水泳選手の進路の決め方

選手養成は小学生から

水泳選手は、小学校の低学年の頃から選手養成が始まっています。

地元のスイミングスクールに入った幼稚園児や小学生が将来性を見込まれたら、選手育成コースに勧誘され、本格的な練習を始めます。

また、大会で好成績をあげた小学生は、オリンピック選手を輩出している大手スイミングクラブから勧誘されることもあります。

ただし、どのスポーツにも共通しますが、小学時代は、体の大きい子や体力のある子が強いものです。

そのため小学生のころに目立たなくても、中学、高校と進むにつれ、頭角を現す選手の方が多いようです。

中学校への進学

中学では、それまで通っていたスイミングスクールやクラブに所属する選手が多いです。

その場合、中学は公立でも、私立でも、さらには水泳部の有無にも関係なく進学先を選んでいます。

中学から、一年中泳げる室内プールをもっていたり、近くに大手スイミングスクールのある私立中学に進む人もいます。

そういう中学は、たいてい中高一貫校で、高校も水泳の強豪として有名です。

練習環境や指導者を求めて、中学のうちから入学する選手もいるということです。

ただし水泳の強豪校は、毎年、高校でも強い選手を推薦入学させています。

中学から内部進学しても、同じ水泳部に強い選手が多くなり、大会に参加できなくなる例が多いようです。

高校への進学

水泳選手は、高校進学で大きく3つのコースに分かれます。

1つは、高校に進学しても、高校の水泳部には入らず、スイミングスクールやクラブで競技生活を続けるコースです。

この場合、高校に水泳部がなくても構いませんが、高校総体など高校生の大会には出場できません。

2つめは、高校に進学して、高校の水泳部に入るものの、練習拠点は学校近くのスイミングスクールやクラブにするというコースです。

この場合、高校総体など高校生の大会に出場できますが、水泳の強豪校として知られていても、実際には室内プールをもたない学校があります。

そうした高校で生徒は、水泳部に在籍する一方、練習は近くのスイミングクラブなどで行っています。

3つめは、進学先の高校の水泳部にだけ入るというものです。

一年中泳げる室内プールをもち、指導者も充実している高校は人気があります。

水泳部に力を入れる強豪校には、スイミングスクールやクラブとの掛け持ちを禁じているところもあります。

「水泳の強豪高校」とか、「水泳の有名校」といっても、実態はさまざまです。

学校の特徴をよく調べ、進学先を選ぶことが重要になります。

大学への進学

高校卒業後も第一線で水泳を続ける選手は、たいてい水泳の有名大学へ進みます。

大学の水泳部としては、日大、早稲田大、日体大、中央大、法政大、明治大、東洋大、神奈川大、中京大、近畿大、鹿屋体育大あたりが有名です。

大学のプールで練習する選手もいれば、練習はスイミングスクールやクラブに通う選手もいます。

施設面や、誰に指導してもらうかによって変わってきます。

大学卒業後の進路

大学を卒業しても競技生活を続ける選手は、ほとんどがオリンピックの代表候補選手です。

一般的には、スポーツや水泳の関連企業に就職し、社員選手として競技に専念する選手が多いです。

北島康介選手や萩野公介選手のようなプロスイマーとして独立するためには、オリンピックで金メダルを獲得するなど、国民的なスターになる必要性があります。

さらに「プロ」というプレッシャーのなかで結果を残し続け、賞金を獲得し、テレビやCMなどに出演して収入を得続けることは、相当な重圧です。

成功した分の見返りは大きいですが、「プロ宣言」は自らの人生設計などを見極めてする必要があります。