庭師の需要、現状と将来性

庭師の現状

造園業全体は衰退しつつある

近年はアパートやマンションに住む人が増え、庭を持つ人は少なくなってきました。

また日本古来の和風建築は減少し、洋風建築が増えるにつれて日本風の庭園を持つ人は急激に減少しています。

庭園を維持できなくなり手放す人も増え、個人宅の造園の仕事は減少しつつあり、造園業全体も徐々に規模が縮小しつつあります。

これに伴い、本格的な日本庭園を手掛けられるような高度な技術者は減り、高齢化や若い世代への技術継承が大きな問題となっています。

仕事の幅が広がりつつある

こうした和風建築の減少に伴う時代の変化に応じて、庭師の業務は範囲を広げています。

現在では、庭周りの仕事に限らず、エクステリア工事や雨樋清掃、防草シ−トや砂利の設置など多岐に渡る仕事も請け負っている庭師が増えてきています。

中には独自に資格を取って家屋の解体や内装まで行っている庭師もいるほどです。

庭師の需要

現在の住宅はそのほとんどが洋風建築であり、和風建築は減少傾向にあります。

これに伴って、庭師が専門とする日本風の庭園を依頼する個人邸宅も少なくなってきているのが現状ですが、庭師の仕事は個人宅のみではありません。

木の剪定や伐採、除草、草刈、施肥など、庭周りの管理全般を請け負える庭師は、公共事業でも非常に重宝されます。

また寺社仏閣や料亭、ホテルなど昔ながらの和風建築を維持している場所から依頼があれば、定期的な受注を見込むことができます。

庭周りの相談事に複合的に応じることができるという点は、顧客側にとっても大きなメリットであるといえ、今後も庭師の仕事がなくなるということはないでしょう。

庭師の将来性

環境保全に関わっていく

近年は環境問題やエコに関する意識の高まり、それに伴って地球温暖化の防止のための緑化政策が今後も広がっていくと考えられます。

その施工には専門の技術を持った庭師の力が必要不可欠です。

庭師の仕事は環境保全にもつながっており、その期待も大きくなっていくと考えられます。

洋風庭園にも対応する

現在の住宅の主流は洋風建築となり、その住居の意匠に合った洋風の庭園を希望する人は増加しています。

今後、庭師として仕事を得るためには、従来の日本式の庭園造りのノウハウを引き継ぐだけではなく、洋風庭園に関して理解を深めるなど、積極的に、新しいやり方を受け入れていく必要があるといえます。

庭師の今後の活躍の場

近年では、都心のヒートアイランド現象を緩和させるため、屋上や壁面を緑化する方策が立てられています。

ヒートアイランド現象は、都心の気温が相対的に高くなることで、緑地を増やすことでこの現象を緩和することができるといわれています。

東京都などの都心部には、屋上の緑地化が義務付けられている地域も増えてきています。

人々の環境意識の高まりや都市部の再開発により、今後こうした場所が庭師の活躍の場として広がっていくと考えられます。