競輪選手に転職できる?

転職を目指す人にも門戸は開かれている

競輪選手になるには、国家試験の「競輪選手資格検定」に合格する必要があります。

この資格検定に合格するには、実質的に日本競輪選手養成所に入学して1年間学ぶことが前提条件です。

競輪選手に転職したい人も、まずは日本競輪選手養成所の入学試験を受けて入学する必要があります。

日本競輪選手養成所の受験資格は入学日に17歳以上であること、そして高校卒業と同等以上の資格を有することという2点がおもなもので、年齢の上限などはありません。

転職を目指す人も年齢などに関わらず日本競輪選手養成所の受験にチャレンジすることは可能で、実際に会社員や公務員などから転職して競輪選手になった人も少なくありません。

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日本競輪選手養成所への入学は狭き門

日本競輪選手養成所に入学するための扉は誰にでも開かれていますが、実際には入学試験に合格するのは簡単ではありません。

2020年度の入学者を決める入試の結果を見ると、男子の合格者は70名となっており合格率は20.5%です。

自転車競技の経験者や運動能力に自信のある人が集まったなかで、狭き門をくぐって養成所に入学できるのは5人に1人程度ということです。

日本競輪選手養成所の入学試験は技能試験の合格基準がかなり高く、国体の高校男子の部で入賞できる程度の実力がなければ合格できません。

高校、大学などで自転車競技を経験しているアマチュア選手たちが必死でトレーニングをして受験にのぞみますが、それでも合格できずに何度もチャレンジしている人は数多くいます。

年齢制限がないので転職希望者にもチャンスは広がっていますが、自転車競技の実力者かかなりの身体能力の持ち主でなければ、日本競輪選手養成所に入学することは簡単ではありません。

しかし、実際に自転車のトレーニングを始めて1年以内に日本競輪選手養成所の入学試験に合格した人もいますから、自信のある人はチャレンジする価値があるでしょう。

女子は男子よりも入試の倍率が低い

女子の場合は日本競輪選手養成所の入試受験者が少なく、男子の10分の1程度しかいません。

そのため、2020年の合格者は20名で、合格率は52.6%と男子よりもかなり高くなっています。

女子の倍率は例年、おおよそ2倍となっており、転職して競輪選手を目指す人にとっても男子より実現可能性は高いといえます。

実際、2011年に女子の第1期生として日本競輪選手養成所の入試に合格した高松美代子選手は、入学時点でなんと年齢が49歳でした。

高松選手は、前職は小学校の臨時教員で、その後は結婚をきっかけに専業主婦を長くしていたという異色の経歴の持ち主です。

2012年に養成所を卒業して無事に競輪選手として登録され、50歳でデビューを飾りました。

高松選手の例は競輪選手への挑戦は何歳からでも可能だといういい例で、とくに女性には競輪選手への道が常に開かれているといえます。

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競輪選手への転職には相当な覚悟が必要

競輪選手への転職は可能はありますが、日本競輪選手養成所への入学は狭き門であり、転職は容易なことでないのも事実です。

晴れて養成所に入学できたとしても、運動能力や基礎体力が十分に備わっていなければ授業についていけない可能性もあります。

また、養成所を卒業して競輪選手になってからも、完全な実力の世界ですから成績が振るわなければ収入も上がっていきません。

競輪選手への転職を目指すなら、高い運動能力と基礎体力があったうえで、相当の覚悟を持って挑戦するべきです。