ヨガインストラクターになるには
ただし、ヨガに対する確かな知識や、わかりやすい指導などが求められます。
そのために、民間団体が認定する資格や養成スクールに通うひとも少なくありません。
この記事では、ヨガインストラクターになるために必要なことを解説します。
目次
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ヨガインストラクターになるには
ヨガインストラクターという職業では、なるために必要な資格や、進学・卒業しなくてはならない学校がありません。
したがって、誰でも何歳でも、ヨガインストラクターを目指すことが可能です。
学歴もほぼ問われないと考えておいてよいでしょう。
しかし、もちろんヨガインストラクターとして身につけておくべき知識や技術は存在します。
それを持っていなければ、どこのヨガスクールもヨガスタジオも、ヨガインストラクターとして雇ってはくれないでしょう。
たとえ自分でヨガスクールを開業したとしても、確かな知識や、わかりやすい指導ができなければ生徒は集まりません。
ヨガインストラクターは「先生」と呼ばれる種類の仕事の一種です。
ヨガを生徒に正しく教えるには、まず、しっかりとしたヨガの知識や技術、そして十分な経験を積んでいく必要があるといえます。
ヨガインストラクターになるために勉強すること
身体の動きについて
ヨガインストラクターになるためにまず勉強することのひとつが、ヨガをするための独特のポーズや呼吸法についてです。
ヨガのポーズの種類は8万以上にものぼるといわれており、それら一つひとつを少しずつ覚えていき、その意味まで理解するにはかなりの時間がかかります。
また、人間の身体に直接かかわる職業だからこそ、解剖学など、身体の構造や機能についても知ることが欠かせません。
生徒さんをケガさせないように、正しい筋肉の使い方をしっかりと理解しておく必要があります。
ヨガの基礎的な知識や技術を身につけたら、それをレッスンでどうプログラムしていくかといったことも勉強します。
生徒さんへの声のかけ方、「アジャストメント」といわれるサポートの仕方も必ず学びます。
精神的なものの勉強も必要
ヨガは「精神」や「スピリチュアル」といったものに深くつながっており、そうした方面の学びを深めていくことも大事な勉強です。
瞑想や哲学についての勉強をすることもありますし、ときに自然科学や物理学・宇宙の神秘といった方面の内容に触れることも、ヨガを本質から理解していくためには重要になってきます。
ヨガは非常に奥深く、一生かけて追求している人も大勢います。
ヨガインストラクターの資格・難易度
ヨガインストラクターには国家資格がありませんが、民間団体が認定する資格が複数存在しています。
最低でも、どれか一つの資格を取得しておくと、就職・転職時などにヨガインストラクターとしての知識や技術を証明しやすくなるでしょう。
とくに有名なのは、海外でも通用する「全米ヨガアライアンス」という資格です。
この資格を取得すると、日本国内はもちろん、世界70ヵ国以外でヨガインストラクターとして働く道も開けます。
全米ヨガアライアンスを含め、各種ヨガインストラクターの資格の大半は、ヨガインストラクターの養成スクールや養成講座のカリキュラムを修了することで取得可能です。
ヨガインストラクターになるための学校の種類
ヨガインストラクターになる方法はひとつではありませんが、まず、自らがヨガを知ることが大事です。
ヨガのレッスンを受けてヨガの世界に触れてみるとよいでしょう。
そのうえで、ヨガインストラクター養成スクールや養成講座を受講し、指導に関する基礎的な知識や技術を身につけていくのが一般的な方法です。
ヨガインストラクターに必要な知識・技術を学ぶ方法は、
- ヨガインストラクターの養成スクール・講座を受講する
- 通信講座を利用して自分で学ぶ
など大きく分類すると2つあります。
ヨガインストラクターの養成スクール・講座を受講する
ヨガインストラクター養成スクールや講座は、さまざまな会社や認定団体が開講しています。
ものによってカリキュラム内容が異なり、修了後に得られる資格の種類などにも違いがあります。
ヨガの基本的な考え方は変わるものでありませんが、ヨガには多くの流派や種類があるため、自分がどのようなヨガを教えたいかを具体的に決めて、慎重に選ぶようにしましょう。
通信講座を利用して自分で学ぶ
通信講座の場合は、自宅にいながらヨガを学べる手軽さがあります。
しかし、他の人に指導するためには、実際にヨガの先生がどのような教え方をしているかを参考にしたいものです。
時間がない人にとって通信講座は便利ですが、できるだけヨガスクールにも通って指導現場を見ておくのが望ましいでしょう。
ヨガインストラクターになるためにはどんな学校に行けばいい?(スクール、養成講座)
ヨガインストラクターに向いている人
- 自分自身がヨガを好きなこと
- 継続的にスキルを磨ける人
- 普段から美容や健康に対する意識が高い人
- 体力づくりに前向きに取り組める人
- コミュニケーション能力がある人
ヨガインストラクターを目指すのであれば、まず自分自身がヨガを好きなことが大前提といえるでしょう。
「好きこそ物の上手なれ」ということわざもありますが、指導する立場として、継続的にヨガのスキルを向上させていく姿勢は大切です。
ヨガが好きな人は、普段から美容や健康に対する意識が高いという傾向があります。
そんな生徒さんにヨガを教えるのですから、自分自身も日常的に美容や食事内容・健康に気をつけて、健やかな生活を送れる人が、ヨガインストラクターに向いています。
「先生のようになりたい」と生徒が思ってくれる、そんな美しいスタイルや姿勢を維持するように心がけたいものです。
そのほか、インストラクターは1日に何時間もヨガの指導を行うため、柔軟性だけでなく、持久力や筋力なども求められます。
身体を動かすことが好きで、体力づくりに前向きに取り組める人のほうが適しているといえます。
また、この仕事では生徒さんとのコミュニケーションも大事になってくるため、「ヨガの魅力や楽しさを伝えたい」という熱意がある人が望ましいです。
ヨガインストラクターのキャリアプラン・キャリアパス
就職先・活躍の場は?
