【2021年版】庭師の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「庭師」とは

樹木や庭石、芝、池などを集めて個人宅の日本庭園を造り、その維持管理を行う職人。

庭師とは、 主に個人宅の日本庭園を造り、手入れをして庭の維持管理をする職人 です。

樹木や草の特性、日当たり、水の流れなどを考慮し、依頼主との話し合いの上、庭を造ります。

植木職人は主に植木についてのみの仕事ですが、庭師は枝や葉を切るだけでなく、土に肥料を足す、接ぎ木をする、石を動かす、樹木の病気を確認するなど、庭全体に関わるさまざまな仕事をこなします。

作業は日の当たり方や季節の変化、枝の生え方などを考慮しなければならないため、自然や植物に対する深い理解がなければできません。

庭師になるために必要となる資格はなく、造園会社に就職し、知識や技術を身に付けていくことが一般的です。

学歴も特に問われませんが、大学や短大、専門学校などで造園系の学科で園芸や建築などの知識を身につけておくとより有利となるでしょう。

屋外での作業に加え、枝や石、土などの重いものを運ぶことも多いため、体力が求められる仕事ですが、近年はガーデニングの流行もあり、女性の進出が目立つ職業です。

「庭師」の仕事紹介

庭師の仕事内容

日本庭園を造り、その手入れをして維持管理をする職人

庭師とは、 主に個人宅の庭園を造り、手入れをして庭の維持管理をする 職人です。

樹木や草の特性、日当たり、水の流れなどを考慮し、依頼主との話し合いの上、庭を造ります。

日本庭園の場合は、植木や庭石、建物などのバランスを考慮して庭をつくっていくため、空間デザインのスキルや美術的なセンスも求められます。

庭造りの専門家として、樹木や草の特性、土の状態、日当たり、水の流れを総合的に見て、家ごとに適した庭造りのアドバイスを行い、その後の維持管理も行います。

また、庭師は枝や葉を切るだけでなく、土に肥料を足す、接ぎ木をする、石を動かす、樹木の病気を確認するなど、庭全体に関わるさまざまな仕事をするのが仕事です。

作業は日の当たり方や季節の変化、枝の生え方などを考慮しなければならないため、自然や植物に対する深い理解がなければできません。

そのほかには、何もない更地にゼロから庭を作り出したり、公園やゴルフ場などの緑地化をしたりすることもあります。

公共工事など大規模な案件になれば、土木工学や施工管理法等の知識も必要とされるため、環境保全や緑化対策等について学ぶ人も多いです。

よく植木屋と混同されがちですが、植木屋は剪定の専門家であり、庭師が造園の知識を持ちさまざまな仕事を手掛けるのに対し、植木屋は庭木の手入れを専門に行います。

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庭師になるには

造園の知識を学び、造園会社に就職して経験を積む

学校で造園などについて学んでおくと有利

庭師になるにあたり、特別な学歴が問われることはありません。

ただ各種学校において、 造園・園芸・建築・土木などの知識をつけておくことは就職の際のアピールポイントに なります。

もし庭師を志望するのであれば、高校・大学・専門学校等で植物や造園に関する知識を学んでおくと有利となるでしょう。

なお、大学や短大の園芸科や造園科、土木科への進学を希望する場合は、理系学科であるため、高校では理系の進路選択をしておく必要があります。

これらの専門学科を設置している大学は全国でも少なく、志願者が殺到し、高倍率になることもあるため注意が必要です。

就職してしばらくは修業期間

造園会社に就職した後、しばらくの間は修行期間で、先輩の切り落とした枝や葉の清掃や道具の手入れ、備品等の運搬などの補助的な仕事をしながら仕事の流れを覚えます。

個人差や各造園会社の認識にもよりますが、少なくとも3年間は見習い期間として技術を習得することを考えておきましょう。

庭師の仕事は職人的な要素が強く、一人前になるまでには長い年月がかかります。

最終的に、造園関連の業務すべてができる状態になると「親方」と呼ばれ、図面の作成・見積もりの計算・人事管理等の事務的な職務を行う能力が求められます。

庭師の仕事は幅広く、そして奥深いもののため、1人前の庭師になるには10年以上の年月がかかるといわれています。

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庭師の学校・学費

造園を学びたい場合は理系科目を選択する必要がある

