【2021年版】農家の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「農家」とは

米、野菜、果物、花木などの農作物を一から育て、商品として出荷することで利益を出す。

農家とは、第1次産業である「農業」によって収入を得る職業です。

農家が育てる農作物は、野菜や果物をはじめ、米、穀物、花、茶など多種多様です。

また牛・豚・鶏をはじめとした家畜に関わる畜産農業を手掛ける農家もいます。

農家の働き方は、おもに農業を中心に生計を立てている「専業農家」と、農業と他の仕事を両立しながら生計を立てている「兼業農家」に分けられます。

現代では「専業農家」「兼業農家」ともに減少する傾向にあり、農業従事者の高齢化も重要な社会問題のひとつです。

一方で、日本国民の食の安全に対する意識や自給率に対する問題意識は少しずつ高まっており、農業に新しい可能性を見出してチャレンジする若者も出てきています。

農業を営むためにはさまざまな知識や経験が必要となるため、実家が農家ではない場合には、専門の学校で学んだり、農業法人に就職して働きながら学ぶことが推奨されます。

「農家」の仕事紹介

農家の仕事内容

さまざまな農作物を生産し、出荷する

農家とは、米・野菜・果物・花などを育てて市場に出荷し、収入を得る人のことです。

私たちが普段口にする米や野菜だけでなく、飼料作物になる穀物類や繊維に加工する綿や麻、さらには酪農や肉牛・養豚など、生産するものの種類は多岐にわたります。

農家は季節や気温に合わせて、土づくりや種の植え付け、肥料まき、収穫などを行います。

かつては非常に手のかかる体力勝負の仕事でしたが、現代は機械化が進み、さまざまな農機具を使って、昔よりは効率的に農作業ができるようになりました。

なかには「無農薬栽培」や「有機栽培」など、質や安全性にこだわった栽培方法で農業に取り組む人もいます。

利益を上げるための取り組みも

農家は、ただ農作物を生産して売ればいいというわけではなく、利益を出すために「何をどう売るのか?」といった販売戦略を考えることも重要です。

少しでも質の良い農作物を育てるための勉強をしたり、プラスアルファの価値をつけるための工夫をしたりもします。

農家というと農作物をつくることだけに注目が集まりがちですが、完成した農作物によって売上を上げ、多くの利益を出すための一連の作業を「ビジネス」として行う職業です。

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農家になるには

実家が農家でない場合は農業法人への就職が一般的

農家になるために、特別な学歴や資格は必要ありません。

実家が農家という人は、10代のうちに親の跡を継いで就農するケースがよくあります。

この場合、親に農業を教わりながら実経験を通して日々学んでいき、一人前の農家を目指すのが一般的なスタイルです。

ただし、最近ではまったく農業と縁がなかった人が、農業に挑戦する例も増えています。

この場合、まず考えるのは「個人事業主として開業する方法」と「農業法人などに就職して働く方法」のどちらを目指すかです。

開業する場合、栽培計画から販売手法まですべてを自分の裁量で決められるおもしろさがありますが、農地の管理や資金繰りなどのさまざまな責任が伴います。

初心者がいきなり開業するのは、現実的とはいえません。

農業法人に就職する場合には、毎月給料をもらいながら働けるため、安定した収入を得ながら農業の知識・技術を向上させるにはおすすめの方法です。

農業高校や農業大学に進学する道も

中学生や高校生が農家を目指すのであれば、まず農業高校や農業大学などへ進学し、農作物に関する知識を学ぶのもよいでしょう。

卒業後は農業法人への就職を目指せますし、なかには農業と関連性のある食品、環境、化学などの分野へ進んでいく人もいます。

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農家の学校・学費

農業高校や農学を学べる大学の学部などがある

農業について学べる学校は全国にあります。

農業高校、大学の農学部・畜産学部・園芸学部、そして専門学校に当たる農業大学校などです。

必ずしも学校で農業を学ばなくてはならないわけではありませんが、学生時代に幅広い知識を身につけておくことは、農家になってからも必ず役立つでしょう。

