競輪選手のセカンドキャリア・引退後の生活

競輪選手の引退理由

競輪というスポーツは、競技の性質上、筋肉や骨にムリな負担がかかりにくいことから、競輪選手の選手寿命は他の競技に比べて長いのが特徴です。

とはいっても40代に入ると体力の限界を感じたり、成績が低下したりすることによって引退を決意する人が多くなっています。

S級からA級へランクが降格したタイミングや、最下位のA級3班に降格したタイミングで引退を決める選手も目立ちます。

40代前半で引退する競輪選手が多いのは、かつては、現役選手を20年以上務めれば退職金や年金が出るという事情もありました。(※現在では退職金や年金の制度が見直され、支給されなくなっているといわれます。)

怪我のリスクが常にともなう競技ですから、大怪我によって現役生活を続けられなくなる場合もあります。

競輪選手の引退年齢

さまざまなスポーツのなかでも、競輪選手の競技寿命は長いことで知られており、50歳以上の競輪選手も珍しくはなく、60歳以上の選手もいます。

しかし、多くの選手は40歳くらいで引退を考えるようになり、44歳くらいが平均的な引退年齢です。

野球やサッカーなどで40歳まで現役を続けられるのはごく一部の選手だけですし、40歳まで現役を続けることが難しい競技も多くあります。

他の競技と比較すると、平均引退年齢が44歳というのはかなり選手寿命の長い競技であることがわかります。

ただし、成績が悪ければもちろん20代でも引退に追い込まれるケースも少なくありません。

競輪選手のセカンドキャリア

競輪場の職員やガードマンになる

競輪選手の引退後の生活はさまざまですが、競輪場の職員やガードマンとなるケースが目立ちます。

競輪場の検車や施設の運営スタッフ、売店スタッフなどの職員として再就職する元選手がたくさんいます。

競輪場の内外にあるガイダンスコーナーで働いているスタッフなども、元競輪選手が多いです。

元競輪選手を積極的に雇う警備会社があるため、競輪場内外の警備業務に携わる例は少なくありません。

競輪場のスタッフは元競輪選手にとっては就職しやすい環境ではありますが、収入は選手時代と比べて大きく下がるという問題点はあります。

このほか、若くして引退した選手の場合は一般企業に就職して会社員になるケースも見られます。

有名選手は解説などの仕事をする人もいる

他のスポーツ選手と同様に、現役時代に実績を残した有名選手であれば、引退後にテレビなどの解説者になる人もいます。

しかし、解説者も選手と同様に人気や実力の世界であるため、ニーズがなくなれば仕事のオファーはなくなってしまいます。

基本的には単発の仕事であるため収入面も波があり、安定したセカンドキャリアとはいえません。

解説者は、現役時代の実績や人気が必要なうえ、解説者としても一から評価を獲得していかなければいけない厳しい職業です。

とはいえ、競輪選手としての経験や実績をセカンドキャリアでも生かせるという点では、やりがいを感じられる仕事といえるでしょう。

競輪選手が引退前に準備しておくべきことは?

競輪選手を引退後に、自らの事業を計画して起業したり、不動産業を始めたりする人もいます。

たとえばスポーツクラブや飲食店、整骨院や整体院などを開業する元選手は少なくありません。

しかし、こういった新規事業にはそれぞれにリスクがともない、準備も経験もないまま安易にスタートするのは危険です。

整骨院や整体院を開業するには資格が必要ですから、一から始めるには資金だけでなく、勉強する時間も必要となります。

セカンドキャリアとして新規事業に挑戦することを考えているのであれば、引退前から準備をスタートしておくのもいいでしょう。

賞金獲得額の多い選手であれば、現役時代から興味のある事業を少しでも始めたり、資金を貯めて準備をしたりしている人もいます。