庭師になる際に、特別な学歴が問われることはありませんが、学校で造園について学ぶことはできます。

高校卒業後、短大や大学の専門学校で学ぶのも方法の一つです。

造園を学べる大学は全国にあり、「造園科」「農学科」「環境デザイン科」などで学ぶことができます。

多くの場合、 造園科は理系学科であるため、高校では理系科目を選択 しておきましょう。

4年かけて体系的に学ぶことで、造園会社への就職のチャンスはつかみやすくなるでしょう。

また、庭師を志願する人の中には専門学校への進学を選ぶ人が多いです。

短期間で知識を習得できることがメリットとしてあげられ、造園技能士などの資格取得を目指す講習が行われているところもあり、大学よりもより実践的な学びを得られます。

関連記事庭師なるためにはどんな学校に行けばいい?(大学・専門学校)

庭師の資格・試験の難易度

造園に関する国家資格は複数ある

庭師は資格がないと業務ができないというわけではありませんが、能力を証明するものとして、いくつかの国家資格があります。

「造園技能士」は、国家資格である技能検定制度の1つで、造園技能士資格を持っていない人が造園技能士と称することは禁じられています。

造園から緑地化まで幅広いジャンルの知識や技能が問われる資格で、難易度も高いため実力を証明するために取得する人も多いです。

「造園施工管理技士」は、国土交通省管轄の国家資格です。

2級造園施工管理技士は、建設業法に定められた営業所における「専任技術者」および工事現場における「主任技術者」となることが認められています。

ただし、これらの資格は実務経験が必要なため、庭師として就職後経験を積んでから取得することとなります。

そのほかには、住居の外観の設計や状態維持をするための専門知識を証明する「エクステリアプランナー」、公共工事で必置となる主任技術者や監理技術者になるための「土木施工管理技士」などがあります。

庭師の仕事は、ただ草木を手入れするだけのものではなく、庭のエクステリアや土木関連の仕事も含め、非常に多岐に渡るため、 さまざまな資格を取得し知識を身に付けようとする庭師は多い です。

また、実際に仕事をする上では車を運転して移動することが多いため、就職する際には普通自動車運転免許を取得しておくとよいでしょう。

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庭師の給料・年収

給料は低めだが技術を身に付けると徐々にアップ

一般的な職業よりは低め

技術職として造園会社に就職した場合、初任給は16万円から20万円程度である場合が多いといわれています。

平均年収は280万円程度と考えられますが、 技術によって待遇が変わる仕事なので、経験を重ねれば年収は徐々に上がって いきます。

一方で、造園会社は中小企業が多く、一般的なサラリーマンよりは、やや低めの給与水準にとどまる傾向にあります。

なお、造園会社は仕事柄どうしてもケガや事故が起きてしまいがちなため、その分各種社会保険など一般的な福利厚生は充実しているところが多いです。

日給月給制や住み込みで働けるところも

庭師の給料は 日給月給の制度となっている会社が多く 、毎日の「日給」が積み重なって「月給」となります。

これは、雨などで作業ができない日はその分の日給が支払われないためです。

また、庭師には住み込みで働く場合、給料は生活費が引かれるため手元に残るのはお小遣い程度です。

生活費をもらいながら勉強していると捉え、一早く技術を修得することに専念する人が多いです。

技術を身に付けて、勤務先と比べてさらに待遇の良い造園会社へ転職する、またはフリーランスとして独立すれば、さらに収入がアップする可能性もあります。

造園業は高齢化がすすみ、現場は人手不足の傾向が目立つため、入れ替わりも激しい業界です。

より待遇や給料のよい造園会社へ転職する人は後を立ちません。

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庭師の現状と将来性・今後の見通し

日本庭園や庭木だけでなく幅広い仕事をこなす

現在の住宅はほとんどが洋風建築で、いわゆる「日本庭園」を依頼する個人宅も少なくなってきています。

個人宅の造園の仕事は減少しつつあり、本格的な日本庭園を手掛けられるような高度な技術者も減ってきており、 若い世代への技術継承が大きな問題 となっています。

一方で、木の剪定や伐採・除草・草刈・施肥など、庭周りの管理全般を請け負えるのが庭師の強みで、庭周りの相談事に複合的に応じることができることは庭師の大きな強みです。