農業関連の学校はカリキュラムや専門分野がさまざまで、農業実習として実際の農家で農業を体験したり、学校内で農作物を育てたりすることもあります。

自分が将来どのような農家になりたいかをしっかり考えて、目指す農業に適したところを選びましょう。

農業大学校は、より実践的に農業を学べる場として国や自治体によって設置されている研修教育施設です。

基本的には2年間の全寮制で、社会人を対象とした課程を用意する学校もあります。

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農家の資格・試験の難易度

農家を営むための条件がある

農家になること自体には、とくに資格は必要ではありません。

ただし、開業をして「農家」とみなされるには、以下の条件を満たす必要があります。

「経営耕地面積が10アール以上の農業を営む世帯または農産物販売金額が年間15万円以上ある世帯」(農林水産省より)

さらに「販売農家」であるためには「経営耕地面積30アール以上または農産物販売金額が年間50万円以上」であることが条件となっています。

加えて、農地を買ったり借りたりする場合には、市町村農業委員会の許可を得て「農家資格」が必要です。

このように、農家を自分で営む場合には、さまざまな条件を満たさなくてはなりません。

農家の仕事に必要になる場合が多い資格

農業に従事すると、作物の運搬や移動のために自動車を運転する機会が多いため、普通自動車運転免許は不可欠といえます。

経営規模によっては「大型特殊自動車運転免許(農耕車限定)」や「けん引免許(農耕車限定)」も必要になります。

このほか、ボイラーのあるハウス栽培を行う場合は「危険物取扱者(乙種第4類)」、農薬を使う場合は「毒物劇物取扱責任者(農業用品目または一般)という国家資格が必要です。

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農家の給料・年収

年度によって大きく収入が変動する可能性がある

農家の収入は「何を、どれだけ、どのように売るか」によって大きく異なります。

同じ農作物を育てていたとしても、年間の収入が1000万円以上になる農家もあれば、100万円以下という農家もあります。

農林水産省が発表しているデータによれば、農家の平均年収は約600万円、また民間各社のデータを基にすると450万円~1000万円ほどが農家の年収のボリュームゾーンと考えられます

この数字だけ見れば、一般的な会社員の平均年収よりもやや高めの収入が見込めます。

ただし、農家は条件が整い、高値で売れる農作物を量産できるときもあれば、台風などの自然災害に見舞われ収穫ができず、赤字になってしまうときもあります。

気象条件のような外部要因で売上が大きく変動しやすく、年度によって収入も大きく異なります。

こうしたことから、他の仕事と両立させる「兼業農家」として安定した収入を得るよう努めている人も少なくありません。

就農した場合の給料・年収は?

農業法人などに就職し、雇われて働く場合には、勤務先から給料が支給されます。

経験や地域などによっても給料の額は変わりますが、20万円~30万円ほどが平均的といわれています。

業績によってはボーナスが支給され、また通勤手当や住宅手当、家族手当といった手当が支給されることもあります。

労働時間や休日などが定められていることも多く、自営の農家に比べれば、安定した働き方ができる場合が多いでしょう。

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農家の現状と将来性・今後の見通し

新たな農ビジネスへの注目度が高まっている

近年、農業従事者の高齢化や、農家の減少が社会問題となっています。

「食」と密接に関わる農業は人々の生活に不可欠な産業ですが、農業の収入の不安定さや都市部への人口の流出などにより、農業離れが進んでいるためです。

そのようななか、国が新規就農者への給付金を支給したり、地方移住者に農業用の土地を安く提供したり、といった取り組みがはじまっています。

あわせて農業機械の自動運転やドローンの活用、LED照明を使った土を使わない栽培などの技術開発が進み、新規就農者が参入するハードルは少しずつ低くなっているといえるでしょう。

