農家になるためはどんな勉強が必要?

生産・流通・経営・経理

植物を相手にする耕種農業と動物を相手にする畜産農業のどちらにも共通して勉強する必要があるのは、おおまかには生産、流通、経営、経理の知識です。

生産は、作物や家畜をどのように育てるか、どのように品質や収穫量を向上させるかについて学びます。

流通は、作物や家畜がどのように消費者まで届けられるかを学びます。

経営は、農家としてどのように収入を得るか、どうすれば収入をアップさせられるかを学びます。

経理は、お金の流れを管理・記録し、売り上げを管理する方法を学びます。

いずれにしても、農家になるためにはまずどこでどのような農業をしたいのか具体的に考えて、その地域や目指す農業に適した勉強方法を見つける必要があります。

農業をするために学ぶこと

具体的な科目としては

農学概論
・農業生産学
・農業経営学
・農業簿記
・農業機械学
・栽培管理方法
・病害虫対策
・土壌肥料学概論
・飼養管理方法
生物学
・農食環境学
・農産食品学

などが挙げられます。

ただし農家に生まれ育った人であれば子どものころから親の仕事についてまわり、実際の現場を見たり、話を聞いたり体験したりしていることでしょう。

そのため、ノウハウを感覚的に身につけたうえで、書物や座学から知識を深めるという流れになるのが一般的です。

また実習では実際に作物や家畜を育てるなかで、農家として必要な具体的なスキルを身に付けていきます。

耕種農家の勉強すること

水田作、畑作、野菜作の場合はイネ、トマト、キャベツ、スイカといった品目ごとに種まきから育苗、定植、管理、収穫、出荷までの栽培管理方法を知識と技術の両面から学びます。

また土壌や肥料、水管理などの田畑づくり、機械や施設をあつかう方法、農薬などの病害虫対策も勉強します。

それぞれに適した地域や時期、気温、水分量、土壌、肥料などがあり、露地栽培か施設栽培か、毎日収穫するものか一気に収穫するものかなどによっても、専門的な技術は異なります。

花き作の場合は切り花類、球根類、鉢もの類、花壇用苗もの類など、果樹作の場合は常緑樹、落葉樹、熱帯果樹など、それぞれの品目ごとに栽培管理方法を学びます。

近年は新たな試みとして、環境保全型農業、大規模機械化省力栽培、セル苗利用、バイテク苗生産など進化する農業を学ぶこともあります。

畜産農家の勉強すること

酪農、肉用肥育・繁殖牛、養豚、採卵養鶏、ブロイラー養鶏ごとに飼養管理方法を学びます。

そのほかチーズ、ヨーグルト、ハム、ソーセージなどの加工技術や鶏糞を発酵させた有機肥料づくり、放し飼いや有精卵、烏骨鶏といった付加価値飼育なども勉強します。

農家になってからも勉強を続ける

こうした勉強は農家になっても続けることが必要です。

農業に関する知識や技術は日々進化しているため、古い知識や慣習にとらわれていてはいつまでたっても売り上げを伸ばすことはできません。

農家になってからも、自治体や民間企業が行うセミナーや研修会に参加したり、独学で勉強を続けたりすることは欠かせません。

また、地域の人々や近隣の農家とコミュニケーションをとる中で新たな知識や技術を教えてもらえることもあるため、勉強をする上でも地域に溶け込みコミュニケーションをとることは大切です。