漁師の仕事内容

漁師の仕事とは

漁師の仕事は、川や海に出て漁をし、魚や貝類を獲ることです。

漁場の違いによって「沿岸漁業」「沖合漁業」「遠洋漁業」と分かれており、魚を捕らえる方法も「底引き漁」「はえ縄漁」「定置網漁」とさまざまな方法があります。

漁師になるためには、気象や魚類の生態に関する知識、長時間の船の上での肉体労働に耐える体力が必要です。

また、漁業をする際には各地にある漁業組合に加盟して「漁業権」を得ることが必要になります。

漁師の業務の内容

定置網漁

定置網漁は、主に沿岸のポイントに定置網を設置し、網の中に魚を呼び込む方法です。

近年は環境を保護する面からも定置網漁がメジャーとなっています。

基本的には夜中から明け方にかけて出港し、午前中には仕事が終わります。

まき網漁

まき網漁は、主に沿岸を回遊する魚の群れを網で追い込む方法です。

魚を探す船、魚を集めるための灯りをつける船、魚を獲る船など複数の船がチームとなって仕事を行います。

夕方から出向し、翌朝まで仕事をするパターンが多くなっています。

遠洋漁業

海外の海まで船で向かい、カツオやマグロなどの漁をします。

船の上で何か月も生活することも多く、家に帰るのは年に数回という人も少なくありません。

沖合漁業

沖合は200カイリの範囲内で漁を行います。

船の上で数日を過ごし、漁をして帰港するというパターンが多くなっています。

漁師の役割

漁師の主な役割は、海産物を獲り国民の食生活を支えることですが、近年では生態系や環境に対する役割も非常に重要なものとなっています。

漁師によっては、川や海に出て行って天然の魚を獲ってくるのではなく、生簀で魚を育てて獲る「養殖業」を中心にしている場合もあります。

養殖業の場合は、餌をやったり生簀の掃除をしたりして、魚がしっかり育つよう世話をするのが仕事になります。

海の一区間を区切って生簀を設置して行うこともありますし、室内の施設を使って行うこともあります。

近年では、科学技術の発達とともに、養殖できる魚の種類も増えてきました。

21世紀に入ってからは、ウナギやクロマグロのように「養殖は不可能」とされていた魚の養殖が成功するようになったのです。

市場ではまだ「天然もの」を高く評価する傾向にはありますが、今後は養殖の仕事に力を入れる漁師も増えてくるのではないかと考えられています。

漁師の勤務先の種類

漁業で働く方法はいくつかありますが、漁業協同組合か民間の漁業会社に就職するのが一般的です。

民間の漁業会社といっても、そのほとんどが個人経営となっており、大きな組織は多くありません。

独立して働くことも可能な仕事ですが、資格・免許や漁業権の取得が必要になることもあり、未経験者がいきなり独立というのは現実的ではありません。

独力でやっていきたい場合でも、まずは先に挙げたような場へ就職して経験を積み、独立というのが一般的な流れです。

漁師の仕事の流れ

具体的な仕事の流れは、まずは出港することから始まります。

安全に漁ができるかどうかはその日の雨や風の状態によるので、天気予報を確認して安全性が確保できると判断した上で、出港することになります。

船を操縦して漁場に着いたら、仕掛けを作ります。魚が好むような餌をつけたり、網を水面におとしたりして、魚を獲るために綿密な準備をするのです。

準備ができたら、いよいよ漁のスタートです。沿岸漁業であれば、およそ数時間〜半日にわたって魚を獲り続けます。

どのタイミングで漁をやめるかは個人の判断にゆだねられているため、基本的にはそれぞれに「これぐらいの量を獲ったらやめる」という基準を持っているそうです。

帰港したら、水揚げした魚の選別をし、出荷準備ができたらその日の業務は終了です。