また、近年ではベンチャー企業が農ビジネスに注目し、農業にテクノロジーを掛けあわせて新たな事業を立ち上げるケースが増えています。

今後は「スマート農業」と呼ばれる、ITやICTを活用した農業の市場規模が拡大すると見られ、農業の新たな可能性に注目が集まっています。

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農家の就職先・活躍の場

農業法人に就職するか、独立開業するか

昔から農業の世界では、もともと実家が農家だった人が、家業を継ぐために農家になるパターンが非常に多くありました。

現代でもこのような例は見られますが、少子化の影響や人々のライフスタイルの多様化などもあり、かつてに比べると、親の跡を継いで農家を営むケースは少しずつ減少しているようです。

その一方、まったく農家に縁がなかった人が、職業として農家に注目し、農業の世界に飛び込む例も増えています。

この場合、働き方は大きく分けて「個人事業主として独立開業する道」と「農業法人に就職して働く道」の2つの選択肢がありますが、いきなり独立開業は現実的ではありません。

農業法人に就職する場合、民間企業の会社員のように給料をもらいながら働き、安定した収入を得ながら知識・技術を身につけられます。

農業法人に勤めて経験を積み、将来的に独立開業を目指す人もいます。

農家の1日

季節や農作物の成長度合いによって仕事の流れが異なる

農家の仕事は屋外での作業が中心になるため、日照時間に合わせた労働スタイルになるのが基本です。

朝早くに起きて、日が昇る時間には作業を始め、日が沈む夕方頃には作業を終えるようにしています。

どの農作物を育てるのかによって仕事の流れが異なり、季節によっても1日の過ごし方は変わります。

5:00 起床
5:30 畑の見回り・農作業開始
8:00 自宅に戻り朝食休憩
9:00 収穫・出荷
12:00 昼食休憩(昼寝をすることも)
13:00 農作業
15:30 小休憩(お茶・おやつなど)
16:00 次の種まき準備・肥料づくり
18:30 自宅へ戻る

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農家のやりがい、楽しさ

手間暇をかけて農作物を育て、消費者に喜んでもらうこと

農家の大きなやりがいのひとつは、自分の手で一から農作物を育てられることです。

野菜を育てる場合は、土づくりからスタートし、種まきや苗の植えつけ、成長中にも日々こまめな管理、防虫処理などを施し、収穫するまでに長い時間と手間がかかります。

天気や虫などとも戦いながら、さまざまな苦労を経てやっと収穫した農作物を目にしたときは、特別な思いが沸き起こることでしょう。

自慢の農作物が市場を経て消費者に渡り、「おいしい」と言ってもらえたり、高く評価されたりすることは、農家にとって何よりの喜びです。

日々工夫をして新しい農業に挑戦する人も

従来の農家の仕事に対して「キツい・汚い・危険」などのイメージを抱く人も多くいたことでしょう。

しかし、現代では農業の世界にも農業機器やITが積極的に導入されるようになっており、より効率的に、農作物を育てられるようになっています。

もちろん、自然を相手にするがゆえの数々の苦労もありますが、四季の移ろいを感じながら働けることに充実感を覚える人は少なくありません。

また、最近では食品加工や流通販売に力を入れる農家も出ており、農ビジネスの可能性や選択肢が広がっているのも農業の魅力といえます。

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農家のつらいこと、大変なこと

自分の力ではどうにもできない状況にも見舞われる

農家の仕事では、いくら自分ががんばって働いたとしても、どうにもできないことがあります。

その最もたる例が自然災害です。

いったん激しい台風や大雨、地震などにあえば、それまで時間をかけて大切に育ててきた農作物や畑が、一夜にして全滅してしまうかもしれません。

農家にとって、農作物や畑がダメになってしまうということは、売上が上がらずに収入が激減してしまうことでもあるため、常にリスクを背負いながら働く覚悟が求められます。

体力も求められる仕事

農業は、毎日自然の中での作業となるため、体力は不可欠です。

どれだけ暑くても寒くても、農作物を丁寧に育てるためには文句を言っていられません。

機械化が進んでいるとはいっても、まだまだ人の手をかけなくてはならない部分はたくさんありますし、とくに高齢者が多い地域では、若い農家の働きぶりに高い期待が寄せられることが多いです。

