レーサーの現状と将来性

レーサーの現状

国内人気が低迷するF1

カーレースの最高峰であるF1は、かつては日本国内でもトップクラスの人気スポーツでした。

1980年代、日本の自動車メーカーであるホンダがF1に参戦したことが一つのきっかけとなって人気に火がつきましたが、近年は人気低迷が叫ばれています。

日本でF1の人気が低下傾向にあるのは、日本人ドライバーが参戦していないという現状が大きく影響しています。

これまでに日本人のドライバーは計19人がF1に参戦してきましたが、優勝した選手は一人もいません。

世界的なスターが生まれていないこともF1人気が低下した一因と考えられています。

オートレースの人気もピーク時から低下

オートレースについても、かつてに比べると人気が低迷しているのが現状です。

日本の公営ギャンブルは、競馬以外は人気低下の傾向があり、オートレースも例外ではありません。

2016年にはオートレース発祥の地といわれる船橋オートレース場が廃止されるなど、一時はオートレースの存続の危機もさけばれました。

現在、オートレース界では売上額を回復させるためにさまざまな試みが行われているところです。

レーサーの今後の動向

カーレースの盛り上がりは自動車産業の景気次第

カーレースは自動車を使う競技であるため、自動車産業から多額の資金が出されています。

スポンサーやチーム経営などの形で、自動車メーカーやタイヤメーカー、自動車部品メーカー、石油会社などがカーレースに参戦しています。

1950年代から右肩上がりで成長してきた自動車産業ですが、日本では1990年代のバブル崩壊で大きな痛手を受けました。

さらに、2000年以降も世界的な不況の影響を受け、2009年にはダカールラリーから名門だった三菱が撤退するなどの影響が出ています。

F1においても日本の自動車メーカーであるトヨタが撤退して大きなニュースとなりました。

経営状況が悪ければ経営を立て直すためにカーレースへの出費を抑える傾向があるため、レース界にとって自動車メーカーの不振は大きな痛手になります。

今後のカーレースの盛り上がりも、自動車産業の景気によって左右される面があるでしょう。

売上高が回復しつつあるオートレース界

ピーク時に比べて人気の低迷が続き、存続の危機ともいわれることもあったオートレース界ですが、近年は売上高がやや回復傾向にあります。

オートレース場への入場者の数は回復していないものの、時代の変化によってインターネット販売による売上が増えているため、全体の売上高は右肩上がりです。

また、ミッドナイトレースが本格的に実施されるようになったことも売り上げアップに大きく貢献しており、レース場は無観客としてインターネット販売のみのレースも行われるようになっています。

オートレース場に足を運ぶ人はこれからも増えないことが予想されますが、インターネットの普及によってオートレース界も新しい時代を迎えようとしています。

レーサーの将来性

F1などのカーレース、公営ギャンブルであるオートレースともにピーク時にくらべて人気が下降傾向にありますが、根強いファンが多くいるのも事実です。

その証拠に現在もF1界の世界トップレベルのレーサーたちは数十億円の年収を得ていますし、オートレーサーたちも高収入です。

カーレースは世界的に人気が高いこと、オートレースはインターネット販売という新しい時代を迎えたことで、将来に明るい兆しもある業界といえます。