近年は庭周りの依頼に限らず、エクステリア工事や雨樋清掃、防草シートや砂利の設置なども請け負っている庭師も増えてきています。

時代の変化に応じて業務の範囲を広げ、積極的に新しいやり方を受け入れていく必要があるといえます。

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庭師の就職先・活躍の場

造園会社に就職して活躍する

庭師として活躍するためには、 造園会社への就職が一般的 です。

ただし、造園会社の中には個人宅を中心に仕事をしている会社、公共事業など大きな仕事を中心に仕事をしている会社、土木に強い会社、造園に強い会社など特徴があります。

自分が手掛けたい仕事があるのであれば、あらかじめどんな仕事をしているのかしっかりと調べておくとよいでしょう。

また近年では、住宅周りの「エクステリア」を一手に引き受ける企業も増えてきているため、こうしたエクステリア専門会社や住宅関連会社内に造園部門を持つ企業も増えてきています。

かつては個人の庭師に弟子入りするケースが多く見られましたが、今は個人で庭師をしている人は少なく、弟子入りで技術を身に付けるという形も少なくなってきています。

庭師の1日

作業ができるのは日中のみに限られる

庭師の仕事は屋外で行われるものがほとんどです。

そのため、工期が限られている場合を除いては、太陽が出ている間が作業時間となり、大幅に残業をすることはあまりありません。

<ある庭師の1日>

7:20 出勤、事務所の清掃や道具の準備など
7:30 ミーティング 道具の確認や安全対策などの打ち合わせ
8:15 現場到着、作業内容、終了時刻等の確認、近隣への挨拶。
8:30 作業開始
12:00 昼食休憩
13:00 作業再開
17:00 作業終了 片付けや清掃、依頼主に挨拶をし、帰社
18:00 会社到着、道具の手入や翌日の準備
18:40 ミーティング
19:00 退社

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庭師のやりがい、楽しさ

美しい庭とお客さまの笑顔のために

庭師にとって何よりの喜びは、依頼主からの喜びの声や感謝の気持ちを直接聞けることです。

作業が完了し喜んでもらえた時の満足感は何にも代えがたく、その後の仕事の原動力になります。

またお客さまに満足してもらえることで、継続して仕事を受注できたり、口コミで評判が伝わり集客につながったりと、 人との出会いやつながりから新しい仕事が増えていくことも 少なくありません。

また、庭師が手掛けた庭や緑地の多くは長きにわたって形として残るため、時間を経て成長し、変化していく様子を見る楽しみもやりがいにつながります。

継続して同じ案件を受注することも多いため、多くの庭師が自分の手掛けた庭に愛着を持って仕事に当たっています。

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庭師のつらいこと、大変なこと

雨の日は仕事ができないため収入が減ってしまう

庭師の仕事のほとんどは屋外で行われるため、雨や雪の日は作業をすることができず、仕事は休みになります。

そのため 梅雨や台風の時期は、収入面が激減してしまう可能性 があります。

とくに中小規模の造園業者の多くは天候の悪化に悩まされており、被害が大きければ、収入面での打撃は甚大です。

また、庭師の仕事は体力がなければ務まりません。

夏や冬も屋外で作業するため過酷な労働環境である上に、害虫や毒・棘のある植物によるケガも後を絶ちません。

チェーンソーなど危険な道具も扱うため、どうしても仕事をする上での危険度は高くなります。

こうした過酷な状況でも植物や造園に対する情熱を持ち続けられる人でなければ、仕事は務まらないでしょう。

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庭師に向いている人・適性

自然に関心があり、知識や技術を高めようという向上心のある人

庭師は常に自然と向き合う仕事です。

「自然」とひとことで言っても、季節や天候、風向き、日当たり、土の状態、草木の特徴、虫や動物についてなど、表す範囲は実に幅広く、あらゆる樹木についても知り尽くしていないといけません。