自分が元気でなければ仕事にならないため、体力をつけて、健康的に過ごす努力が求められてきます。

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農家に向いている人・適性

自然の中で働き続けるのを苦にしない人

農家は、自然の中で仕事をする職業です。

暑さや寒さはもちろんのこと、雨の量や雲の流れ、花や虫の変化など、農業を通して毎日自然の移り変わりを感じることができます。

もともとアウトドアが好きだったり、動植物を相手に仕事がしたかったり、自然のなかで仕事がしたいという思いが強い人なら、農家は向いているといえるでしょう。

実際に、都会での会社員生活を辞めて僻地での農家に転職する人の多くが「自然のなかで生活してみたい」という動機をもっているそうです。

ただし、農家として働くとなると、ただ美しい自然をのんびり眺めているわけにはいきません。

汗まみれや土まみれになったり、虫に刺されたりと、厳しい一面を感じることも多くあります。

そういったことも含めて心から自然を愛せる人にとっては、農家はうってつけの仕事といえるでしょう。

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農家志望動機・目指すきっかけ

農作物を育てること、自然と共存して生活することに憧れて

農家を目指すきっかけとして最も多いのは「家が農家だったから」というものです。

親や祖父母など、農業に従事する人たちを幼い頃から見ていたり、農作業を手伝ったりしているうちに、自然と農業の世界に足を踏み入れるケースは少なくありません。

一方、農業と縁がなかった人が農家を目指すきっかけは、以下のようにさまざまです。

・植物や野菜が好きで、農作物を自ら作ってみたい
・趣味で家庭菜園をしており、本格的に就農したいと考えるようになった
・自然に囲まれた中で仕事がしたい

など。

また、一度は会社員として就職したものの、環境のよい田舎で暮らしたいという思いから、移住をきっかけに就農するケースも増えてきています。

農家の雇用形態・働き方

自営や農業法人への就職、アルバイトとして働く人も

農家の多くは、自分で独立開業しているか、農業法人の職員として勤めているかのどちらかです。

自営であれば、つくる作物や栽培方法を自由に決められる反面、背負うリスクも大きいです。

収穫した農作物は農協に出荷するのが一般的ですが、最近ではインターネットを利用して、個人で販売する例が少しずつ増えています。

農業法人に就職する場合は、一般企業の会社員と同じようなスタイルとなります。

このほか、アルバイトとして農家に雇用されることもあります。

アルバイトの期間は数日だけのものから年単位のものまでさまざまで、とくに田植えや収穫の時期など人手が不足する時期は、さまざまな農家でアルバイトを募集しています。

「農業をしてみたいけど、実践経験がないので不安」「農業に興味があるので短期間だけ手伝ってみたい」という人は、こうした機会を利用してみるのもおすすめです。

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農家の勤務時間・休日・生活

農作物の状態や天候、季節ごとに過ごし方が変わる

農家として働く場合は、すべてにおいて農作物や季節・天候に合わせた生活スタイルになります。

自営農家の場合、勤務時間は明確に定まっていませんが、真夜中は暗闇で作業ができないため、基本的には日が昇っている間に働きます。

農家の生活として特徴的なのは「長期的に仕事を休めない」ことです。

農作業をはじめると、収穫期以外でも毎日やることがあるため、遠方に出かけることはなかなかできません。

一方で、ちょっとした休みは取りやすくなっています。

農家の場合、職場である畑や田んぼと家が近くにあることがが多いため、作業の合間に休憩したり、所用を済ませたりすることも可能です。

また雨や風で作業ができなければ仕事が休みになることもあります。

収穫期には激務になりがちですが、真冬など、時期によってはやや落ち着いた働き方ができます。

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農家の求人・就職状況・需要

働き手の高齢化により求人数が増えている

農家は、小規模な経営を行う「個人事業主」と、大規模な「農業法人」の2種類に分けられます。

いずれの場でも、農業の世界では働き手の高齢化、人材不足に悩まされているところがほとんどです。

こうした背景もあり、全国の農家の求人は増えつつあります。

とくに農業高校や農業大学校で農業の基本をきちんと学んでいる若者の場合、学校にも多数の求人情報が集まるため、就職先を見つけることは決して難しくないでしょう。

