女性の動物飼育員のキャリアパス・結婚後の生活

女性の動物飼育員の現状

動物飼育員は、女性もたくさん活躍しています。

ひと昔前は、ひとつの動物園に女性が1名いるかどうかという世界で、男性のほうが圧倒的に多い職業でした。

しかし、時代が進むにつれて状況は変わり、現在、職場によっては男女の飼育員の割合が半々になっている動物園や水族館も増えてきています。

動物飼育員の仕事では、良くも悪くも女性だからといって担当する動物や仕事量が配慮されることはありません。

重い餌を運んだり、全身を使って園舎の清掃をしたりと、体力勝負の面もあります。

しかし、動物が好きで「この仕事をやりたい!」という強い気持ちがあれば、男女関係なくやりがいを感じながら働けます。

また、最近では労働環境が少しずつ改善し、産休や育休を取りやすい環境を整えている園が増えたことで、長年働き続けてベテランの域に達する女性飼育員も徐々に増えているようです。

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女性の動物飼育員の強み・弱み

女性の動物飼育員の強みは、気配りの心を生かして動物たちの小さな異変にも気づきやすいことです。

また、女性はコミュニケーション能力が高く、親しみやすいキャラクターの人も多いため、小さな子どもへのレクチャーや学習会などの進行、運営などを女性主体で任せられることもあります。

逆に弱みといえるのは、男性に比べて体力や筋力面では不利になるケースがあることです。

飼育員の仕事は野外作業がほとんどで、水を扱う仕事も多いため、慢性的な冷え性で身体に支障をきたしてしまう女性もなかにはいます。

しかし、基礎的な体力は働いているうちについていきますし、仕事にも慣れるため、そこまで心配する必要はないでしょう。

動物飼育員の結婚後の働き方・雇用形態

動物飼育員は「公立」または「民間」の施設のどちらかで働くことになります。

公立の施設では身分が地方公務員になるため、年次有給休暇や結婚休暇、産前・産後休暇などの特別休暇や育児休業制度が整っています。

採用人数は多くなく狭き門ですが、結婚や出産後も復職をして、家庭と両立させて安心して働きやすい環境があるといえるでしょう。

一方、民間の動物園に勤務した場合の待遇は勤務先によって異なります。

公務員以上の充実した待遇を整えているところもあれば、結婚後の家庭や育児との両立は難しく、退職を考えざるような職場もあるかもしれません。

しかし、最近では結婚・出産しても退職せず長く働けるように、女性専用の更衣室やシャワールーム、お手洗いなどを増設したり、女性スタッフを増員する動物園や水族館も増えてきています。

女性が働きやすい職場環境や制度を整えていく動物園や水族館は、今後も増えていくでしょう。

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動物飼育員は子育てしながら働ける?

動物飼育員は、子育てしながら働くことも可能です。

とくに公立の公務員として動物飼育員をしている人は、休暇や休業制度が整っているため、制度を利用しながら働きやすいでしょう。

実際に育児休暇・産休を利用して復職する人も多いです。

ただし、正規職員であれば、基本的には急な残業や宿直にも対応しなければいけません。

子育てしながら両立するのは難しい場合には、アルバイト・パートとして希望の時間帯だけ働くことも可能です。

動物飼育員は、一度でも動物園などで飼育の経験があれば、別の職場にうつる場合でも「経験者」として優先的に採用されやすくなります。

そのため子育て真っ最中の時期に仕事を続けるのが難しかったとしても、キャリアがあれば、落ち着いた時期から転職や再就職できるチャンスは十分にあります。

アルバイトやパート、臨時職員としての採用は比較的多いため、そういったところから現場に戻り、ムリのない範囲で仕事を続けていくこともひとつの方法でしょう。

動物飼育員は女性が一生働ける仕事?

動物飼育員は、女性が一生働ける仕事といえます。

動物好きな人たちが憧れ、高い倍率をくぐり抜けてやっとなれた仕事だからこそ、多くの人が愛情と誇りをもって動物飼育員の仕事をしています。

最近では女性の動物飼育員の数も増え、動物園・水族館によっては定年まで長く働き続けるベテラン飼育員も増えてきました。

結婚や出産を経験しても、休暇制度などを利用しながら、家庭や子育てと両立して仕事を続けていくことができるでしょう。

希望の時間帯だけで働きたい場合は、アルバイトやパート、臨時職員と雇用形態を変えて続けることも可能です。

ただし現在も、昔ながらの「動物飼育員=男性の仕事」という考えが根付いている施設も一部あるようです。

不安な人は応募前に、女性が長く働きやすい職場環境かを調べておくことをおすすめします。