ヨガインストラクターの大半は、
- ヨガ専門のスタジオ
- スポーツクラブ
- 地域のカルチャースクール
などで仕事をしています。
こうした場所におけるヨガインストラクター募集の求人を見つけて応募することで、インストラクターとして働く道が開けます。
なお、ヨガインストラクターは、この仕事を専業とする人のほか、他の職業と兼業している人もいます。
たとえばセラピストやダンサーなど、身体に関わる他の職業と、ヨガインストラクターの2つの顔を持っている人も珍しくありません。
独立・開業を目指していく人も
ヨガインストラクターは、正社員としてヨガスクールなどに勤務する人だけでなく、独立してフリーランスとして活動していく人も少なくありません。
たとえスクールでレッスンをしているインストラクターであっても、契約の形は業務委託で働くフリーランスということもよくあります。
このほか、生徒さんの家で出張レッスンをしたり、開業して自宅でヨガ教室を開き、自ら生徒を集めて指導にあたるような人もいます。
特定の企業などに所属するだけでなく、さまざまな働き方ができるのがヨガインストラクターの特徴です。
「教えること」を突き詰めていく
ヨガインストラクターになってからも、よりよい指導ができることを目指して勉強を続けなくてはなりません。
たとえば、インストラクター自らがヨガ教室に通うこともありますし、ティーチングに特化した講座を受けて、レベルアップに励むこともあります。
他のインストラクターの指導を受けてみると、「ここはもう少しこうしたほうがわかりやすいな」など、普段教えているだけでは気付かなかったことにも気づけるようになるものです。
ヨガインストラクターにゴールはありません。
高い向上心を持って、より多くの生徒に信頼されるインストラクターを目指していく努力が大切です。
ヨガインストラクターを目指せる年齢は?
何歳でもヨガインストラクターになれる
ヨガインストラクターはさほど年齢を問われない職業であるといえるでしょう。
身体を動かす以上、健康的であることは重要ですが、若くなければできない仕事というわけではありません。
実際、40代以上の現役インストラクターもたくさんいますし、元気でしっかりと身体を動かせさえすれば、50代以上になっても第一線で活躍することは不可能でありません。
最近では「シニアヨガ」と呼ばれるような高齢者を対象とするヨガも普及しており、ヨガは若い人だけが楽しむものではなくなっています。
また、この仕事では正社員以外に、パートタイムやフリーランスで働くこともできるため、キャリアを積んでいくなかで柔軟に働き方を変えていくようなことも可能です。
働きながらヨガインストラクターを目指す人も
まったく違う職業に就いている人が、ヨガインストラクターへの転身を目指して働きながらヨガの勉強をするケースもあります。
ヨガインストラクターの養成スクールや養成講座はたくさんの種類があり、平日の夜間や週末を使って、あるいは通信講座の形で自宅で好きな時間に学べるようなものもあります。
仕事を続けながらでも、ヨガインストラクターの勉強をすることは十分に可能です。
ただし、多くの人がまずはヨガスタジオや教室に通ってヨガの基礎的な知識やスキルを身につけ、その後、ヨガインストラクターの養成コースを受講しています。
自分に合うヨガの種類や、理想のヨガインストラクターの姿をイメージするためにも、ヨガインストラクターの勉強を専門的にはじめる前に、一度は生徒としてヨガのレッスンを受けておいたほうがよいでしょう。
ヨガインストラクターは高卒から目指せる?
ヨガインストラクターは、もともと学歴が問われる職業ではありません。
どれだけヨガに興味を持ち、ヨガの知識や技術を磨いていけるかが、ヨガインストラクターとして活躍する第一歩といえます。
またヨガの魅力を人々に伝えたい気持ちや、ヨガを通して多くの人を元気にしたいといった気持ちがあれば、中卒であろうと高卒であろうと、ヨガインストラクターを目指すことが可能です。
あとはヨガインストラクターになってからも日々の経験からさまざまなことを学び、自主的にヨガの勉強や練習を続けて、人間性を深めていく努力ができれば問題ないでしょう。
ヨガインストラクターの資格取得を目指すにあたっては「20歳以上」などの条件が掲げられるものもありますが、学歴の制限は普通ありません。
ヨガインストラクターになるにはのまとめ
ヨガインストラクターは、なるために必要な資格や、進学・卒業しなくてはならない学校はありませんが、まずはしっかりとしたヨガの知識や技術そして十分な経験を積んでいく必要があるといえます。
国家資格はありませんが、民間団体が認定する資格が複数存在しており、とくに有名なのは海外でも通用する「全米ヨガアライアンス」という資格です。
ヨガインストラクター養成スクールや講座は、さまざまな会社や認定団体が開講しているため、自分がどのようなヨガを教えたいかを具体的に決めて、慎重に選ぶようにしましょう。