農業・漁業のような、人々の暮らしと密接な関係のある仕事も取り上げています。
自然と触れ合うことが好きな人、屋外で体を動かして活躍したい人にはとくにおすすめの分野です。
ペット系
トリマーとは、ひとことで言えば「動物の美容師」です。
トリマーの多くは、トリミングサービスを提供するペットサロンやペットショップ、動物病院などに勤務し、犬や猫などのペットのシャンプーやブロー、カットなどを行って見た目を美しくします。
来店した飼い主の要望やイメージをヒアリングし、時にはペットの毛にカラーをしたり飾りをつけたりもして魅力的に仕上げます。
こうした、ペットの毛を整える「トリミング」業務のほか、トリマーはペットの爪切りや耳掃除、歯磨きなども行い、ペットの健康状態をチェックします。
トリマーとして働くために必須の資格はありませんが、動物の生態やトリミングの技術、動物医療の基礎を学ぶため、トリマー養成の専門学校を卒業後、ペットサロンやペットショップなどに就職するのが一般的なルートです。
トリマーとして就職してからも、一人前として認められるまでには修業期間が必要になることが多いです。
動物に対する思いやりや愛情はもちろん、お客さまとなる飼い主さんとしっかりコミュニケーションをとるスキル、ホスピタリティ精神などが求められる仕事です。
仕事内容
なるには
給料・年収
資格・試験
学校・講座
就職・転職
働き方
体験談
ドッグトレーナーとは、飼い犬を預かってしつけ、トレーニングを行う職業です。
犬と人間が家庭で一緒に暮らしていけるように、トイレや散歩などのマナーを教えたり、無駄吠えや噛み癖などを改善させたりします。
また、飼い主には犬のしつけ方の相談のアドバイスなども行います。
ドッグトレーナーを目指す場合、専門学校やスクールでドッグトレーナー養成講座を受講してスキルを身につけるのが一般的なルートです。
いくつかの民間資格があり、それらを取得して犬のしつけ教室やペットショップなどへ就職する人が多くなっています。
ペットの飼育数は年々増えており、安定した需要がある職業ですが、待遇のよい場で働けるとは限らず、不安定な生活をおくる人もいます。
仕事内容
なるには
給料・年収
就職・転職
働き方
動物の繁殖や改良を職業としている人のことを、まとめてブリーダーと呼びます。
趣味が高じて少数の動物を扱う家庭的なものから企業として多くの種類を扱う大規模なものまでさまざまです。
ブリーダーになるための資格はありませんが、開業し販売する際には「動物取扱責任者」の資格が必要になることがあります。
ブリーダーとして企業に就職するというのは難しく、独立開業がメインの職業です。
仕事の自由度は高い一方で、個人で働いている人が多く、動物の世話を一人でしなければならない苦労もあります。
開業となると「取り扱う動物の種類」や「親となる動物の保有数」など、規模の大きさで収入は大きな差があるのが現状です。
生き物を扱う仕事であり、収入よりもやりがいを求める、動物たちの成長を生きがいにできる、生き物を扱うという強い責任感や倫理感を持てる人が向いています。
日本におけるペット業界の市場規模は非常に大きく、動物の繁殖と流通どちらも引き受けられるブリーダーの需要は今後も大きいでしょう。
仕事内容
なるには
給料・年収
就職・転職
働き方
「ペットシッター」とは、お客さまであるペットの飼い主が所要で家を空けるときに、飼い主に代わってペットの世話をする人のことです。
餌やりや散歩をはじめ、爪切りや歯磨き、簡単なトリミングなどを行うこともあります。
ペットシッターになるために、特別な学歴や資格は必要ありません。
ただしペットの命を預かるという大きな責任が伴うため、学校で動物について学んだ経験や、ペットショップでの勤務経験、動物関連の民間資格を取得していると、採用時に優遇されることがあります。
主な活躍の場はペットシッターサービス会社や、ペットホテル、犬の保育園などです。
現代では都会で一人暮らしをしながらペットを飼う人が急増しているため、徐々にニーズが高まっている職業です。
仕事内容
なるには
給料・年収
就職・転職
働き方
ペットショップ店員とは、ペットショップに勤務して、接客や販売、生体管理、商品管理、店舗運営の補助などに携わる人のことをいいます。
資格や学歴が求められる仕事ではありませんが、ペットショップで扱う動物の種類は、犬や猫などの哺乳類から鳥類、爬虫類、両生類、熱帯魚など観賞用の魚類、あるいは昆虫などまで多岐にわたります。
そのため、動物の生態や飼育方法などに関する幅広い知識を身につけなくてはなりません。
ペットショップ店員はアルバイトとして働く人も多く、平均年収は200万円~400万円程度と、さほど高くはありません。
ただ、最近はトリミングサロンやペットホテル、動物病院を併設する総合ペットショップが増加しており、「トリマー」や「動物看護師」資格を持っているなど、より専門的な知識や技術を有する人は高く評価されることがあります。
動物医療・飼育系
獣医師は「動物のお医者さん」として、犬や猫などのペットなどの診察・治療を行う仕事です。