こうした知識を身に付けるには、 常に自然に関心を持ち、自分の仕事にその知識を生かしたいという向上心 を持っていなくてはなりません。

いろいろな庭を見たり造園の本を読んだりして、学習や経験を積み重ねていける人が庭師に向いているといえるでしょう。

また時代と共に、建築の様式や庭園の在り方も変化しています。

既存の知識や技術に頼ることなく、新しさを取り入れるためにも学び続ける姿勢は非常に大切なことです。

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庭師志望動機・目指すきっかけ

植物やガーデニングに対する興味関心

庭師を目指すきっかけとしては、 もともと植物やガーデニングなどに興味があり、もっと大きな仕事をしてみたい、植物と触れ合う仕事がしたい ということがあげられます。

そのほかには、山や森などに興味があり、自然を相手にする仕事に携わりたい、屋外で体を動かして働く仕事に興味があった、といったものもあります。

造園会社には、個人宅の庭造りを手掛けるところから、公共工事のような大きな事業を手掛けるところまでさまざまあり、就職先によって大きく仕事内容が変わります。

自分がどんな庭造りをしたいのか、どんな仕事をしたいのかをしっかりと考え、それに沿った志望先を選び、志望動機を話せるようにしておくことが大切です。

庭師の雇用形態・働き方

公務員の庭師や女性の活躍も目立つ

一般的に庭師の働く場所は民間の造園会社で、会社員として働きます。

ただし少数ではありますが、庭師には「公務員」として働く道もあります。

自治体によって名前は異なりますが 「造園職」や「造園技術職」という名前で募集 され、公園や街路樹の設計管理、園路や植栽培の補修など、公共の施設に関するさまざまな業務を手がけます。

興味のある人は自治体の採用職種について調べてみましょう。

また造園業の最近の傾向としては、ガーデニングの流行もあり、女性の進出が目立ってきています。

男性と同じような力仕事が難しくても、プランナーとして顧客の要望を聞いて設計をするなど、女性ならではの感性を生かせる場は意外と多く、これから女性の庭師を雇う造園会社はより増えるでしょう。

庭師の勤務時間・休日・生活

屋外の作業が中心で、日の出ている時間が作業時間

庭師の1日は、 外での作業が多いため、日が出ている時間帯が勝負 です。

日が沈むと樹木が見えなくなってしまうため、遅い時間まで作業することはあまりありません。

夕方作業を終えると、手入れを終えた道具の片づけや次の日の仕事の準備をし、18時~19時ごろには仕事が終わります。

ただし、雨や雪などの場合は作業を予定していた日であっても、作業ができないため休みにせざるをえません。

その分、請け負える仕事の数が減り収入が減少します。

梅雨や台風の時期や積雪の多い地域は、急な予定変更や休日返上で働かなくてはならないことも少なくありません。

また冬場は庭木の手入れをする人が少なく、その間に長期休暇を取ったり出稼ぎをしたりする人が多いです。

関連記事庭師の勤務時間・休日

庭師の求人・就職状況・需要

人の出入りが多く、求人は常に一定数ある

庭師の世界は出入りが激しいため、 どの造園会社も一定数の職人を確保するために常に求人を出している のが現状です。

庭師の出入りが激しい理由の一つとして、就職先である程度の技術をつけた後に独立していく職人が多いことが挙げられます。

庭師は体力と技術さえあれば一人でも仕事ができます。

そのため、せっかく採用して一人前に育てても、独立のために退職してしまうのです。

また庭師は体力的にハードな職種でもあるため、採用しても続かずに辞めてしまうケースもあり、退職者は後を絶たないのが現状なのです。

また、中小規模の造園会社では大きな案件を手掛ける際に短期間のアルバイトを雇う場合も多く、一度勤務すると、人手不足の際に声がかかったり、正社員に登用されたりすることもあります。

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庭師の転職状況・未経験採用

アルバイト採用や中途採用者も多い業界

庭師は未経験者の中途採用が比較的多い業種で、転職へのハードルは低い職業です。

中小規模の造園会社では、大きい案件を請け負った場合や急な退職者が出た場合、 短期のアルバイトを募集して人員を補う ことがよくあります。

求人誌やハローワークなどで求人を見つけることができ、アルバイトの場合は学生でも可としている会社も多いので、庭師を目指す人は一度経験しておくのもよいでしょう。

もともと庭師としての勤務経験がある場合は、一定以上の水準を要求されます。

そのため、造園に関する資格を取得しておけば、よりよい待遇の会社に就職できる可能性も高くなり、給与交渉も行いやすくなります。

なお、庭師の仕事は体力勝負であるため、未経験者が年齢を重ねてからの転職は厳しいでしょう。

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