女性のバスケットボール選手のキャリアパス・結婚後の生活

女子は国内にプロリーグはない

女性のバスケットボール選手は、国内にプロリーグがない点が男子選手と大きく異なるところです。

女子選手がプロとしてプレーするには、個人的にチームとプロ契約を結ぶか、もしくは北米大陸のWNBAなどの海外のプロリーグでプレーする必要があります。

女子の国内トップリーグは企業チームによるアマチュアリーグで、「一般社団法人女子バスケットボール日本リーグ機構」が主催しており「WJBL」と呼ばれています。

WJBLはかつては1部リーグと2部リーグからなる2部制でしたが、チームの休部や廃部が相次いだため、2012-13シーズンから1部リーグのみで運営されています。

2019-20シーズンの参加チームは12チームで、リーグ戦の方式はまず12チームによる3回戦総当たり制のレギュラーシーズンが行われます。

その後、プレーオフはレギュラーシーズンの上位8チームによるノックアウト方式のトーナメントで争われ、シーズンの優勝チームが決まります。

引退後も社員として企業に残ることが可能

プロリーグがないといっても、必ずしも悪いことばかりではありません。

たしかに男子のBリーグでは1億円プレーヤーも誕生し、2019-20シーズンの平均年俸は1610万円と高額ですが、女子選手ではそこまでの高収入選手はいません。

しかし、女子選手は企業チームの社員選手であるため、引退後も会社に残れる可能性があるのはメリットともいえます。

ただし、すべての女子選手が社員として会社に残れるわけではありません。

プロ契約を結んでいる選手や社業を免除されている選手は、基本的に現役引退とともに会社を離れることとなります。

プロ契約だけでなく、さまざまな契約形態があるという意味では、男子選手よりも選択肢が多い面もあるわけです。

現役中に結婚する選手も増えている

女子選手にとっては結婚や出産が、キャリアの中で大きな意味を持ちます。

これまで日本では女子選手が現役中に結婚することは少なく、出産することはまずありませんでした。

しかし、近年は現役中に結婚する選手も増えており、出産後に現役に復帰する例も出てきました。

現役中に結婚をした女子選手の代表的な存在が、日本代表として長く活躍してきた大崎佑圭選手(旧姓・間宮)。

日本代表の主力として活躍していた2017年に27歳で結婚すると、翌年には第一子を出産しました。

出産を機に一度は現役を退きましたが、出産後に復帰を果たし、再び日本代表選手となっています。

こういったケースは日本の女子バスケットボールの歴史では前例がなく、今後、女子選手のキャリアの選択肢が広がるきっかけとなりそうです。

また、同じく2017年にはBリーグでプレーする藤高宗一郎選手とWJBLでプレーする栗原三佳選手が結婚し、両選手ともに結婚後も現役を続行しています。

現在も引退後に結婚する選手や結婚を機に引退する選手が多いですが、結婚しても現役を続ける女子選手も着実に増えています。