動物病院でペットを診るほかにも、さまざまな仕事があります。
たとえば、畜産業の牛・馬・豚・鶏といった家畜の診療や病気の予防、食肉の安全性の検査、動物園の動物の診療、野生動物の保護、管理など、獣医師の活動する領域は多岐にわたります。
獣医師として働くためには獣医師国家試験に合格することが必要で、大学の獣医学部で6年間勉強し、獣医学の課程を修了することで国家試験の受験資格が得られます。
獣医学部の入試の難易度は高く、学費も高額です。
獣医師は動物病院を中心に、地方自治体や農協、医薬・製薬関連企業など、多様な場所で活躍しています。
幅広い動物の生態や病気に関する知識をもち、動物の命や、私たちの健康的な生活を支えるための多種多様な仕事に携わっています。
仕事内容
なるには
給料・年収
資格・試験
就職・転職
働き方
動物看護師は、おもに動物病院において、獣医師のサポートをする仕事です。
手術や治療の手伝いをしたり、検体検査や体温・脈拍の測定などを行います。
また、飼い主と獣医師との間に立ち、コミュニケーションをとったり、入院する動物のケアをしたりするのも動物看護師の役割です。
動物看護師として働くために必ずしも資格は必要ではありませんが、民間の資格として、動物看護職統一試験協議会が主催する「動物看護職」があります。
学校で動物看護学を履修するか、実務経験の年数によって、この試験の受験資格を得られます。
動物看護師は、アメリカなどでは国家資格が必要な職業です。
今後、日本でも動物看護師に求められる知識や技術は、より専門的なものになっていくと考えられます。
仕事内容
なるには
給料・年収
資格・試験
学校・講座
就職・転職
動物飼育員とは、動物園などで暮らす動物の体調管理や日常の世話をおこない、動物が快適に過ごせる環境をつくる仕事です。
エサやりや小屋の清掃など日常的な世話だけでなく、生態に関する調査や研究、来園者を楽しませるためのイベント企画・運営などにも携わります。
動物飼育員のおもな活躍の場は、動物園やサファリパークなどのテーマパーク型施設、観光牧場などで、水族館の飼育員として働く人もいます。
正規雇用の求人はあまり見られず、アルバイトとして働きながら経験を積んでいく人も多いです。
動物好きな人にとっては毎日たくさんの動物に囲まれて過ごせる魅力がありますが、動物の生命を守る仕事ともいえるため、その責任は重大です。
仕事内容
なるには
給料・年収
学校・講座
就職・転職
働き方
ドルフィントレーナーは、水族館でイルカの飼育や調教を担当してイルカショーを行ったり、ふれあい体験のガイドを務める仕事です。
ジャンプや輪くぐりなどの技を訓練し、ショーのプログラムを考えて演技指導します。
この職種に限定した求人は非常に少なく、飼育員やスタッフとして、全国に約30か所あるイルカのいる水族館で勤務するのが一般的です。
海洋学、生物学、獣医学系の大学やドルフィントレーナーになるための専門学校で学び、インターンシップ制度を利用して実習生となる人もいます。
平均年収は200万円~300万円程度と決して高くなく、アルバイトの場合はそれ以下になる場合もあります。
重労働な業務内容であるだけに、イルカに対する本物の愛情を注ぎ続けられる人だけが、この仕事を続けていくことができるでしょう。
鷹匠とは、日本の伝統文化として受け継がれてきた鷹の飼育、訓練を行う専門家のことをいいます。
もともとは「狩り」のための鷹を調教する仕事でしたが、現代では害鳥駆除を目的として鷹を調教したり、鷹匠の技術を各種イベント等で披露したりすることが多くなっています。
日本で鷹匠を目指す場合には、複数存在する鷹匠の民間団体の研修会に参加して、認定試験合格を目指す流れが一般的です。
主な収入源は、イベント等への「出演料」や、害鳥の追い払いを受注して得られる「日当」です。
鷹匠の仕事だけで生計を立てるのは非常に難しく、別の仕事をしながら兼業で活動している人がほとんどといわれます。
最近では、放鷹による害鳥の追い払いを専門に受注する会社も増えつつあり、新しい鷹匠のあり方が確立する日も近いかもしれません。
調教師は、馬主から競走馬を預かり、厩舎(きゅうしゃ)で毎日の世話やトレーニング、健康管理などを行う人のことです。
馬の個性や能力に合わせて最適なトレーニングを考えて実施したり、年齢や実力に応じて出走するレースを選び、レースに向けた準備を担当します。
調教師になるには、「日本中央競馬会」もしくは「地方競馬全国協会」が実施する試験を受けて、調教師免許を取得する必要があります。
取得難易度は高く、基本的には「騎手」か「厩務員(きゅうむいん)」の経験者でなければ合格は難しいといわれます。
競馬の収益は日本経済の好不況に大きく左右され、地方競馬の経営は厳しくなっています。
しかし、競馬がこの先完全に廃れるとは考えにくく、将来的に調教師になることを見据えて、騎手や厩務員を目指す競馬学校の人気は高いままです。
花・ガーデン系
庭師とは、 主に個人宅の日本庭園を造り、手入れをして庭の維持管理をする職人 です。
