陸上選手の給料・年収・待遇

陸上選手の収入の仕組み

陸上選手の収入は、企業の陸上部員か、プロ選手かによってかわります。

まず、企業の陸上部員の場合は、所属する企業の社員として給料をもらいます。

企業によっては、大会で活躍した時に報奨金などをもらえる場合もあります。

一方で、プロ選手の場合は、月ごとにもらえる固定の収入はありません。

大会に招待された場合の招待料や、スポンサー契約料、イベントなどの出演料などで収入を得ることになります。

金額は契約によって決まるため、実力と共に人気を獲得していく必要があります。

陸上選手の平均年収・収入

日本の陸上選手の大半は企業の陸上部員

企業に所属する選手には、社員選手と契約選手の2通りあります。

社員選手は、配属先もあり、通常は午前中に働き、午後から練習します。

大会期間中や大会が近づくと仕事を免除されますが、基本的に仕事をしながら、競技生活をサポートしてもらうというパターンです。

それに対して、契約社員は仕事をする必要がありません。企業のサポートを受け、競技生活に専念できますが、選手を引退すると企業との契約も切れます。

陸上競技の強い企業は、契約選手が多いです。

企業所属選手の年収

社員選手の収入は、同期社員と同等の基本給+競技者手当です。

基本給の額は企業によって違いますが、いわゆる一般社員やOLと同程度です。

就職1年目で年収200万〜300万円あたりです。

競技者手当ての額は、成績によって変わります。

大きな大会で活躍する選手は、競技手当ての分だけ一般社員より給料は少し多いようです。

ただし、会社によっては、社員選手の場合、競技者手当てのないところもあります。

契約社員の給料は、基本給が社員選手の基本給よりも少し高くなっているところが多いようです。

また、大きな大会で活躍したときの競技者手当てや報奨金も、社員選手よりは多いようです。

企業によって差がありますが、大きな大会で上位入賞すれば、数十万円の報奨金が出されるといわれています。

陸上選手のトップ選手の年収

他の人気プロスポーツと比べると少なめ

世界の陸上選手で、最も稼いだ選手の一人に、男子100mの世界記録(9秒58)をもつウサイン・ボルト選手(ジャマイカ)がいます。

2016年の年収は約34億円と報道されています。

賞金レースの賞金に加え、スポーツ用品メーカーやクレジットカード会社などとのスポンサー契約で莫大な収入を得ています。

しかし、サッカーや野球、バスケットボール、アメリカンフットボール、ゴルフなど、他の人気プロスポーツと比べると、陸上のプロ選手の年収は低めです。

実際、スポーツ大国のアメリカでも、陸上選手がプロとして稼ぐのは大変といわれています。

日本の陸上のプロ選手は一握り

日本の陸上選手で、過去にプロ宣言をした選手は限られます。

また、あくまで推定ですが、年収も数百万円から数千万円と見られています。

日本では、陸上の大きな大会も少ないので、プロとして生活しようと思えば、海外の大会を転戦しなければなりません。

そういう苦労も考えると、プロになりたいという人は少ないです。

陸上選手の待遇の特徴

引退後は社業に専念する選手もいる

企業の陸上部員として引退までいた場合は、会社に残って仕事をすることも多いです。

箱根駅伝の5区山登り区間で快走を見せ「山の神」と称された、柏原竜二選手もその一人です。

柏原選手は大学卒業後に富士通に入社し、陸上競技部に入部。

しかし、相次ぐ故障に悩まされて2017年、27歳で現役を引退します。

その後、陸上教室やゲストランナーなどもこなしながら社業に専念。

さらに、2019年からはアメリカンフットボールチーム「富士通フロンティアーズ」のマネージャーに就任しました。

社会人のアメリカンフットボールリーグの最高峰Xリーグで優勝するなど強豪チームとして知られるチームのスタッフとして、活躍されています。

知名度を生かしてタレントとして活躍

プロランナーとして活躍し、現役を引退した選手たちは、その知名度を生かしてスポーツコメンテーターやタレントとして活躍しています。

たとえば、高橋尚子さんは国内外で行われるマラソンの中継で解説を務めています。

また各地で行われるマラソン大会のゲストランナーやアンバサダーなど、陸上の楽しさを伝える存在としても活躍されています。

そのほかにも、選手の内面まで迫る丁寧な取材と、優しくもキレのある語り口でおなじみの増田明美さんも、現役引退後に解説者、タレントとして成功している例です。