング

プロボクサーのトレーニングは、所属するボクシングジムで行うのが通例です。

コンディションを考えて疲れがたまっている場合にはオフにすることもありますが、基本的には毎日ジムに通い、少なくとも1時間~3時間ほどは汗を流します。

ジムでのトレーニングは、「1ラウンドが3分でインターバルが1分」というボクシングの試合時間に合わせて行われることもあります。

ボクシングジムにはインターバルカウンターと呼ばれるタイマーがあり、3分と1分を交互に刻んでいきます。

それに合わせてトレーニングを行うことで、試合での時間感覚を養うとともに、実戦に備えることができます。

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筋力と持久力の強化は不可欠

ボクシングは筋力や持久力といった基礎体力が非常に重要な競技です。

相手にダメージを与える有効なパンチを決めるにはもちろん筋力が必要ですし、反対に相手のパンチによって受けるダメージを最小限に抑えるためにの筋力も求められます。

ボクサーにとって、とくに重要な筋肉は腹筋です。

ボクシングならではの腹筋トレーニングとして、練習相手にパンチを腹部に連続して打ち込んでもらうことで腹筋を強化する練習方法があります。

持久力を強化するトレーニングとしてはジムで縄跳びを行うことがよくありますが、ジム以外では毎日のロードワークが欠かせません。

スタミナをつけるために5~10キロの距離を毎日走っているボクサーが多く、選手によって仕事との兼ね合いなどにもよりますが、朝にロードワークを行うことが多いです。

トップ選手になれば最長で12ラウンドを戦うことになりますから、テクニックがあってもスタミナがなければ試合に勝つことはできません。

パンチの打ち方を体に染み込ませる

もちろんボクシングのテクニックを磨くトレーニングも重要です。

ボクシングはフットワークを使って相手に効果的なパンチを入れる競技ですから、ウォーミングアップからパンチの打ち方を体に染み込ませるメニューが豊富です。

ボクシングジムには必ず全身が映る大きな鏡があり、その前で自分のフォームをチェックしながら、さまざまなバリエーションのパンチを打っていくシャドーボクシングで基礎をつくります。

さらに、サンドバックやパンチングボールなどに向かって打ちこむことでパンチ力や反射神経、スタミナなどを高めていきます。

その後はリングに上がってトレーナーにミットを構えてもらい、ミット打ちの練習を行います。

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実践感覚をやしなうスパーリングが重要

しかし、シャドーボクシングやサンドバック、パンチングボール、ミット打ちといったトレーニングだけではボクシングは強くなりません。

試合に勝つには相手との駆け引きや試合勘が重要になりますから、マスボクシングやスパーリングといった実戦形式のトレーニングも必須です。

マスボクシングはお互いに相手にパンチを打ち込まずに寸止めをする練習方法で、実戦的な攻撃や防御の技術を身に付けるトレーニングです。

スパーリングは相手にパンチを当てにいく最も実戦に近い練習で、ボクサーにとっては不可欠なトレーニングの一つです。

また、本番の試合で平常心を保つためにメンタルトレーニングに取り組んだり、呼吸法などを取り入れている選手も多くいます。