樹木や草の特性、日当たり、水の流れなどを考慮し、依頼主との話し合いの上、庭を造ります。
植木職人は主に植木についてのみの仕事ですが、庭師は枝や葉を切るだけでなく、土に肥料を足す、接ぎ木をする、石を動かす、樹木の病気を確認するなど、庭全体に関わるさまざまな仕事をこなします。
作業は日の当たり方や季節の変化、枝の生え方などを考慮しなければならないため、自然や植物に対する深い理解がなければできません。
庭師になるために必要となる資格はなく、造園会社に就職し、知識や技術を身に付けていくことが一般的です。
学歴も特に問われませんが、大学や短大、専門学校などで造園系の学科で園芸や建築などの知識を身につけておくとより有利となるでしょう。
屋外での作業に加え、枝や石、土などの重いものを運ぶことも多いため、体力が求められる仕事ですが、近年はガーデニングの流行もあり、女性の進出が目立つ職業です。
仕事内容
なるには
給料・年収
就職・転職
働き方
ガーデンデザイナーは、個人宅の庭や公共の庭園や公園などをデザインする仕事です。
庭師が実際に植物を切ったり、石を動かしたりするのに対して、ガーデンデザイナーは設計の仕事が中心です。
設計の際には、設計に関する知識だけでなく、自然や植物を深く理解していることが必要になります。
どこにどんな植物を植えるのか、自分自身のセンスや企画力・発想力などのアイデアをフルに活用することができるクリエイティブな仕事です。
ガーデンデザイナーとして働くときに、必須となる資格はありませんが、造園、園芸系の学科、建築科がある大学や専門学校で学んでおくと良いでしょう。
また、ガーデンデザイナーの民間資格として、日本ガーデンデザイナー協会が主催する「ガーデンデザイナー認定制度」があります。
勤務先は、ホームセンターや園芸店、造園会社など植物を扱う場所や、ハウスメーカーや設計事務所など庭造りに関わる場所です。
個人宅の庭造りを専門にしていたり、街づくりの仕事を主に受注していたりと、会社によって扱う対象は異なります。
仕事内容
なるには
給料・年収
学校・講座
就職・転職
働き方
花屋とは、切り花を中心に販売する商店のことで「生花店」とも呼ばれます。
華やかなイメージで人気の仕事ですが、朝早くから市場へ花を仕入れに出かけ、花の鮮度を保つための「水揚げ」や「水替え」など、根気強さが求められる作業も多々あります。
実店舗での対面販売が中心にはなりますが、最近ではインターネットで注文を受け付け、お客さまの家まで配達を行うオンラインショップも増えています。
花屋になるのに特別な資格は必要なく、学歴不問で働ける場合も多いです。
ただ、大学や専門学校などの園芸科では草花の幅広い知識を身につけることができるほか、フラワーアレンジメントの技術やノウハウ中心に学べる専門学校などもあります。
経験を積めば独立開業も目指せる魅力的な仕事である反面、花屋は季節によって売上の変動が大きく、やや不安定な面もあります。
仕事内容
なるには
給料・年収
就職・転職
働き方
結婚式やお葬式、レストランで開かれるパーティーなど、特別なシーンを美しい花で演出するフラワーコーディネーターは、若い女性を中心に人気を集めている職業です。
フラワーコーディネーターは、クライアントの希望や予算をヒアリングしながら、色合いや花の大きさ、花言葉などを考慮した上で最適な花をセレクトするのが仕事です。
活躍するためには、植物に関する幅広い知識や抜群の色彩感覚、クライアントに対する細やかな気配りが求められます。
学歴や資格の有無ではなく、実力がものを言う世界なので、まずはアルバイトやパート、契約社員として就職をすることが多いようです。
知識や実力をつけるためには、花屋や園芸ショップなどで働きながら多くの案件に携わり経験を積むことが大切です。
花というのはいつの時代も変わらぬ需要があり、フラワーコーディネーターの仕事は特に若い女性に一定の人気を集めています。
一方で、花に関する仕事は景気の影響を受けやすく、世の中の情勢によって給与は不安定になる傾向があります。
仕事内容
なるには
給料・年収
就職・転職
自然保護・天気系
樹木医とは、文字どおり、病気になった木を治療する樹木のお医者さんです。
人間を診る「医師」のような国家資格はないものの、「樹木医」と名乗るには造園業などで7年以上の実務経験を積んで、財団法人日本緑化センターが主催する資格試験に合格しなければなりません。
また、高校卒業後に所定の大学や専門学校で農学などを学ぶことで「樹木医補」になり、さらに1年以上の実務経験を積んで樹木医の試験を受ける道もあります。
現状、樹木医としての求人はそこまで多くなく、造園業や林業などに従事しながら、樹木医としての知識・スキルを生かして活躍するケースが目立ちます。
しかし、日本各地には天然記念物に指定されている巨樹・古木や地域の住民に愛されているシンボルツリー、身近な街路樹などたくさんの樹木があり、それらを的確に処置し、後世に残していくために、樹木医は重要な役割を担います。