まったくイチから農業に挑戦したい人であれば「全国新規農業相談センター」に相談してみるとよいでしょう。

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農家の転職状況・未経験採用

新規就農の場合は支援制度を活用するのがおすすめ

昨今では「脱サラ」をして農家へ転職を目指す人が増えています。

農業法人に転職する場合は、一般企業の会社員と同じように、勤務先から給料をもらいながら農業の担い手として働きます。

とくに人材不足の地域では歓迎されるでしょう。

ただし農業の知識・技術を身につけるため、実際には農業大学校や民間の専門学校の農業園芸コースなどで2年ほど勉強してからでないと転職が難しい場合があります。

一方、個人事業主として開業する場合は、農地から農耕機具まで一通りを自力で揃えなければ農業をはじめることができません。

開業には500万円以上の初期投資が必要だといわれているため、開業を考えている人は、まず十分な資金を貯めることが大切です。

新規で就農する人は、農林水産省の支援制度をうまく活用することで農家への転職の可能性を高めることができるでしょう。

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農家の種類

地域特性や土の性質、気候などに合わせた農作が行われている

農家とはいっても、育てる農作物の種類は多種多様であり、農家ごとに特色があります。

ここでは、農家を大きく4つに分けて簡単に紹介します。

稲作農家

日本人の主食である「米」を栽培する農家です。

苗作りや田んぼ作り、稲穂の管理、収穫など、その年の天候や気温に合わせながら、年間を通じて米づくりに取り組みます。

畑作農家

畑で「野菜」を中心に育てる農家です。

葉菜類、穀類、豆類、芋類など、畑作できる農作物は多彩ですが、それぞれの野菜に適した育成方法をとる必要があります。

果樹農家

リンゴやもも、ミカンなどの「果樹」を栽培する農家です。

何年も同じ木を利用して栽培するため、害虫の駆除や肥料の散布など細かなケアも重要です。

花き農家

切り花・鉢植え・球根・苗などの「花」を専門に栽培する農家です。

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農家の後継者になるには

各種事業や相談センターを活用し、非農家でも後継者を目指せる

農家は、昔から日本の食を支える重要な職業として親しまれてきましたが、現代では農業従事者の減少や少子高齢化が進み、農家の後継者不足が社会問題になっています。

従来の農家は、もともと親や親族が農業従事者であった場合に、その跡を継ぐかたちで子どもが農家になるのが一般的でした。

現在でも、親や3親等以内の親族が農家であれば、経営を一部あるいは全部継承したり、農業法人の共同経営者になったりするなど独立した「親元就農」を目指せます。

一方、親や3親等以内の親族が農家ではない場合には、経験豊富な先進農家のもとで研修を受けて、その流れで農家を引き継ぐことが可能です。

昨今では、農家を継いでほしい人と、農家を継ぎたい人をマッチングする事業もスタートしていますし、非農家出身者向けに就農支援を行ってくれる「全国新規就農相談センター」などもあります。

こうした制度を活用し、農家と縁のないところから、農家の後継者を目指していくことができます。

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兼業農家の生活

兼業農家の生活スタイルも多様化している

農家には、農業を中心に生計を立てている「専業農家」と、農業と他の仕事を両立しながら生計を立てている「兼業農家」がいます。

時代が進むにつれて兼業農家の割合が増え、現在では、別の仕事をもちながら農業を営む姿が一般的になってきました。

兼業農家の生活スタイルはさまざまですが、平日は会社員として働き、早朝や週末を利用して農業をするパターンは、よく見られます。

農家の収入は、天候などにも大きく左右されるため、やや不安定ですが、兼業農家であれば安定収入を得ながら農業ができます。

しかし、農業は決して楽なものではなく、会社員との兼業となると、休みの時間を大きく削らなくてはなりません。

なお、近年では、もともと農家に縁のなかった若者や、都会から田舎移住した人が就農しつつ、兼業でITなどの仕事をする「半農半X」と呼ばれる新しい働き方にも注目が集まっています。

今後も、兼業農家の働き方はますます多様化していくかもしれません。

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