騎手に向いている人・適性・必要な能力

騎手に向いている性格・適性

強い闘争心と共にフェアな心が必要

競馬は、最大18頭で着順を争うレースですので、競争心、闘争心の強い人でなければ勝てません。

また、落馬事故に巻き込まれ、馬に蹴られると、大けがをすることがあったり、死亡事故も起きています。

脚や腕を骨折することも珍しいことではなく、馬に乗ることが少しでも怖いと思っていては、騎手は務まりません。

強い気持ちの持ち主であることも重要です。

レース中はかなりのスピードにのって、冷静に周りの馬や騎手の様子、自分が乗っている馬の状態を把握する必要がありますので、広い視野が必要になります。

とくに競馬の場合、他の競走馬、騎手との駆け引きも非常に重要になってきます。

はじめから逃げの姿勢で行くのか、後から追い上げる作戦で行くのか、乗っている競走馬の特徴はどうか、などたくさんの情報を分析する能力も必要になります。

馬の能力を最大限に引き出すために騎乗のテクニックも磨かなければいけません。

また、競馬はスポーツの一種ですから、さまざまなルールがあります。

騎手たちには、「お互いに命を預けている」という意識がありますから、強い闘争心がありながらも、ルールを守り、フェアな心をもつ人でなければ、騎手仲間はもちろん、競馬界で働く人たちからも受け入れられません。

実際、レースで他の馬の進路妨害をするなど、危険な行為があった場合、レース直後の検量室で、進路妨害をされた騎手が声を荒げて抗議することもあります。

公営ギャンブルなので公正な心の持ち主

競馬は、公営ギャンブルの一つです。

多くの競馬ファンが、勝ち馬を予想し、馬券を購入しています。

万に一つの不正も許されません。

どんな疑わしい行為もしないという公正な気持ちが必要です。

騎手になるには

騎手に必要なスキル・能力

小柄で運動能力が高い

騎手に必要な能力として、小柄で運動能力が高いことがあります。

レースでは、時速60キロ〜70キロで疾走する馬の背中に乗り、バランスを取りながら馬を操ります。

レース中、馬上はとても不安定です。

その馬上で自分の体を無意識にコントロールしながら手綱をさばくには、それなりの運動能力やバランス感覚が必要です。

馬が速く走るには、騎手の体重も軽い方が有利です。

騎手養成学校の入学条件にも年齢による制限体重が設けられていますし、騎手になってからも、50キロ前後の体重を維持するか、レース当日に50キロ前後に減量しなければなりません。

自分の体調管理は非常に重要になってきます。

時には絶食や激しい運動をして体重管理をする必要もありますし、そもそも小柄で体重の軽い人でなければ、騎手になることができません。

馬のことが好きであること

騎手のおもな仕事は、馬に乗ってレースに参加すること、それにレースに備えて馬の調教をすることです。

馬と一緒にいる時間も長いし、馬と意思を通わせることも大切です。

レースで最高のパフォーマンスを出すには、日頃の馬の調教を通じて信頼関係を築くことが求められます。

そのためには、馬のことが好きでなければ、騎手は務まりません。

武豊騎手は、騎乗している際に馬の息遣いを聞いているそうです。

また、馬を追っている時も、手綱を限界まで張った状態にせずに、少し余裕を持たせています。

こうすることで、馬が首を使いやすくして推進力を発揮しやすい状態を保つとのことです。

馬が好きだからこそ沸き上がるあくなき探究心は、引退まであなたを向上させてくれることでしょう。

騎手に向いていないのはどんな人?

騎手は結果を残さなければ、騎乗の依頼がこない厳しい世界です。

そうした勝負の世界に身を置きながら、公営ギャンブルの担い手として、公正な人間でいなくてはなりません。

過去に、こうした品位にかける行為をしたがゆえに騎手免許を剥奪された人はいます。

華やかな世界である一方で、こうした世界に飲まれてしまわないよう、強い心を持った人でなければ、騎手という仕事は務まりません。