仕事内容
なるには
給料・年収
資格・試験
就職・転職
森林インストラクターは、森林での安全な楽しみ方や過ごし方、森の仕組みなどを教え、野外活動の指導・アドバイスを行う「森の案内人」です。
森林浴や、バードウォッチング、山菜採り、林間学校などのインストラクションを行ったり、森林の重要性や自然の厳しさなどを伝える役割を担っています。
NPOやアウトドアガイドなどで森林インストラクター業務を行うことで収入を得ている人もいますが、ボランティアで活動している人が大半です。
「森林インストラクター」と名乗るには、「森林インストラクター試験」に合格することが必要です。誰でも受験することは可能ですが、合格率は40%ほどであり、自然に関するさまざまな知識が問われます。
仕事内容
なるには
給料・年収
資格・試験
就職・転職
グリーンコーディネーターは、イベント会場やショッピングモール、ホテルなどから依頼を受け、さまざまな観葉植物などのグリーンを用いて、空間デザインや演出を行うスペシャリストです。
植物の専門知識とデザインセンスが問われる仕事であり、大学の農学部やグリーンデザインを学べる専門学校、あるいは美術系大学や専門学校を出て、園芸店や生花店、植物のリース会社など植物を扱う会社に就職する流れが一般的となっています。
経験を積むと、独立してフリーランスで活動する人も多くいます。
経験や能力によって収入はだいぶ変わってきますが、高年収を望むのであれば独立して成功を目指す必要があるでしょう。
エコロジーやロハスなどナチュラル志向に関心や注目が集まっている近年、グリーンコーディネーターの需要は増加の一途にあります。
自然保護官とは、国の機関である環境省の職員として、さまざまな自然環境業務に関わる仕事をする国家公務員のことをいいます。
別名では「レンジャー」とも呼ばれます。
具体的な仕事内容は、国立公園の管理や外来種対策、野生鳥獣の保護、ペット動物の愛護、エコツーリズムといった自然とのふれあいの推進等の業務など多岐にわたります。
自然保護官になるには、まず国家公務員採用試験に合格し、自然系技官として環境省へ入る必要があります。
試験区分にもよるものの試験の難易度は高めで、採用人数もあまり多くありません。
自然保護官になってからは、各地域の自然環境事務所などで勤務するのが一般的です。
各地域特有の自然にたくさん触れることができ、国立公園などの最前線で自然保護という重要な任務にあたる仕事です。
気象予報士の仕事は、各種の気象データを基に、今後の天候を予測することです。
気象庁から提供される各地の観測データや気象レーダー、アメダスなどの情報を分析し、さらに各地域の地形や特性も踏まえたうえで、天気や気温、湿度、降水確率などを予想します。
気象予報士になるには気象予報士国家試験に合格する必要があり、合格率は5%前後の難関資格です。
この資格を取得した人だけが、気象を予報する業務ができると認められています。
おもな勤務先はテレビ局などのメディア各社や民間気象会社、商社などの一般企業などですが、気象予報士の求人は決して多くありません。
気象庁や自衛隊、地方自治体などで活躍する人もいます。
仕事内容
なるには
給料・年収
資格・試験
学校・講座
就職・転職
林業は、木材を生産する仕事です。
私たちの生活に欠かせない紙や家具、建築物などは木材がなくては作ることができません。
林業はこうした木材を作り出すために、山林で木を伐採し、材木になった木を運び出します。
一方で、森林を維持するために、苗を植える植林や、雑草の除去など森林の手入れをすることも大切な仕事です。
木は苗木を植えてから収穫するまでに50~60年かかるといわれており、生育状況を見ながら枝打ちや間引きといった世話も欠かせません。
森林は、適切に管理しなければ土壌が流出してしまったり、雨水が流れ洪水の原因になってしまったりと災害につながる恐れがあります。
日本は国土の70%が森林といわれており、林業は木に関するプロフェッショナルとして森林環境を保全することも大切な役割となっています。
林業は重たい木材を扱うため重労働な仕事ですが、自然のなかで働く仕事であるため、自然環境や山林、森林が好きな人には向いているでしょう。
特別な資格が求められることはほとんどなく、木材の運搬をする際の大型の特殊車両免許があれば、就職に有利になります。
なお、キノコ栽培は国で「特用林産物」と定められており、林業に含まれています。
特用林産物とは木材以外に森林から生産されるキノコやタケノコ、木炭などのことを指し、農業と思われがちですが、林業に分類されています。
山岳ガイドは、山での事故を防ぐために、登山客を安全に目的地まで案内するのが仕事です。
近年登山人口は急激に増えていますが、一歩間違えば滑落や遭難など命に係わる恐れもあります。
山岳ガイドは、登山客の命を預かる責任ある仕事であり、もちろん自分の安全も確保しなくてはならないため、山に対する知識や登山の実績が必須です。
