バレーボールの審判になるには
バレーボールの審判で生活はできない
日本のバレーボールの審判員で、審判としての収入のみで生活している人はいません。
日本のトップリーグであるVリーグや国際試合の審判をしても、報酬はおよそ1日当たり数千円となっています。
交通費やお弁当が出る場合も多いようですが、収入としてはアルバイト代ほどにしかなりません。
さらに、バレーボールの試合はほとんどが週末に限られますから、バレーボールの審判を本職にすることは現実的ではありません。
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審判の資格は6種類
Vリーグをはじめ、国内のバレーボール各種大会で審判員を務めるためには、公益財団法人「日本バレーボール協会」の公認資格を取得する必要があります。
公認資格には「名誉審判員」「A級審判員」「A級候補審判員」「B級審判員」「C級審判員」「レフェリーインストラクター」の6種類あります。
「C級審判員」は、小学生から高校生までの試合で審判を務められます。
「B級審判員」は小学生から大学生まで、そして「A級審判員」は小学生からトップリーグであるVリーグまで国内すべての試合で審判を務められます。
さらに、国際バレーボール連盟公認の「公認審判員」となると、アジア大会や世界選手権、オリンピックといった国際大会でも審判をすることが可能です。
資格の取得方法
C級審判員
C級審判員の資格は、都道府県のバレーボール協会で実施される講習会を受講し、筆記試験に合格すれば取得できます。
協会によっては筆記試験に加えて実技試験があるところもあり、応募条件は18歳以上となっています。
B級審判員
B級審判員の資格も、都道府県のバレーボール協会で実施される講習会を受講し、筆記試験と実技試験に合格すると取得できます。
応募の年齢制限は20歳以上、40歳以下です。
A級審判員
A級審判員の場合は、各都道府県バレーボール協会の推薦を受け、日本バレーボール協会主催の講習会を受講すると「A級審判員資格取得講習会(A級審査会)」に参加可能です。
そこで「極めて優秀」と評価されれば、A級審判員として認定されます。
A級審査会で「極めて優秀」と評価されなくても、「優秀」と評価されれば「A級候補審判員」と認定されます。
「A級候補審判員」は全国を9つに分けたブロック大会(天皇杯・皇后杯のブロック予選など)以上の試合で実績を積むと、A級審判員として認められます。
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国際審判員になるには
国際バレーボール連盟の公認審判員になるにはまず、「公認審査員候補」を目指さなくてはなりません。
「公認審査員候補」となるには、各ブロックから推薦されて日本バレーボール協会が開催する「I(アイ)スクール研修会」に参加する必要があります。
そのスクールで2年以上活動し、英語力検査で合格すれば、日本バレーボール協会が国際バレーボール連盟へ推薦してくれます。
世界各国で開催されるIRCC講座を受講すると、公認審査員候補になれます。
国際審判員候補として実績を積み、3試合以上の公式記録を提出すると「国際審判員」として認められます。