農家の1年のスケジュール

農家を生業としている人は年間を通してどのようなスケジュールで働いているのでしょうか?

ここでは、稲作農家とりんご農家を例に1年間のスケジュールについて解説します。

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季節に合わせたさまざまな作業

農家の1年のスケジュールは、育てる農作物の種類によって栽培の方法や収穫の時期は異なります。

大きく分けると「土づくり」「種まき・苗植え」「栽培」「収穫」「出荷」の作業があり、1年でこれを繰り返すことになります。

収穫時期は繁忙期

農家の1年間のなかでも最も忙しくなるのは収穫の時期です。

とくに作っている農作物の旬の時期が短期間に限定されている場合は、集中的に収穫して販売するためとても忙しくなります。

クリスマスシーズンにはケーキ用の苺が、母の日の前にはカーネーションやカスミソウが、お中元シーズンにはメロンやスイカが大量に売れます。

こういった市場の需要のピークを逃すと売り上げが激減してしまうので、この時期に一つでも多く売り上げるために農家は朝から晩までひたすら出荷作業に追われるのです。

稲作農家の1年

3月 苗づくり

植え付ける苗をビニールハウスなどで育て始めます。

4月 育苗、田おこし

田んぼの土が栄養をたっぷり含むように、肥料をまいたり耕したりして栽培の土壌を整えます。

5月 田植え

気温が上がり始めるころに、田んぼに苗を植えつけます。

6月 田んぼ・稲穂の管理

夏の間は、雑草をこまめに除去したり薬剤で害虫を防いだりして、稲にたくさん栄養がいくように手入れを続けます。

8月 収穫

秋の訪れとともに、待ちに待った収穫が行われます。稲刈り・乾燥・脱穀などの作業を経て、ようやく出荷することができます。

10月 土づくり

来年に向けた土づくりを行います。

稲作農家の場合、秋に収穫が終われば、寒い冬には米の栽培はできません。

こうした時期には、ビニールハウスを利用して室内で育てられる野菜や花木を栽培するなどして、収入を得ています。

1年中いつでも収穫できる農作物というのは非常に少ないため、多くの農家がいくつかの農作物をかけもちしながら作っています。

りんご農家の1年

1月 剪定・整枝

たくさん実をつけて大きく育つように、丈夫な枝を選んで余計なものを切り落とします。
剪定に失敗すると収穫量に影響するため慎重に行います。

4月 肥料散布、苗木の植え付け

雪が消えるころに肥料を入れ、よい土を作ります。

4月 農薬散布

害虫が付かないように適宜農薬を散布します。

5月 受粉

かつては人の手によって受粉させていましたが、近年はハチを利用している農家が増えています。

7月 摘果

一つひとつの実を大きく育てるために、余分な実を落としていきます。

人の手で作業することが多いです。

7月 袋かけ

害虫を予防し、見た目の色をよくするため実のひとつひとつに袋を掛けていきます。

実の重さで枝が下がってしまうため、支柱を足すこともあります。

11月 袋はぎ

気温が低下してくる頃になると、着色のために袋を取り外します。

同じ方向にばかり日が当たると着色が偏るので、反対側にも着色するよう実を回していきます。

11月 収穫

収穫し、大きさや色別に分けて出荷します。

冬の期間は農作業ができないため、ジャムなどの加工品を作る農家も多いです。

農家の1年間のスケジュールのまとめ

農家にとって一番の繁忙期は「収穫時期」ですが、収穫に向けてかなり前から土壌を整えたり、害虫から農作物を守るために農薬を散布したりとさまざまな工程があることがわかりました。

また、1年中収穫できる農作物は稀なため、多くの農家がいくつかの農作物をかけもちしているということも知識として知っておくとよいでしょう。