働き方としては、主に旅行会社、一般企業や協会などに所属して働く山岳ガイドと、フリーランスで働いている山岳ガイドにわけられます。
フリーランスの山岳ガイドのなかには、難関とされるルートや特殊なルートのガイドを行える優秀な登山家も多く、山の付近で山小屋スタッフなどとして働きながらガイドをする人もいます。
山岳ガイドになるには、まず企業が募集する山岳ガイドとして採用され、ハイキングなどの簡単なガイドから経験を積んでいく方法、また登山家として活動しながら仕事を請け負う方法があります。
また、山岳ガイドになるためには、公益社団法人日本山岳ガイド協会などが実施する資格検定試験を受け、ステージごとの資格が必要です。
なお、資格を必要としないガイドは「山岳ガイド」ではなく「登山ガイド」と呼ばれるのが一般的です。
南極観測隊とは、南極に滞在して自然や環境などを観測する仕事です。
国立極地研究所の一機関で、一年間滞在する「越冬隊」と、夏場のみ滞在する「夏隊」の2種類があります。
気象庁、海上保安庁、国土地理院などさまざまな機関から選抜され、隊員は基地での生活を維持するための「設営部門」と、研究や観測を中心に行う「観測部門」の2つにわけられます。
限られた人数や土地のなかで長期間生活しなくてはならないため、各専門知識が必須であるとともに、隊員同士の協調性やコミュニケーション能力が求められる仕事です。
また厳しい環境のなか働くため、寒さに対応できる体力や、心身共に健康であることが重要なポイントとなります。
国や専門機関などから研究を託されることも多いため、未知の分野で活躍したい人や国や世界のために働きたい人などに向いているでしょう。
南極観測隊の募集は国立極地研究所で行われますが、基本的には国立極地研究所をはじめとする政府機関の研究員や職員です。
しかし、一般に公募される職種もあり、設営や観測の知識や技術があれば、専門機関以外からでも参加できる可能性があります。
ただし求人は不定期で、機械や調理、医療や観測支援などそれぞれの分野における採用もごくわずかです。
農業・漁業系
農家とは、第1次産業である「農業」によって収入を得る職業です。
農家が育てる農作物は、野菜や果物をはじめ、米、穀物、花、茶など多種多様です。
また牛・豚・鶏をはじめとした家畜に関わる畜産農業を手掛ける農家もいます。
農家の働き方は、おもに農業を中心に生計を立てている「専業農家」と、農業と他の仕事を両立しながら生計を立てている「兼業農家」に分けられます。
現代では「専業農家」「兼業農家」ともに減少する傾向にあり、農業従事者の高齢化も重要な社会問題のひとつです。
一方で、日本国民の食の安全に対する意識や自給率に対する問題意識は少しずつ高まっており、農業に新しい可能性を見出してチャレンジする若者も出てきています。
農業を営むためにはさまざまな知識や経験が必要となるため、実家が農家ではない場合には、専門の学校で学んだり、農業法人に就職して働きながら学ぶことが推奨されます。
仕事内容
なるには
給料・年収
学校・講座
就職・転職
漁師とは、川や海などで魚介類を獲り、それらを売ることで生計を立てる職業です。
漁場の違いによって「沿岸漁業」「沖合漁業」「遠洋漁業」などに分かれており、魚を捕らえる方法も「底引き漁」「はえ縄漁」「定置網漁」とさまざまな方法があります。
漁師になるためには、気象や魚類の生態に関する知識、長時間の船の上での肉体労働に耐える体力が必要です。
また、漁業をする際には各地にある漁業組合に加盟して「漁業権」を得ることが必要になります。
自然を相手にする仕事のため、収穫高や漁の種類によって収入は大きく変わります。
近年では、漁獲高の減少や魚の価格の下落・原油価格の高騰など、漁師を取り巻く環境も厳しくなってきています。
後継者不足に悩まされている漁協も多く、若い力の参入が望まれています。
仕事内容
なるには
給料・年収
就職・転職
酪農家は、乳をしぼって生乳を生産したり、それを加工してバターやチーズなどの乳製品を作ったりする仕事です。
春に堆肥を蒔くことから始まり、秋の収穫に至るまで乳牛の世話と並行して行い、その後、発酵させ、長期保存ができるように加工します。
酪農は専門的な知識や技術が必要となるため、まず農業系の学校に進学するか、実際に牧場に就職して現場で学ぶ道が一般的となります。
酪農家の収入は生乳の市場価格によって変動し、年間を通して収入の多い月と少ない月が出てきます。
現代の酪農家は跡継ぎ不足や生乳価格の低迷などで離農の道を選ぶ人も多く、年間200戸以上の牧場が廃業しているという現状があります。
一方、新規参入者を呼び込むために誘致、支援を行っている地域も増えており、これから酪農家を目指す人にとってはチャンスともいえるでしょう。
ひよこ鑑定士とは、ニワトリのヒナのオスとメスの鑑別をする専門職で、正式名称は「初生雛(しょせいひな)鑑別師」といいます。
ひよこは、早期からオスとメスで目的別のエサを与える必要があるため、養鶏産業にとって非常に重要な職業とされています。
ひよこ鑑定士になるためには、まず「初生雛鑑別師養成所」という学校で、5ヵ月間の訓練を受ける必要があります。
