プロボクサーになるには

プロボクサーになるまでの道のり

まずはボクシングジムの練習生になる

プロボクサーになるには、日本ボクシングコミッション(JBC)のプロテストを受けてライセンスを取得する必要があります。

プロテストを受けられるのは、16歳〜34歳までの男女で、日本プロボクシング協会(JPBA)に加盟するボクシングジムに所属している人です。

プロボクサーになるにはまず、日本プロボクシング協会に加盟するボクシングジムに所属して、ボクサーとしての基本を身につける必要があります。

ボクシングジムでプロを目指してトレーニングする人は「練習生」と呼ばれます。

練習生にはフィットネスとしてボクシングを習っている人やダイエットのために通っている人、あくまで趣味としてボクシングをしている人などもおり、目的はさまざまです。

練習のペースも目的によって異なりますが、プロボクサーを目指している場合は、週5〜6日はジムに通い、毎日1〜3時間はトレーニングする必要があります。

実技テストは攻撃と防御の基礎力が審査される

プロボクサーになるためのテスト内容は、筆記と実技です。

とくに重視されるのが実技で、受験生が2人1組になって2ラウンド(1ラウンドは2分30秒)のスパーリングを行います。

勝ち負けは関係なく、ボクシングの攻撃と防御の基本がしっかりと身についているかどうかが審査されます。

ボクシングジムの練習生になってから、早い人であれば3ヵ月ほど、平均的な人で半年〜1年ほどでプロテストに合格するケースが多いです。

元WBC世界バンタム級チャンピオンの辰吉丈一郎は、練習生時代に3回目のスパーリングで国体2位の選手を倒したというエピソードがあります。

一方でプロテストに一発で合格できなかった人がのちに世界チャンピオンとなった例もあり、プロテスト合格までのスピードとその後のキャリアは必ずしも比例しません。

プロボクサーに必要な資格・ライセンスの種類

プロボクサーのプロテスト・試験の内容・年齢制限はある?

プロボクサーになるための学校

高校や大学のボクシング部では、基礎を習えます。

強豪校であればインターハイやインカレをはじめ、オリンピックなども含めたアマチュアの大きな大会を目指していけます。

しかし、学校の部活でボクシングをすることはプロボクサーになるための必須の条件ではありません。

多くのプロボクサーはボクシングジムで基礎から学んでおり、ジムが「プロボクサーになるための学校」の役割を果たしています。

ボクシングは相手をKO(ノックアウト)することを目的とした格闘技ですから、きっちりと基礎を学ばずにリングに立つことは非常に危険です。

場合によっては命に係わるダメージを負うこともありますから、自分自身の体を守るためにも正しい攻撃と防御の基本を身につけておく必要があります。

プロボクサーに向いている人

ボクシングは格闘技ですから、第一に戦うことが好きで、負けず嫌いな人に向いています。

単にボクシングが好きなだけであれば、練習生としてトレーニングをしているだけで満足という人もいるでしょうし、実際にプロテストを受けない人も多くいます。

プロボクサーとしてリングに上がり、日本チャンピオンや世界チャンピオンを目指そうと思えば、ボクシングが好きなことに加えハングリー精神や闘争心が欠かせません。

プロボクサーに向いている人・適性・必要な能力

プロボクサーのキャリアプラン・キャリアパス

プロテストに合格すると、アマチュアで実績のない選手はまずはC級ライセンスを取得します。

C級ライセンスを取得した選手は4回戦(4ラウンド制)の試合に出場でき、そこで3勝するとB級ライセンスを取得できます。

B級ライセンスでは6回戦の試合(6ラウンド制)に出場でき、そこで1~2勝すると8回戦(8ラウンド制)以上の試合に出場できるA級ライセンスを取得可能です。

通常はプロボクサーになっても日本ランキングや世界ランキングに入るまでには長い道のりがありますが、圧倒的な実力があればデビューから数試合で世界チャンピオンとなることもできます。

デビューから最速で世界チャンピオンとなった日本人選手には、田中恒成選手(デビュー5戦目)や井上尚弥選手(デビュー6戦目)などがいます。

女性でもプロボクサーになれる?

女性でもプロボクサーになることはできます。

2008年に第1回の女子プロテストが行われると、日本でも女子プロボクサーが誕生して多くの世界チャンピオンが生まれました。

2012年のロンドン五輪からは女子ボクシングがオリンピック種目となり、注目度は高まっています。

お笑いタレントの「しずちゃん」こと山崎静代らの有名人が選手として活躍したこともあって、近年は女子ボクシングがメディアで取り上げられる機会も増えています。

プロボクサーを目指せる年齢は?

プロテストの受験には年齢制限があるため、プロボクサーを目指せる年齢は明確に決まっています。

2020年現在の受験資格は男女ともに16歳から34歳までとなっており、35歳の誕生日の前日まで申し込みが可能です。

ボクシングのプロテストは近年、受験資格の年齢制限が広がってきています。

2007年に上限が29歳から32歳に変更されると、2016年にはさらに上限が上がって現在の34歳となりました。

下限も2016年に17歳から16歳へと変更されています。

ボクシング人気の最盛期にくらべてプロテストを受ける人が減少していることもあり、盛り上がりを回復させるために年齢制限が緩和されてきている状況です。