さらに実務経験を積み、公益社団法人畜産技術協会の予備試験と高等考査に合格することで初生雛鑑別師資格が取得できます。
その後は、大規模ふ化場などに就職して働く流れが一般的です。
就職先は決して多くありませんが、ひよこ鑑定士の高齢化が進んだことで、若手の新規鑑定士を求めるところも出てきています。
通常、給料は歩合制で、1羽の鑑別につき4~5円、平均年収は500万円~600万円程度とされますが、時期によって月収が変動しやすいです。
ヨーロッパでは需要が大きい職業であり、海外での活躍を視野に入れて働く人もいます。
畜産農家は、乳製品や肉、卵、皮革をとるために牛や豚、羊、鶏などの家畜を飼育または肥育する仕事です。
放牧をしている農家は牧畜農家と呼ばれます。
酪農家と混同されることもありますが、酪農家は、畜産農家の中でも牛を飼い、乳を得ることを目的とする農家のことです。
畜産農家が育てる動物の肉や乳などは私たちの生活に欠かせないものであり、日本の食文化を支える仕事です。
製品として出荷するためには、動物の特性を知り、成長具合や健康状態をコントロールしながら、生育環境を整えていかなくてはなりません。
動物たちはストレスや暑さ寒さに弱く、仕事を怠ると病気になってしまったり味が落ちてしまったりするため、毎日休みなく動物に向き合うことが大切です。
専門的な知識や技術が必要となるため、まず農業や酪農系の学校に進学するか、実際に就職して1から学んでいく方法があります。
動物に関する知識はもちろん、どのように出荷しどのように製品化するのか、どのように利益を得ていくかなどの経営の知識も求められます。
かつては家族経営の畜産農家が大半でしたが、近年は畜産会社、観光農園、酪農会社など企業や団体として畜産をしているところが多く、経営スタイルにも変化が現れつつあります。
鵜匠とは、鵜飼いをする人のことです。
鵜飼いとは、「鵜」という鳥の習性を利用し、鵜を潜水させ鮎などの魚を捕る伝統的な漁のしかたです。
鵜飼いは日本では岐阜や愛知、京都などで行われており、鵜匠は漁服や烏帽子、胸当て、こしみのといった伝統的な装束を身にまとい、鵜を操って魚を獲ります。
律令時代から伝統的に続いている漁ですが、現在では観光のひとつとしてとらえられており、漁師のように実際に魚を売って生計をたてているわけではありません。
ただし、長良川で働く鵜匠は「宮内庁式部職鵜匠」とされ、公務員として働いています。
鵜匠は世襲制が多く、たいていの場合は親や家族が鵜飼いをしていたことがきっかけで鵜匠になります。
企業のように一般に募集されることはありませんが、世襲以外でも鵜匠のもとで、鵜飼いの修業をさせてもらうことでなることができます。
鵜飼いは日本の伝統文化のひとつとして古くから継承されてきたものであり、それを後世に次ぐことや、伝統を受け継ぐ担い手としての責任感が求められます。
また、鵜という動物を相手にする仕事であることから、動物や自然に関しての知識も必要な仕事です。
近年では鵜飼いは漁としてではなく観光として認識されていることが多いため、観光客に対してのコミュニケーション能力やパフォーマンス能力も必要な仕事といえるでしょう。
養蜂家とは、ミツバチを飼育して、花粉を集めさせ、ハチミツや蜜蝋を採取する仕事です。
ミツバチを媒介して受粉を行う農作物のために利用されたり、ローヤルゼリーやプロポリスといったハチミツ由来の産出物をつくったりすることもあります。
日本で飼育されているミツバチは、主にセイヨウミツバチとニホンミツバチの2種類です。
ニホンミツバチは伝統的に養蜂に利用されてきましたが、性格が神経質なこともあり飼育が難しく、現在国内で流通する多くのハチミツはセイヨウミツバチから採取されたものです。
養蜂の種類には主に「定置養蜂」と「移動養蜂」の2種類に分けられます。
「定置養蜂」は、ある一定の場所でそこに咲く花の蜜を集める方法で、「蜂場(はちば)」とよばれるミツバチの巣箱を置く場所を固定して行います。
「移動養蜂」は、特定の花が開花する時期に合わせ、蜂場をうつしながらハチミツを採取していくことで、レンゲやアカシアなど固定の花の蜜を採取することができます。
日本での養蜂は、近年環境や食生活の変化により生産量が減少傾向にありますが、自然を相手にするやりがいのある仕事です。
養蜂家になるには、養蜂場に就職するか、養蜂家のもとで働き、必要な知識や技術を直接指導してもらう方法があります。
海女とは、素潜りでサザエやアワビ、ウニ、カキなどの魚介類やわかめや昆布などを獲る仕事です。
従事するのは女性が多く、男性の場合は「海人」や「海士」と書きます。
海女に女性が多いのには、かつて男性が船で漁をしている最中に、海辺で魚介類を採集していたことによります。
縄文時代から潜水での漁が行われていたとの記録もあり、海辺の地域では代々潜水で魚介類を獲る技術が受け継がれてきました。
また、女性は男性に比べると皮下脂肪が多く、潜水しやすいという身体的なメリットもあります。
海女になるには漁業権が必要であるため、海女漁が行われている地域の漁業協同組合に所属しなくてはなりません。
そのためたいていの場合は地元に住む人々や、その地域で家族が漁業をしている人などがなる地域に根付いた仕事です。
まずは先輩海女について修業し、一年ほどで独り立ちできるといわれています。
漁はたいていの場合春から秋にかけて行われるため、漁に出られない日や冬場には海産物加工や養殖業・飲食業などを行う人が多いです。
近年はNHKの連続テレビ小説で注目を集めましたが、高齢化や後継者不足に悩む地域も多く、広く若い世代を受け入れるところも増えてきています。
猟師とは、動物の狩猟を行い、それを販売するなどして生計を立てている人のことです。
主にシカやウサギ、鳥、クマ、イノシシなどをとり、仕留めた動物をさばいて食肉として販売する方法が一般的ですが、仕留めた動物の皮や骨を加工し販売する人もいます。
もともと猟師は自給自足の生活のために猟をしていましたが、明治時代ごろからは趣味として個人で猟をする人も増えてきています。
ただし、山梨県などでは現在もシカやイノシシ猟を専業にしている人たちがおり、伝統的な猟の方法が代々受け継がれています。
猟師ははただやみくもに動物を仕留めるのではなく、その地域の自然や生態系、在来種保護の観点などさまざまな知識や経験をもって猟をしています。
ときには増えすぎた動物の駆除や、人里におりて人間や田畑に害を与える動物の駆除を担うこともあります。
大型の動物を仕留めるときには猟師が集まりチームで猟を行うことも多いため、協調性やコミュニケーション能力が必須です。
また、仕留めた獲物のさばき方や処分の仕方、販売ルートの確保など猟の技術以外にもさまざまな知識が求められます。
さらに、猟を行うためには猟銃の所持やわな猟の免許など危険物に対するさまざまな資格が必須であるため、責任感を持ち周囲から信頼される人間でなくてはなりません。
生き物や動物に関わる仕事にはどんなものがある?
生き物や動物に関わる仕事は、活躍のフィールドや仕事内容が多岐にわたります。
ここでは、「ペット系」「動物医療・飼育系」「花・ガーデン系」に分けて説明しましょう。
「ペット系」はその名の通り、家庭で飼育されている犬や猫などのペットをケアする仕事です。
トリマーやブリーダー、ドッグトレーナーなどの職業があります。
ペットではなく、動物園や水族館、畜産の現場の動物を守るのは、「動物医療・飼育系」です。
獣医師や動物看護師、動物飼育員や調教師などがこれにあたります。
一方で、動物ではなくて植物の栽培やケアをするのは、「花・ガーデン系」のスペシャリストです。
庭師やガーデンデザイナー、花屋やフラワーコーディネーターなどの職業があります。
この他には、作物を育てる農家や漁業に携わる漁師なども、広い意味では生き物に携わる職業のひとつです。
どの仕事も、動物や植物の命と真摯に向き合う姿勢が求められる職業といえるでしょう。
生き物や動物に関わる仕事に就くには?
高い専門性が求められるため、大学や専門学校で資格を取得することで道が開ける職業が多くあります。
たとえば、「獣医師」になるためには、獣医系大学で6年間学び、獣医師国家試験に合格して獣医師資格を取得する必要があります。
「動物看護師」も、2022年からは「愛玩動物看護師」の国家資格を取得しなければ働くことができなくなっています。
「動物飼育員」は資格は不要ですが、採用が狭き門なので、専門学校や大学で動物飼育を学んでから就職を目指す人が多いようです。
公立の動物園の正社員採用は、とくに競争が厳しいことで知られています。
地方公務員試験に合格しなければいけないので、しっかり受験対策をすることが大切です。
「トリマー」や「ドッグトレーナー」などは資格がなくても働けますが、専門学校で学んだり民間資格を取得したりすることで就職しやすくなるといわれています。
大切なペットの命を預かる仕事なので、専門性の高い知識やスキルを持つ人ほど信頼されることは間違いありません。
生き物や動物に関わる仕事の年収はどれくらい?
生き物や動物に関わる仕事の中で、最も年収が高いのは、国家資格が必要な「獣医師」でしょう。
厚生労働省の調査(令和元年度賃金構造基本統計調査)によると、獣医師の平均年収は40.5歳で約572万円。
一般的な会社員の平均年収に比べると、給与水準はやや高めです。
獣医師は地方公務員としての採用もあるため、安定した収入を望むのであれば公務員を目指す道もあります。
「動物看護師」の場合、民間各社のデータをもとにした平均年収は260万円ほどと考えられます。
ただし、病院の規模や立地によって収入は大きく変わるので、あくまでも目安程度に考えておくとよいでしょう。
ペットのケアをする「トリマー」の場合、厚生労働省の令和3年度賃金構造基本統計調査によると、平均年収は42.3歳で386万円ほどです。
一般的なサラリーマンと比べると高い水準とはいえませんが、独立して自分のペットサロンやペットホテルを持つことで成功を収める人もいます。
自然に関わる仕事にはどんなものがある?
自然に関わる代表的な仕事は、自然環境の専門家である「自然保護・天気系」と、食べ物を届ける「農業・漁業系」に分けられます。
「自然保護・天気系」は、大切な自然である森林や樹木、野生の鳥獣などを守るのが使命です。
樹木を病気から守る樹木医、環境省の職員として国立公園を管理する自然保護官、木材を生産する林業者などがいます。
私たちがテレビで見かける気象予報士も、自然に携わる職業のひとつです。
珍しいものとしては、南極に滞在して観測や研究を行う南極観測隊という仕事もあります。
長期間にわたる過酷な任務ではありますが、大自然の中で仲間とともに働くことは、かけがえのない経験となるでしょう。
「農業・漁業系」は、米、野菜や果物などの農作物から魚・肉・乳製品まで、さまざまな食べ物作りに携わります。
農家や漁師、酪農家や養蜂家、ひよこ鑑定士や猟師などの職業があります。
食を通して私たちの命を支えてくれている存在です。
自然に関わる仕事に就くには?
自然に関わる仕事の中には、難関試験を突破しなければいけない職業があります。
代表的なのは、国家資格が必要とされる気象予報士です。
試験では気象に関する専門知識や天気図の読み方が問われ、例年5%前後しか合格者が出ないことで知られています。
環境省の職員である自然保護官も、難関といわれる「国家公務員採用試験」に合格する必要があります。
自然保護官の採用人数は、数名〜15名程度と非常に少なく、激しい競争を勝ち抜かなければいけないことは覚悟しなければいけません。
南極観測隊の場合も、やはり狭き門として有名です。
採用者の多くが、大学院で大気科学・海洋学・地質学・生物学・雪氷学などを学び、南極に関する研究をしています。
この道を目指すのであれば、専門知識を身につけられる進路を選んでおくことが大切です。
こうした職業以外の、森林に携わる仕事や農業・漁業に携わる仕事は、特定の資格が必要ないことも多いようです。
未経験者でもチャンスが広がっています。
自然に関わる仕事の年収はどれくらい?
自然に関わる仕事は、仕事の内容や雇用形態によって、収入の安定性が大きく異なるのが特徴です。
たとえば、気象予報士は民間気象会社やテレビ局、自衛隊や気象庁など、多種多様な勤め先があります。
平均年収は450万円前後ですが、人気番組に出演中の気象予報士は、知名度を利用して本を出版したり講演会を開いたりして高収入を得ることもあります。
自然保護官の場合も国家公務員になるので、平均年収500〜600万円になると考えられます。
その一方で、農家・漁師・養蜂家などの場合は自営業になることが多く、年収100万の人もいれば年収1000万円の人もいるのが現状です。
とくに漁師の場合は、仕事ぶりや漁獲量に応じた歩合制となることが多く、その月の売り上げによって収入は変動します。
自然が相手なので、台風や大雨などの災害の影響を受けることがあります。
漁業組合などに属して働く場合は、出漁手当、食料手当、住宅手当などが支給される場合もあるようです。
よくある質問
Q.生き物や動物に関わる仕事にはどんなものがある?
大きく分けると「ペット系」「動物医療・飼育系」「花・ガーデン系」の仕事があります。
「ペット系」の代表的な職業は、トリマーやブリーダー、ドッグトレーナーです。
「動物医療・飼育系」は、獣医師や動物看護師、動物飼育員です。
「花・ガーデン系」は庭師や花屋の仕事があり、動物ではなく植物の命と向き合います。
Q.生き物や動物に関わる仕事をするには?
「獣医師」や「動物看護師」は、それぞれの国家資格を取得すると働くことができます。
「動物飼育員」として公立の動物園や水族館に勤める場合は、地方公務員に合格する必要があります。
「トリマー」「ドッグトレーナー」は資格がなくても働けますが、専門学校で学んだり民間資格を取得したりすると就職しやすくなるでしょう。
Q.自然に関わる仕事にはどんなものがある?
自然環境の専門家である「自然保護・天気系」と、食べ物を届ける「農業・漁業系」に分けられます。
「自然保護・天気系」は、樹木医や自然保護官、林業者、気象予報士や南極観測隊です。
「農業・漁業系」は、農家や漁師、酪農家や養蜂家、ひよこ鑑定士などの職業があります。
食を通して私たちの命を支えてくれる存在です。
Q.自然に関わる仕事をするには?
一部の職業は、難関試験を突破しなければいけません。
たとえば気象予報士の場合は国家資格が必要ですし、環境省の職員である自然保護官も国家公務員採用試験に合格する必要があります。
こうした職業以外の、森林に携わる仕事や農業・漁業に携わる仕事は、特定の資格が必要ないことも多いようです。
未経験者でもチャンスが広がっています。